日常風景 * 写真・文章 Copyright@”Mas Ciclismo Diary”
旅の絵日記 その3
旅の絵日記シリーズ第3弾。

デジカメが余りに便利で、もう色鉛筆をもって旅行することはなくなってしまったけれど、
絵日記を見返してみると、あら不思議。
写真に撮ったものよりも、記憶が鮮明によみがえる。

他人から見たらどおってことないこんな絵でも、うわ、なつかしいなぁ。

スーツケースの上にのっかた茶x黒の靴下の絵。

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この絵を見て、久々に脳裏に舞い戻ってきたある記憶。

あれはパリのプチホテル。
(家族経営の宿なんだけど、メゾネット方式で、
過去泊まったパリの宿の中では、広さ・清潔度・インテリアすべて最高だった。)

一旦チェックアウトした後、荷物を預けて観光に。

戻ってきたら、スーツケースの上に靴下がのっていた、というわけ。

実は前夜寒くて、ベッドに入る時、靴下を履いていた。
眠りに落ちる前にベッドの中で脱いだのだけど、そのまま放置してチェックアウトしたらしい。

ベッドメーキングの折に見つかったらしく、
宿の人がそっとスーツケースの上に置いておいてくれたのだった。

家族経営の宿ならではだ。
その時の自分の照れた顔や、宿の人の温かい笑顔も一斉に蘇る。


こんな小さい出来事は、本来なら忘却の彼方にいったきりだったはず。
ささやかな思い出を呼び覚ましてくれる絵日記の力。


**
これはブルージュ川下り。

赤いベレー帽のガイドさんの絵で、やはりまた、完全に失念していたシーンが舞い戻ってきた。

数か国語で流暢に話すガイドさんが、すごくお茶目で、
船の中の全員が、一体になって楽しんだあのひととき。

描き込まれた赤のベレー帽がキューとなり、フラッシュバックした。


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街で見かけたモヒカン刈り。あれはドイツ。

ヒールで石畳を歩いて、いや失敗したあの記憶。

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南仏を駆け抜ける列車の中で見た、ツーロンの景色もなつかしい。
ツーロンというと極右の拠点として、なんだか不穏なイメージがあったけれど、
いたっておだやかな南国の風景。

そのとき車内で食べたサンドイッチ。

珈琲は、フィルター付きのもので、お湯が注がれて出てくる。
当時そんなものが車内で買えるのが珍しく、
たかだかコーヒーなのに印象に残った。

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あ、これはエズのビストロのテーブルの絵だ。


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ドイツのライン川下りは、水辺の景色が秀逸な風景画のようだった。

あの時の宿は、無駄に広かった。

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イタリアの列車でホームの上に立っていた伊達男。
一目見て鉛筆をとったのは、あまりにイタリアンだったせい。

オーストリアからイタリアに入った途端の光景で、
いつ、どこからイタリアかは分からなかったけれど、
見えなくても国境は必ず存在する、ここはイタリア、
そう、いたく納得したのだった。

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下手でも全然OK。
書くというひと手間の行為が、その印象をより一層深めていくようだ。


旅の絵日記1
旅の絵日記2
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2016.09.08 Thu | Travel-Others| 0 track backs,
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