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大西卓哉宇宙飛行士 トーク
カザフスタンから打ち上げられたソユーズ宇宙船経由で
国際宇宙ステーション(ISS)に滞在した大西卓哉宇宙飛行士の
お話を聞く機会があった。


弁舌さわやかで、人格者。
Q&Aに真摯に応える姿はまさに紳士。
惚れ惚れしてしまった。


お話の内容で特に印象に残ったものは:


・一番つらかった訓練は?、という質問に
肉体的と精神的苦痛の2つが考えられるが、一番つらかったのは
精神的な苦痛だった:
ソユーズの打ち上げ前にロシアで講習があったのだが、
すべてロシア語。船内の電子レンジの使用法ひとつでも、
ロシアではアメリカのような実務的な講習だけでなく、
電子レンジとはなんぞや、から始めるのでこれには参った。
夜中の2時ぐらいまで毎日勉強し、試練だった。


・ちなみに今ではアメリカは宇宙船の利用を止めたので
ロシアのソユーズしか打ち上げられない。
(山崎直子さんは、ディスカバリーで宇宙へ行ったが、その後
ソユーズ一本に。)


・前職はANAの副操縦士なのでで、その経歴がISSでの
作業の折りに役立った。


・宇宙滞在により骨密度が低くなるので、船内エクセサイズは毎日1時間。
それでも帰還した際、大体3%ぐらいは密度が低下する、と。


・宇宙飛行士になって、子供時代の何が役に立ったかという質問には、
自分の興味のないことにもじっくり取り組んだこと、との回答。
また大学時代役だったのは、勉強以外のこと。
自分の場合は、鳥人間のクラブに入ったので、
コンテストに向けて一丸となった経験が役立ったと。


・打ち上げの際、緊張するだろうか、どんな心境なのだろうかと事前に
お思ったけれど、驚くほど冷静でいられた。
恐らく厳しい訓練を経て、それが自信につながったのだろう、と。


・滞在中ヘアカットを同僚に頼んだら、バリカンでじゃりじゃり刈り込まれた。
後悔したと。バリカンは吸引式で、女性の場合はそうはいかないので、
大体みなヘアカットなしで過ごすそう。


・先輩宇宙飛行士・山崎直子さんは大学の先輩。(東大宇宙工学)


・以前宇宙に行った古川宇宙飛行士は東大医学部卒なので
今も、医学関係の研究を行っておられる。
骨密度低下にシロタ株の乳酸菌が役立つのではないかということで、
ヤクルトと提携して、次回乳酸飲料の骨密度に対する効果を
宇宙で治験するらしい。

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非日常的な宇宙体験をシェア頂き、感謝・感謝。
夢のようなひとときだった。

これからも日本の宇宙事業へ貢献されることでしょう。


2017.06.17 Sat | Private| 0 track backs,
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