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パリの熱狂
8/20、日経夕刊「あすへの話題」欄に「パリの熱狂」と題して昭和電工相談役の方のエッセーが出ていた。

パリで大統領選の直後、国民の熱狂を目の当たりにして、”自分たちが大統領を選んだのだ”という高揚感を肌で感じたという。

国民投票という形式で国の長を選ぶシステムを手放しで称賛するわけではない、といった断りをしつつ、直接投票による国民の一体化と熱気を羨んでいる。


ほんのちょっと似たような感想を持ったことは私にもある。

もっとも現地で、ではなく、フランス2の放送を見ていて、政党選びについて、ああでもない、こうでもない、と熱心に議論をかわす人々を羨んだことがあるのだ。


ただ、そんなに政治に夢中に慣れる背景には、政党が本来の政党らしいから、と私は感じた。


社会党であれば、労働者保護の政策を徹底して採択し、例えばミッテランが大統領につくや、有給休暇制度を充実させるなど、ああ社会党らしい、という政策をとっている。

どこかの国のように、選出前の主張だけあれこれ社会主義を唱えつつ、いざ長に選ばれると自民党の政策丸ごと引き継ぎ、といったことはない。


政党そのものが日本みたいにブレないから、それを選ぶ側の議論も極めて明快だ。

右派、左派という言葉が、レトロでなく、生きた言語として使われているフランスに対し、同じ政党でもてんでばらばら、耳障りのいいことしか考え付かない日本は恥ずかしい。

ソーラーパネル1000万戸に設置?
CO2削減目標25%?

そりゃ実現性を抜きにすれば、拍手喝采だけど。

絵空事だけで乗り切ろうとする茶番劇の登場人物たち。


というわけで、フランスのTV討論を聞いた限りにおいて、くだんのパリの熱狂を分析してみると、

フランスが国民投票制度だから、というだけで人々が燃えているのではないと思う。


政党そのものの在り方に、もっと信念があって、派閥の潰し合いだけしか向いてないお粗末な状況ではないからこそ、人々もついていくし、そこまで一生懸命になれるのだと思う。

パリの熱狂を日本に呼び込むには、真似して、首相を直接選挙で選んだだけではだめだ。


主義主張でなく、単なるあげ足で天下を取ろうとする日本の政党の意識が変わらない限り、「日本の熱狂」はあり得ない。


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2013.08.22 Thu | Society| 0 track backs,
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