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Border Surgeの意味
ABCだかCNNだかのニュースを何気なく見ていて、
「Border Surge」という言葉が登場した。

国境を急襲する、そんな意味かと思ったけど、
コンテキストからいうと、それでは合わない。

「国境のセキュリティーを強化する」という意味だった。

「Surge」と言う言葉をそんな風に使用するのは意外だった。

それから感じたことがもうひとつ。
言葉と言うのはその国の状況と密接にかかわっている。

国同士が隣接している国においては、国境がらみの言葉も、
端的に言える熟語が整備されていることなのだろう。

国境をもたない我が国では、「国境のセキュリティーを強化する」
なんてまどろっこしく説明するしかない。

簡単に言える単語を発明する必要がない。

2016.04.23 Sat | Language| 0 track backs,
「小春日和」とボージョレ解禁の日のこんなつながり
「小春日和」(晩秋から冬にかけた期間中、暖かく、天候が穏やかな日)を英語でいうと、Indian Summer。

けれどイタリア語やフランス語では、
それぞれ、Estate di San Martino、été de la Saint-Martinという言い方が使われる。
(たとえばフランス語では、Été indien=フランス語でそのものずばりインディアンサマーという名称も
確かに存在するのだけれど。)

上述のイタリア語・フランス語の言い回しを見てみると、
それぞれ聖マルティヌスという聖人名が冠せられている。
なぜだろう?


ヨーロッパの暦では、xx聖人の日、といった具合に
それぞれの日付が聖人にちなんでおり、聖マルティヌスの聖名祝日は11月11日。
この日に小春日和になることが多い為、転じて聖マルティヌスの日=小春日和になったとか。


この聖マルティヌス、殉教をせずに聖人化された初の人ということで、
ヨーロッパでは人気だそうだ。
そんな話を友人から聞いた後、ボージョレの解禁日が、以前やはりこの11月11日だったことも知った。
(いまでは11月の第3木曜日に変更になった。)

収穫のスタートがこのあたりの日程であったため、
縁起のいい聖マルティヌス(フランス語でサン・マルタン)の聖名祝日である11月11日を
解禁日と定めたとのことだ。


大安に結婚式を、それに似たような感覚がヨーロッパにもあるらしい。
2016.04.23 Sat | Language| 0 track backs,
バイシクルという単語は、ラテン語とギリシャ語でできていた
日仏学院でラテン語の授業をとったことがある。1学期でギブアップしたけど。


その授業の中で、印象に残った教えがある : 

2つの単語から成る合成語の場合、ラテン語+ラテン語、あるいは
ギリシャ語+ギリシャ語のパターンしかありえない、
接頭辞がラテン語で語幹がギリシャ語などという混在現象はない、というもの。


例えば、

一夫多妻制=「Polygamy」:  Polys「多数」+ gamos「結婚する」 ・・・ 共にギリシャ語

一夫一妻制=「Monogamy」: Mono「単一」+ gamos「結婚する」 ・・・ 共にギリシャ語


NG) なので、一夫一妻制は、「Uni」(単一)+ gamos「結婚する」=Unigamy とはならない。
Uniがラテン語だから、ギリシャ語のgamosとは一緒にはならないのだ。



ところが、、、ある日知ったBicycleの語源に愕然とする。
この説がひっくり返されている。Bicycleの語源は:

Bi (ラテン語の『2』)+ kyklos(ギリシャ語の『円/車輪』) = Bicycle

ラテン語とギリシャ語が混在してしまっている。
ギリシャ語の『2(倍)』はDiのようだから、本来的には Dicycleになるはずなのに??

あの教えはどこへいったのだろう?


でもその後、自転車の歴史を再び紐解いて、ハタと気づいた。
自転車が市場に出回るようになったのは19世紀後半のこと。

つまり、バイシクルという単語は、ギリシャ時代にリアルタイムで作られた言葉ではなく、
ずっと後世になってから考案された言葉だから、混在もありだった、
そう結論づけた。


実際、ラテン語・ギリシャ語で一旦死んでしまった言葉を、近世の人が
蘇らせる、そんな単語例はあるようだ。

2016.04.03 Sun | Language| 0 track backs,
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