教会のような外観。
安曇野にある日本近代彫刻に先鞭をつけたと言われる荻原守衛(碌山)の美術館だ。
碌山がカトリック信者ということで、この外観が採用された。

文化の日は快晴。
蔦もいい塩梅に色づいていた。

この美術館、昭和33年開館といい、近隣の人たちを巻き込んで、手作りといったかたちで建てられた。
そうしたきめ細かい配慮はあちこちに見られ、
人のかたちをしたノブや、

キツツキのノッカー、そして

Love is art , struggle is beauty.といったオリジナルのスローガンも。
これは、上部の鐘にも書かれていると聞くが(行のバスでビデオを見て事前勉強)、
残念ながら、実際には高くて見えなかった。

もっとこじんまりした美術館を思い描いていたけれど、
杜江館、 第一展示棟、第二展示棟など後からの増設と思われる建物もあり、
碌山を中心とした人々の様子が生き生きと浮かび上がる。

庭のベンチには交差したテーブル(?)。
十字のかたちといい、十字にくり抜いた造形といい、やはりキリスト教を意識したフォルムと見た。

企画展には、碌山が憧れた中村屋サロンの女主人黒光の手紙も展示。
女の情念が湧きたつ強い言葉の数々。
ディボース(離婚)、ブラーザー(兄弟)などカタカナで記すなど、ハイカラぶりも滲んでいる。
文末には、本書を燃やしてほしいと言う言葉が添えられていたが、
受け取った主はそれを後生台に保管。我々の目に触れることとなった。
また、碌山の絶作「女」(後ろでに縛られた女性像、その石膏原型が重要文化財)を見た娘が
これはお母さんだ!と言い出したエピソードも綴られている。
(実際碌山は、このヌードを別のモデルでつくりながらも、黒光に恋心を抱いていた。)
こちらはお土産物ショップ。

入口付近には、作品「労働者。」
文展にへ出品後、腕と足を本人みずから切り取ったことで知られる。
ダイナミズムが生まれる結果となった。
近代彫刻の重要文化財数は少ないが、碌山はうち2点(「女」「北條虎吉像」)が重要文化財だ。

バスツアーにジョインしたので、この後は碌山のお墓詣り。
当主は碌山の兄弟のご子孫。
お墓を巡る貴重なお話を伺った。
先の台風で木が折れ、代々の墓がダメージを受けたもの、碌山の墓石は無傷だったとのこと。

ツアーには、先にエントリーしたわさび農場でのランチや碌山美術館でのレクチャーも含まれ、
お土産も。
碌山美術館のポストカード、安曇野のおまんじゅうとリンゴジュース、中村屋サロン入館チケット、
中村屋のお菓子セットなどなど。

アートな秋の1日だった。
安曇野にある日本近代彫刻に先鞭をつけたと言われる荻原守衛(碌山)の美術館だ。
碌山がカトリック信者ということで、この外観が採用された。

文化の日は快晴。
蔦もいい塩梅に色づいていた。

この美術館、昭和33年開館といい、近隣の人たちを巻き込んで、手作りといったかたちで建てられた。
そうしたきめ細かい配慮はあちこちに見られ、
人のかたちをしたノブや、

キツツキのノッカー、そして

Love is art , struggle is beauty.といったオリジナルのスローガンも。
これは、上部の鐘にも書かれていると聞くが(行のバスでビデオを見て事前勉強)、
残念ながら、実際には高くて見えなかった。

もっとこじんまりした美術館を思い描いていたけれど、
杜江館、 第一展示棟、第二展示棟など後からの増設と思われる建物もあり、
碌山を中心とした人々の様子が生き生きと浮かび上がる。

庭のベンチには交差したテーブル(?)。
十字のかたちといい、十字にくり抜いた造形といい、やはりキリスト教を意識したフォルムと見た。

企画展には、碌山が憧れた中村屋サロンの女主人黒光の手紙も展示。
女の情念が湧きたつ強い言葉の数々。
ディボース(離婚)、ブラーザー(兄弟)などカタカナで記すなど、ハイカラぶりも滲んでいる。
文末には、本書を燃やしてほしいと言う言葉が添えられていたが、
受け取った主はそれを後生台に保管。我々の目に触れることとなった。
また、碌山の絶作「女」(後ろでに縛られた女性像、その石膏原型が重要文化財)を見た娘が
これはお母さんだ!と言い出したエピソードも綴られている。
(実際碌山は、このヌードを別のモデルでつくりながらも、黒光に恋心を抱いていた。)
こちらはお土産物ショップ。

入口付近には、作品「労働者。」
文展にへ出品後、腕と足を本人みずから切り取ったことで知られる。
ダイナミズムが生まれる結果となった。
近代彫刻の重要文化財数は少ないが、碌山はうち2点(「女」「北條虎吉像」)が重要文化財だ。

バスツアーにジョインしたので、この後は碌山のお墓詣り。
当主は碌山の兄弟のご子孫。
お墓を巡る貴重なお話を伺った。
先の台風で木が折れ、代々の墓がダメージを受けたもの、碌山の墓石は無傷だったとのこと。

ツアーには、先にエントリーしたわさび農場でのランチや碌山美術館でのレクチャーも含まれ、
お土産も。
碌山美術館のポストカード、安曇野のおまんじゅうとリンゴジュース、中村屋サロン入館チケット、
中村屋のお菓子セットなどなど。

アートな秋の1日だった。
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2015.11.04 Wed | Art|
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