FC2ブログ
日常風景 * 写真・文章 Copyright@”Mas Ciclismo Diary”
文明国の中の僻地: ベルギーにて その1
知人がブダペスト経由フィンランドから船に乗ってロシアに入国した。
単なる観光旅行で。
しかも女子ひとり。

情報社会にあって、それほど体験談を聞くことが多いとは言えないブダペストでは、
見るものあれこれ新鮮らしく、小さな発見(地下鉄のドアの開閉がすごいパワフルとか)の連続のよう。

未知の世界って、脳がいろいろ刺激されるから、
ルーティンな日常に、活気が加わっていいなぁ、と羨む。
(言葉の通じない国で右往左往する不便を押してこそ得られる発見なわけだけど。)


ひるがえって自分。
旅行といえば、王道のヨーロッパばかり。

こうしたアドベンチャラスな体験は余りないのでは、
まったく勝手分からない国でジレンマを感じたこともないのでは、
等と自問してみる。

・・・ふと、ある場所が浮かんだ。
言葉が全く通じず、頭の上からつま先までジロジロ容赦なく舐めるように見られたあの場所。

ベルギーだ。
正確にはベルギーの片田舎ビルゼン。


文明国にあって、これほど”素朴であり続けられる”(むっとした気持ちを封印して、敢えてポジティブな言い方をしてみる)場所があるのかと、驚愕した。

      ・市内にはホテルはない。(はずれに1軒)

      ・ホテルの朝食時、朝ごはんだけ食べに来ていた兄妹2人に半端なくガン見された。そばにいた父親は注意するでもない。

      ・彼らと目を合わせると、さっと目を伏せるのだけど、またすぐ盗み見する。それを繰り返すこと10回ほど。日本人初見物であることは明らか。

      ・普通に使えていたクレジットカードがホテルで読み取り機を通らず(2時間どこかへ持っていかれたときの恐怖)

      ・食事をしようと出かけたら、中心部の店は午後5時で閉まってしまった(食べそびれる危機を迎える)

      ・日本人がよほど珍しいらしく、ロードレース観戦中も、ちょい嫌がらせの入った野暮なおちょっかいをされる(私が持っていたカメラを強奪するマネをするなど)

      ・英語、フランス語は一切通じない。(フラマン語圏なので、ドイツ語は逆に通じた模様。あとで気づいた。)飲食店の人のみならず、ホテルでも。

      ・ホテルの電気は一工夫しないと使えない。部屋の中に大もとの電源があり、それを自分で開かねばならないと気づいた。ホテルの人から説明は一切なし。言葉通じないし。元電源探すのに一苦労。

      ・テレビのチャンネル数は2つか3つ。

      ・テレビ番組は、毎時繰り返し同じものを放送。(だからチミル引退のニュースは思う存分見ることができわけなんだけど。)

      ・一方で、これだけの閉鎖性をもつ田舎でありながら、自転車レースに対するパッションは、他のベルギーの地域と、なんら変わりはないのだった(これが不思議)



    ー 老若男女が、パブリックビューイングに見入る。

    P5259482.jpg


    ー ベルギー色の応援も

    P5259481.jpg


    ー アンドレイ・チミルは区間優勝して、そのままスパっと引退というシナリオを最初から考えていたらしく、妻と息子同伴できていた。そして目の前で思惑通り優勝。シナリオ完璧。

    P5269541.jpg


    ー 翌日はジャージも着用せず、レース前に挨拶をし、そのまま去って行った。宿敵からのねぎらいの言葉あり。地味だけど、ハートフルな引退式になった。

    P5260101.jpg


    ー 本レース一番のサプライズは、出走サインの際に突如三船雅彦選手が登場したこと。日本人がツアー・オブ・ベルギーに出場しているとは思わず、スタートリストのチェックをせず。知っていれば心の準備もできたのに。(だから望遠レンズを交換する暇なし。)

    P5260032.jpg



    というわけで、レース自体は見ごたえがあったのだが、
    それ以外は不便の連続。特に困ったのは上述の通り夕食だった。(続く)

    関連記事
2013.10.31 Thu | Cyclde Road Race| 0 track backs,
トラックバック
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック
"shw-greenwood" template design by Shallwill