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日常風景 * 写真・文章 Copyright@”Mas Ciclismo Diary”
カラヴァッジョの肖像画入りイタリア紙幣
ロンドン出張の折り、駆け足で巡った大英博物館。
レアなものに出会った。
カラヴァッジョの肖像画付きお札だ。

イタリアがまだリラを使っていた頃の。

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お札の背景に描かれているのは、ルーヴル美術館所蔵の「女占い師」の絵だろう。

数々あるスケールの大きい宗教的モチーフを題材にした彼の代表作でなく、
腹に一物あるペテン師を描いた風俗画をお札の絵柄に選んだのはどういうわけだろう。

カラヴァッジョという人の一筋縄ではいかぬ人生をそっとほのめかしているかのようでもあり、
お札の肖像画という栄誉とはどこかちぐはぐな絵の選定に、
造幣局の意地悪な企みが垣間見えるかのようだ。

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これら一連のお金のコレクションは、HSBCがバックアップしたお金ヒストリーの特別展らしかった。
HSBCという銀行のお偉いさんが道楽で集めた所蔵品、と見えなくもないが。
いや、世界に名だたる銀行の誇りとして、世界的紙幣・コインの歴史をたどる任務を自ら科しているということで納得することにする。


こちらは紀元前2500年からAD600年のお金。
物々交換の名残をとどめているような。

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もっとも日本の貨幣博物館も侮れないし、
なかなかいい線行っていると思う。



ちなみに大英博物館はかなり見やすい配置に変わっていて、
平行した列ごとに古代エジプト、ローマといった具合に効率よく回れる。

ギリシャ時代の壺の絵画に出てくる神話に惹かれてそちら中心に回ったけれど、
何度行っても、あきれるほど豪華絢爛略奪絵巻物。


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これなどは紀元前2200年のもの。
お墓の装飾用に故人の彫像を置いたもので、オリジナルの色がまだ残っている。

2200年前の人の方が、歴史の積み重ねにより格段に技術を身につけてきたはずの現代に生きる自分より
器用に造形を成し遂げていることに、ちょっとジェラシー。

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写真撮影は野放図。
ぺたぺた手で触っている人も結構見かけたけれど、係員の目も届かないし、
これだけザクザクころがっていると、監視の方も、かなり大雑把。

大きい代物もわんさかある。

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古代の宝庫もここまでくると、やはり略奪・・の文字が頭をかすめる。

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2011.11.24 Thu | Travel-England| 0 track backs,
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