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日常風景 * 写真・文章 Copyright@”Mas Ciclismo Diary”
ツーレの1ドル73セント物語
ツーレがアメリカ出張から帰国した。
20時前に帰宅したので、私の帰りを待って、一緒に蕎麦屋に行った。
その店の具だくさんオリジナル蕎麦が好物なのだ。

行きも帰りも飛行機で一睡もしなかった、という割に元気なのが不思議。
聞けばなんだかやっぱり楽な出張だったみたい。

帰りの空港ではこんなことがあったそうだ。

~~~~~~~

まず少しさかのぼって今年の1月。私は、米国出張から帰国したあと、手元に残った米ドルキャッシュはそのまま手元に残した。
プライベートではキャッシュに手をつけなかったので、会社に返していれば、日当相当額が大体そのまま日本円でもらえる。返さなければ、日当合計金額とプラスマイナスで、わずかな日本円が還って来るだけ。

私のチョイスは後者だった。

それからしばらくして、ツーレの米国行きが急きょ決まった。
もし緊急にキャッシュが必要になったらこれ使っていいよと渡しておいた。

帰国して、「1ドルだけ残してきれいさっぱり使い切ってきた」と。
お買い物ゲームみたい。

小銭は一切残ってないの?と聞くと、ジャスト使い切ったそうだ。
でもどうやって?

そこでツーレ満面の笑み。

もともと私が渡したのはほとんどドル紙幣ばかりで、コインはわずかに1ドル73セントだけ。
彼はそんな半端な小銭は使いようもなく、ずっと手元に残していたそうだ。
いつか急に使うときのために、紙に包んで、1.73ドル、と記入して。

やはりそんな額はなかなか使えず、最後まで紙にくるんだまま持っていた。
そしていよいよ帰りの空港。
1.73ドルで買えるものを必死で探すツーレ。

キオスクでお菓子が売っていて、「これいくら?」と聞くと2ドルちょっとだった。
「ここのお菓子、全部同じ値段?」と聞くと
「みんな違うわよ」

「じゃあ、これは?」
1ドル77セント
ほほえむツーレ。

「僕、1ドル73セント持ってるんだ」
(だからなんだっていうの?という顔)

「僕、これ(ビスケット1箱)欲しいな。これで買えない?」
お姉さん、ちょっと考えて、「ここにドネーションがあるから、じゃあそれで補てんしておくからいいわよ」

そんな展開で、見事に1ドル73セントの小銭で1ドル77セントのビスケットをゲットしたそうだ。
私の小銭なのだから、当然お土産にくれるのだろうと期待したら、
「全部食べた」

がくっ。

「でも代わりにこれ持って帰ったよ」
といって差し出したのは、例の小銭を包んでいた紙。
ちゃんと1.73ドルと書いてある。

フレキシブルなお姉さんの粋な計らいが、よほどうれしかったのだろう。ツーレ、思い出しながらニコニコしている。

ちなみに、ドネーションで補てんするというのは、つまり、お姉さんも独断でおまけするわけにはいかない。
レジの計算が合わなくなるから。

そこで、小銭が余った人が、レジにチップを置いて行ったりして、25セントほど小皿に乗っていたのでそれで補てんすることに。
お姉さん、その中から4セントを取って、勘定を合わせてくれたそうだ。

そのときのやりとりを再現するツーレ。

まったく悪びれもせず、「僕これ欲しいんだ」とズバリ言われたら、ノーとは言えまい、と思った。


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2010.03.25 Thu | Travel-USA| 0 track backs,
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