FC2ブログ
日常風景 * 写真・文章 Copyright@”Mas Ciclismo Diary”
イタリアで思い入れのある場所 について筆が進まないワケ
各都市で、心に残った場所がそれぞれある。

ヴェネツィアでは、サンパンタロン教会、サンマルコ寺院のパラ・ドーロ、
ボローニャでは、ドメニコ教会、サント・ステーファノの教会群
パルマでは、洗礼堂と大聖堂、
マントヴァでは、ドゥカーレ宮殿、テ宮殿、
ヴィチェンツァでは、オリンピコ劇場、パラッツォ・レオーニ・ モンタナーリ美術館付属ロシア・イコン美術館
パドヴァでは洗礼堂とラジョーネ宮。

(すべて、今年”初”訪問の中で選ぶとすれば)

上記の話題を掘り下げて書きたいと思いつつ、思い入れが強すぎて、手がつけられずにいる。

過度なセンチメンタルに陥ったり、とりとめのない文章になりそうな予感がして、つい尻ごみしてしまう。


こういうとき、ニュートラルで、過不足ない文章を書くのは難しい。
少し間をあけて書いた方がいいのかもしれない。


・・と書いて、ふと再び須賀敦子さんのことが頭をよぎる。
そういえば、須賀さんの文章には、胸の内を昇華させてきた間合いが感じられる。

須賀さんがペッピーノのこと、イタリアのことを書くとき、相当な思い入れがあるはずなのに、文章がそぎ落とされ、研ぎ澄まされているのは、心の中で何十年もしたためてきて、頭の中で自然な推敲が重ねられてきたからこそ。


例えば、とりわけ私の好きな、「雨のなかを走る男たち」(「トリエステの坂道」に収録。)

.....『夫といっしょに街を歩いたのも、トーニを見かけたのも、あれが最後だった』

あれ以上の終わり方はない。
一見、感情をはぎ取った、いたって客観的な短い一文。
逆説的にと言うべきか、それゆえにと言うべきか、いっそう深い悲しみをかきたてられ、暫く本を閉じることも、ページを繰ることもできずにいた。
関連記事
2011.09.15 Thu | Travel-Italy| 0 track backs,
トラックバック
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック
"shw-greenwood" template design by Shallwill