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日常風景 * 写真・文章 Copyright@”Mas Ciclismo Diary”
「死の島」のモデルは、ヴェネツィアだった
ムンクの「叫び」などのような、ちょっとぞっとする絵の裏側を読み解く本が近頃ちらほら出ている。

「怖い絵」などというタイトルで、一挙根暗系の絵が集う中、
怖い顔や怪獣が出ているわけでもなのに、何とも言えない静かなおぞましさをじわじわ感じる絵がある。

アルノルト・ベックリンの「死の島」だ。

国立新美術館の図書館で、図録をペラペラ見ていて知った。
あの絵は、ヴェネチアのサンミケーレ島がモデルだと。

P1430924.jpg


サンミケーレ島、お墓だけがある島だ。

煌めく海と陽光に包まれた島は洒落た褐色の塀で囲まれ、中央には木々が生い茂る。

パッと見た印象は、海に浮かぶ可愛いアイランド!、なのだが、
住居はなく、島丸ごと墓地だと聞けば、ちょっと寒くなる。


「死の島」では、糸杉の情景がヴェネツィアの象徴獅子の翼の従来表現を模しているともいわれ、
ヴェネツィアを描いた、という説が、ますます有力なのだそう。


ちなみに、この解説が出ていた図録というのは、江戸東京博物館で数年前に開催された
「ヴェネツィア展」のカタログ。

本展覧会はコッレーレ博物館から借用した展示が多く、現地で見たから、と行かなかったけれど、
海上交易で覇権を得た華やかなりしかつてのヴェネツィアにスポットライトを当て、
なかなか面白い見せ方をしていたようだ。
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2013.09.10 Tue | Travel-Italy| 0 track backs,
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