FC2ブログ
日常風景 * 写真・文章 Copyright@”Mas Ciclismo Diary”
中国王朝の至宝 at 東京国立博物館 その3
東京国立博物館平成館で開催中の「中国王朝の至宝」展。
見ごたえがあり、再訪したいと思いつつ、閉幕間近となってしまった。
今月24日が最終日だ。

というわけで、最後にもうひとつエントリーする、11月の招待会の感想その3。

入ってすぐ、初期の作品として展示されている金製仮面は、手のひらにすっぽり入るサイズの小ぶりなものだった。

P1150452.jpg


かなり初期の作品だが、これで紀元前12-10世紀。
蜀の時代のもの。

P1150454.jpg

年表を再掲すると、中国王朝は紀元前約2000年前から始まったようで、
黄河流域の夏と、長江流域の蜀の王朝が存在していた。
日本は縄文時代か。




となると、やはりエジプト文明は恐ろしい。

なにしろ上記の仮面の1000年前にあたる、紀元前2200年にしてすでに彩色が施された彫像がつくられていた。
これはネンクヘフトゥカ王の古墳から発見されたもの。
なんともはや、早熟なエジプト。

写真は昨年出張の合間に訪れた大英博物館にて。

P1000318_20121222094140.jpg
P1000317.jpg


古代エジプトや、大航海時代のポルトガルを偲ぶにつけ、文明の進展がリニアな右肩上がりでなく、時に後退すらすることがあることを思い知らされ、その成長曲線を支配する見えない威力は圧巻だ。


今回「中国王朝の至宝」展ではまた、王朝ごとの流れが丁寧に終えるようになっていて、各王朝ごとの特色の違いがまざまざと浮彫になっていた。
やはり比較するということのメリットは大きい。

秦の始皇帝の時代は、やたらなにもかもどでかいのだが、ああまで迫力満点の展示物を見ると、
権力の強大さもさぞかしと。

これは男俑のうち、跪俑(きよう)。
跪いている男性の彫像。
実物大より大きい。

P1150500.jpg

こちらは「龍」。
一対の龍が絡み合っている。

P1150492.jpg


短命に終わった秦の時代を経て、長安になると、サイズはぐっと小さくなり、
更にその中でも流行の流れが。

細身の女性が好まれた潮流が一時期あり、

P1150610.jpg



かと思えば、ふくよかさを賛美する傾向が隆盛となったり。
その違いが並んだ展示物から如実にうかがわれる。

日本でいえば、肩パッドや細い眉、あるいは太い眉など、ファッションにも流行の変遷があったけど、
当時の女性の服にもそうした流行りものの傾向が見て取れる。
上と下を比べると、女性の服装も、かなり違っている。

この像を見て、解説してくださった学芸員の方が、「マツコ(デラックス)みたいなのがもてはやされた時代だったようです」といったのが印象的。


P1150609.jpg

bP1150609



そして、いつか泉屋博古館でも垣間見た傾向がここにも。
これは北朝時代のものだけど、小さな人間や動物の彫刻をあちこちにつけたがる傾向。

P1150593.jpg


それがまた愛嬌があって、なかなか癒し系なのだった。

P1150592.jpg

P1150587_20121222092507.jpg


会場の構成図。
時代ごとの単なる展示だけでなく、コーナーごとに2つの時代等を対峙させている。

中国における時代の変遷、特色、そして、中国そのものの個性がわかりやすくまとめられていて、私のような素人さんでも楽しめる。

どんな美術展示であれ、成功させようとする主催側には苦労があるのだろうけれど、ときに素っ気ない感じがしたり、雑然と感じてしまい展示の工夫ぶりが伝わらないものもある。

けれどこちらのは、いわゆる主催者の方の熱い思いがこちらにも伝わるかのようで、それにこたえてしっかり見なくちゃいけないな、と感じるのだった。

P1150577.jpg

展覧会名: <特別展>中国 王朝の至宝
会期 :2012年10月10日(水)〜12月24日(月・休)
休館日 :毎週月曜日 ※12月24日(月・休)は開館
会場 :東京国立博物館 平成館 (台東区上野公園13-9)
開館時間 : 午前9時30分〜午後5時

※金曜日は午後8時まで開館 
※入館は閉館の30分前まで
URL: http://china-ocho.jp/
関連記事
2012.12.22 Sat | Art| 0 track backs,
トラックバック
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック
"shw-greenwood" template design by Shallwill