FC2ブログ
日常風景 * 写真・文章 Copyright@”Mas Ciclismo Diary”
美術館のこんな工夫:ブリヂストン美術館「Parisパリ巴里 日本人が描く 1900-1945」
 ブリヂストン美術館「Parisパリ巴里 日本人が描く 1900-1945」

先週末は寒くて天気も悪く、花見はもう止めた。

その前の週、散歩の途中で曇った途端、桜のキラキラが失せ、
白けた色合いとなり、太陽がないと桜も冴えないなぁ、と思ったこともあり。

で日曜は2つの美術館へ。ひとつがブリヂストン。

常設展をちょっと変化させた特別展という例の趣向だったのだけど、
他の美術館から来ているものもあり、それは今回しか見られない
というわけでそうした絵を中心に見たのだが、
なるほど、の工夫がしてあった。


1つは浅井忠と和田英作が描いた「読書」

同じモデル、同じポーズを2人が同時に違う角度で描いたもの。
これが2枚並んで展示されている。

和田英作《読書》石橋美術館蔵
浅井忠《読書》東京国立博物館蔵

2人の画風の違いが出ていて、同じモデルなのにこんなに違う!!

洋服の素材や陰影まで違っていて、モデルの捉え方の違い
=2人のキャラクターの違いを感じさせる。

つまり、肩の力が抜けた筆致で、おとなしい雰囲気に描いた浅井のほうが
丸い性格に思える、といった具合に。

絵だけでなく写真も同様で、被写体は1つなのに、主観が入ることによって
微妙に変化する。

というわけでそれぞれの個性が知りたくて、画家の顔を比較してみたくなった。

浅井忠の顔
和田英作の顔

やっぱり絵に個性が反映されている、という、そんな思いを強くした。


ちなみに、こちらにその2枚の絵が出ている:http://www.bridgestone-museum.gr.jp/blog/2013/03/20130307_000427.php


さらに、洒脱なパリの風景を描いた佐伯祐三のいつものテラスの広告の絵も、
今回は工夫が凝らされていた。

大阪市立近代美術館建設準備室から借りられた《レストラン(オテル・デュ・マルシェ)》が
佐伯祐三《テラスの広告》の隣に並んでいる。

そう、この2つは、彼が同じ被写体(レストラン)が対象物ながら、
広告と店内の2つの視点をもとに
角度を変えて描いたもの。

比較ができて面白い。

さらに、文字に魅せられたという佐伯の様子も、いくつかの絵を並べることで納得だ。
関連記事
2013.04.02 Tue | Art| 0 track backs,
トラックバック
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック
"shw-greenwood" template design by Shallwill