日常風景 * 写真・文章 Copyright@”Mas Ciclismo Diary”
ヴェネチアと旧岩崎邸の船底天井、そして須賀敦子さんのマリア様
先日訪れた旧岩崎庭園内ビリヤード室で、ある発見。
天井が船底天井だった。


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船底天井といえば、思い出すのがヴェネチア・ムラーノ島の教会だ。
(下の写真)

造船所跡が今も残るヴェネチアならではの船底天井、
そんな話を聞いたけど、
日本でもこれを採用した建物があったとは。

ヴェネチアの方が仕切りの幅が狭く、
連なりが長い。さすがに壮観だ。

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こちらの教会上部には、よく見ると丸い窓がついている。
それがあたかも船倉の窓みたいに見えて、
すっかり船のイメージなのだった。

シャンデリアのようなものが設置されていたけれど
(たぶん後年追加)
これはヴェネチアンガラス製。

ムラーノ島といえばヴェネチアンガラスの一大産地だものね。
サン・ピエトロ・マルティーレ教会の光景。


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ムラーノ島でヴェネチアンガラス探しよりも教会巡りというのはレアだけど、
新婚旅行の際にガラス屋さんはあれこれ巡ったので、
穴場と言われる教会に専念したのだった。(2011年の旅行にて)

さらにムラーノ島のドゥオーモの天井にも、
これほど精緻ではなかったけれどやはり船底天井があった。

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目を引いたのは、クーポラにある黄金の聖母。
須賀敦子さんのエッセーに出てくるマリア様を思い出した。

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須賀さんが見たのはトルチェッロ島のサンタマリア・アッスンタ教会。
しかもマリア様単体ではなく、あちらは聖母子だ。

とはいえ、黄金のクーポラにそっと佇むマリア様の様子が
そこはかとなく似ている。
どちらも建造開始は7世紀と古く、時代的に近いのではないだろうか。


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船底天井から話がそれてしまったけれど、
要は、
ムラーノ島は、ヴェネチアングラスだけではありません。
教会も見応えがあります、
そして行ったらぜひ天井もご覧あれ!
2017.06.30 Fri | Travel-Italy| 0 track backs,
宮部みゆきをフランス語で読んでみた
宮部みゆき の「Du Sang sur La Toile」を読んでいる。
日本語の原題は「R.P.G.」。

この作品のことはまるで知らなかったのだけど、
日本語がフランス語に訳された時、
どんな感じになるのか、ストーリーを追いながら眺めようと思ったのだ。

なぜこの本か?というと、
たまたま図書館で手垢にまみれていない本書を見つけたから、
それだけの理由だった。

いやさらに、重い小説だと途中で放棄しそう、
ミステリーならまあなんとか続くのでは、と思ったから。

まだ途中ではあるものの、ひとつ痛感した事実がある。
次々に登場する警察関係者たちの名前が
頭にすんなり入ってこない。

誰が誰の上司で、誰がどういう役職で
誰が派出所勤務で、誰が中央の人で・・

人間関係がどんなに複雑でも、和書なら
もっときちんと区別できるはずなのに。

やはりこれは
日本独特の上下関係の細かい区分が本書に頻出して
ただでさえ人物の立ち位置を覚えにくい上に、
その人物たちがローマ字で書かれているせいだ。

日本語って漢字という視覚的要素で覚えているんだ
と改めて実感した次第。

というわけで、思いもよらないところに神経が集中してしまい、
日本語→フランス語の変換の妙など
考える余裕なんてない。

 
2017.06.30 Fri | Private| 0 track backs,
小林麻央さんから学んだこと
先日亡くなられた小林麻央さんのブログは
ずっと見ていた。

芸能人のブログをチェックすることなどこれまで
なかったのだけど。

とても純粋な気持ちで、上手に気持ちを伝えられていて
好感度が高かっただけでなく、
今の悪い状態が改善するためならなんでもトライしてやる、
といった強い思いが随所に見受けられた。
トライあんどエラー、試行錯誤を続けられている様子は手に取るようにわかり、
そんな強い意志に、敬意を覚えていた。


これは、ひどい病気でなくとも我々に必要な
気概かもしれない。

例えばちょっとした頭痛でイベントを台無しにしてしまうとき、
ずるずると頭痛にやられっぱなしになるのではなく、
これまで試して効果があったものを考えてみて、
或いはなにか人づてに聞いたことを思い出して試してみる
など、能動的、前向き、主体的に動くことの大切さを
教えてもらった。

それは、体調不良だけでなくさらにもっと敷衍して
人生の端々で自分を奮い立たせ、良い方向にもっていく努力をすること、
と言い換えることも可能だ。

「人生は一度切なのだから」という麻央さんの言葉は、
すなおな気持ちが書かせた言葉だろう。

一度きりの人生を、本当に大切に、悔いなく生きておられた。


ふと思い返すのはあの年の元旦の夕方。
初詣帰りにふと冬枯れの景色が見たくて公園に寄ったら、
海老蔵さん、長女・麗禾ちゃんと、麻央さん一家がいらした。
麻央さんのお腹には息子の勸玄君。

実家のお母さまもどこからか登場し、海老蔵さんと立ち話。

海老蔵さんは、飾り気のない真っ白のTシャツ姿。
なごやかで、穏やかな家族の光景だった。

そして麻央さん、マスク姿で顔がすべて見えたわけじゃいけど
キラキラとしたオーラで美しかった。

本当に残念でたまらないけれど、
多くのものを私たちに残してくれた。

改めてご冥福をお祈りします。

2017.06.29 Thu | Private| 0 track backs,
東野圭吾「危険なビーナス」 <読後感> ネタバレなし
東野圭吾の「危険なビーナス」を読了。
昨日は人間ドックだったので、待ち時間の間に
結構はかどったおかげ。

待ち時間の長いイベントでは、こうしたミステリー系の
小説が重宝する。

人間ドックなどは細切れに名前を呼ばれる。
そうした集中しにくい環境でもぐいぐい読み進められるのだ。


危うい道に引きずり込まれた主人公。
終始一貫危険な香りが漂って、
読み手の方は、もどかしい思いがずっとくすぶり続け、
フラストレーションがマックスになった最終盤、
一気に物語が展開する。


これぞ推理小説。
想像のうんと斜め上を行く運びになった。

それまでのやるせない思いはどこかへ飛ぶと同時に、
それはそれで、えーー!!という
別のやるせない思いが浮上する。


さらに途中に出てきた思わせぶりのキーワードは
結局なんの意味もなかったようで、
(彼女が手嶋と名乗った下り)
キツネにつままれた感じもある。


とはいえやはり読みやすい、東野圭吾。
言葉がなめらかで、どんどん加速度がつく。

今回のタイトルは、ある意味 作者の罠ともいえる。


2017.06.28 Wed | Private| 0 track backs,
旧岩崎邸庭園 和館篇
旧岩崎邸庭園の洋館のトリビアに引き続き、
今度は和館のトリビア。

つくづくここは三菱の館なのだなぁと実感させるのが、
和室だ。
三菱ダイヤモンド=ひし形模様がいたるところに見られる。

例えば錺(かざり)金具。
何気にひし形だった。

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さらに書院障子にも、菱紋。
細かいのでうっかり見逃しそうになるけれど、
ひし形の連続模様になっている。

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襖の引手もひし形だった。
よく見えないので・・

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ズームしてみる。
細部にまで三菱のロゴに拘る名家。

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名家と言えば、こんな箔付けのための
お飾りもあった。

下の写真の丈夫に、つっかえ棒のようなものがあるが、これはーー

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本竹節欄間といって、、天井につっかえ棒を渡すことで、
敵の武士が刀を抜けないようにしたもの。

江戸時代の建築に見られる工夫を、
昭和に再現したのは、もちろん刀うんぬんのためではない。

江戸時代にはやった様式を、取り入れることで
家の格式を高く見せたのだそう。


こちらは船底型の天井。

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さらに、丸太一本を使った天井も。
特に和室は木材がふんだんに使われている。

(。。。と書いてWIKIを見たら、
「良質な木材がふんだんに用いられている」と書かれていて、
なんか真似したみたいでいやだなと思ったけど、
とにかく、丸太一本そのまま使うなど、木の使い方は圧巻だったのだ。)


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ガイドツアーによると、こちらの和館は居住用につくられたそうで、
洋館がよそ行き、和館が普段着といった使い分けだったみたいだ。


奥の部屋には大きな橋本雅邦の富士山の絵もある。

一流に拘り、名家であることをそこここに見せつけた岩崎家。
一家のパワーを改めて堪能した。


関連エントリー:
2017.06.27 Tue | 国内探索| 0 track backs,
旧岩崎邸庭園の空中階段
三菱財閥創設の祖、岩崎彌太郎氏の長男、且つ
三菱第3代社長の久彌氏が住んだ洋館は、
東京都に寄贈され、今旧岩崎邸庭園として公開されている。

これまで何度か触れたことがあったけれど、
先日じっくり訪れた際、様々な発見があった。


例えば入ってすぐのところにある壮麗な階段が
実は空中階段だった、という事実。

今では訪問者が多いため、細い補助柱が追加されたものの
確かに階段折り返し部分を見ると
下がほぼ空間になっている。


(写真は撮影許可日に撮影)
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建物はジョサイア・コンドルの設計で、
綿密で正確な構造力学あってこそ、こうした空中階段が実現した。


また、手前の太い柱には木の浮彫が施され、
よく見ると縦に割れ目が見える。

これは円柱の周りに薄い板を巻き付けるかたちで
製作されたためだ。


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簡素だけれど、入り口にはステンドグラスもある。

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部屋の一部にはイスラム美術も取り入れられている。

コルドバで見たメスキータをほうふつとさせる。


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洋風の中に突如イスラム様式というサプライズ。
どことなく無国籍風な印象だけど、ふと上を見上げると


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天井の細かい模様は、なんと刺繍によるものだった。
モチーフの花は、それぞれ形を変えていて、
イスラムと和が融合した天井なのだった。

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こちらはギリシャ神殿のアーキトレーブをも連想させ、
様々な様式の華やかな競演といった感じだ。


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ベランダのタイルはティーセットなどで有名なミントン製。
わざわざイギリスから輸入したそうだ。

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岩崎久彌家勢ぞろいの集合写真。
まさにこの場所で撮影された。

都内の庭園や邸宅見物をしていると、
なんでもかんでも旧岩崎家の・・・といったものにぶちあたり、
この一族の不動産への終着ぶりが際立っている。

けれどこの久彌氏は、小岩井農場を開き、
農場経営や社会貢献にも腐心するなど、必ずしも上流階級の贅にのみ
関心が行った人出はなかったようだ。


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2017.06.26 Mon | Private| 0 track backs,
我が家の流行り:モンスター議員・豊田女史の物まね
秘書をこっぴどく怒鳴り散らして世間の話題をさらったモンスター議員、
豊田M子氏の物まねが、我が家の流行だ。


とはいっても私が夫にあの口真似をするのではない。
怒られそう、と思った夫が、ひとり二役をするのだ。

例えば、何度言っても治らない彼の悪い癖:
食べたクッキーやチョコレートの外紙をテーブルに置いたまま捨てない、とか。
それを私が指摘したとする。
するとー

「このアホ、違うだろ!」と夫(妻になり代わって)。
「す、すみません、誠に申し訳ありません」と夫。
「すみませんじゃねーんだよ、このドハホ」と夫(妻役)
「そんなつもりじゃなかったんです」と夫・・・

といった具合。


怒られる前にネタにしてしまえ、
という夫の狡猾さが垣間見えるこの演技。

とはいえ、その口汚さがおかしくて、
チョコの外紙で喧嘩する気も起きない。


豊田女史の暴言は、余りに極端すぎて、
再現しようとすると、滑稽にしか聞こえず、
もう笑うしかない。

我が家に平穏をもたらす暴言だ。


2017.06.24 Sat | Private| 0 track backs,
海外のオンラインサークルから脱退する方法
先日、ネット上で文献を探していたときのこと。

その文献にアクセスするにはEdu.のついた海外の
大学系ネットワークに参加せねばならず、
とりあえずFBのアカウント経由でそこに加入した。

けれど、文献の取り出しがややこしいことに気づき、
別のソースの文献を参照することに。

加入した団体は、とくに変な団体ではなかったので
加入状況は放置した。

しかしその後、当該組織からメルマガが時折きたり、
見知らぬ人から小津組織のアカウントをフォローされたりして
気味が悪いので脱退することに。

ところがその脱退の仕方がわからない。

結局その団体名+unsbscribe で検索。
難なく当該ページにヒットし、無事解除。

unsbscribeはメール配信停止のときだけでなく、
こうした全体的な脱退にも有効。

ああヒヤリとした。

2017.06.24 Sat | Private| 0 track backs,
坂本龍馬展(@雅叙園)を堪能
雅叙園で開催中の坂本龍馬展で熱くなった。

手稿が数々残されていて、
龍馬をびんびん肌で感じた次第。


書面の中にはこんなものも:

大政奉還の可否が決定する日、龍馬は後藤象二郎宛てに
書簡をしたためた。

しかしよほど力が入っていたらしく、
(後藤)「先生」、と書くべきところを
「生生」と書き損じてしまい、その書面は草稿扱いになった。

その草稿がこちら。
確かに「生生」と書かれている。(左下)

龍馬の熱い気持ちが伝わってくる。


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改革に燃える龍馬の心意気は、
有名な言葉、「日本を今一度せんたく(洗濯)」する
の言葉にも表されている。


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近江屋事件での暗殺のシーンは、迫真の影絵で表される。

一旦相手は刀を置いて,龍馬を安心させた、、、
そんな細部まで表されていた。


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当時、室内にあった掛け軸には血が飛び散ったといい、
その実物の掛け軸の複製も飾られていた。

黒い小さなシミが下の方に。


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そして昭和になってから、その掛け軸が展覧会で展示された際、
龍馬所有の刀も一緒に展示された。
その記録写真が残っている。
この刀のうち、上から3段目の刀は・・・

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・・この通り、今回展示されている。
鞘には龍馬の文字も。

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暗殺の舞台となった近江屋の部屋には掛け軸のほかに
屏風も置かれていて、そちらにも夥しい血痕がついていたそうだ。
下方、猫の絵のそばには点々と黒いシミ。

左上の富士山の絵は、狩野探幽。
こちらの屏風も忠実な複製。


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精巧なマケットもあり、位置関係が明らかに。
最初の掛け軸と、屏風はこういう位置関係で置かれていた。


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最後の部屋には、ソフトバンクの旗と海援隊の旗。

ソフトバンクの孫正義氏が坂本龍馬に心酔していたため、
海援隊の旗をもとにしたビジュアルを採用したそうだ。


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そのほか、龍馬の子孫が画家になったそうで、
その人の絵の展示も。


手紙の多くが残されていて、筆まめだったと驚いたけれど、
今の我々がメールを打つ感覚を考えれば、
あの程度は普通だったのかもしれない。


自体・文体は奔放な感じで、
姉宛の手紙などは素顔が見えて興味深い。
(姉に、妻のお龍のために帯を与えてやってくれまいか
などと依頼していたり。)

妻については、「おもしろき女」とつづっており、
ご執心ぶりがうかがわれる。
なんだか微笑ましい。

没後、ちょっと気恥ずかしくて人に見られたくない手紙かもしれない。


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そのほか、花街に遊びに行った後、
妻におべっかを使う手紙なんかもあって、
とにかく人間臭さがそこらじゅうに漂っていた。

坂本龍馬という人を身近な実在の人物として
感じられる展覧会だった。


坂本龍馬展は今週末まで。


2017.06.22 Thu | Private| 0 track backs,
都内で見られるフシギな二重螺旋階段
■ ダヴィンチの階段は、正妻と愛人が会わないようにとの配慮から


フランスのシャンボール城の階段はダヴィンチ作だそうで、
二重螺旋階段になっている。

それぞれの螺旋は決して交わらない構造で、
アンリ二世の妻と愛人が顔を合わせないで済むように、
との配慮からなのだとか。


実はこの不思議な二重らせん階段は東京都内にも存在する。

それがこちら。
左がメインの階段だとすると、
右奥にが隠れた階段(入り口が見える部分)。

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マイナーな階段の方は入り口自体が人目に付きにくく
ましてその裏に階段があるようにも見えない。


とても秘密めいた空気に満ちている。

この2つの螺旋は重なり合って、交わることのないまま
最上階に続いている。


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とはいえこの建物は学校なので、
愛人と正妻の鉢合わせ防止のためではない。

では何のためかと聞かれると、わからない。

ただ、最上階にはディレクターのオフィスがあり
原則一般の立ち入りはできないので
この秘密めいた階段がぴったりマッチしているともいえる。


多くの生徒がこの前を通過するけれど、
二重らせん構造になっていると気づいていない人も多いはず。

2017.06.21 Wed | Private| 0 track backs,
深川図書館のステンドグラス
旧東京市立図書館をもとに建て替えられた深川図書館。
先日清澄庭園散歩の折りについでに覗いてきた。


なにしろ建物が、レトロで光っていたので。

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思わず中に入りたくなり覗いてみた。
すると、目の前に螺旋階段とステンドグラスの威容が。
図書館とは思えない、まるで教会みたい。

図書館なら写真撮影はだめだろう、そう諦めていた。


ひとしきり見てから出口に向かったら、
階段のみは写真撮影OKと書かれていた。

なるほど、写真いいですか?という問い合わせが多かったのだろう。


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螺旋は3重巻きだった。

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ステンドグラスも各階に設置。
模様がそれぞれ異なっている。
モダンで軽やかで明るいステンドグラス。

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下から上を眺める。

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手すり部分にはこんな注意書き。

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他の利用者は写さず、身内だけならOKだろう。
上から下を眺める。

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うっとりするような階段。
でも、利用者さんたちはそんなのにはお構いなし。

見慣れるとそんなものなのかな。

とにかく江東区はお金持ちと見た。


深川散歩その1:
2017.06.20 Tue | Private| 0 track backs,
マクロンフィーバー
先日図書館に行ったら、フランスの雑誌レクスプレスが2冊置いてあった。
双方とも表紙は新大統領エマニュエルマクロン。

救世主、といった取り上げ方で、期待の大きさがうかがえる。


マクロンの熱狂的支持者は、マクロマニアと呼ばれるそうである。


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いや、レクスプレスだけではなかった。どれも、これも・・・
王子様っぽいものも。


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近頃のフランスの雑誌の表紙はマクロン一色、、、
みなそう感じた証拠だろう、ツイートに、マクロンの雑誌をズラリ
並べたものを見つけた。

あっぱれ・・・


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以下は、当選を伝える各雑誌。

ただ、Valeurという雑誌だけがあまのじゃくで、
特集記事を掲載しつつも表紙は大統領官邸・エリゼ宮。

このあまのじゃくぶりは、まるで災害時に
民放TVの報道内容がほぼ横並びする中、
われ関せず的にアニメなどを流しているテレビ東京みたい。


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レクスプレスだけで見ても、ものすごい量である。

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選挙前の「勝てるか?」という疑問符のついてるものも。


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フォトジェニックな証拠だろう。

ファーストレディのブリジットさん、ひとりでも表紙をはるほどです。

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こちらはフランスのゴシップ雑誌パリマッチ。
スタイルがいいのは知っていたけど、脚きれい。


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マクロン旋風恐ろしや。

溌剌として、颯爽として、
国民の期待のほどが、これら一連の表紙からうかがわれる。

2017.06.18 Sun | Private| 0 track backs,
大西卓哉宇宙飛行士 トーク
カザフスタンから打ち上げられたソユーズ宇宙船経由で
国際宇宙ステーション(ISS)に滞在した大西卓哉宇宙飛行士の
お話を聞く機会があった。


弁舌さわやかで、人格者。
Q&Aに真摯に応える姿はまさに紳士。
惚れ惚れしてしまった。


お話の内容で特に印象に残ったものは:


・一番つらかった訓練は?、という質問に
肉体的と精神的苦痛の2つが考えられるが、一番つらかったのは
精神的な苦痛だった:
ソユーズの打ち上げ前にロシアで講習があったのだが、
すべてロシア語。船内の電子レンジの使用法ひとつでも、
ロシアではアメリカのような実務的な講習だけでなく、
電子レンジとはなんぞや、から始めるのでこれには参った。
夜中の2時ぐらいまで毎日勉強し、試練だった。


・ちなみに今ではアメリカは宇宙船の利用を止めたので
ロシアのソユーズしか打ち上げられない。
(山崎直子さんは、ディスカバリーで宇宙へ行ったが、その後
ソユーズ一本に。)


・前職はANAの副操縦士なのでで、その経歴がISSでの
作業の折りに役立った。


・宇宙滞在により骨密度が低くなるので、船内エクセサイズは毎日1時間。
それでも帰還した際、大体3%ぐらいは密度が低下する、と。


・宇宙飛行士になって、子供時代の何が役に立ったかという質問には、
自分の興味のないことにもじっくり取り組んだこと、との回答。
また大学時代役だったのは、勉強以外のこと。
自分の場合は、鳥人間のクラブに入ったので、
コンテストに向けて一丸となった経験が役立ったと。


・打ち上げの際、緊張するだろうか、どんな心境なのだろうかと事前に
お思ったけれど、驚くほど冷静でいられた。
恐らく厳しい訓練を経て、それが自信につながったのだろう、と。


・滞在中ヘアカットを同僚に頼んだら、バリカンでじゃりじゃり刈り込まれた。
後悔したと。バリカンは吸引式で、女性の場合はそうはいかないので、
大体みなヘアカットなしで過ごすそう。


・先輩宇宙飛行士・山崎直子さんは大学の先輩。(東大宇宙工学)


・以前宇宙に行った古川宇宙飛行士は東大医学部卒なので
今も、医学関係の研究を行っておられる。
骨密度低下にシロタ株の乳酸菌が役立つのではないかということで、
ヤクルトと提携して、次回乳酸飲料の骨密度に対する効果を
宇宙で治験するらしい。

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非日常的な宇宙体験をシェア頂き、感謝・感謝。
夢のようなひとときだった。

これからも日本の宇宙事業へ貢献されることでしょう。


2017.06.17 Sat | Private| 0 track backs,
深川散歩の発見 清澄長屋と深川図書館
先日清澄庭園に行った時、意外な話を聞いた。
東京都が岩崎家から本庭園の管理を任された後、
庭園裏に長屋を建てて、庭園の維持費の補助にしたそうだ。

それが、旧東京市営清澄庭園店舗向住宅。
今でも残っている。


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ネットを見ると、防災用に建てたという説だったけど、
まあそれもあるのだろうけれど、
庭園のガイドツアーでは、維持費の足しにしたと確かにおっしゃってた。


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つくりが凝っているものもあって、
何様式と名状しがたい様々な質感の外壁が
組み合わさっている。

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結構最近脚光を浴びているようで
(TVでも紹介されたそう)
こじゃれた店がいくつか出店している。

目の前にいたカップルなどは、
わざわざ電車でこの店の商品を買うために来たようだった。

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その後、ちょっと近辺を散歩した。

すると、不思議な建物が・・
これが中学・高等学校というからびっくりだ。

この空中廊下部分には図書室があるそう。
清澄庭園に近いだけでなく、清澄公園と隣接している。


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付近のショップも緑豊か。

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そしてこの深川図書館がなかなかどっしりした造り。

1993年竣工と書かれていたので、新築なのにわざと古い様式にしたのかと思いきや、
明治42年(1909)に東京市立図書館として造られたものが
江東区に移管され、平成5年(1993)に建て替えられたのだとか。

つまり、当時の面影を残しつつ改築したのだろう。

重厚感があって、羨ましい。
今にも朽ち果てそうなわが近所の図書館とは大違い。


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さらに、中に入ってますますびっくりしたのだった。

(つづく)
2017.06.16 Fri | 国内探索| 0 track backs,
ブログに入れた人が逮捕:ル ヴェルヴェッツ
2011年に代官山蔦屋で息の合った歌声を聞かせてもらった。
残念だ。黒川拓哉「容疑者」になってしまった。

http://tourdefrance.blog62.fc2.com/blog-entry-1771.html

2017.06.15 Thu | Private| 0 track backs,
砂の聖書「珠玉の現代陶芸 マダム菊池のコレクション 展」@智美術館

昨日紹介した菊池寛実記念 智美術館の「珠玉の現代陶芸 マダム菊池のコレクション 展」には、

うつわだけでなく、オブジェの類も展示されている。

 

さらには、手の跡のない型で鋳造された近代的なものから

土草の臭いに満ちた土俗的なものまで、幅広い。

 

美術館設立者、菊池智さんのおおらかなテーストがしのばれる。

 

酒井田柿右衛門(十三代)、楽吉左衛門(十五代)、

富本憲吉、加藤藤九郎など有名どころの作品もあるけれど

個人的には観念的な作品が強く印象に残った。


多分、普段陶芸の展覧会でも(戸栗美術館とか近美工芸館とか浮かべつつ)、

こういうのはあまり見慣れないせい。

そして、現代陶芸の作品の幅広さを改めて感じさせるから。


数多い作品の中から1点だけ選ぶとすると、これかな。

(ブログを読んでくれている学生時代の友人いわく、

内覧会レポートは簡潔がいい、とのことなので)

  

  写真撮影は内覧会の折りに許可を得ています

 

荒木高子「砂の聖書」1981年(手前)

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一目見た瞬間、私が思い浮かべたのは

 キリストの「エジプトへの逃避」、あるいは

旧約聖書の「出エジプト記」。

 

前者は、新約聖書にある

幼子イエスとともに一家がエジプトに逃避行するお話だ。

  

救世主誕生を知り、脅威に感じたユダヤ人ヘロデ王は、

どの子がイエスかわからず、2歳以下の幼児を一斉に虐殺するよう

家臣に銘じる。

イエスの一家は、虐殺の手から逃れるため、逃避行の旅に出る、というもの。

 

砂と聖書の組み合わせが

エジプトの乾いた大地とキリストを直接的に連想させた。

 

ヘロデのような暴君の手から逃れ

その後受難を受けたキリストの教えは、

長い年月を経て今も脈々と続いている。

 

聖書という紙媒体が、たとえ半ば朽ち果てても、

或いは最終的に土に帰したとしても、

教え自体は風化せず、人の心の支えになり続けていく。

すでに人の心の中に根付いている限り。


目の前にあるのは単体の焼き物だけど、

パワルフな世界観を感じる1点。


~~~~~


「珠玉の現代陶芸 マダム菊池のコレクション 展」

菊池寛実記念 智美術館

会期 :  2017年6月10日(土)~ 9月3日(日)
休館日 :  月曜日(ただし7月17日は開館)、7月18日(火)
開館時間 :  11:00~18:00  ※入館は17:30までになります
観覧料 :  一般1000円、大学生800円、小・中・高生500円

その他ナイトミュージアム、ギャラリートークあり



2017.06.14 Wed | Art| 0 track backs,
「珠玉の現代陶芸 マダム菊池のコレクション 展」@智美術館にて
映画「トップガン」と現代陶芸


現代陶芸の収集家として知られ、
メセナ活動を通じて現代陶芸家たちを支えてきた菊池智さんが、
昨年夏、93歳で亡くなった。


その智さんみずから2003年に開館させた菊池寛実記念 智美術館では現在、

珠玉のコレクションの中からさらに選りすぐりの名品が集められた
「珠玉の現代陶芸 マダム菊池のコレクション 展」が開催されており、

現代陶芸のために尽力した故菊池智さんの功績を偲ぶ機会となっている。



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今回、本展内覧会の機会を得て、ギャラリートークを拝聴。

中でも印象的だったのは、智さんが陶芸の中でも現代に拘った理由。
歴史をなぞる作業が伴う昔の陶芸作品とは異なり、現代工芸には、

「何に出会えるかわからない面白さがあったから」、というくだり。


リアルタイムだからこそサプライズがあり、共感できる。
ああわかるなぁ、と思った。
私自身、それをつい最近実感した。

といっても、全然違うコンテキストで。



それは週末BS NHKで放映されたトム・クルーズ主演「トップガン」を見たときのこと。

最高潮のシーンで、シラけている自分がいた。

かっこいい音楽を流し、さっそうとした戦闘機の場面で若者たちが盛り上がっている。


この映画って、ただそれだけ?
もっと起承転結、ドラマ性、練られたシナリオはなかったっけ?

でもそうなのだ。どうやら、ただかっこいいだけの映画だったらしい。


でもなんだろう、昔、リアルタイムで見た時のあの感激、興奮。

音楽やスタイルが時代性に合っていた、トム・クルーズという新星にインパクトがあった、
そして自分自身の珍しい映画体験とか、
そういうのがすべて合致したからこその感動。

DVDなどでなく、リアルタイムで見ないとあの感動はもう再現できない。
新作には新作しか持ちえないパワーがあるのだなぁ・・。



この感覚は菊池智さんの言葉とほんの少しだけつながるのでは?


現代芸術の新作には、古いカタログに出てくる桃山時代の逸品にはない
時代の勢いや同時代だからこそ感じ取れる微細な空気感が備わっていて、
既視感がないだけに、
瑞々しい感動をもたらしてくれることがある。


古いものはいくら名作でも新作にかなわないものがある、
それはきっと映画も現代陶芸も変わらない。
映画だって芸術作品の一部なのだから。



さらに智さんは、高級ブランド、シャネルのピグマリオンプログラム
(若手芸術家支援プログラム)と共通する活動もされてきた。

作家さんたちともじかにふれあい(これも現代芸術ならでは)、
若い作家さんに目を付けたりもしていたそうで、さらにビエンナーレ活動もされていた。

なによりこうした発表の場としての美術館が存在するだけで、
現代陶芸家にとってモチベーションになってきたことだろう。


そして今回の展覧会で、菊池智さんがおっしゃっていた
「何に出会えるかわからない面白さ」を感じる作品に
出会ったのだった。


(つづく)

====


「珠玉の現代陶芸 マダム菊池のコレクション 展」
菊池寛実記念 智美術館
会期 :  2017年6月10日(土)~ 9月3日(日)
休館日 :  月曜日(ただし7月17日は開館)、7月18日(火)
 開館時間 :  11:00~18:00  ※入館は17:30までになります
観覧料 :  一般1000円、大学生800円、小・中・高生500円

その他ナイトミュージアム、ギャラリートークあり



2017.06.13 Tue | Private| 0 track backs,
東大で驚いたこと
今日東大のトイレに入って驚いたこと。
トイレットペーパーの外紙に
東大のイチョウマークがついていた。

流石東大、オリジナルのトイレットペーパーか。

もっとも今まで東大でトイレに入ったことは何度もあるけど、
(といっても、主に道隔てて途端に地味な雰囲気漂う弥生キャンパス)
こんなのは今回が初めて。

メジャーな建屋だったせいだろうか。

.
2017.06.12 Mon | Private| 0 track backs,
写真家ソール・ライターの言葉が素晴らしい

Bunkamuraミュージアムのソール・ライター展に行き、

壁に書かれた本人の言葉に感銘を受けた。


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● 神秘的なことは馴染み深い場所で起きていると思っている。

何も、世界の裏側まで行く必要は ないんだ。


そして、


● 写真を見る人への写真家からの贈り物は

日常で見逃されている美を時々提示することだ



こんな言葉を脳裏に刻んだ後、外に出た。

町の風景が変わった、と感じた。


ライターの写真は、本当に身近なシーンを切り取っているのに

どれもこれもが美しく、詩情豊かで心に響く。



きっと私の日常風景も本当はモノトーンなんかではなくて、

きらめきがいたるところにあるのだろう。


でも美の心がないから、色あせて見える。

心の目を養えば、見慣れていたはずの風景も

変わって見えるのだろう。


カメラをもって近所をうろつきたくなった。



● 幸せの秘訣は何も起こらないことだ


これは一理あるなぁ。

穏やかな心ぶれない日々、あこがれる。



● 美術の歴史は色彩の歴史だ。洞窟の壁画にでさえ色彩が施されている


この言葉は、何人かの美術家の口からきいたことがある。

ちょっと言い方は違うけど、

人類の美の原点はアルタミラの洞窟である、とか。


草創期から人類は美を求めてきた。

生活に不可欠というわけでもないのに。

せっかく人間として生まれてきたからには、

その美の心を忘れたくない。



● 無視されることは偉大な特権である


これは画家の人生を投影している言葉。


大きな雑誌社との契約を打ち切り、

安定的な収入源を断ち、作品を発表することも

ある時期から辞めて

ひたすら写真撮影と絵画に向き合ったライター。


自由でいることが財産であるかのように。


-----


それにしても久々に感動した写真展だった。


雨粒、傘、雪、庇、など、

風景の間にフィルターを置くことで、

現実世界に不思議な演出が施され、

生み出されるポエジー。


さらに、写真の切り取り方が独特で、

感動的だった。


絵を描き続けた写真家ならではの

独特の美的感覚だ。


ナビ派や浮世絵の風味が加わって、

どこか絵を見る感覚だった。


結局3回見に行ってしまった。

あんな素敵な写真を撮ってみたい。



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2017.06.11 Sun | Private| 0 track backs,
清澄庭園の大正記念館でケーキを頂く
清澄庭園には大正天皇の葬儀に使われた建物=大正記念館がある。

正確に言うと、実際に葬儀で使用された葬場殿は
戦火で消失し、これは再建されたもの。

とはいっても皇后の葬儀の時に使用した葬場殿の材料を
使用した上で再建したそうだ。

現在清澄庭園入ってすぐ左手にその大正記念館はある。

直線使いが印象的。
シャープな造形の建屋に、
ところどころ使われた木目がぬくもりを与えている。


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通常は開いていないのだけど、
ゴールデンウィークや人手の多い季節に
休憩どころとしてオープンする。

中に入ると、風景画を眺めるがごとく。


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窓際の席で一服。
あんみつ、白玉など和的なデザートもあるけれど、
珈琲+ケーキにした。

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シブーストとベリー系のケーキ。
普通においしくて、なるほど食べログに出ているわけがわかった。

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そう、この大正記念館を検索すると
食べ物の場所としてヒットする。
いつでも開いているわけでないので要注意。

風景がごちそうで、天気のいい日に景色を眺めつつ食べるケーキは
とっても美味でした。

しかもケーキセットは600円。
場所のわりに良心価格なのだった。


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涼亭の脇にはアオサギが陣取り、
置物的な雰囲気をかもしていた。


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緑滴る季節。
木々が発散するエネルギーで、充電のひととき。

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2017.06.10 Sat | Private| 0 track backs,
小石川後楽園の花菖蒲
最近庭園ハンティングに興じている私。

先日 六義園ではさつき、あじさい、小石川後楽園では花菖蒲を堪能した。

これまで花菖蒲というと東御苑に見に行っていた。
小石川後楽園も花菖蒲園が有名だというのは今年初めて知る。


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比較すると、

東御苑は様々な種類が少しずつ。
至って上品に植えられている。

以前の東御苑(アヤメと書いてたけど花菖蒲だった):


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一方小石川後楽園の方は
なかなかワイルドな咲きっぷりだ。

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同じ種類がまとまって小分けにされて咲いている東御苑スタイルではなく、
多少かたまってはいるものの、
広い敷地を与えられて好き勝手に咲いている感じ。


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ipadのパノラマ機能を珍しく使ってみた。


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よそ行きの(かなり立派な)東御苑に対し、
普段着の小石川後楽園。

小石川後楽園というと、
紅葉としだれ桜の名所として認知しており、
それぞれの季節=春と秋にしか行っていなかった。

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でもほんの10分でも覗いてこようという気にさせる庭園パスのおかげで
意外な季節に意外な発見がある。


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なにしろ清澄庭園や芝離宮は入場料がたったの150円なので、
4000円の庭園パスはまだもとはとれていないけど、
このパスのメリットはコストではないと気が付いた。


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構えずに、つまりわざわざお出かけのための時間を設定せずとも、
ふらりと何かのついでに空いた時間に行くその気軽さが利点なのだ。
行っても5分しか滞在できないと知っていたら、きっと初めから行かないだろうから。


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春から初夏にかけて庭園巡りは忙しい。
芽吹き始めるとあとは一気に様々な花の饗宴になる。

夏になると、庭園めぐりも一旦下火かな。
あとは秋まで待つ感じだろうか。

庭園は、夏の花とはあまり縁がない印象がある。

2017.06.09 Fri | 国内探索| 0 track backs,
西武デパートのフルーツセット いろいろ入って1000円、が好き!
デパートの地下で、よくフルーツまとめて1000円セットを販売している。
東武、西武、伊勢丹、三越、松坂屋デパート、ヒカリエなどで買ったけど、
行けば必ずやっている西武が気に入っている。


でこぽん5つで1000円とか、
メロンx2つで(大小)1000円とか、
ぶどう、みかん、バナナ、マンゴーとかあれこれ入れたアソートとか。


スーパーよりも質がいいことが多く
下手をするとお安い。


いろいろ入ったアソートは、
ひとつずつ買うと1500円ぐらいなのに
まとめ買いでお得という仕組みで、
入っている中味がボックスによって違うので
いろんな組み合わせから選ぶのも楽しい。


まあ難点は重いこと。

夜はもうめんどくさいからお寿司買っちゃえ、
とかいうときに果物を一緒に買うと、
果物の重さで持つ手が適当になり、
大体お寿司が左右に偏っていておいしそうでなくなっているのがオチ。


そうとわかっているのだけど、今日も買ってしまった。
お寿司とフルーツアソート。


ちなみにお寿司は閉店間際の割引で、
ウニや中トロ、いくら、カニ入りのいいやつが50%引きだった~。

夫の分も買おうと思ったけど、
イクラ、ウニが食べられない人なので、
お寿司は自分の分だけにした。


彼はお魚の粕漬でいいや、というわけである。


で、帰宅してメールチェックしたら、
「今日飲み会になりました。夕飯不要」のメッセージ。


お寿司買わなくてよかった。
なかなかいい勘してた、わたし。

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2017.06.08 Thu | Private| 0 track backs,
六義園と「名刀礼賛」展と柳沢吉保
◆ 将軍綱吉からご寵愛を受け、刀を50口も頂いた柳沢吉保は六義園の主だった人


現在神谷町の泉屋博古館分館で開催中の
「名刀礼賛 ―もののふ達の美学」展では、
名刀がずらり30口+その周辺の装具が公開されている。

その中に、柳沢家伝来のものが散見された。

柳沢家といえば柳沢吉保。
吉保といえば徳川綱吉から寵愛を受けた譜代大名で、
拝領した邸宅がいまや六義園として開放されている。

以前六義園のつつじ関連記事に入れたとおり。



なんでも将軍から贈答用の刀を50口ほども頂いたそう。
寵愛ぶりも度を越している。
吉保、相当な策士だったのか、と勘繰ってしまいそう。

その柳沢家が大事に保管したおかげで、
今もまばゆい光を放つ刃や、輝く蒔絵の鞘を
目の当たりにできるのだ。


なんでも将軍家では、家宝の刀とは別に
贈答用に相当数の刀を所持していて、
それをことあるごとに
吉保のような忠実な大名のもとにわざわざ行幸して
贈っていたらしい。


頂いた方は、当該の刀の値段を把握して
返礼などを用意したのだとか。


贈答の儀礼、古くからしっかりと日本の文化に根付いていた模様。


その柳沢家伝来の刀の例としては例えばこちら。
ただし、こちらは綱吉が吉保本人でなくその長男 吉里のもとを訪れて
贈ったものとのこと。


葵紋散金梨子地 塗合口拵(「短刀 銘 来国俊」付属)
(俯瞰ケース) 江戸時代 黒川古文化研究所.

*写真は内覧会の折りに許可を得ています。

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「名刀礼賛」展より


蒔絵に葵のご紋がついている。
しかも彫り方に少しずつ変化が加えられているらしい。

相当細かいのでかなり近づいて凝視しないとわからないけれど。


そして吉保が妻(正室だったか側室だったか)とともに
散策したといわれる六義園がこちら:

今の時期はさつきと

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紫陽花が華やかに咲き誇っている。

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六義園庭園ガイドツアーで頻繁に耳にした吉保の名が
泉屋博古館の展示につながって、
身近な歴史の授業と言った感じ。

=====


展覧会名: 黒川古文化研究所+泉屋博古館連携企画特別展
      名刀礼賛 ―もののふ達の美学
主催 : 公益財団法人黒川古文化研究所、公益財団法人泉屋博古館
会場 : 住友コレクション 泉屋博古館分館
会期 : 2017年6月1日(木)―8月4日(金)  
開館時間 午前10時00分~午後5時00分(入館は4時30分まで)
休館日: 月曜(7/17は開館、7/18(火)は休館)
入館料 : 一般 800円(640円) / 学生600円(480円) / 中学生以下無料
       20名様以上の団体の方は(  )内の割引料金
2017.06.06 Tue | Private| 0 track backs,
千住博さんのメトロパブリックアート
新宿三丁目にある千住博さんのメトロパブリックアートは
いつもの滝のシリーズ。

涼し気~。
真夏日は避暑に向いていそう(?)

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ここで注目は、署名。
滝の作品は数多く見たけど、署名に気が付いたのは今回が初めて。

ペーソスのある素敵な書体。

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メトロの壁はうんと近づいてみることができ、
ガラス張りでもないので、ディテールがすごくよく見える。

滝の水しぶきが、きらきら粒になって飛び散っていた。
上から滴り落ちる水は、ぼかしのような手法で
煙のように描かれている。

美術館でオツにすましている絵画とは違い、
手で触ることもできる庶民派のパブリックアート。


新宿三丁目で誰かと待ち合わせるとき、
「千住さんの滝の前でね」
なんていうのはおしゃれだなぁ。


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それから明治神宮前の野見山暁治さんの作品のサインは -

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ローマ字だった。

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美術館でもそうだけど、
亜流と知りながら、署名や落款をチェックするのは
ある意味気分転換で楽しい。

フランスかぶれした画家が、
自分の名前のローマ字に、フランス語特有のトレマをつけていて
(トレマ=ë, ï, ü, ÿ のような上にポチが2つ くっつく文字)
それを発見する喜び、なんていうのもある。

.
2017.06.05 Mon | Art| 0 track backs,
今が見ごろ さつき対決 六義園 vs 東御苑
さつきとつつじの違いは、
単に咲く時期、なのだとか。

5月の連休頃から咲き始めるつつじが終わると、
さつきの出番になる。


しだれ桜で有名な
駒込の六義園は、つつじも見事だけど、
その後池の周りを彩るさつきも
華やか、というのを今年初めて知った。


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来週では遅い、そんなツイートを目にしたものだから、
あたふたと行ってきた。

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家の近所でも見かけるこのさつき。
でも上品な背景を背にすると、まるで違う光景。

午後はこのあとすみだトリニティホールで
マラーなどのオーケストラコンサートの予定で、
サツキを見たら、ランチを食べてコンサートのつもりだった。


でも、サツキだけでなくあじさいも様々な種類植えられていて、
丁度咲き始めたところだったので、結局ゆっくり時間をかけて
巡ることに。

おかげでランチは慌ただしく、事前に予定していたところは
断念したけど、悔いなし。
天気も最高。
湿度が低くて、日光は結構きついけど、快適、快適。


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一方で、こちらは先週の東御苑。
サツキの小路を歩いてみた。

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こちらはいつも花菖蒲の時期に行くのだけど、
花菖蒲が満開の時には大体サツキは終わり。
今年こそ、サツキの満開に遭遇したい、というわけで早めに行ったのだ。


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今花菖蒲咲き掛け+サツキがちょっと終わり頃の東御苑。
どうやら東御苑は、六義園のサツキよりも咲くのが早いらしい。

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サツキが途切れず連なり
流石手入れは日本一。


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昨日の清澄庭園ガイドツアーでこんな話を聞いた。

花の色の原則というのがあって、
初春は黄色、
春はピンク、
初夏は緑、
夏は原色が主流になる。


なぜ初春は黄色なのか。
虫をおびき寄せるため。

虫は色を識別できないものの
黄色だけはかろうじて識別できる。

春先、まだ虫が少ないこの時期に
受粉のため、虫に来ていただくために
黄色をまとうのだそうだ。


さて、今の次期、つつじは色鮮やかなピンクだけど、
むせかえるほどの新緑も圧巻だった。

目に青葉・・の季節を実感。

桜の次期からここまで、めまぐるしい花暦。
そろそろお花ハントもひと段落かな。

2017.06.04 Sun | Private| 0 track backs,
清澄庭園1)園内の富士山(見立て)に注目

岩に頭をぶつける夫。

・・・その訳は後述するとして -


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花菖蒲が咲き始めたと聞き、今日は清澄庭園へ。

花菖蒲ガイドと庭園ガイドに参加して、

園内の魅力を満喫した。 

 

清澄庭園は、かの三菱商事創設者岩崎弥太郎氏の家系が

三代に渡って維持してきた別邸で、

関東大震災前には洋館と日本邸宅があり、

今は迎賓用につくられた涼亭と、

大正天皇の葬儀に使用された建屋を再築した大正館を見ることができる。

 

とはいえ園内の魅力は歩くたびに景色の妙が見事なその地形、

草花などだ。

景色の妙の例としては、富士山の見立てがある。

(下の写真) 

山腹に当たる部分にはつつじが植えられ、

これが雲の見立てになる。


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ふもとにはこの岩。

 

滝の見立てなのだとか。

上から水が流れるような模様が見事。 

岩崎家は、日本中から石を取り寄せ、園内いたるところに

敷き詰めた。

今では相当効果な赤い岩などもある。

  

そしてここはパワースポットになっているそう。


一番上の写真は、そんなパワースポットから力をもらおうと、

夫が頭をすりつけているところ。

頭のケガは完治はしたけど、もう問題ありませんように、、という願掛けか。


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その滝の脇には小石の道筋。

こちらは川を模していて、

縁の中央にある池(これは海に見立てられる)に向かって

注ぎ込む仕掛け。


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庭園を日本に見立て、その中に日本一の富士山をしつらえた。

日本一の財閥岩崎家ならではだ。


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2017.06.03 Sat | 国内探索| 0 track backs,
山口晃画伯作・西早稲田のパブリックアートは突っ込みどころ満載

パブリックアートの話その2。

メトロの西早稲田駅にあるパブリックアートは
突っ込みどころ満載で楽しい。


タイトルは「地下鐵道乃圖」。
作者は今を時めく日本画の巨匠 山口 晃氏。


まずは全体像。

洛中洛外図など、よく昔の屏風で用いられた金雲の手法を使用している。
この金雲を見ると、自動的に、あ、古い時代の絵を描こうとしているな
と感じるわけだ。


確かに一見すると、地下鉄の様子(&その断面図)が、
古風に描かれているかんじなのだけど、
よーく見ると???がいっぱい。

(ちなみに、「この金雲は画面を区切るのに便利だ」とかつて
山口画伯がコメントしているのを聞いたことがある。
使いたくて仕方なかったのかも。)


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まずは題字。
古風な展開図の予感・・・はすぐに裏切られる。

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地下鉄内に、馬車で乗り入れる人がいるけど、
服装からして江戸と昭和が混じっている。
いやいや古風なんかではない。
自動改札を通っている。

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さらに地下鉄車内にはお風呂。
先頭車ならぬ
銭湯車か。

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坂本龍馬風のおじさんがいるかたわらで、
エスカレーター。

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神社の社殿みたいなのが全面にくっついている
レトロな電車。

地階と上階にプラットフォーム。

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断面図。
二階建て電車のよう。

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断面図その2。
「西早稲田」と駅名が見える。

地下鉄と停車駅にぴったりなモチーフだけど、
ここまで奇想天外に描けちゃう
山口画伯。

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これは細部が楽しいパブリックアート。


とはいえ西早稲田を通勤・通学で使っている人達は
きっとしげしげ見ずに通り過ぎることだろう。

まあそんなものだ。
私は例のメトロパスを使って、副都心線の駅をいくつか
巡ったのだった。


そのときのブログ(ざっとした紹介のみ);




2017.06.02 Fri | Art| 0 track backs,
メトロ パブリックアート 明治神宮前駅  希望/武田双雲
メトロのパブリックアート。
以前別途アメブロのほうに1作品ずつ掲載したけど、
今日はひとつをクローズアップしてみたい。


だいたい地下鉄のパブリックアートって、
通りがかりにざざっと見るばかりなのだけど、
先日、ふとしげしげ眺めてみた。

だって、美術館なら作品に接近できないけど、
ここは触ってもよし。

鼻先がくっつきそうになるほど凝視しても
監視員は飛んでこないわけだし。


● 明治神宮前駅  希望/武田双雲

ジョアン・ミロの作品みたいに リズム感を感じる。

そして、作品の中にちゃんと落款があるのに気が付いた。

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これ。
署名の下に落款。
落款の「双雲」の字は、右から読むみたいだ。

書体の名前はわからないけど、
象形文字のよう。

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もちろん、タイルにじかに書いたわけでなく、
一種のプリント技術なのだろうけど、
滲みや飛沫のように飛ぶ墨の躍動感、墨の濃淡が
忠実に再現されている。

侮れない駅の壁美術館。

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そしてこちらの角度から見ると、
左側の勢いが薄まるせいか、朴訥というか
まるで梅の木のような静かな佇まい。

見る位置によって表情を変える
書というより墨のアート作品「希望」。 

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ただ通り過ぎるだけじゃもったいないぐらい。

とはいえメトロ乗り換えの途中にあるので
シチュエーション的に、ほぼ全員が
足早に通り過ぎる。





2017.06.01 Thu | Private| 0 track backs,
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