日常風景 * 写真・文章 Copyright@”Mas Ciclismo Diary”
写真家ソール・ライターの言葉が素晴らしい

Bunkamuraミュージアムのソール・ライター展に行き、

壁に書かれた本人の言葉に感銘を受けた。


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● 神秘的なことは馴染み深い場所で起きていると思っている。

何も、世界の裏側まで行く必要は ないんだ。


そして、


● 写真を見る人への写真家からの贈り物は

日常で見逃されている美を時々提示することだ



こんな言葉を脳裏に刻んだ後、外に出た。

町の風景が変わった、と感じた。


ライターの写真は、本当に身近なシーンを切り取っているのに

どれもこれもが美しく、詩情豊かで心に響く。



きっと私の日常風景も本当はモノトーンなんかではなくて、

きらめきがいたるところにあるのだろう。


でも美の心がないから、色あせて見える。

心の目を養えば、見慣れていたはずの風景も

変わって見えるのだろう。


カメラをもって近所をうろつきたくなった。



● 幸せの秘訣は何も起こらないことだ


これは一理あるなぁ。

穏やかな心ぶれない日々、あこがれる。



● 美術の歴史は色彩の歴史だ。洞窟の壁画にでさえ色彩が施されている


この言葉は、何人かの美術家の口からきいたことがある。

ちょっと言い方は違うけど、

人類の美の原点はアルタミラの洞窟である、とか。


草創期から人類は美を求めてきた。

生活に不可欠というわけでもないのに。

せっかく人間として生まれてきたからには、

その美の心を忘れたくない。



● 無視されることは偉大な特権である


これは画家の人生を投影している言葉。


大きな雑誌社との契約を打ち切り、

安定的な収入源を断ち、作品を発表することも

ある時期から辞めて

ひたすら写真撮影と絵画に向き合ったライター。


自由でいることが財産であるかのように。


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それにしても久々に感動した写真展だった。


雨粒、傘、雪、庇、など、

風景の間にフィルターを置くことで、

現実世界に不思議な演出が施され、

生み出されるポエジー。


さらに、写真の切り取り方が独特で、

感動的だった。


絵を描き続けた写真家ならではの

独特の美的感覚だ。


ナビ派や浮世絵の風味が加わって、

どこか絵を見る感覚だった。


結局3回見に行ってしまった。

あんな素敵な写真を撮ってみたい。



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2017.06.11 Sun | Private| 0 track backs,
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