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日常風景 * 写真・文章 Copyright@”Mas Ciclismo Diary”
あまちゃんに登場したナポレオン / ナポレオンとアート
NHKの朝の連ドラ「あまちゃん」の特番、朝まであまちゃんを録画で見た。

朝の支度の最中見ているので、見逃した1シーンとかもあり、
新しい発見あり。

例えばこれ。
あまちゃんの親友足立ユイちゃんの家のリビングに、こんなものが掛かっていた。


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ウィーン美術史美術館所蔵『アルプスを越えるナポレオン』だ。

エレガントで勢いを感じるこの作品を描いたのは、《皇帝ナポレオン1世と皇后ジョゼフィーヌの戴冠式》でおなじみのジャック=ルイ・ダヴィッド。


一方、この7月私がルーブルで見た同じタイトルの『アルプスを越えるナポレオン』は
ポール・ドゥラロシュPaul Delaroche作。

画風がまるで異なる。
寒いよー、とちょっと情けない顔でこっちを見てる。

ナポレオンはこの一枚を果たして気に入ったのだろうか?
上述のウィーンの絵の方がきっとお好みだったことだろう。

ルーブルの1枚は、粉雪のような質感が印象的。


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冒頭の話に戻り、足立家のリビングに、なぜナポレオンだったのだろう。
専制的な夫役を演出するため?

以前ジムで出会った女性が、ドラマの背景の小者を用意する仕事をしていて、
チラっとしか映らないような場面でも、結構細やかに神経を使って準備するとのことだった。

ということは、これもなにか綿密な計算に基づくものなのだろう。


P1420024.jpg


さて、ルーブルのナポレオン。

「戦場の戦士を勇気づけるナポレオン」の図もあった。
(「Napoleon on the battlefield at Eylau」)

描いたのは、Antoine-Jean Gros。

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クローズアップ。
ナポレオンの指揮力をアピールするためのものだから、かっこよく描かれる。

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「ペスト伝染病院を慰問するナポレオン」の絵もあった。
(「 Napoleon in the Pesthouse at Jaffa 」)

これも上記同様、グロの作品。


P1210338.jpg

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P1210337.jpg


ナポレオンはエジプト遠征でルーブルのエジプト芸術部門を充実させるキッカケを作った。

芸術品を庇護し、ルーブルに果たした役割は計り知れない。

がしかし、彼の美術嗜好は、ある意味広報活動の一環に過ぎなかったという。

自分をいかに良く見せるか、ということを念頭に美術を利用した。

肖像画をあちこちで作製させ、美化させ、人気を増幅させる。

目的はそうであったとしても、結果オーライといったところだろう。

ルーブル宮に広がる豪華絢爛な美術品の数々にクラクラしそうになりながら、つくづくそう思う。
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2013.08.19 Mon | Art| 0 track backs,
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