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日常風景 * 写真・文章 Copyright@”Mas Ciclismo Diary”
カルパッチョが描いた風物は今も健在: ヴェネツィアの逆紡錘形の煙突
今朝は客先立ち寄りで、資料をどっさり持参。
それだけで腕がすっこ抜けそう重いのでためらったけれど、やっぱり持って行くことにした。
ヴェネツァ特集の芸術新潮。
大判で厚みがあって、なかなかの重量なのだ。

電車の中でこれを読みながらどっぷりヴェネツィアの旅に誘われつつ、
客先会議の成果はといえば??だったのだけど。


なにはともあれカルパッチョの絵画「リアルト橋の奇跡」の記述のところで、こんな一文に目が留まった。

(この絵には)『今もヴェネツィアで見られる逆紡錘形の煙突が林立し・・・』

今年見てきたこの絵の全体像はこちら(アカデミア美術館:写真撮影ノーフラッシュでOK)

P1000752_20111125213653.jpg

くだんの煙突をクローズアップにしてみると;

P1000752s_20111125213652.jpg


今も見られる煙突?
といわれても、ピンとこない。

大運河沿いを中心に、家の形といえば壮麗な貴族の館ばかりが記憶にあって、
庶民風の煙突、しかもこんなユニークなかたちの、
ヴェネツィアの街にそんなにたくさんあったっけ?
煙突の街という意識が全然ないけれど、
こんなにたくさん林立していたら、さぞ壮観だろうに、今では見られる場所も限られるのかな?

などと今年の写真をチェックしてみれば、探し始めた途端にこんな風景が見つかった。

あらあらほんと。
なんとも個性的な煙突が並んでいるではないか。

よく見れば、
今から550年ほど前の人が丹念に描きこんだ風景がそのまま今も姿をとどめていた。

P1000905.jpg

あの街では、見目麗しいものが多すぎて、こういうユニークなものも
かすんでしまうのだろうか。
写真を見てハッとした状態。


カルパッチョの「リアルト橋の奇跡」に描かれたリアルト橋は、火災前の木造のもの。
そして題名がうたっている奇跡のシーンは、ヴェネツィアの風景に遠慮するかのごとく
ひっそりと隠されていた。

画布左上のバルコニーのようなスペースで、治癒の儀式が執り行われていた。

左の鼠色の服を着た男が、悪魔にとりつかれた人物で、
お祓いを受けているシーンらしいのだ。
実物と対面したときは、当時の単にヴェネツィアの活気を伝えるドキュメンタリータッチの一枚、と思っていた。

P1000752s2.jpg


・・そんなこんなで、いろんなことを気づかせてくれる一冊。

写真も美しいし、もうヴェネツィア芸術のバイブルそのもの。
教えてくれた人にも感謝。

芸術新潮 2011年 11月号 [雑誌]芸術新潮 2011年 11月号 [雑誌]
(2011/10/25)
不明

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2011.11.25 Fri | Travel-Italy| 0 track backs,
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