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日常風景 * 写真・文章 Copyright@”Mas Ciclismo Diary”
収容所の廊下
今机上にあるメトロポリタン美術館の卓上カレンダーは、
好きな絵画あり、まったく興味がわかない工芸品ありの日めくりで、
毎日めくらず、好きな美術品のところで止まったまま一週間、
そんな感じで使っている。

昨日は、一気に7月13日までめくってしまった。
その間気に入る図柄ではなかったのだ。

そしてこの7/13の絵は、ゴッホのもの。
初めて目にするものだった。

gogh.jpg

「The Corridor of the Assylum /収容所の廊下」、と名付けられた1枚は、
彼が1年ほど滞在したサンレミド・プロヴァンスにある収容所の廊下を
弟のテオに見せるために描いたのだという。


黄色が目立つ色彩に、実際の様子よりややサイケデリックに脚色されている印象をもつ。
実際サンレミド・プロヴァンスに行って、彼が収容された収容所の中庭の回廊を見たけれど
白いよくある教会の回廊式だった。


絵の中では床も波打っていて、心もとなく、精神の不安定さがにじんでいるかのよう。

この廊下の先に何が待っているのか、
吸い込まれそうなその奥のドアのやや手前には男がひとり。


彼が収容されたとき、患者は少なく、人影まばらで他の部屋はがらんとしていたそうだ。

気の遠くなるような不安感や孤独感、
そういったものが南欧系の色彩でありながら、この絵には漂っている。


ひまわりの絵を描くのにこってりと使われた黄土色に近い黄色い絵の具が、
ここでは天井を覆っている。


昨日の日経新聞の「絵画のある場所」は、
奇しくもゴッホの「ひまわり」を取り上げていた。
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2011.07.09 Sat | Cyclde Road Race| 0 track backs,
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