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日常風景 * 写真・文章 Copyright@”Mas Ciclismo Diary”
ラファエロのお墓
明日のメーデーにはパンテオンが入場できないと聞いたため、
今日のうちに行くことにした。

ここにはラファエロのお墓がある。彫像はロレンツォット作。

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棺にはラテン語。

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左側の壁には美男の誉れどおりの彫像(ジューゼッペ・ファブリス作)と
その下には、画家アンニーバリ・カラッチの墓碑。

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パンテオンなどというこんなすばらしい場所に安置されただけでなく、
隣には初代国王エマヌエーレ二世のお墓という名誉な位置。
さらに、よってたかって、高名な芸術家が彫刻や碑を手がけるなど、
至れり尽くせりといった感じ。

早世であったことが惜しまれるものの、生前からそして現代にまで評価され続けた画家であることを改めて実感。

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パンテオン全景。
よく見ると石が虫食いのようになって、かなり傷んでいる。

修復は大事だけれど、適度な歴史の風化は貴重。

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そして夕方にはサンタゴスティーノ教会で、ラファエルのフレスコ画の作品「預言者イザヤ」と対面。
イケメンだ、イザヤ、、、感想がプリミティブで申し訳ない。

筋肉のほどがミケランジェロの影響、と地球の歩き方にはあるけれど、
美形のお顔は、ラファエロならでは、という印象。

下の彫刻は、写真では切れているけれどサンソヴィーゾのもの。

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そしてこの教会のもうひとつの目玉は、カラヴァッジョの「巡礼の聖母」。

聖母のモデルが娼婦だったため、論議をかもしたと聞く。
しかし上品なお顔で、本当にそれがもとで拒否運動が出たのかどうだか。

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反感を買ったもうひとつの原因が、汚い足をこちらに向けているから、という話も聞く。
確かに足の裏が、黒くすすけていた。

それより個人的にはマリア様の向かって右側の足のかたちが不自然に見えて仕方なかった。
脚を交差している結果ひねれているのだろうけれど、どうもよくわからない形なのだった。
(右に出ている部分が踵とすると、足が大きすぎるし、望遠鏡で見ると、かかとっぽくない仕上がりだし。)

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けれど、老人のすがるような表情、深いしわの刻まれた老婆の様子を見るにつけ
慈悲にすがる雰囲気が切ないぐらいに出ていて、
娼婦だとか足の裏とかは、取るに足らないことに見えてくる。

そのせいなのだか、結局、依頼主のこの教会はこの一枚を手放すことなく、そのままこの場所に収まり続けている。
今では上述のラファエロのフレスコ画をしのぐほどの人気となっているのだ。


今日はカラヴァッジョ三部作(須賀敦子さんの「ふるえる手」にも出てきた1枚がある)
サン・ルイージ・デイ・フランチェージ教会にも行ってきた。

ここでも望遠鏡が大活躍。
上記の「巡礼の聖母」の老人同様、「聖マタイ」に出てくるマタイの老いを描く
カラヴァッジョの筆が冴え渡る。
迫真のリアリズム、そして、劇的な光と影を生で実感した。



* 初日:サンタ・マリア・マッジョーレ教会、パラティーノの丘、フォロロマーノ、コロッセウム
* 2日目:ジェズ教会、トッレ・アルジェンティーナ広場、パンテオン、サンタ・マリア・ソプラ・ミネルバ教会、なヴォーナ広場、サンティーヴォ・アッラ・サピエンツァ教会、サンピエトロ大聖堂、三・ルイージ・デイ・フランチェージ教会、サンタゴスティアーノ教会
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2013.05.01 Wed | Travel-Italy| 0 track backs,
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