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日常風景 * 写真・文章 Copyright@”Mas Ciclismo Diary”
ヴェネチアと旧岩崎邸の船底天井、そして須賀敦子さんのマリア様
先日訪れた旧岩崎庭園内ビリヤード室で、ある発見。
天井が船底天井だった。


IMG_3573.jpg


船底天井といえば、思い出すのがヴェネチア・ムラーノ島の教会だ。
(下の写真)

造船所跡が今も残るヴェネチアならではの船底天井、
そんな話を聞いたけど、
日本でもこれを採用した建物があったとは。

ヴェネチアの方が仕切りの幅が狭く、
連なりが長い。さすがに壮観だ。

P1000286.jpg 


こちらの教会上部には、よく見ると丸い窓がついている。
それがあたかも船倉の窓みたいに見えて、
すっかり船のイメージなのだった。

シャンデリアのようなものが設置されていたけれど
(たぶん後年追加)
これはヴェネチアンガラス製。

ムラーノ島といえばヴェネチアンガラスの一大産地だものね。
サン・ピエトロ・マルティーレ教会の光景。


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ムラーノ島でヴェネチアンガラス探しよりも教会巡りというのはレアだけど、
新婚旅行の際にガラス屋さんはあれこれ巡ったので、
穴場と言われる教会に専念したのだった。(2011年の旅行にて)

さらにムラーノ島のドゥオーモの天井にも、
これほど精緻ではなかったけれどやはり船底天井があった。

P1000378.jpg 


目を引いたのは、クーポラにある黄金の聖母。
須賀敦子さんのエッセーに出てくるマリア様を思い出した。

P1000376.jpg 


須賀さんが見たのはトルチェッロ島のサンタマリア・アッスンタ教会。
しかもマリア様単体ではなく、あちらは聖母子だ。

とはいえ、黄金のクーポラにそっと佇むマリア様の様子が
そこはかとなく似ている。
どちらも建造開始は7世紀と古く、時代的に近いのではないだろうか。


P1000398.jpg


船底天井から話がそれてしまったけれど、
要は、
ムラーノ島は、ヴェネチアングラスだけではありません。
教会も見応えがあります、
そして行ったらぜひ天井もご覧あれ!
2017.06.30 Fri | Travel-Italy| 0 track backs,
宮部みゆきをフランス語で読んでみた
宮部みゆき の「Du Sang sur La Toile」を読んでいる。
日本語の原題は「R.P.G.」。

この作品のことはまるで知らなかったのだけど、
日本語がフランス語に訳された時、
どんな感じになるのか、ストーリーを追いながら眺めようと思ったのだ。

なぜこの本か?というと、
たまたま図書館で手垢にまみれていない本書を見つけたから、
それだけの理由だった。

いやさらに、重い小説だと途中で放棄しそう、
ミステリーならまあなんとか続くのでは、と思ったから。

まだ途中ではあるものの、ひとつ痛感した事実がある。
次々に登場する警察関係者たちの名前が
頭にすんなり入ってこない。

誰が誰の上司で、誰がどういう役職で
誰が派出所勤務で、誰が中央の人で・・

人間関係がどんなに複雑でも、和書なら
もっときちんと区別できるはずなのに。

やはりこれは
日本独特の上下関係の細かい区分が本書に頻出して
ただでさえ人物の立ち位置を覚えにくい上に、
その人物たちがローマ字で書かれているせいだ。

日本語って漢字という視覚的要素で覚えているんだ
と改めて実感した次第。

というわけで、思いもよらないところに神経が集中してしまい、
日本語→フランス語の変換の妙など
考える余裕なんてない。

 
2017.06.30 Fri | Private| 0 track backs,
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