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日常風景 * 写真・文章 Copyright@”Mas Ciclismo Diary”
イタリア3日目:サンティニャーツィオ教会の脅威の騙し絵
ローマは本当に奥深い。

有名な観光地以外にも、至宝が絶えない。

例えばサンティニャーツィオ教会。
名前は知られていないけれど、宮下孝晴先生の本でなかなか味のある教会と知った。

ローマにあるから埋もれてしまうけれど、
これが他の場所にあったとしたら、押しも押されぬ名所になっていたハズ。

何がすごいかというと、
足を踏み入れ頭上を見る。
天井画と、クーポラがあり、、、、

いや、これがウソなのだ。クーポラなどない、この教会には。
ではこの丸いクーポラもどきは何なのか?

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なんと平面に描いた騙し絵。
クーポラがないことを引け目に思った教会が、画家にクーポラを描かせたのだ。

挑戦したのはアンドレア・ポッツォ。

すばらしいクーポラもどきの絵に仕上がり、どこをどう見ても、平面には見えない。

暫く歩いて視点がずれると、なるほど、絵だったのか、となんとなくわかる状況。
でもやっぱり言われなかったらわからないだろう。


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中は丁寧に描きこまれていて、当時教会に詰め掛けた人々をあっと言わせたというのもうなずける。

その驚きを現代の私が分かち合っているというわけだ。

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天井画「イエズス会士伝道のアレゴリー」は、はみだしているから浮き出て見える。

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どこからどこまでが建築で、どこからが絵なのか
渾然一体。
それを画家が楽しんでいるかのよう。

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正面ヴォールト部の天井画「ロヨラの栄光」も勢いがある。
自分まで浮き立ってしまいそう、吸い込まれそう。

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あっというような趣向で、なかなかユニーク。

ヴェネツィアの教会は、ひたすら名作絵画で魅せるような教会が多かったけれど、
ローマは芸術家の腕の振るい所が多様化している。

手を変え品を変え、さまざまな手腕で教会をデコレートしていて、
これだけ乱立しているのに、それぞれが個性的だったり、何か超目玉を所持していたり。

当時の教会間、そして芸術家同士の競争のすさまじさが偲ばれる。


~本日(現地時間5/1)のメニュー(行った場所)~

・ポポロ広場(オベリスクはあちこちで見たけどここのは36.5m、紀元前1200年エジプトで作られたもの。)

・サンタ・マリア・デル・ポポロ教会(カラヴァッジョ「聖パオロの改宗」、「聖ピエトロの逆さ磔」)

・ピンチョの丘(ヴェネツィア広場などの眺め。このあと迂回して、再びサン・ルイージ・デイ・フランチェージ教会でカラヴァッジョを再見)

・サンティニャーツィオ教会(上記の通り、脅威の騙し絵。なんとクーポラを平面のキャンバスに描いて、あたかもクーポラのごとく見せている。これは参った。浮き出る天井画も圧巻)

・サン・カルリーノ・アッレ・クアットロ・フォンターネ教会(請け負ったボッロミーニの野心作。とてもモダン・心地よいキオストロ)

・サンタンドレア・アル・クイリナーレ教会(ボッロミーニが敵視したベルニーニが請け負った教会。上記の教会と眼と鼻の先)

・トレビの泉(昔行ったけど、もう一度コインを投げてきた)

・サンタ・マリア・デッリ・アンジェリ教会(ディオクレティアヌスの浴場跡群の中のバジリカ遺跡を利用してミケランジェロが設計した壮大な教会)

・オッタヴィアの列柱+古代教会遺跡

・ティベリーナ島経由トラステヴェレへ

・超人気の下町レストラン「カルロ・メンタ」でランチ:ブスケッタx2、カルボナーラスパゲティ、特性ペンネ、カツレツ、生ハムのポークグリル、パン、ミネラルウォーター、クレムキャラメル、フルーツサラダ、、、以上全てサービス料入れて2人で25ユーロジャスト!

・サンタ・マリア・イン・トラステヴェレ教会(黄金のモザイクなど)

・サン・フランチェスコ・ア・リーバ教会(ベルニーニ80歳の傑作「福音ルドヴィカ・アルベルト」がある。かの有名なベルニーニの「聖女テレサの法悦」に見られるエクスタシーが再現されていることで有名なのだが、こちらを先に見たせいで「聖女テレサ・・」の印象が薄れてしまうほど、個人的にはこちらの恍惚感が圧巻に思えた。)

・サンタンセルモ教会(棕櫚が茂り南国風で思わず入った)

・サンタ・サビーナ教会(初期キリスト教教会の姿を今に伝える5世紀に建てられた教会。当時のままのモザイクの飾り文字や扉の木彫りなどが残っている鄙びた教会で、心に残った)

・鍵穴(行列ができていたので何かと思ったら、鍵穴を覗くための行列で、並んでみたら、すごい光景が目の前に。ベリッシマ!とため息をついていた人も)

・バラ園(偶然通りかかり入ってみる。無料)

・チルコ・マッシモ(競技場跡:真向かいにはパラティーノの丘のいい眺め)

・真実の口(昔手を入れたことがある。混雑してたし、もうすぐ閉まる時間だったので素通り)

・欲張って、もうひとつ見に行ける、というわけでサンタ・マリア・デッラ・ヴィットリア教会(ベルニーニの聖女テレサの法悦!教会自体は思いのほかこじんまり。テレサ像が存在感あるに違いないが、上記のア・リーバ教会で、ベルニーニの恍惚の表情にはすでに出会っていたので、意外性には欠けた。)

(と、ここで私、強行軍過ぎたか、或いは昼のこってりランチが効いたか、ここでおなかを壊し夕食食べられず。ツーレはケバブで夕食、私は日本に比べてかなりお高いバナナ1本とヨーグルトと整腸剤という始末)
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2013.05.02 Thu | Travel-Italy| 0 track backs,
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