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ブリヂストン美術館 「カイユボット展ー都市の印象派」 私がいた場所
先日行ったブリヂストン美術館の「カイユボット展」。

常設展にピアノを弾く男の絵があるし、パリでも見たことがあったので、カイユボットの名前は知っていた。
更に以前内覧会に行った時だったか、日本初のカイユボット展を行うという発表を聞いたので、以来この画家の名前は心に刻んでいた。

とはいえ正直、それまで私にとって彼は、「印象に残らない印象派の画家」といった感じだった。


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そんなワケで過度な期待はしていなかったものの、一味違った意味で楽しめた。
特に個人的に感激した場面があった。


それは、「イタリアン通り」と題された一枚の絵。
Boulevard des Italiens、とは、私が7月のパリ旅行で滞在した場所だ。

しかもその絵に描かれていたクレディリヨネの建物は、私がホテルに帰る時にいつも目印にしたもの。
ああ、なつかしい。
これがカイユボットのクレディリヨネ=>:WIKI


そしてこれが7月、私のいた場所。
カイユボットが描いているクレディリヨネの建物。

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お馴染みのライオン。

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パリ中にクレディリヨネ銀行はあるけれど、ここのは貫禄が違う。
只者ではない感を漂わせ、到着したその日に気になった。

案の定、歴史的建造物の看板を発見。
1875年、12月11日クレディアグリコルの当時のHenri Germain会長が、ホテルBoufflersを入札で手に入れた。
彼は本物件をモニュメンタルな建造物にしようと企てた。
1876-1913年までかかったが、1878年3月23日には営業開始。
建築家はその間次々変わった。ギュスターヴ・エッフェルの名前も、、、
そんなことが書かれている。

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まあ、我々ロードレースファンにとって、クレディアグリコルはツールドフランスのスポンサーなわけだが。
(↓ 上記とは別のクレディアグリコルの支店にて。)

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展覧会では、さらにパリの地図が床に描かれ、イタリア大通りのロケーションがわかる。
私のホテルの場所はここだった、と地図上で確認したり。

カイユボットの画風は、余りアクがない。
風景画の中には一見ピサロやシスレーに似た画風の絵もあるのだが、
近づいて見ると、絵の具がかなり厚塗りだったりする。

実家がリッチだったから、絵の具代を気にする必要がなかった、そんな学芸員の方の説明に納得。


生計を立てるためにイーゼルに向かう必要がなかったせいか、彼の絵には野心や欲がない。

でも、ひまわりの絵には活力がみなぎっていて、
パリの町を俯瞰的の捉えた絵は、目新しい。
都会人ならでは、視点の妙。
パリジャンならではの図柄。

本展の副題となっているように、鉄骨でできた橋など、都市を描いたところが彼の絵の特色でもある。


また、ピアノを弾く男の絵に出てくるエラールのピアノの展示もあった。
すごいことに、絵が描かれた年とほぼ同じ年代の1877年製のもの。
美術館が探し出してきて、ピアニストから借り受けたそう。
しかも実際コンサートで今も使用されているという。
音声ガイドでは、このピアノの音色が聞ける。
こんな趣向も楽しい。


裕福だったカイユボットは、他の印象派のリアルタイムの画家たちの支援を行い、
絵をすすんで購入していた。

そんな彼が所持していたピサロの「ポントワーズ」の絵の展示も。
静岡美術館からの借用品。


カイユボットの絵を所蔵している美術館は日本には少なくて
ブリヂストンの他には、富士美術館のみだそうだ。


弟マルシャルが撮影した写真の数々もあわせ、膨大な関連作品が一堂に会している。
レアな展覧会であることは間違いない。


カイユボット展ー都市の印象派
2013年10月10日(木)〜2013年12月29日(日)


帰りには東京駅で、TBSのショップを冷やかした。
半沢直樹饅頭はもちろん、売り切れ。

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2013.10.22 Tue | Art| 0 track backs,
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