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アルベール・ロンドル Part2)「ロードの徒刑囚」という言葉を生んだ彼は元流刑囚のレポーター。来日経験もあり、彼が日本を評した言葉は・・・
ツールを走る選手を称して「ロードの徒刑囚」=「Les Forçats de la route」という言葉を生んだリベラシオンの編集長ロンドルは、元従軍記者。
正義感が強く、社会的弱者には人一倍敏感だった。

フランス領ギアナにあるカイエンヌ監獄を数ヶ月間取材し、ツール取材の前年、1923年には、非人間的な扱いを切々と訴えたルポルタージュを発表。過酷なツールを走る選手たちを囚人たちになぞらえたのは、自然な流れであったと思われる。

カイエンヌ取材の前年には、アジアへも赴き数々のレポートを出している。
実は来日経験もあり、印象をレポートにまとめた。日本を評するのに彼が選んだ形容詞は、「不可思議」だった。

くだんの「ロードの徒刑囚」の記事は、ペリシエ兄弟の独白内容に誇張があったものの、この表現自体は定番となる。

レポートは本にまとめられ、書名は「ツール・ド・フランス-ツール・ド・スフランス(SOUFFRANCE 苦痛)」。

「フランス」「スフランス」(苦痛)をかけたこの言い回しもまた、この後雑誌や新聞などで多用されるようになる。

ツールの厳しさをシンプルながらインパクトのある言葉で表現した彼のセンスには脱帽だ。


ただ、彼はひとつの主題にとどまることはなかった。あっさりとツール取材から足を洗うと、アフリカのセネガルやコンゴ、ユダヤ人、パレスティナ問題など、相変わらず世間から取り残された周辺部の人々の取材にかけずり回った。

最後まで、弱者の立場に立った視点でものを書いていたようだ。


1924年、世間を激震させる文章を発表した彼は、ツールというテーマに関しては、単発的な発信者で終わったけれど、もし今の世に彼が生きていたら、果たして薬を飲まねば走り切れないと訴える選手を「弱者」としてとらえただろうか?

このご時世だったら、薬に手を出さずに頑張っている選手にスポットライトを当てたのでは?

***
アルベール・ロンドル Part1=>http://tourdefrance.blog62.fc2.com/blog-entry-1010.html

アルベール・ロンドル トリビア : 現在アルベール・ロンドル賞がもうけられている。優秀なフランス語圏ジャーナリストに授与される。
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2009.11.26 Thu | Cyclde Road Race| 0 track backs,
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