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日常風景 * 写真・文章 Copyright@”Mas Ciclismo Diary”
写真家ロベール・ドアノーの次女による講演会 その2 Parole de la fille de Robert Doisneau
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At the Photograph Museum of Ebisu

3月末にでかけた写真家ロベール・ドアノー展覧会記念講演の話の続き。
ドアノー氏といえば、写真美術館の壁に、有名な「市庁舎前のキス」の巨大パネルが常時貼られている(上の写真)ので、彼の名前を知らない人でも彼の作品には馴染みがあるはず。

ドアノー氏の次女フランシーヌ・ドゥロンディルさんが明かしたところによると、この写真は、完全なヤラセではないのだそうだ。

知り合いの女性にそのボーイフレンドと1日パリ市内を散策してもらい、それを追いながらレンズを向けたものなのだと。
だから仕草は極めて自然。だけど、狙い撃ちしながら撮ったもの。

さらに講演会では、改めてドアノー氏のヒューマニズムを痛感した。
彼の原点であるボンリュー、パリの郊外の暗い風景は、人間らしい生活を訴える彼の密やかな弾劾メッセージでもあったという。

また、食べ物の糧としてヴォーグの撮影を引き受けたものの、無機質な撮影は彼の好むものではなく、常にヒューマニズムを追い求めたカメラマンであったことが浮き彫りになる。

展覧会に出ていたミルクを買いに出かける兄弟の写真など、彼の視点そのものが常に暖かい人間味を帯びている。

ヒューマニズムな活動をしていた人々の写真を優先させ、ユダヤ人ほう助のためにパスポートを偽造していた人々を写し続けた。

この講演会では、通訳の方が生前のドアノー氏を知っていただけに(さらに次女の方とも親友だったよう)、氏の姿に寄り添うようなこなれた訳だったのも印象的。

驚いたことに、この通訳の方、仏映画「男と女」に出演したピエール・バルー(シャンソンを披露する役をこなし、主演女優アヌーク・エメと一時期結婚していた)の奥さんだった。
バルーは日本人の方と結婚していたらしい。

(だからよく来日しているのか。日仏の講演会で、彼の講演を聞きに行ったことがある。)

ちなみに今回の写真美術館の講演会は、当日朝、チケットを購入してそれと引き換えに予約を入れる方式だった。
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2012.04.23 Mon | 国内探索| 0 track backs,
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