日常風景 * 写真・文章 Copyright@”Mas Ciclismo Diary”
レオナルド・ダヴィンチ 白貂を抱く貴婦人
■ ダヴィンチが絵に込めた白テンが暗示するもの


1年前にNHKBSで特集を組んでいた「イタリア7つの輝き」を始めとするイタリアシリーズがまだ見きれていない。
今夜は必要に迫られて枕カバーを作ることになり、いいチャンスとばかり、短めの2番組を見た。
奇しくも2作品ともダヴィンチ特集。
最後の晩餐の修復の様子と、そして「白貂を抱く貴婦人」のモデルとなったチェチリアの物語だ。

特に後者の番組に強く惹かれた。
なにしろ、今年、私の手帳はこの「白貂を抱く貴婦人」。

P1050690.jpg

去年11月、イギリス出張の際にナショナルギャラリーで開催されていたダヴィンチ特別展に、この作品が出典されていた。
残念ながら特別展は見ることができなかったけど、帰国後、手帳を買ったのだった。
(特別展のチケットは午前中に売り切れなほど盛況だったらしく、私が行ったときには翌日以降のチケット販売のみだったのだ。)
手帳は3700円もしたから、現地のミュージアムショップをくまなく探していたら、同じ手帳がもう少し安く売られていたかもしれない。
でもショップをあさる時間があったら、ギリギリまで展示(常設展)を見ていたい、というのが本音なのだった。

P1050694.jpg

今日見た番組で知ったのだが、彼女(名前はチェリーリア)がまとっている衣服は青いマントをはじめ貴族のそれで、高価なものだという。
しかし、彼女は平民の出身。普通に結婚するはずだった。
ところがそこから波乱の運命が始まり、なぜか突如、婚姻はキャンセルとなる。
ルドヴィーコ1世の画策だった。
彼に見染められ、愛人として招かれたのだ。

ルドヴィーコの子供を授かったものの、ほどなく彼はベアトリーチェ・デステ(あのエステ家の)と婚姻。
チェチーリアは城を追われた。

白テンは、歯や爪が鋭く、意外に獰猛で、波乱の未来を暗示する意味もあったようだ。
白テンを抱くその手がこわばっているのも、ダヴィンチによる運命の予言の一部。
でも凛とした眼差しで、彼女は運命に立ち向かう決意をしているかのよう。

チェチーリアの内面をも浮き立たせるような、透徹したまなざしを感じさせる1枚。


手帳にはもちろんモナリザの絵も2種類入っている。
全体と部分と。

P1050691.jpg

番組中、ダヴィンチが完成させた単独の女性の人物画は3枚だけだとも言っていた。
残りの1枚がこれ、ワシントンギャラリーで見た絵だ。
モナリザをイメージしていくと肩透かしを食う。

P1050696.jpg

ああ、この絵は師匠のヴェロッキオの絵の一部を手伝ったものだ。
確か、これを見てヴェロッキオは、ダヴィンチの才能に舌を巻き、弟子に追い越されたことを悟ったとかいう話だ。

P1050697.jpg

1週間ごとに、めくるのが楽しい。
P1050695.jpg
P1050698.jpg
関連記事
2012.03.13 Tue | Art| 0 track backs,
トラックバック
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック
"shw-greenwood" template design by Shallwill