日常風景 * 写真・文章 Copyright@”Mas Ciclismo Diary”
年末雑感
結婚する際、親から食器をあれこれ持たされた。
母が好きな有田焼(家用の食器を買う際についでに買ったと思われる)とともに
多数あったのが、備前焼の花器、食器だ。


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とはいえとにかく備前焼は地味!
もう土器丸出しで、新婚当時開けて、すぐに見なかったことにして
しまい込んだ。

以来もう存在すらほぼ忘れたような状況だったけど、
今年は年末の大掃除が早く終わり、なんだか勢いで出してみた。


そして玄関の棚の上のものをすべて取り除き、
花器を置いてみた。

明るい花を生けたいと思い、松とチューリップと装飾木入りのセットの花を買ってきた、、、
まではよかったが帰宅して愕然。
一輪挿しの口がとにかく狭くて、チューリップ1本入れたらもうそれ以上入らない。


というわけでこうなった。
余りに地味なので、備前焼のおちょこ、徳利、湯呑みを添えて。

うーん、それでもやっぱり寂しい。
侘びさびは新年には向かないなぁ。
 

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残りの松はこっちに入れたけど、
この花器に入れるには、色が足りない。
千両、万両を追加で買わなくちゃ。

松をもっとまっすぐ立てたくて
口のところにスポンジを入れたものの、なかなかうまくいかない。


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そうこうしているうちに昼になり、慌てて実家へ。

年越し蕎麦を食べ、おせちをもらって帰宅。
帰宅途中スーパーに寄ってお肉を追加で買おうとしたら
一斉に割引価格になるところだった。

割引商品に群がる人たちの渦の中に身を置いていたら
買う予定になかったものまで買い込んでしまった。


例えば百合根とくわい。
実家であれこれ煮物をもらってきたので買うつもりはなかったけど、
半額だったので、つい手が出た。

かくして楽勝で新年の準備は済んでいたはずなのに、
大晦日の夜になって、百合根とくわいの煮物をすることに。

まあいいか。

紅白は郷ひろみ(バックダンサーが高校生!)と安室ちゃんが見られたので満足。

さあ「ゆく年くる年」が始まった。
みなさまどうぞよいお年を。



2017.12.31 Sun | Private| 0 track backs,
「インスタ映え」ってそんなに重要?
高校時代以来の大親友M子は、超マニュアル人間。
SNSは一切やらないし、会う約束はメールでなく
いつも電話。
声を聞くのが一番、そう言って。


先日、そんなアンチSNSの彼女をさらにアンチにさせるニュースがあった。

ファミレスでありとあらゆるメニューを注文し、
テーブルに広げて写真を撮ったあと、
ほとんど手を付けずに帰っていった人がいると。


いわゆるインスタ映えのみを追求した行き過ぎた行動だ。


かくいう私もインスタグラムだけはあまり好きになれない。
写真ってなにかのストーリーに付随した小道具で使うには適しているけど、
写真主体で勝負するとなると、プロでない限り、だんだんマンネリ化しないだろうか?


ちょっとやそっとじゃ人々は反応しなくなり、
どんどん絵柄が奇抜・過激になる、、、
そんな暗澹たる将来像しか思い描けない。


言葉の方はどんどんコピペなどで処理されて、
空しく、薄くなっていく、、、
それは杞憂に過ぎないのだろうか?



2017.12.29 Fri | Private| 0 track backs,
ボヴァリー夫人 抄訳を読んだら山場が全部カットだった、、というオチ(苦笑)
フローベールの「ボヴァリー夫人」の抄訳を読んだ。
プルーストの文章との対比の材料として。

抄訳ってあらすじ的に書いているのかな?などと最初思ったのだけど、
そうではなく、後半の山場がバッサリ斬り落とされていて、
冒頭から中盤とエンディング直前以降だけがちゃんと訳され、
後半は10章程度が数行のみのあらすじ説明で終わっていた。


で、その切り落とされた部分というのが
ボヴァリー夫人が浮気をする場面。

結局浮気をするに至る経緯が丁寧に全訳され、
いざ浮気するぞ、という場面は
すべてカットというわけだ。

ある意味、この後半部分って小説の核となる部分じゃないのか?
と唖然。
まあ、抄訳を選ぶ自分が悪いんだけど。


でも、長編で読みたいと思う作品でもなかった。
さっと読める抄訳で十分という気もする。

フローベールの「サランボー」、「感情教育」も読まないといけないので、
(自分に課しているだけだけど)
短い抄訳をサクサク読んでプルーストとの対比を考えなければ。

そのうえで、もう一度ちゃんと読んでみたくなったら、
原文でじっくり読めばいい。
でも、原文はプルーストだけでアップアップで、その気にはならないだろう。


そう割り切ってはみるものの、
やっぱり浮気場面のない「ボヴァリー夫人」、味気ない!



2017.12.28 Thu | Books| 0 track backs,
ふるさと納税
昨年せっせとやったふるさと納税。

熱が冷めてしまい、今年はノータッチだった。

けれど、年末にあちこちで宣伝するものだから
再びサイトを覗いてみた。

でも見なければよかった。
2万円で買った圧力鍋があった。
つい昨日購入した枕があった。

ふるさと納税の返礼品としてもらえばよかったー
と後悔するなど。

欲しいものがあったら、まずふるさと納税でチェックするのがよいかな。


気を取り直して、みかんをポチっとやった。
2017.12.26 Tue | Private| 0 track backs,
池上本願寺の著名人お墓巡り
以前アメブロの方にブツ切りで入れた池上本願寺巡りを
記録のためFC2の方に一括まとめようと思いつつ、数か月経ってしまった。

昨今デジカメで大量に写真を撮るようになって、
以前より写真選びに時間がかかるのが災いしていると言える。

ブログを始めた1999年頃にはプリント式のカメラを使用していたし、
初めて使いだした2000年のデジカメはといえば結構重かった。
さらにまだプリント時代の癖を引きずっていたし画像も今ほどきれいではなく、
バシバシ撮ることもなく、
ブログに入れる画像を迷う時間がなく、効率的だった。

進化ってやつは、時に厄介だ。


さて、東急線の開通90周年記念池上線フリー乗車のチケットを手に入れて、
いざ出陣。


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池上駅で降りて、本願寺は歩いてすぐそば。

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宝塔の朱色が青空に映えてくっきり美しい。

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よく見うると河原の裏側は色とりどりなだけでなく、
蛇の頭を表していた。

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五重塔は遠目では沈んだ色彩に見えたのだけど、

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くすんだ朱色の肌地にー

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干支の彫り物が施されていた。
こちらは牛だったかな。

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巳年の蛇。
蓮の花と池の流れが表されていて、十二支の中では一番繊細な造形だった。

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いよいよ、お墓巡りに突入。
スタートはやはりこの人から。
力道山。

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記念碑も添えられている。
ご本人の彫像そのままに、堂々としたお墓だ。

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次に目指したのは狩野探幽。
狩野派は江戸狩野がさらに分家しているので、
離れた場所に浜町の狩野派などがあり、分散していた。
けれどそこまで行くには足場の悪い場所を下っていかねばならず、
このあと所要があった私は、狩野家のお墓参りは探幽さんのみにした。


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狩野の文字。

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紀伊徳川家のお墓もあり、大田区文化財になっていた。

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谷中霊園や増上寺のお墓群を思い出す。

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政治家大野伴睦のお墓も立派。
同氏はプロレスのコミッショナーを務めたこともあり、
力道山には肩入れしていたと聞く。

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大野氏のお墓を守るかのように、吠える虎。

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五重塔を見渡す日当たりのいいロケーションには幸田露伴が眠る。
露伴幸田の文字。

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帰りがけには一旦お墓を出たところにある英一蝶のお墓。
何度か改葬されるなどした後に、
今はこの場所に落ち着いている。
墓地というより道のわきにあるので、やや違和感はある。

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彼の絵はそれほど目にする機会は多くはないので
画風がつかめていないのだけど、
狩野派を破門されたことがあるというので、
源流はやはり狩野派なのだった。
下部には「英」の文字。


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次回は狩野派のお墓を総ざらいしたい、
などと野心を燃やしている。
2017.12.24 Sun | 国内探索| 0 track backs,
シャルル・デュトワ スキャンダル
ハッシュタグ「Me too」ムーブメントが世界的に広がり、
セクハラ被害が次々に明るみになるなか、
名指揮者シャルル・デュトワが女性4人から訴えられたという。


デュトワ、、と聞いて「N響名誉音楽監督」というより先に
日本人女性バイオリニストと交際の噂があったあの指揮者、、、
というのが先に浮かんだ自分のミーハー加減が、、、イヤ。

2017.12.22 Fri | Private| 0 track backs,
ギュスターヴ・フローベールを読む
フローベールの「ボヴァリー夫人」を読み始めた。
といっても日本語の翻訳で。

今頃フランス19世紀小説を読むとは自分でも思わなかった。

けれど、プルースト作品を読むには、その時代どういう文学が主流だったのか
それを知らないと、その特異性が際立たない。

バルザックやフローベールに比べて(時代はやや下るけど)プルーストは革新的
と聞いても、実感が伴わないようではだめだ。


当初フランス語で「ゴリオ爺さん」(バルザック)を読み終え、
次いで「感情教育」(フローベール)を読み始めたのだけど、日本語に切り替えた。

目的が熟読というより文体や傾向をつかむためだけなのでとにかく量を読みたい。

原文購読ではのろすぎてだめだ、
ということで、日本語の翻訳を速読している。


手にしたのは、集英社文庫から出ている一流の先生方による解説付きの新訳本だ。
フローベールの解説は堀江敏幸先生。
芥川賞作家の。

うれしい、日本語だと なんとはかどることか。
「ボヴァリー夫人」、あっという間にもうすぐ読み終わる。


現時点で強く感じたことは:
丁度絵画がアカデミズムの支配から脱却し、印象派へとつながっていったのと時を同じくして、
写実小説の殻を破って印象派・象徴派傾向の文学が生まれたのだ、ということだ。

サロンを通じて、文学や絵画、彫刻、音楽が強くクロスオーバーしていた時代なので、
それは必然でもあったのだろうけれど、それにしても、
あの時代風潮の中から、プルースト作品が生まれたことは、奇跡に近いような気がしてきた。



2017.12.22 Fri | Private| 0 track backs,
邪念雑念
・ 芸能人が感情的にあれこれ好き勝手な放言をする情報番組をあれこれ見るより、
NHKの刈屋富士雄さんの落ち着いた解説を1回聞けばなんか十分。
過不足ない的確なコメントを求む、民放にも。> 大相撲問題


・ 今日の日経夕刊「プロムナード」(脚本家・木皿泉さんの回)、興味深かった。
夫婦喧嘩の達人になると、当初の流れ、すなわち喧嘩発生から夫が家を飛び出す過程が
どんどん短縮されていき、そのうち夫が出て行こうとする前に引き留めるようになり、
やがて喧嘩発生直後に抑止力が働くようになるんだそうだ。

喧嘩一つでも進化しなければ意味がない、毎回同じストーリーを繰り返すのは芸がないということか。
でも、ちょっと待てよ、この木皿さんというのは夫婦のペンネームだったはず。
藤子不二雄さんみたいに2人でひとつのペンネームってやつだ。
今回は妻の視点からこの喧嘩の話が論じられていたけれど、同じ事象を夫が語ったら、
違う展開・視点になったりして?

ちなみにプルーストは、同一人物でも、見る人によって印象が違う、という点を物語に盛り込んでおり、さらにパーソナリティの経時示変化も加味しているので、それぞれの人物像にかなりの幅がある。
それが彼の作品を読みにくくさせているとも言われている。
でも、リアルを追求するとそうなるのだ。
一本調子の人間なんていないのだから。
一見とらえどころがないように思われるプルースト作品だけど、実は超リアル小説なのだ、と気づかされる。(まだ全7巻あるうちの1/3で足踏み中だけど)。


・ 白鵬を乗せないままバスをわざと発車させた某親方の逸話を聞いて、
コンタドールを置き去りにしたランス・アームストロングを思い出したのは
私だけではないだろう。
(とりあえず嫌がらせだけで、最終的にバスを止めて乗車させた親方に対し、
そのまま載せずに行っちゃったランスは、かなりのやり手。)



2017.12.20 Wed | Private| 0 track backs,
大掃除 今年は出遅れ
毎年11月初旬には始めている大掃除。

今年はすっかり出遅れた。

今猛然と雑巾づくりに励んでいる。

使い古しの手ぬぐいで作っているけれど、そのほか、
丁度先日布団カバーを新調したので、古い布団カバーを
切り刻んで、汚れのひどくない場所専用の雑巾にすることにした。

薄手なので、汚れたらそのまま使い捨て。

どのみち布団カバーはそのまま捨てる運命だったわけだから。


まずは押し入れ戸袋の中身を出して雑巾がけして、
出したものを選別・断捨離して戸袋の中を2割減にする、それが目標。


またあの「捨てる快感」を味わえる季節がやってきた。
2017.12.20 Wed | Private| 0 track backs,
NHK「あさイチ」が使ったテーマ曲と、医療関連特集に想う
きのうの「あさイチ」は、病院での治療法関連の特集だった。

処方される薬の種類などの最終判断は患者にゆだねられる傾向にある、
というもの。

この医療系の特集の冒頭、使用されたテーマ曲は・・・・
テレ朝の「ドクターX」だった。
大門未知子扮する米倉涼子が、「わたし、失敗しないので」と啖呵をきるあのドラマ。

ちらっと流れただけだったけど、私の耳は素早くそれに反応。
それとわかったときには思わず笑ってしまった。
お茶目、NHK!

やっぱり昨今のNHK、許容量がどんどん増している。


医療特集の方は少ししか見ることができなかったけど、
確かに私にも思い当たることがある内容だった。

この春病院に行って、この抗生物質を変えてください、と言ったのは
この私。

ここ最近処方された薬のうち、半分は自分で指定している気がする。


ただ、抗生物質変更にいたったあの時は、私から言う前に
すぐさま先に医師の方から変更を提示してほしかった。


ネットを見ると、私が服用していたのは、菌を殺すのに効き目があるという薬剤だったので
処方は相応と思われた。
それ以外のチョイスを知らなかった。

結局症状が悪化の一途をたどり、「効かないので変えて」、と訴えて初めて、「じゃあこっちを」と別の薬物を提案された。

その薬は調べた限り、「菌を増やさないための消極的な役目」をもつ抗生薬、
というのがどのサイトでも一致した説明だった。
ただそれはあくまで一般論で、その薬でも、ひどい状況から根治に至ることもある、といった症例までは明示されていない。

その辺は、医師の日頃の経験や文献による知識なのであり、
そこまでいくと、こちらはお手上げ。

結局薬を変更後、1回服用しただけで効果を実感でき、4日ほどで完治した。
前の薬を1週間飲んでしまったのが悔やまれた。
抗生物質漬けになってしまった。


医師には、少なくとも説明面においては積極的な関りをしてほしいなぁ、とつくづく思った次第。








2017.12.19 Tue | Private| 0 track backs,
骨粗しょう症防止法
最近、仲間同士の会話といえば、健康志向の話ばかり。
肩こりがひどくてマッサージはどこに行っている、とか
ヘッドマッサージやリンパマッサージで行ったどこどこが大外れだった、とか。

(例えば、個人経営のピラティスに行ったら無理にからだをひねられ続け、
体中がこわばってかえって体調が悪くなったという、という友人の話では大盛り上がり。
ピラティスってリハビリ用で開発されたから、そんな痛みを伴うのはおかしいのでは?などと。)


そしてつい最近のテーマは「骨密度」。


以前、なにかのイベントで骨密度を計測したことがある。
年齢と照らし合わせたポイントを上回っていたので安心していた。

でも、いかにも骨が丈夫そうな親族が(骨が太くて力持ち)
高齢になり骨折。骨密度増加の薬を飲み始めたと知り、心配になった。

あれこれ議論してわかったことは、
カルシウムばかりに気を取られるけど、ビタミンDの摂取が重要らしいということ。
(テレビ番組でやっていたそうだ。)

20代で背中骨折した女性が、その原因を追求したところ
徹底した美白だったという。

太陽に当たらず、ビタミンDが不足した結果だった。
紫外線の害にばかり気を取られて太陽をないがしろにすると大きなツケがくる
というわけだ。


以前私が聞いた話では、ビタミンDのためには手のひらに
太陽を浴びるだけでもよくて、
その時間も5分程度でよいとのことだった。

ところが研究が進むとかつての説がひっくり返されることはよくあることで、
5分というのは真夏の話で、冬ともなると紫外線が弱くなるうえに
露出部分が少なくなるため60分以上毎日浴びる必要があるという。


冬に60分・・・。
これはかなり難しい。

けれど晴天だった昨日は屋外を徒歩20分強x5回といったスケジュールで動いたので
丁度いい、とばかりに即実行。

まずは(顔には日焼け止めを塗ったものの)寒かったけど手袋を外して歩いてみた。

ただ、手を下に下げていると、陽が意外に当たらない。
そこで両手を肩の高さ程度に引き上げて、
手をなるべく日光にさらしながら歩くことに。

しかも手のひらを指の付け根の水かき部分までめいっぱい開いて。

つい忘れて手を下ろしては、また引き上げる。


なんだか怪しい人だけど、我慢できる限り今年は手袋なしで
ビタミンD吸収を目指すのだ。




2017.12.18 Mon | Private| 0 track backs,
エジプト新王国時代のエネヘイ像の足が羨ましい
白金にある松岡美術館には、エジプト新王国時代のエネヘイ像がある。
衣装のドレープが美しく、薄い素材でできたドレスだとうかがわせる。

この衣装により、貴族の神官だとわかるそうだ。

手にはマラカスのような楽器を持ち、
ドレスの中央には文字が書かれている。

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ソバージュの髪の毛は繊細で、
紀元前1000年のアーティストの腕前にとにかく驚くばかり。

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こんな貴重な美術品を前に私が思ったことはーー
古代の人はハイヒールとかはかないから、外反母趾は一切なかったんだな、ということ。

どっしりとした足がまっすぐにピンと伸びているのだ。

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指が長いのも特徴だ。

これは四つ足歩行をしていた時代、足も手のように使っていたものの、徐々に立位となり後ろの2本が手の機能をもたない完全な足へと変わる変化があったことの証拠ではないか、なんて思わせる。

人類全体の進化の歴史の中でとらえると、紀元前1000年なんて限りなく近世なわけで、まあ進化の過程ということはないのかもしれないけれど、
でも、人の指に今でも水かきの跡が残っているように、この長くてすっとした足の指は
手が足へと変わる変化がまだ完全に終結していなかったということなのでは?


外反母趾でぼこぼこになった我足を顧みるに、このすーっとした足はとにかく「うらやましい」
の一語に尽きる。

2017.12.17 Sun | Private| 0 track backs,
株式会社ブリヂストン 石橋財団の功績
◆ 石橋財団のこと、そして近代美術館を建築・寄贈した石橋正二郎氏の功績


株式会社ブリヂストンの名前の由来は創業者・石橋正二郎氏の名字
石(ストン)+橋(ブリッジ)、からきていることは有名だけど、
石橋財団という文化活動の方はそれほど知られていない。

さらに言えば、石橋財団の2つの活動のうち
ブリヂストン美術館(現在改修工事で休館中)の方は認識されていても、
もうひとつの活動、芸術関連の保護活動についてはまったく周知されていないと思う。


先日日本画の修復の講座に出席した。
その折りに聞いた話によると、実はそれらの費用をまかなったのは石橋財団だったという。

世に広くPRするわけでもなく、地道に文化を支えていらっしゃる。


日本画の修復の場合、絵の周りの表装の布地などの取り換え・修理も含み、
その生地を作る生産者の減少という問題がある。

布切れ1枚でも織物だけに高価なものになり、
絵の格や絵の雰囲気に合わせて選定される。

そうした修復を行う団体とのコネクションを大事にしながら
東京大学が収蔵する美術品の数々はこのたび日の目を見ることができた。


美しくよみがえった絵画を前に、石橋財団の幹部の方もご満悦の様子。

そしてこれも今回知ったのだけど、
同財団の特色は、作品を新たに生み出す活動を支えるのではなく、
既存の美術品を保護することにある。

2年に一度、「菊池ビエンナーレ」という公募展を開催している。

奇しくも丁度本日2017年12月16日が
「第7回菊池ビエンナーレ 現代陶芸の〈今〉展」の初日となる。


こうした新規作品を公募して賞を授与して新しい才能を発掘・激励する、
といった育成活動を石橋財団は行わない。

すでに存在する世に認められた物を後世に継承することに
心血を注いでいる。
智美術館と石橋財団のそうした対極的な2方向からのアプローチはともに重要だけれど、
石橋財団の活動の方は、公募展のような告知もなく、それだけに周囲の認知度は低くなる。


特にブリヂストンという会社自体は美術関連の事業を生業にしているわけでなく、
やはりこれはひとえに、石橋正二郎氏の理念ゆえの活動だろう。


ちなみに、現在竹橋にある国立近代美術館は、石橋正二郎氏の寄贈に他ならない。

同美術館はもともと京橋にあったものの手狭になり、候補地を見つけていたものの難航。
そんな中、今の皇居そばの地に美術館用の建物を建て、国に寄贈したのが正二郎氏だった。
(以前近代美術館開館60周年の際にこの話が披露された。)

設計は谷口吉郎氏。
以前日経新聞「私の履歴書」で連載があった谷口吉生氏の父だ。


石橋財団が現在人知れず行っている文化活動に、改めて敬意を示したい。




2017.12.16 Sat | Private| 0 track backs,
ぐるっとパス2017年度版
東京都周辺の美術館の常設展や一部の企画展などが無料、企画展が割引きになる
すぐれもののクーポン券ぐるっとパス。
2000円で、記載のある各美術館に大体1回ずつ入館できる。


これまで数回買ったことがあったのだけど、
ただ私の場合、特定の美術館の年間パスを買って、
何度も気軽に足を運ぶのが好きなので、それほどこのパスに
愛着は覚えていなかった。

けれど久しぶりに購入してみて、前より使える美術館が増えたのか、
簡単にもとはとれるし、興味のなかった美術展にも足を運ぶきっかけになり
なかなか使えるかも、と思えてきた。


特に今年は目黒美術館、東京都庭園美術館の年パスを買っていないので
(前者は興味のある展覧会不足、後者は改修工事で販売なし)
この2つに無料で入館できるというのはお得感があった。

他にも三井記念美術館、ミュゼ浜口陽三、森鴎外記念館、五島美術館
国立近代美術館常設展、汐留ミュージアム、林芙美子記念館、静嘉堂文庫美術館、
戸栗美術館などの展覧会が無料。

こうしてみると、これで2000円はお得すぎる。

いや、2000円ではない。
メトロの窓口で買えば、メトロパス2枚とぐるっとパスのセットを2700円で買うことができる。
通常なら2000+600x2=3200円のはずなのに。
これだけで500円お得なので、実質メトロパスのお値段は1500円。

また来年も買おうかな。

ちなみにこのパスは、年度ごとの販売になる。
今年度のパスの発売は2018年1月31日まで。
購入してすぐ使う必要はないけれど、使用開始から2か月以内で使い切る必要があり、
2017年度版の使用期限は2018年3月末日までなのだ。


2017.12.15 Fri | Private| 0 track backs,
貴ノ岩・日馬富士問題
昨今情報番組で、日馬富士のみならず、白鵬をもバッシングする
コメントをよく耳にする。

一種アンチ・モンゴル人力士のような内容の。

頼るときだけ頼って、急に排他主義になる、
この動きは恥ずかしい。

モンゴル人同士が結託していた、そんなことをにおわせるものもある。
その真偽はともかくも、懇親会を開くという流れは
本国を後にした人たちの気持ちを考えれば、わからなくもないし、
それは日本という特殊な文化に呼び寄せた日本側の責任でもあり、
その相撲協会の一員ともいえる貴乃花親方を猛烈に擁護するのには違和感を感じる。


貴乃花親方の一種身内の元おかみさんをコメンテーターにすえているのだから、
そうした偏った報道はある意味仕組まれたものという気がする。

それほど、私が目にした報道では、貴乃花が正義、という内容が多かった。


でも、今回の親方の沈黙は、貴ノ岩の復帰を遅らせるだけのような気がする。

自分の意志を通すために弟子が犠牲になっていないだろうか?
事件の直後には巡業に出ていた貴ノ岩。
相撲を取りたいのではなかろうか?
これほどこじれることを望んでいるのだろうか?


さらに、デーモン閣下がいうように、一般人から「目に余る」とみなされた行為をした
貴ノ岩への監督責任はどうなのだろう。


2017.12.14 Thu | Private| 0 track backs,
大掃除2.「壁」掃除
NHKの「がってん」でやっていたそうなのだけど、
ほこりを出しにくくするには、壁を掃除するのが大事らしい。

確かに、玄関のドアの内外などはほこりが結構ついていて拭き掃除するけれど
家の中の壁は盲点だった。

ほこりが壁についてそれが落ちるから、床も汚れやすくなる。

床と同時に壁も掃除をすると汚れる度合いが減るというのだ。

さっそく実行してみた。

本来は柔軟剤を含ませたぞうきんをよく乾かしてそれで拭くと
いいらしいのだけど、乾いたぞうきんで拭くと静電気が増えそうな気がして
柔軟剤を含ませてかなり強く絞った雑巾で拭いてみた。

確かに場所によっては思ったより汚れている箇所がある。
その汚れを落としたら、床汚れも減るような気がする。
数量的に測ったわけでないので、気持ちの問題かもしれないけど。

つまり、床部分だけでなく、ほこりは部屋の上下左右からくるのであり、
それらを一掃しなければ効果がないということだ。


となれば壁だけでなく、椅子の背などももっと頻繁に拭くようにしよう。

さらにテレビの裏も頻繁にほこりを取るべきだろう、
そう思い、掃除機の棒部分を当てて毎回掃除することにした。
(裏は毎回は掃除してなかった。)

床は、ダニセンサーの掃除機で、かなり入念にやっていたけど、
壁掃除は盲点だった。

最近の情報番組は優秀だ。

2017.12.13 Wed | Private| 0 track backs,
大掃除1.柔軟剤付きぞうきん
様々な掃除術が情報番組をにぎわせる中、
これは効き目あり、と思う。
それが柔軟剤に浸したぞうきんでテレビまわりをふくという掃除法。

静電気が軽減され、ぞうきんがけの頻度が明らかに減った。

静電気が発生しやすいテレビまわりはぞうきんを柔軟剤に浸した後
絞ってふいている。

本当はそのあと乾かしてから使用するのがいいらしい。
ただ、乾いたぞうきんの拭き掃除というのは
静電気を起こしそうでなんとなく躊躇。

今乾かしつつある柔軟剤付き雑巾があるので、
それで次回試してみるつもり。
2017.12.12 Tue | Private| 0 track backs,
文学ーフランス語ーキリスト教
土曜日は、ヨーロッパの文学と題した討論会@東大本郷へ。
進行役はおなじみの柴田元幸氏。
ほかに、ドイツ文学、古典などを専門とする教授陣3名。


東京大学名誉教授で、つい先日坪内逍遥大賞を受賞。
翻訳でお名前を拝見することも多々。

浮世離れしたようにも見える文学が困難な社会情勢にどう資することができるのか、
人は書を読むことで社会をどう生き抜いていけるのか、
などを、各種文学の流れを読み解くことで、間接的に探っていくというもの。

東大の講座らしく学術的・哲学的な内容で、活発な議論がかわされた。


とはいえ、柴田先生が文学に開眼した作品が「吾輩は猫である」だった、という締めくくりで
講演会の内容は、最終的に民衆レベルにソフトランディング。

今回は集英社無料連続講座の最終回だったけど、次回はフランス文学者もまじえて、さらに議論を深めてほしいなぁ。
最終回というのがなんとも残念。


16:10に終了後、日仏学院に駆け参じ、在日フランス大使との懇談会へ。
18時、終了後にレセプションがあり、シャンパンを一気飲みして、
東京国立博物館へ。

親指の聖母が再び展示になっているので、土曜日の夜間開館を狙って入館。

夜19~20時の博物館。
さびしい!と思うぐらい訪問者は少なかった。
特別展の運慶展も終わってしまったし。

見渡す限り、奥の部屋すべてに人影がない。

休息室など窓のある部屋を通過すると、外は漆黒の闇で、なんだかむしょうに心細いぞ。


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ひとり歩く足音がこだまする中、どこかの館にまよいんこんでしまったかのよう。
人込みはいやだけど、人がいないのも考え物だ、とつくづく。

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夜の博物館、行くなら夏がいい、そう思った。


2017.12.11 Mon | Art| 0 track backs,
ステンドグラスふたたび
友人が綱町三井倶楽部で見たステンドグラスの写真を送ってくれた。

一般では入れない場所なので、私は未見だけど、
花嫁になってあの階段から降りていくシーンにあこがれてた友人が、
ここで挙式を挙げたと聞いた。
旦那様が三井系企業勤務だったからこそのお話。


友人が言っていたとおりアールデコ調で、
さわやかな印象。

建物自体の目的が教会機能というわけではないので、
採光重視で色合いは全体に薄く、黒い縁取りも最小限。

ステンドグラスのどこかに三井家の家紋(四ツ目結)がどこかに隠されていやしないか
画像をつぶさに眺めててみたけど、それはなさそう。


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丁度今しがた以前サレジオ教会で撮影した写真を眺めていたら、
(アメブロの方に、イエズス会の話のついでにサレジオ会の話を書くつもりで)
見つけた、ステンドグラスの写真。

こちらのステンドグラスは当然ながら聖書をモチーフにした内容で、
ああ、これはあのシーンだなとわかる。


例えばこちら。
マリアのエリザベト訪問に違いない。
イタリアの教会にある「マリアの一生」を描いた壁画でよく見かける。


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受胎告知を受けたマリアは、目上のいとこエリザベトも時を同じくして懐妊したと知る。
長年 子を授からなかったエリザベトの朗報を喜びすぐさま遠く離れたエリザベトのもとへ駆け参じ、そして再会を喜ぶシーン。


マリアが身ごもったのはイエス、
エリザベトの子供は洗礼者ヨハネ。
イエスとヨハネの2人が聖母を中心に一緒に描かれる絵画も数多い。


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ちなみにエリザベートの子ヨハネの一生は残酷だ。
宴会の席で斬首される。
妖艶な舞いを踊っていた美しいサロメが父のヘロデ王に、ヨハネの首を所望したのだ。

この「サロメ」も絵の主題に頻繁に用いられてきた。
ギュスターヴ・モローが描いた、お皿の上にヨハネの首を載せた絵も有名。
(ただ福音書によって、ヨハネの死のくだりのニュアンスは異なる模様。)


もう一つ付け加えると、女性+斬り落とされた男の首が描かれた絵としては、
『ホロフェルネスの首を斬るユディト』も有名。

ルーカス・クラーナハの同名の絵画が日本に来日したのは記憶に新しい。
私のチケットホルダーは、この絵だ。

外見はあでやかな女性。
中を開けると・・・まぎれもなくユディット。

きれいな印象派のチケットホルダーでもよかったのだけど、
ポケットがいくつかあって、さらにチケットを入れる部分は3方が
閉じているもの(2方だけだとチケットがよく滑り落ちるので)
と思って探すとなかなかピッタリなものがなく、
まあ柄はなんだけど、これに落ち着いた。

それに少なくとも表面は、表情、衣装や装飾品が細密で、見ていて飽きない。


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話はもどってサレジオ教会のステンドグラス。
こちらはキリストの洗礼に間違いない。
ピエロ・デッラフランチェスカが有名なキリストの洗礼の絵を描いているけれど、
(ロンドンナショナルギャラリー収蔵)
ラヴェンナでも、この題材はモザイクでずいぶん見た。
中世からルネサンス初頭にかけてはポピュラーなモチーフだったのだろう。


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聖書をフルに読んだことはないけれど、絵画に親しんでいると
徐々に絵が意味するところが少しずつわかっていき、
いつかどこかでバラバラに見た様々な絵のモチーフが
ひとつのイエスやマリアのお話の中に落とし込まれていく、
そのプロセスが楽しい。


過去のステンドグラス関連エントリー:

・ 魅惑のステンドグラス 小笠原伯爵邸

・ ステンドグラスと琳派風板絵のあるカフェ

・ 無料のパブリックアート 飯田橋編+ステンドグラス編

・ ステンドグラス私のお勧め:日経プラス1 「秋にきらめくステンドグラス」に関連して

・ ステンドグラスの名匠の作品が見られる都内の穴場

・ 国立科学博物館でステンドグラスを堪能する

・ 穴場のステンドグラス情報(成城の旧山田家住宅)

 

2017.12.09 Sat | Art| 0 track backs,
歯列矯正まだ終わらず
もうすぐ2年が経つ私の歯列矯正。

丁度先月で、予定の型は終わり、終了か、と喜んだのに。

もう少し微調整をしましょう、と言われ、
さらなる型を取って、延長に。

あとどのぐらいかかるのかはまだ不明。
現在型が出来上がるのを待っているところ。

そしてそれが一通り終わったとしても、
リテイナーと呼ばれる保守器具が入るので、
不便さはまだ続く。


食事のたびにはずさなければならないので、
外食の時がかなり不便。

風邪の時期には手を相当よく洗わないと
口に手を入れるので、菌に感染しやすくなる。

石鹸が置かれていない公共トイレは使えない。


自ら始めたこととはいえ、
しゃべりにくい、コーヒー補給がいつでもできない、
スーパーの試食販売に手が出せない・・・
というのがなかなかつらい。


下の写真は先月行った秩父。

名所でもない普通の駅そばに、好きな景色があった。

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2017.12.08 Fri | Private| 0 track backs,
NHKのドキュメンタリーが暗示的?「ファミリーヒストリー」と「プロフェッショナル」
先日NHKの「ファミリーヒストリー」で
浅野●信さんの家族系譜をやっていた。

いつもなら両親のストーリーが中心になるけれど、
あの時は母方の先祖の話に終始して、
父方の話が一切出てこなかったと、いまさらながら気が付いた。

浅野さんの母はハーフで、ルーツを知らなかったという背景があり、
話題性に富むので、その時は違和感を感じなかったけど、
父の話が全然ないのは確かに異例のことだった。


そして父逮捕のニュース。
父、そして父方の家族がどういう人物なのか、番組からはまったくわからなかった。


***

そして一昨日月曜日は普段めったに見ないNHKの「プロフェッショナル 仕事の流儀」を見た。

最後の次週予告はスーパーコンピューターの開発者の話。

ところが翌日の火曜日、その中で取り上げられる予定だった人が逮捕の報。
ニュース報道によるとNEDOの自省金をだましとったという。
NEDOは新エネルギー・産業技術総合開発機構のことで、
よくお付き合いしていた会社がNEDOの予算をとるとらないで一喜一憂していたので
なじみがある。

予告で見た映像と、翌日逮捕報道で見た映像がぴったりフィット。
栄光から地獄への転落ぶりが、こんなに視覚化されて、さらに間髪を置かず目の前に現れるとは
驚きだった。
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2017.12.06 Wed | Private| 0 track backs,
ことし象徴する食
今年を象徴する食が、鶏胸に決まった、とニュースが報じていた。

我が家のブームと一致する。

これまでもも肉のほうがパサつかなくて使い勝手がいいと思っていたけど、
胸肉のほうが低カロリーでタンパク質がとれると聞き、
近頃胸肉へ回帰している。

炊き込みご飯など、しっとりした腿が合うし、
おせちのダシに使うには皮があった方がいい、そう思ってきた。
でも一旦胸肉に慣れてしまうと、腿肉が脂っこく感じてしまう。

胸肉も、調理法次第では弱点がカバーできる。
塩コショウをまぶして片栗粉をつけて焼いて、
それにお酢、しょうゆ、みりんなどを混ぜたタレをかけると、
しっとりとする。

牛肉も、霜降りよりモモ肉が人気だとか。

鶏は腿より胸、
牛はサーロインより腿の時代かな。


2017.12.04 Mon | Private| 0 track backs,
柚子湯で肌がピリピリ
柚子湯というのは伊達に香を楽しむだけでなく、
なかなか侮れない効用が実際あると聞き、
早速さきほど試してみた。

大き目の3個を輪切りにして、ガーゼに包んで
実が外に出ないようにして、
湯に浮かべる。
ああいい香り。

まずはかなりぬるめのお湯に浸かってのーんびり。
気が付けばほとんどうたた寝に近い状態になっていた。

それほど長い時間浸ったわけではないのに、
首筋からは汗、また汗。

保温効果があると聞いていたけど、
発汗もあるのだろうか。


ところが、汗とともに、腿のあたりがピリピリしているのに気が付いた。
脛や二の腕も。

見れば発疹というか、皮膚が直径5㎝ほどの範囲で赤くなっている。

たまらず慌てて出た。
髪の毛を洗って再度湯船につかるつもりだったけど、
石鹸で体を洗ってもピリピリは取れない。
赤味も取れない。

これ以上浸かるのは危険、とあきらめた。


柚子湯でゆっくり入浴、
のつもりが烏の行水になってしまった。


ちょっと酸が強すぎたかな。

夫曰く、蔵王温泉のお湯がかなり酸性で、やはりピリピリするのだとか。

私は幼稚園児のときからだ。タートルネックのセーターでさえチクチクして苦手。
山芋は、入念に酢水につけてから調理しても、食べると口の周りがかゆくなる。


肌の弱い人は、柚子湯に要注意だ。


過ぎたるは及ばざるがごとし。
柚子を輪切りで3個入れるのではなく、
切らずに丸ごと2個ぐらいにすればよかったかも。
2017.12.03 Sun | Private| 0 track backs,
ダントツの安定感、ブラッスリーオザミ
銀座・丸の内界隈を中心に展開するオザミグループは、やっぱり安心感がある。


丸の内といえば、10年ほど前にお気に入りで足しげく通ったのは、
ミクニだった。
平日にはお手軽ランチがあって、有楽町経由仕事の移動があるときは、
大体ミクニでお昼、というパターンだった。

けれどミクニのビルは取り壊しになり、新しくブリックスクエアができた途端、
改めてテナントに入ったミクニは、本来の高級レンジをターゲットとする店になり、
気軽なランチは遠のいた。


それと入れ替わりに見出したのが、オザミだった。

ブラッスリーオザミ、あるいはオザミ本店、パリのワイン食堂のいずれもオザミ系列で、いずれもお気に入り。
以前はこれにヴァンピックルも加わったのだけど、近頃ヴァンピックルはランチ営業を取りやめてしまった模様。

いずれにせよ、オザミグループがミクニの代わりになってくれた。


さてごく最近のオザミブラッスリーのランチ。
??前菜がちょっといつもと違う。

センターポジションを占めたのはいつもブロッコリーとか
緑の野菜だったのだけど、この日は人参とラディッシュのような野菜。

ははん、緑物の野菜がお高くて、苦肉の策なのだろう。
まあ彩はいつもと違うけど、問題なし。


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この日はローストビーフデイだったせいか、いつもより混雑のピークが早かった気がする。

これにコーヒーがついて1080円。
相変わらずのコスパなのだった。


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2017.12.02 Sat | Gourmet| 0 track backs,
再び辻邦夫先展にて:篠沢秀夫教授との相関図、パリの地図、プルーストの落書き
先月日仏会館で開催された辻邦生展が秀逸で、
まだ自分の中で余韻が残っている。


前回のエントリーで書ききれなかったことを、つらつら書いてみようと思う。

まずは展示会場でちょっと意外だったもの:

それは、辻先生の人物相関図。
その中に、先日亡くなった篠沢秀夫教授が含まれていた。
(写真右下)
そうか、おふたりとも学習院大学仏文科だから、この図に不思議はない。
だけどテレビ番組「クイズダービー」と文学者をいきなり結び付ける発想がなくて、
しばしきょとんとしてしまった。


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改めてすごいなぁと思ったのは、辻さんの手仕事ぶりだ。
先日エントリーしたカレンダーなど、さまざまな手作りの小作品が並べられていて、
まめだなぁ、と実感したのだけど、とりわけ感心したのがこの地図だった。

一見何の変哲もない1枚のパリの市街図。
だけどそこには、自分たちが暮らしたパリの界隈図が手書きで加えられていた。


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こんなふうに。
住まいは地図の外にあったらしい。
はみ出して、三角形の街並みを追加している。
でもその書き込み具合いがほかの細密図とたがわないので、まったく気が付かなかった。
地図に添えられていた解説を読むまでは。

きまじめさ、実直さだけでなく、なんとなくお茶目な感じもうかがわれ、
私の中の人物像がどんどん膨らんでいく。


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あー、そしてそして、図書館の貸し出しカードやリクエストシート他に書かれた2人の落書きのやりとりは、見れば見るほど面白かった。
(静粛が求められる図書館で、2人は、落書きで対話していたという。)


その落書きたるや膨大な数に及ぶので、全部読むことはままならなかったけれど。
こんな所帯じみた?やり取りも見つけた。

「カギはいつものとこにかくしてある。 アバヨ」

いたずら書きは、邦生さんと佐保子さんの分が混じっていて
かなり似ているので書き手はわからないのだけど、
これは奥様が書いたんじゃないかなぁ、なんて思った。

生活感あふれるこんなやりとり。
今この世に残っていることが奇跡。


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そしてもうひとつ発見。
プルーストの似顔絵の落書き。
辻邦生さんの手によるものだろう。
「夏の砦」には特にプルーストの影響が強く感じられるけれど、私は辻さんのプルースト信仰は、その構築手法や比喩表現など、もっぱら「書く」という作業に基づくものだと思っていた。


けれど先日拝聴したフランス文学者保苅瑞穂先生のお話では、プルーストの「失われた時を求めて」に書かれた主人公(Le Narrateur)が、もがきながらも最後に天職を見出すさまに共感を覚え、それと自身を重ねたのではないか、とのことだった。

保苅先生は辻先生とは面識がなく、辻作品を長年読んできたわけではないものの、講演会前にまとめて辻先生のパリ日記を読まれたそうで、その文献を紐解いた末の感触だったという。

つまり、それだけパリの日記には、作家という得体のしれないものに向かう戸惑いや揺れが多く語られていたということらしい。

保苅先生の切り口は、感覚的なプルーストとの比較ではなく、ひたすら文献にあたって証拠や傍証を重ねつつ答えを導き出す手法で、いかにも研究者だなぁと思った。


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こちらはトーマスクックの時刻表と携帯していたカメラ。
そのほか船の時刻を丹念に書きだしたメモもあった。

ネットで一発乗り継ぎ検索なんてできない時代だからこそ、手作業が必要となり、こうして旅の軌跡が残る。
ネット検索の時代には確実に失われるであろう、大事な記憶の断片だ。


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2017.12.01 Fri | Art| 0 track backs,
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