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日常風景 * 写真・文章 Copyright@”Mas Ciclismo Diary”
東京都写真美術館で目撃したグレッグ・レモンの映画の宣伝と、ロラン・バルトの写真を巡る考察
国立新美術館のオルセー美術館展、半端でなく込んでいた。
足を踏み入れて、失敗した!と思ったが後の祭り。(外から見える範囲では、中があれほど込んでいるとは思わなかった。)
私が行ったのは1時だが、3時ぐらいには入場制限もあったかもしれない。

作品点数は110点ほどでかなり多いものの、装飾的で平面的なナビ派の絵もかなりあり、その辺に行くと、鑑賞者たちの足取りが俄然早くなる。
スーラやシニャックら、点描画の画家たちの絵も結構あった。

副題は「ポスト印象派」ということなので、これらの絵が中心になるのは納得だ。

さすがにマネやルノワールはなかった。
それでも印象派ど真ん中のモネの作品が5点あったのは、やはり彼の絵の日本での人気度の反映。

さらにゴッホ・ゴーギャンの部屋も大盛況。
ゴッホの「星降る夜」と「オウカンユリ」の絵の前では、賛辞の声が絶えなかった。
生前売れた絵がたった1点だなんて、信じられない、と私も溜息。
セザンヌも多くて代表的な構図の絵が見られて嬉しい(8点ほど)。




上記の美術館が相当込んでいたので疲れは倍増だったけれど、この際ついでに、と恵比寿の写真美術館にも行ってきた。
友の会メンバーなので、ポートレートシリーズ「侍と私」展が無料となる。

入り口に仏思想家ロラン・バルトの「明るい部屋 写真についての覚書」(花輪光訳)から引いた一節が書かれていた。


「肖像写真」は、もろもろの力の対決の場である。
そこでは、四つの想像物が、互いに入り乱れ、
衝突し、変形し合う。カメラを向けられると、
私は同時に四人の人間になる。
すなわち、私がそうであると思っている人間、
私が人からそうであると思われたい人間、
写真家が私はそうであると思っている人間、
写真家がその技量を示すために利用する人間、である。
言いかえれば、これは奇妙な行動であるが、
私は自分自身を模倣してやまないのである。



奇しくも、今橋映子さんの『フォト・リテラシー 報道写真と読む倫理』という本の引用を今日メールで送ってくれた人がいて、なんとなくシンクロ。

もっともバルトと今橋さんはそれぞれ肖像写真と、報道写真を巡る考察であり、論じる土台は違う。

バルトはポートレートの被写体内部から生じる多様性、
今橋さんは、報道写真がその後加工される過程における多様性(ときに歪曲)、
を語っているようなのだが、

それでも2つの論旨に共通点を感じる。

つまり、実写という言葉から連想する真実を切り取っているかのような響きとは裏腹に、
写真撮影という行為では、被写体が撮られた瞬間、外部あるいは内部の見えない手が働いて客観的なものから主観的なものへと変化していくということ。




そしてロビーに出てみると、こんなものが目に入った。
ツール・ド・フランス優勝経験者グレッグ・レモンが出演している「地球交響曲 第7番」

今度この場所で上映されるらしい。その宣伝。
きょろきょろしていると、小さな発見があるそんな週末が好き。


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■ 三菱一号館美術館(東京・丸の内)の割引引換券はこれ

美術館は高い。
少しでも安く入るために割引券を探しまわる人が後を絶たない証拠に、「三菱一号館美術館 割引券」というキーワードがヒットしてこちらのブログを訪れる人が結構いる。

三菱一号館美術館の割引券実物はこれ。

手に入れた場所は、以前書いたとおり、茨城県のとある企業。入り口に山積みになっていた。
三菱商事の人がお客さん訪問の手土産代わりにに持ちこんだものだろう。

それ以外に、この美術館の割引券らしきものは見つからない。
今のところ、三菱商事が出入りしていそうな客先を嗅ぎまわる以外入手できていない。

ちなみにこの割引券は1500円が1400円になるだけ。たった100円引き。
今度商事の友人に、聞いてみよう。もっと大胆な割引はないものかと。

下記の割引券では、正面入り口からは入れず、一旦一号館広場に面している広場側入り口に入館し、チケットカウンターーで入場用チケットを買わないといけない。


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2010.06.12 Sat | Art| 0 track backs,
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