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モザイクに見る最後の審判 * 昔の最後の審判に地獄図はなかった理由
◆◆◆ ラヴェンナ/サンタポリナーレ・ヌオーヴォ聖堂のモザイク画に関するエントリー ◆◆◆

● ラヴェンナ / サンタポリナーレ・ヌオーヴォ聖堂 ① - モザイク作りを見る (ラヴェンナ回想編 その1) 
● ラヴェンナ / サンタポリナーレ・ヌオーヴォ聖堂 ② モザイクで見る「最後の晩餐」と「ユダの接吻」(ラヴェンナ回想編 その2) 
● ラヴェンナ / サンタポリナーレ・ヌオーヴォ聖堂 ③ イエスの生涯の26枚のモザイク(ラヴェンナ回想編 その3)
● モザイクに見る最後の審判 * 昔の最後の審判に地獄図はなかった理由
● 宗教画の中の魚 / こんな意味があったという話



以前のエントリーで、ラヴェンナのサンタポリナーレ・ヌオーヴォ聖堂のモザイクに触れた。
あの中の一枚、山羊と羊を選別するモザイクは、実は「最後の審判」のひとつの形なのだと知った。
このころ(6世紀)はつまり、地獄図はなく、おだやかな図柄だった。
かなり高い場所にあるので、手ぶれしているのが残念だけど。



同じくラヴェンナのガラ・プラチディア廟。
こちらは扉を閉められていたため、暗くて今一つだけど、「よき羊飼い」という5世紀前半のモザイク。

十字架をもったキリストをみつめる羊たち。
天国に召された人々、つまり今よく目にする最後の審判の天国側の人の話を現わす。

P1670813_20100422080225.jpg


この話からわかることは、いわゆるおどろおどろしい最後の審判は、1000年ほど前から描かれ始めたということ。
それまでは牧歌的な印象の絵で表されており、いわゆるイエスが説いた最後の審判のイメージはこちらのほうになる。

ところが、今から1000年ほど前、アルマゲドンがきてこの世が終わるという話だったのに、実際にはそんな現象は起こらず、聖書への威信が揺らいだ。

そこで、アルマゲドンは単発に起こるのではなく、今後に続く世の破滅を暗示するものである、といった思想に転換し、ヨハネの黙示録が、最後の審判のイメージにとってかわり、ミケランジェロに代表される、ケイオスの世界が描かれるようになったのだそうだ。

上記、すべて先日来述べている西岡先生の本で知ったこと。
あの本の最後がこのテーマだった。
オモシロイ!
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2010.04.22 Thu | Travel-Italy| 0 track backs,
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