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リスボン近郊の旅 : 世界遺産シントラ その2 ムーアの城跡 ポルトガルの歴代の国旗が見られる場所
先に掲載したムーアの城跡、実はこんな秘密がある。

廃墟の至る所に旗が立っていて、実はこれ、ポルトガルの歴代の国旗だった。

1143年に初めて国旗を定めたのは、初代国王アルフォンソ・ヘンリケス。
以来、現在のデザインにたどり着くまで、かなり紆余曲折を経ている。


一番目立つ場所に置かれているのが1910年に制定されたという現在の国旗。
とりわけ目立つ要塞の見張り塔のところに立っている。

この見張り塔は、要塞司令官の住居も兼ねていた。
内外からの攻撃に耐えうる強固な造りが自慢。


P1940678.jpg


旗は下の写真の格好で掲げられている。
つまり、城壁に沿って気まぐれに立っている。

左に3つほど白っぽい旗が連なっているのは、
13世紀から15世紀にかけて使用された国旗。


この要塞がつくられたのはアラブ征服がはじまった9世紀~ということで、
旗は観光用と思われる。

右の緑の旗は、シントラをアラビア文字で表したもの。
これは歴代の国旗ではない。

P1940651s.jpg


さて、これは旗を撮ったつもりでなかったので端っこしか写っていないけれど、
1143年の初代の国旗だ。
白地にブルーの十字。

フィンランド国旗に似ている。

P1940737.jpg


左の赤い枠付き国旗は、1248~1494年にかけて使用されたもの。

先代の王様サンチョIが使用した白地に青い紋章5つというパターンに
赤い枠を加えたもの。

1248に戴冠した王様アフォンソIIIは、ポルトガル国土からムーア人を追い出した人物。
レコンキスタの終わりとともに、この国旗が使用され始めた。

P1940651b.jpg

1495年マヌエルIの国旗。
白地となり、王冠の紋章になっている。

P1940720.jpg

1557年セバスティアノ国王のときのもの。
先代のデザインを引き継ぎ、違いは王冠の上部のみ。

P1940751.jpg


1640年、ジョアンIV国王のときのもの。
王冠に描かれたアーチが、復古を表している。

P1940704.jpg


下が、1834年マリアIIのときに制定され、ペドロV、カルロス国王も続いて使用した国旗。
このあと、現在の国旗にとってかわられる。

P1940665.jpg


ここからいきなり赤x緑の現在の国旗に変身。
ガラリと違うデザインが使用された。

それぞれ象徴しているものがあるようで、一説には、
地色の赤は、大航海時代に荒波と戦った流血の色、
金色の球状の模様は、大航海時代の航海用具・天測儀(WIKIから)、といった具合。

つまり、現在の国旗は、それまでのものとはコンセプトが違い、
輝かしき往時をしのぶスタイルとなっているようだ。
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2010.11.06 Sat | Travel-Portugal| 0 track backs,
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