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日常風景 * 写真・文章 Copyright@”Mas Ciclismo Diary”
パリ国立廃兵院 軍事博物館の甲冑
7月のパリ訪問で、アンヴァリッド(国立廃兵院)にあるMusée de l'Armée(軍事博物館)の展示が意外に目新しかった。

滞在中に購入した”6日間パリ・ミュージアム・パス”で無料観覧ができたため、最終日にふらりと寄ったという状況で。
正直、余り期待してはいなかった。


けれど、戦闘用具など、普段余り見慣れないものたちの展示ゆえ、小さな発見が多々。


プレートアーマー(メタリックな鎧)は、これまでも国立博物館やロンドン塔などで見た覚えはあるけれど、広間中に並ぶ様子は壮観で、例えば今回初めて子供用の甲冑を見た。(手前)

子供が戦地へいくとは思い難く、パレード用のものではないか。

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こちらは、アンリ二世(左)とフランソワ一世ゆかりの甲冑。


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右の甲冑のアップ。
繊細な模様・浮彫がついている。

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胸当てブレストプレイトの浮彫も見事。
中央の男性を女性たちがあがめる構図。
力を誇示する様子が見て取れる。

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日本の鎧展示の時もそうだったけれど、こうした武具関連の展示を見るにつけ、不思議になる。

戦(いくさ)などという装飾と一見無縁な世界でこうした華美を競った男性心理は一体どういうことかと。

どうせ戦地に散っていくなら美しく、といった美学が底流にあるのかと思ったけれど、
このように細部を見ていると、ある種、空威張りの類なのかも、などと思ったり。


印象的だったのは足元(サバトン)。
踵にまで、鉤がついていて、武器になっている・最後の悪あがきができそう。。。。

と書いたところ、こんな情報が:

<追記>
(この靴の裏側の細工)、騎士の証かまたはいざという時馬を強く蹴って速く走らせるためのものじゃないかなと思います。
中世ものロマンス小説というカテゴリを読んでると出てきます。拍車も持たない=騎士でもないという意味で。
(パンチさんから)


・・・なるほどー。
武器にしては、これじゃ余り役立たなさそうだし、その説、頂き~。


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ひざ当て(パウレイン)とすね当て(グリーヴ)もおろそかにはなっていない。
ともかく歩きにくそうで、ひとたび落馬したら一目散に退散するのは無理。


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頭部には竜。
パレード用だろうけれど、威嚇、あるいはこけおどし。


そういえば、現在開催中のトーハク(東京国立博物館)の京都展に、二の丸御殿・大広間四の間展示があった。
その中のひとつ、松鷹図の襖絵には、鷹や鷲の威嚇的日本画が描かれ、
謁見に来た者たちに、将軍の力を誇示する狙いがあった。

こうした竜の彫刻もそれと似たような、相手に対する優位性の誇示を感じさせる。


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盾も華美。

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馬さえも飾り立ててもらっている。
浮彫の胸当て。

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室内には馬上の貴族の油絵。

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この先には、日本の鎧の展示まで。
比較してみれば、どこか相通じるものがある。

遠く離れて文化の交流がなくても、男子の発想というのは、どことなくユニバーサルなのだった。

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2013.11.14 Thu | Art| 0 track backs,
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