日常風景 * 写真・文章 Copyright@”Mas Ciclismo Diary”
スポレート / 塔(トッリ)の橋 の見どころ
今年のスポレート旅行回顧録。

イタリア・ウンブリア地方スポレートで、大聖堂のフィリッポ・リッピの壁画とともに見どころとされるのが、
町はずれにある塔(トッリ)の橋だ。
緑の谷間に抱かれて、堂々たる威容を見せている。


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建設は8-9世紀。
長さ230m、高さ80m弱。
8つのアーチ型の橋げたに支えられている。

向こう側に渡ることもできる。
ここはイタリア。
橋の中ほどでは、妙齢の(婉曲法を取り去れば、老齢の)男女が愛のささやきを交わしていた。


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橋の下は、そこはかとなく奥深そう。
何を隠そう私は高所恐怖症。

でも濃密な木々の枝が眼前に迫っており、
やわらかなビロードのクッションのような風合いをかもしだしているせいで、
眼下がいわゆる谷底といった感じではない。

2カ所にそびえる要塞の姿も麗しい。

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この橋については14世紀以来書物にも記述が散見され、
ゲーテもイタリアの旅でこの橋に魅せられたひとり。

いにしえの建造物を、人と自然を結び付ける存在としてとらえている。

ゲーテの1786年10月の旅の碑が、後年つくられたようだ。
橋のたもとに置かれていた。

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どうやら雨が降り続いた後のようで、橋を渡った先がかなりぬかるんでいた。
それがなければ、先に続くハイキングコースを歩いたのだが、諦めて引き返した。

スポレートは坂の町で、普通に街歩きするだけでへとへとになったので、
ハイキングを断念したのは正解だった。


橋のたもとでは、例のTV番組「ドン・マッテーオ」の撮影中
絵になる風景だもの。

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2015.09.30 Wed | Travel-Italy| 0 track backs,
バチカン博物館の馬車ミュージアム
先日触れたバチカン博物館の馬車ミュージアム。
もちろん法王の車のみならず、メインの馬車の展示も素晴らしい。

どこをとっても絵になる。

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表面の飾りやペイントも豪奢。

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御者の位置に彫刻があしらわれたものなどは、
御者はどこに座るのか?と首をかしげる。

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金ぴかの彫刻。
座る場所はなさそう。

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答えは展示されていた絵の中にあった。
なるほど、御者を乗せるのでなく、複数の人が馬に直接乗ってコントロールするのだ。

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上の絵の中で確認できるとおり、
馬にこのような装飾を付けたらしい。

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古式の鞍のみの展示も。
絵画とともになかなか壮観。

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圧巻の美術コレクションを見学したあと、
ちょっとした息抜きにこちらまで足を延ばすのも悪くない。
バチカンの敷地内にあり、博物館のチケットでそのまま入場できる。

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2015.09.29 Tue | Travel-Italy| 0 track backs,
バチカン博物館 / ローマ法王狙撃時の使用車
ニューヨークを訪問中のローマ法王に対するものものしい警戒ぶりが話題になっている。

1981年にサンピエトロ広場で狙撃事件があってからというもの、
法王の使用車は防弾ガラス付きに変更になったが、
バチカン博物館には、変更前、狙撃時に使用されていた車が展示されている。

まったく無防備だ。

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事件を風化させないように、という配慮からか、この車は
バチカン内の馬車博物館に壮麗な数々の馬車とともに置かれている。

防弾ガラス付きの現在の使用車もむろん展示されている。
不格好だけど致し方ない。

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当時の様子を映し出す館内ビデオ:
人々の前に生身でさらされ、いかにも警備は心もとない。

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別の角度のカメラが、法王に向けられた銃口を映し出していた。

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狙撃直後の様子も。

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痛々しい。

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ヨハネ・パウロ2世は一命をとりとめ、1983年、収監中の犯人と接見。
犯人は神の許しを得た。
実際、2000年には教皇により恩赦が下され出所する。

しかし母国トルコで犯した別件の殺人事件が勘案され、
トルコで再度収監。最終的に出所したのは2010年だという。

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狙撃のビデオや、法王の車の展示というのはバチカンならでは。
ここでしか見られないであろうし、ここで見るから意義がある。

しかしいかんせん。訪れる人はほとんどいない。

絵画や彫刻をたっぷり見て、いい加減疲労度がマックスに達している頃
出口に近い場所にあるため、スルーする人が大半なのだ。

というよりも、そもそも馬車博物館にこういうものが展示されているとは想像しない。
馬車の展示ならパスでいいや、という気にもなる。

私も当然疲れていた。
けれど昼頃来て、閉館までまだ少し余裕があったので、変わり種の内容だし、ということで
身体に鞭打ってのぞいてみた。

いやはや、どうしてなかなか、貴重なものを見ることができた。
私としてはお勧めだ。
むろん、バチカンは素晴らしい古代の遺物や名画が目白押しで、プライオリティは正直低いことは間違いないけれど。


いかにこちらの展示が空いているか、というと、こんな感じである。


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そして本日の、くだんのニューヨークパレード:


2015.09.26 Sat | Travel-Italy| 0 track backs,
「サラバ」By 西加奈子 <読後感>
ストーリー性抜群で、ジョン・アーヴィングを思い起こした。
「The Cider House Rules」の根底を流れる見えない哀しさや淡いせつなさをにじませ、
「The Hotel New Hampshire 」の群像劇スタイルをまじえつつ、
「The World According to Garp」にみられる心理小説要素も加わっている。

実際物語の中でアーヴィングに触れるシーンが登場するので
筆者の方は、それらの影響を受けているのだろう。


様々な人たちが個性的な生き方をして、
ときに触れ合い、ときに反発しあい、社会的規範と相いれず悩み、挫折し、それでも歩んでいく。


フランス人作家、ディディエ・ヴァンコヴラール(Didier Van Cauwelaert)の小説のような創造性も魅力的。
想像の翼を思いっきり羽ばたかせ、のびのびと筆を運んでいる様子が感じられる。


人生には当たり前のようにアップダウンがあるけれど、
最高潮に盛り上がるポイントは人それぞれであり、
運を若いころに使い切ってしまうのか、しり上がりの人生を歩むのか、
前者の場合、どう軌道修正していけばいいのか。


そしてタイトルになっている「サラバ」。
思い切りがよい、スパっとした感じのあるこの言葉が
過去や迷いを断絶しつつも、未来への懸け橋として爽やかな余韻を残す。






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2015.09.25 Fri | Books| 0 track backs,
目黒の穴場、無料公開中の文化財・旧前田家本邸 <見どころ満載>
先日、目黒区美術館の村野藤吾展の際、
都内の文化財として一般公開されている旧前田家本邸の建築物の話が出た。
旧加賀藩主の前田家第16代当主、前田利為氏の旧邸宅だ。

シルバーウィークの最中、さっそく行ってきた。
(週末、祝日はオープン。平日は曜日によっては閉館なので、HP要参照)

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和館は修復中で、9月時点で見られるのは洋館のみ。
和館の方は来年3月まで工事ということだったが、前倒しで公開される見込み。
入場無料。

以下、ガイドツアーの話を中心に:


洋館の設計は、宮内省内匠寮の高橋貞太郎氏。
施工は竹中工務店第一代目ということで、今も修復は竹中工務店に依頼している。

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内部は見どころ満載ながら、カーテン、絨毯はあとから入れた者で、
家具なども多くが失われた。
本宅は戦争でGHQに接収されたあと、リッジウェイ司令官邸宅になり、
その後近代文学博物館として使用された経緯のせいで、内部保存より転用のための手配が先行されたせいだ。

例えば風呂場は取り壊され普通のスペースに。
壁はリッジウェイの妻の指示で、金ははがされ白く塗りなおされてしまった。
彼女が看護師だったため、金模様より白を愛したせいだという。

金に戻すことも検討されたが、費用が1億以上かかると思われ断念した。


海外産各種大理石使用、ラジエーターカバーのデコレーション、おしゃれなシャンデリアなど
東京都庭園美術館(旧朝香邸)との類似点もあるが、
ひたすらアールデコにこだわった朝香邸に対し、こちらの様式は英国チューダー朝。

特色は扁平アーチ。
あちこちに散見される。

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とくに上記写真↑(1Fホール)では、右手の造りつけ椅子に注目。
3人掛けで、奥に女主人が腰かけた。
手前側は壁に隠れ、外からは見にくいようになっている。

女中が奥様だけに何か伝言したいときに、
客人から女中の仕草が見えないように、との工夫なのだ。


階段の曲線が優美だ。

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透かし彫りが多様され、軽快さを演出する。


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ランプカバーは部屋ごとに違う。
庭園美術館と同様だ。

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天井も合わせてデコレートされており、白なのに華やか。

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1Fの壁をよーく見ると、小さいボタンがついている。

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女中を呼ぶ際の呼び鈴だ。
奥ゆかしく、目立たぬようにひっそりと設置されている。

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2Fはプライベートスペースで、赤いじゅうたんが途切れた先に女中部屋がある。
廊下の幅も急に狭くなる。
ここから先は家主家族は足を踏み入れない。

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これが女中部屋。
この対比。
ランプシェードなどはなく、日本式の素っ気ない真四角の電灯が設置されている。

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御多分に漏れず、やはり一番凝っているのは奥様の部屋。
ピンクの大理石、キク模様のラジエーターカバー。
キクは、夫人の名前だったのだ。

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家具が設置された部屋も少数ながらある。

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ベッドは意外に小ぶり。

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非常に充実の館内見学だった。
1Fにはドリンクを注文できる喫茶スペースもある。
今回は席が埋まっていて諦めたが、今回貸切で見られない部屋もあったので、近いうちに再訪したい。


文化財・旧前田家本邸 
http://www.syougai.metro.tokyo.jp/sesaku/maedatei/history.html
2015.09.23 Wed | Art| 0 track backs,
ウィーン風景画展@Bunkamura <感想>
 ウィーン美術史美術館所蔵 風景画の誕生


純粋な風景画展を想像して足を運ぶと、少々戸惑うかもしれない。
ベネチア運河風景の第一人者カナレットの絵などもあるにはあるが、むしろ風景画へと発展していく過程が見られる展覧会だ。


宗教画の背景として描き込まれた小さな風景がやがて脇役から主役へ踊り出る、
そして新しい風景画というジャンルの成立につながっていく。

以前東京都美術館のボッティチェリ展関連イベントでうかがった小佐野重利先生の話と直結して、
興味深かった。

そのお話とはーー
ボッティチェリなどルネサンス画家たちが描き込んだ背景の風景画は
師匠や同時代の他の画家たちの絵を参考にし、ときに大胆に模倣して描かれていた、という内容だった。

なので画家AとBの岩の形状が一致する、といった事態がよく発生した。

絵画のメインの宗教的題材にはそれぞれ個性を発揮しつつも、やはり描き方、マリアのポーズひとつとっても、
徒弟制度などを通じて継承されるものがあった。
それと同じように、背景の光景もかたちが受け継がれていった。
ひと工夫なしにそのまま描かれることもあったほどに。

それが次第に、風景に関心をもつ画家が現れ始める。
とくにネーデルランド地方を中心に。

そうした過程がよくわかる展覧会構成となっている。


また月暦画、カレンダー・ペインティングなどという
目新しいジャンルの絵が多くみられるのも本展の特色だ。

海外では、とくにロマネスク建築では、暦ごとの労働をリリーフにしたものを
よく見かける。
例えばアレッツォの教会入口にあったものなど。





それが、絵画に展開されているものが、月暦画だ。
浮彫と違って、それは群像となり、華やかな画面になっている。


また、時祷書の複製版のひとつは手に取ってじっくり挿絵を見ることができる。
この挿絵が秀逸だった。

キリストの生涯といった新約聖書の題材などが細密画として描かれており、
遠近法、ヒューマニズムが表出。
ルネサンス萌芽をすでに感じる内容なのだった。

http://www.bunkamura.co.jp/museum/exhibition/15_wien.html
2015.09.23 Wed | Art| 0 track backs,
いまどきの関心ごと
● Music

シルバーウィーク中、室内管弦楽演奏を聞いていて思った。
これまで幾度となくソロバイオリンの演奏を聞いてきたけれど、
演奏者による音の伸びやかさのちがいはどこからくるのだろう。

弓の引き方が違うのは見ていてわかるけれど、でもそれだけでない
なにかの技量の差があるに違いなく、でもそれは端的にどこなのだろう。

さらに、先月オペラシティで聞いた演奏と今回の演奏を比べて、
どちらのソロバイオリンも素晴らしかった。
曲目が違うので比較できない。
そんな中、一流、超一流を分けるものはなんなのだろう。
どこがどうだと超一流ということになるのだろう。

これは鑑賞回数をこなすしかないのだろうか。


● Gym

最近ジムプログラムの中でも、ステップが愉しくて仕方ない。
とはいえ、インストラクターが違うと癖も違う。
同じ中級でも、かなりレベルに幅がある。

一番難しい中級クラスは、時間中に、結局すべての動きをマスターすることができないこともある。
臨機応変に新たな振りにも次々順応できるようになるにはどうしたらいいんだろう。
家に帰って振りつけイラストを描いたりすることもあるのだけど、
又翌週は全く違う振りつけだったりする。
振りつけレパートリーがなんだか無限にある気がする。
2015.09.23 Wed | Private| 0 track backs,
侮れない放送大学
数か月前のことだけど、TV番組表を見ていて、「美術品修復」というテーマが目に入った。
あら、面白そう、そう思ってチャンネルを確認したら、放送大学だった。

見てみると、トーハクにおける修復や保存方法の紹介で、通向きの内容で、感心した。
確かにマイナーな話で、派手さは皆無。
視聴率の数字のみに執着しているわけではないので、こういう番組が制作できるのだろう。


そして祝日の今日、起きて番組表を見ていたら、
<美学・芸術学研究 第14回「ディドロの美術批評~シャルダンについて~」>なんていう
スリリングなタイトルが目に飛び込んだ。
またしても放送大学だ。

7時から始まっており、途中からだったのだけど、シャルダンの静物画の深い読み取り方が披露され、
圧巻だった。

実直そうな先生が(TVカメラの前でなく、普通に大学の講義に登場しても、
派手なパフォーマンスなどとは無縁で、ひたすら表情を変えずに話し続けるタイプの先生)
シャルダンの魅力を最大限に引き出していた。

ただの静物画、派手さがなくおとなしくて、淡い光が印象的で、
でもそれ以上何を感じればいいのだろう?というシャルダンの絵に
大きな一石を投じていた。

キーワードは、”位置における他の再現”。

光の照応によってひとつのものが他のものを照らしだし、
物質たちが互いの存在を、そして世界観までもを映し出す。

また、使い込まれた品々により神秘的とすらいえる日常品の姿を目の前につきつけ、
その使用者の人生までもを映し出す。

シャルダンの絵の本質を見抜いたディドロは、世界初、と言っても過言でない
純粋な美術批評家である・・


とまあそんな具合。
(以前三菱一号館でシャルダン展が開催されたとき、シャルダンの絵のすばらしさについては
さんざんあれこれ言われていた気がするけれど、自分自身、真髄はわかっていなかった。)

放送大学、たしかに地味。
大学の講義でこれだったら、とくにそれが午後の1コマだったら、確実に睡眠の世界にいざなわれそう。
でも、派手さはなくとも、実質的な、実のある話を聞くことができる。
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2015.09.22 Tue | Art| 0 track backs,
ヤマザキマリさんの講演会
「テルマエロマエ」で有名な漫画家ヤマザキマリさんの講演会に行ってきた。

ツーレは、慶應夕学五十講ですでに一度話を聞いているけれど、
私にとっては初めてのナマ・ヤマザキマリさんだ。

「とらわれない生き方」をテーマにしたお話で、
xxらしく、とかxxすべき、といった固定概念に縛られない自由な発想が、なんとも魅力的。

マリさんの略歴はあちこちで語られているから結構知っているつもりだったけれど、
いざ実際に聞くと、やはりスケールが大きい。
その辺の冒険譚はさておいて、偏見のない価値観はステキだな、と思った。

息子に対しても、生き方を決して強要しない。
ただ唯一、生きるって素晴らしい、
それを身をもって教えてきたという。

イタリア人は、xx大学を出た、なんていう話には一切無頓着。
その人が人間として何を極めたかだけが問われる世界。

日本では、T大医学部に3人の息子を入れた母親の話が取沙汰されているが、
T大医学部入学イコール成功例というのは、母親が決めることではない。
本人たちがそれによりなにを達成できるかが問題であり、
入学自体にそれほどの価値を見出しているならば、なぜご自分(母親)がT大医学部に入らなかったのだろう・・
などというあっぱれなコメントを披露。

T大医学部といった、いわゆるxxx至上主義、とか価値観のブランド化は、今回の「とらわれない生き方」の
まさに対極にある姿勢と言えそうだ。

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2015.09.21 Mon | Society| 0 track backs,
敬老の日は東京国立博物館 常設展が無料
本日、敬老の日は東京国立博物館、通称トーハクの常設展が無料。

所用の前、朝9;30に上野に行ったら、すごい人ごみ。
動物園に行く人が多いよう。

トーハクも、11時になったら混んできた。特別展を見終えた人と、無料を狙った人たちで。

写真は、トーハクで見つけた江戸時代の屏風。
シュールな現代画のようで驚いた。
浅間山らしい。

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2015.09.21 Mon | 国内探索| 0 track backs,
キングジョージ (KING GEORGE) - 代官山
■ お店の入口が外からよく見えないのにこの人気ぶり


それはすごく不思議な光景だった。

日曜日、天気がよくてすがすがしかったので、テラス付きの店で朝食を、
と思い出かけて行った。

向かいに不動産屋さんがあって、11時前から続々人が並び始めていた。


写真 2 (86)


列は正確には不動産屋さんの脇にできていた。

どうやらビルの脇に別の入り口と2Fへ行く階段があるらしい。
2F・3Fは外から見る限り、食事処のようだった。

11時開店。
人々が店内に案内されていく。

その後も続々人々がやってきた。

近づいて見てみると、King George キングジョージと書かれ
開店時間はわかるのだが、何の店だか一切わからない。

写真 1 (89)


奥、つまり階段につながる入口の方まで行くと
メニューが置かれ、サンドイッチバーであることが判明する、という状態。


写真 4 (26)


でも、あのよくわからない間口だというのに、ひっきりなしにお客さんがくる。

相当有名なお店らしい。
Tabelogを見ると、高ポイントだ。

ずっしりと具がつまったサンドイッチを提供しているようだ。
こちらは朝食を食べたばかりでさすがに食指は動かなかったけど
これは要チェック。

サンドイッチ単品(=具が分厚く挟まったサンドイッチが2個)の価格帯は1500円あたりなので
なかなかいいお値段なのにこの人気。
レビューコメントもなかなかよいみたい。


http://crownedcat.com/
2015.09.20 Sun | Gourmet| 0 track backs,
ラグビーW杯 / ウェールズからの称賛
■ ラグビーW杯2015 1次リーグ・グループB「日本×南アフリカ」

ラグビーW杯、南アフリカを下した直後、ラグビーの本場ウェールズの自転車選手のFBに、
続々日本チームを称賛するコメントが書き込まれた。

長年見た中でベストの試合、という言葉が圧倒的に多かった。
それからこんなコメントも。


● 娘は試合が始まる前、こんなことを言ってた「日本ってラグビーするの?」
My daughter said before the game started "Do Japan play rugby ?


● 今まで何年も見た中でベストゲームだった。日本は最後まで決してあきらめず、とにかくすごかった。
the best game of rugby iv seen in years Japan never give up to the end just amazing


● 絶対これから日本を応援する。とても新鮮な変化だった。すごいスキル、ガッツ、情熱があった。
Definitely going to support Japan now. Such a refreshing change, they showed so much skill, guts and passion,


ー 中にはこんなのも(ウェールズvsスコットランド的な)

● 次はスコットランドをお払い箱にしてくれ! ==> (反応) 今からそっちに行って、お前をお払い箱にしてやるよ
Hopefully trash Scotland next :-))
I'll come down and trash your pad


● めちゃすばらしかった。最高のラグビー。毎回スコアするたびに見せる日本人サポーターの顔が好きだ。
Bloody brilliant. Rugby at its best. Loved the faces of the Japanese support every time they scored.


称賛の言葉にBrilliantが圧倒的な数で使われている。
いやあ、さすが。これぞイギリス英語、と言う感じ。
(イギリスに行った時、LovelyとBrilliantをよく聞いたものだ。)
2015.09.20 Sun | Sports| 0 track backs,
ヴァチカン博物館<予約トラブル>対処法
以前ヴァチカン博物館のオンライン予約サイトでトラブルが発生した。

結果的にヴァウチャーがこなかったのだ。
途中でオンラインがトラブル、といったメッセージが出て、Abortされてしまった。

ほとんどトランザクションはすべて済んでいたにもかかわらず。
困ったなぁ、再度予約を入れて二重になるのは嫌だし、、、とあれこれ考えて、
ふと予約状況確認をすることを思いついた。

そこで以下のURLの予約ステータスを見てみると、(自分のメルアドと予約番号をインプット)
きちんと予約が入ったかたちになっていた。

http://biglietteriamusei.vatican.va/musei/tickets/do?action=stato


とりあえず予約番号入りのステータス画面をコピーして、それを持参することにした。

当日、予約をした人専用の入り口では、バーコード入りのヴァウチャーを確認する。

周囲を見ると、みんなバーコード付きの紙持参で、私だけついていないので、ドキドキだった。
しかし、バーコードなしでも予約番号の入った紙を見せたら入れてくれた。

以外にヴァウチャートラブルの人って多いのかもしれない。
もしも入口で止められたら、ヴァウチャー受領トラブルとでも言うつもりだった。
が、その必要もなく。

さて館内に入ったはいいが、その後そのまま入ることはできない。
まず、窓口に行かねばならない。

ここで注意!予約したのにヴァウチャーなしの人は、入場券を買う窓口に並んではならない。

入場券販売窓口では、対応してもらえない。
私は知らずにそれに並んだあと、販売窓口の左側にある別の窓口に並びなおすよう言われた。


窓口の配置が変わった可能性もあるので、時間を無駄にしないためにも
並ぶ前にヴァウチャーが出てこなかったけれど予約はできているので、ヴァウチャーと交換したい
と言って適切な窓口を聞くといいと思う。


ただし上記は、あくまでも予約がきちんと成立している場合のみ。
クレジットカードで支払いを行う前や途中で、明らかに予約が成立していない場合は上記は通用しない。
念のため、もしクレジットでチケット代が差し引かれた証拠があれば、それも持参するといいかもしれない。
2015.09.20 Sun | Art| 0 track backs,
京鼎樓 恵比寿本店(ジンディンロウ)
ある平日の恵比寿駅。えびす様に髭がはえていた。

味の素フーズ株式会社の「ヒゲで遊ぼう」プロジェクト連動企画だそうで、
許可を得た上でのことらしい。


写真 1 (86)


さて、恵比寿での用事を終えて、丁度お昼時。
京鼎樓 恵比寿本店(ジンディンロウ)へ向かった。

上品な味付けで人気の小龍包カフェ。
平日はお手頃な1000円セットもある。

小籠包3つに、

写真 4 (23)


私がチョイスしたのはワンタンメン。
エビとお肉がコラボした、やさしい味。
店内はスッキリしていて、入りやすい。
平日でもひっきりなしに人が訪れ、時折待ちが出るほど。
週末はさらに結構込んでいる。

写真 3 (61)


http://jin-din-rou.net/lunch_ebisu.html
2015.09.19 Sat | Gourmet| 0 track backs,
「ためしてガッテン」 の肩こり攻略法 <効果は?>
過去何度も肩こり解消法を披露してきた「ためしてガッテン」が
このほど新たな手法で常識を変えようと試みた。

筋膜を動かして、可動域を広げ、筋肉の凝りを開放する手法だ。
先に帰っていたツーレが録画をしてくれていたので後でじっくり見たが、
役に立つ図解を作成してくれた人がいた。





医師にやってもらう方法は病院が限られ(番組に登場したのは北関東だった)
自分でできる筋膜開放法としてTVで紹介されたのが上記だ。

感想としては、確かにそれでキッカケはつくれる感じがした。
ただ、年季の入ったカチカチの肩こりだと、それだけでは不十分。

上記のストレッチで筋肉を支えている膜を流動的にしたあと、
以前教えてもらって以来重宝しているストレッチポールで肩甲骨を中心にぐいぐいやって、
肩もみ、肩たたきを適宜行って、さらに痛い部位から離れたツボを押すことで
少し筋肉のパンパンが崩れ始めてきた。

手のひらのツボも、侮れない。
肩の辺からビンビン響いているツボをあれこれ辿って指の付け根のツボにたどり着いた。
揉み始めたら、てのひらがパンパン。
手のマッサージはやりやすいので、これにためしてガッテンや、簡易器具を使用した肩たたきを組み合わせて
しばし継続することにする。
2015.09.18 Fri | Private| 0 track backs,
「印象派のミューズ」 <感想>
 印象派のミューズ:ルロル姉妹と芸術家たちの光と影 by ドミニク ボナ (著), 永田 千奈 (翻訳)

先日読み始めた段階で先のエントリーにてすぐさま絶賛した「印象派のミューズ」読了。
素晴らしかった。

印象派とは、作風だけでなく、濃厚な人と人との結びつきを叶えた特殊な現象だったようだ。

本作は本国でシモーヌ・ヴェイユ審査員特別賞を受賞したそうで、
綿密な調査に基づいている。

ルノワールのミューズとなった姉妹の人生の暗転、
それを取り巻くサロンの人々の個性的な人生が
生き生きとえがかれている。
描写の対象は姉妹に限定されておらず、サロンの人々すべてが主人公だ。

ドビュッシーの女たらしぶりも圧巻だけど、
ドガは気難しい
モーリス・ドニは温厚
ヴュイヤールいやな奴、

そんなレッテルを思い浮かべつつ作品を見たり聞いたりすると、
どこかなるほどな、と思えたり、或いは、作品のイメージと人となりが相反していて面白いな、と感じたり。

訳も秀逸。文句なく自然で読みやすかった。



2015.09.17 Thu | Books| 0 track backs,
フランスで見た移民問題
もう20年近く前の事。

南仏ののどかな田舎街。
高台から景色を眺めていたら、優しそうな初老の女性から話しかけられた。

のんびりと世間話をしていたとき、
遠くに子供の姿が見えた。

女性の顔が曇る。
理由を話し始めた。

移民の子供が学校に馴染めず、非行化して治安が乱れていると。
移民に対する憎悪が、優しい女性の口から聞かれたことが
ちょっとショックだった。

この地域で極右の党フラン・ナシオナル支持者が多いわけがわかった。
党首が、民族排他的で過激な発言を繰り返し、それが熱狂的に歓迎されている様子をTVで見たことがある。

街の移民たちはフランス語を話すザグレブ系だった。
言葉の障壁がなくとも、社会・文化に馴染むことのむずかしさ。
精神的にマチュアになるために大事なものを、不安定な立場に置かれた子供に与えてやることのむずかしさ。

入口を開放する、しないの問題の先にあるもの、
受け入れた後の問題は、そこはかとなく大きいなぁ、そう思った。
2015.09.17 Thu | Society| 0 track backs,
最後の印象派展@ 損保ジャパン日本興亜美術館
◆ マルセル・プルーストの時代が蘇る展覧会


先日、損保ジャパンで開催中の展覧会「最後の印象派展」を見てきた。

ここでいう”最後の印象派”とは、印象派や後期印象派に続いた人たちではあったものの、
発展形ではなく、そこにとどまった人たちなので、後継者とは言い難い。
印象派から前進していったキュビズムやフォービズムの画家のほうが後継者にふさわしい。

”最後の印象派”の画家たちは時代の潮流に乗らなかったせいで知名度は低く、
一般的によく知られているのは幻想的な画風のカリエールぐらいだろうか。

そのほか私が知っていたのは、たとえば大原美術館で一目ぼれしたル・シダネル、
後期印象派展にも時折登場するアンリ・ マルタンあたり。
でもあとは初見の画家がズラリ。


筆致としてはみな印象派の延長線上にあるけれど、象徴主義の色合いも多少身にまとっている。


写真 3 (54)


ル・シダネルの世界は、人影がなく静かで親密な雰囲気。
大原美術館で見た運河沿いの無人のテーブルに似た風情の
テーブルをアップにした絵もあった。
またしても主なきテーブルが、想像力をかきたてる。

闇に包まれたコンコルド広場の絵もあった。ただ雨音だけが聞こえる日常に神秘が混ざり合った世界。

エタプル(ベルギー近郊)にも画家村があったことを初めて知る。


さらなる発見もあった。
ブランシュなる画家の絵は見たことがない、と思っていたら、
実は彼が描いた1枚は、これまでよく目にしていたと知る。
世に知られる(例のやや女性的な)プルーストの肖像画を描いたあの画家だったのだ。


そしてプルーストといえば、ルネ=グザヴィエ・プリネの絵に「カブールの浜辺」というのがあって、釘づけになった。
映画のワンシーンをストップモーションにさせたような絵で、
フランスのリゾート地を背景に、母娘が風に衣服をなびかせて画面を横切っていく。

これぞ、プルースト作「失われた時を求めて」の舞台バルベックのモデルとなった街。

実はこの7月、プルーストとカブールの特集記事をル・モンド紙の中に見つけたばかりだった。
タイトルが洒落ている。
A la recheche de Marcel Proust。
マルセル・プルーストを求めて。


IMG_6777.jpg


記事は2ページ続きの大特集で興味深かった。

1907年、カブールのグランドホテル開業の話題をフィガロ紙で知るや
プルーストはさっそくこのホテルを訪れる。

以来、夏の定宿とするのだが、3部屋借りるのが常だった。
自分が泊まる部屋、そしてその両側。
騒音を避けるためだ。

そしてここで、かの大作「失われた・・」が生み出された。
バルベックのイメージは、実はノルマンディの海岸をいくつか合体させたものなのだが、
カブールのイメージが大半を占めたそうだ。

1914年、戦火迫る中、このホテルは野戦病院へと転用される。
プルーストは、最後の客だったという。


IMG_6779.jpg


プルーストがあの作品の第一巻を発表したのは、1913年。
著作活動は19世紀末からで、この展覧会の画家たちの活動時期と重なる。

そのせいか、サロンを描いた絵が「失われた・・」の雰囲気と一部重なった。
(ヴェルデュラン夫妻のサロンのシーンなど。)

また、バイオリン奏者のいるサロンの絵などは、
最近読んだ「印象派のミューズたち」の本に登場するドビュッシーらが出入りしたサロンを彷彿させた。

文学の世界にも浸りつつ、じっくり鑑賞した2時間だった。



p.s. アマン・ジャンの描く女性が魅惑的だった。

* * * *

展覧会名: もうひとつの輝き 最後の印象派 1900-20′s Paris
場所: 東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館
会期: 2015年9月5日(土)~11月8日(日)
休 館 日: 月曜日(ただし9月21日、10月12日は開館)
会場: 東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館
〒160-8338新宿区西新宿1-26-1損保ジャパン日本興亜本社ビル42階
開館時間: 午前10時-午後6時、金曜日は午後8時まで(入館は閉館30分前まで)
2015.09.15 Tue | Art| 0 track backs,
新宿駅、こんなところに、、、の謎が解けた日
新宿スバルビル方面に行くたびに、どことなく違和感を感じる不思議なコーナーがある。

ショーウィンドウというよりガラス戸と呼ぶべきようなスペースに、
いつも芸術作品(のコピー・唐三彩の馬の写真も)が並んでいる。

とはいっても、余り気に留める人はいないだろう、と思えるほど
雑踏にまぎれるようなさりげない置かれ方。

ハッキリ言うと、お世辞にもスタイリッシュな展示方法とは言えないすごく控えめな風情、
かつ、それでも展示したいというなんらかの意思が働いている、
そんな不思議~な空間だ。

写真 3 (55)


先日改めてしげしげ見ていたら、
松岡美術館のポスターを発見。

むむ?そういえば、このビルの名前って・・・

写真 2 (79)


松岡セントラルビルディング。
おぼろげに、この名前は頭にあったけど、松岡美術館と結びついていなかった。

そうだ、松岡一族の事業はかつて広範囲にわたっていたもののそれをやがて3つの柱に絞り、
不動産、冷凍関係、美術館を中心に今は展開していて、関連事業会社のビルが新宿にある、
そんな話を以前館長さんからうかがったのだった。
(開館40周年記念の館長さんのトークショーにて)

なるほど、松岡一族の事業ビルだから、そのPRとしてこんなコーナーがあるわけだ。
新宿に白金の美術館の広告、そのワケが解けた。


写真 4 (21)


事業を拡大した松岡清次郎氏がコツコツ集めた思い入れのある作品たちを収蔵する松岡美術館。
白金の一等地に位置している。

絵画を購入しても投資は一切念頭になく、手放すことなく愛情をもって集められた品々。
そのぬくもりが、実感できる親密な空気を放つ空間だ。

「 創立40周年記念 特別企画 わたしの好きなシロカネ・アート. Vol.3 もう一度会いたい、松岡コレクション」は
9月26日まで。
その後、Vol.4が2015年10月7日(水)~12月19日(土)まで開催される。

http://www.matsuoka-museum.jp/
2015.09.15 Tue | Art| 0 track backs,
村野藤吾展関連イベント: 村野氏設計の建物内でコンサート
目黒区美術館で開催されていた「村野藤吾の建築-模型が語る豊饒な世界」展の
クロージングイベントが本日行われた。

場所は美術館でなく、目黒区総合庁舎。
村野氏の手による代表的な建造物だ。

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市庁舎ロビーに椅子が用意され、即席のコンサート会場に。
登場したのは3人のサクソフォン奏者たち。
演奏開始直後、音響のよさに驚いた。

上向きの管から流れ出る音色がほんわりと立ち昇り、
それは反響し過ぎることなく、やさしい余韻が次の音を邪魔しない程度に漂っては消える。

素人の耳にすら、過不足ない音の幅が心地よく感じられるほど。
当然奏者の方たちも、「教会や下手なコンサートホールよりいい」との評価を下していた。

村野さん、設計時にあたかも音響効果こまで計算したわけではあるまい。
だってここは、主にVIPを通すためのロビーとしてつくられた部分なのだから。


今回のサクソフォン奏者3人の方たちは、みな凄腕だった。

鈴木広志さん: あまちゃんで人気を博した大友良英スペシャルビッグバンドのメンバーで、
“ソプラノからバリトンまでのすべてのサックス、フルート、クラリネット、バスクラリネット、リコーダーを自由に操る”
というマルチな演奏家。

東涼太さん: 鈴木さん同様あまちゃんで人気を博した大友良英スペシャルビッグバンドのメンバーで
芸大を首席卒業し(管打楽器)、数々のコンサートをこなす実力者。

上運天淳市さん: まるで芸名みたいだけど、沖縄の方。
今回のコンサートでもオリジナル曲を披露し、あがた森魚さんなど数々のアーティストとの競演歴をもつ。


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曲目は、オリジナル曲の他に、バッハのGavotte BWV1006なども。

息の合った素晴らしい演奏。
とくに3人が3方に散らばり、それぞれの旋律を奏でたとき、まるでステレオ効果のようになり、
我々のいる中央に音が渦巻きのように集まっては散っていく。
軽やかで厚みのあるなんとも言えない旋律が胸を打った。

途中、建築家、若山さんのミニレクチャーもあり、誰しも大満足の文化イベントとなった。

(写真は演奏前。)

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このビルは、もともと千代田生命ビルとして建てられ、その後区役所が買い取った。

村野さんの腕がいたるところに発揮されている。
中でも有名な螺旋階段は、複雑ながら優美な曲線が怪しげな魅力を発している。


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先日目黒区美術館で展示と講演会を愉しんだ。
その際うかがったとおり、こちらの螺旋階段は、よく見ると最下段が地面についていない。
吊りさげ式で、浮いているのだ。


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階段の裏側も美しい。
階段が上下についているかのよう。

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吊るための柱は照明器具と一体化することで、無機質化することを未然に防いでいる。
手すりは一筋縄ではいかない優しい曲線を描きつつ、

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別の角度から見ると、産業的というか、エスカレーターのようなメタリックな感じも漂って、
歩くにつれ、さまざまに表情を変える七変化の階段なのだった。

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目黒区美術館、パーシモンホール、目黒区役所、
みなさんの尽力に感謝。

奏者の方たちの今後のご活躍を祈りつつ。
2015.09.13 Sun | Art| 0 track backs,
富士フィルムスクエアの昭和の子供写真展がお勧め
六本木方面に行く機会があったらお勧め、
富士フィルムスクエアで開催中の“昭和90年”記念企画「昭和のこども-どんな時にも笑顔があった!」
(9月30日まで)

写真 3 (51)


過去に「木村 伊兵衛展」や写真美術館の昭和展で見た写真ももちろん多々あるけれど、
何度見てもほのぼのする。


「都心の遊園地」(熊切圭介さん撮影)に見るお父さんのあたふた感も微笑ましい。

子どもを後楽園遊園地で遊ばせる父。
よく見れば、ほとんどの男性がスーツ姿。
どういう格好で子どもの相手をすればいいのかわからず、とりあえず背広で来ました・・といった雰囲気の。
猛烈社員ならではの戸惑いが今となっては滑稽だ。


蘇我馬子の墓の上に座り込んで写生する子どもたちの写真もある。
古墳も立ち入りOKだったおおらかさ。
古き良き時代。


それにしても土門拳の子どもたちはやっぱりスゴイ。
みんなイキイキとしたなんともいい笑顔。
物質的に恵まれない時代のたくましい笑顔でもある。


写真家・熊切圭介さんのトークショーでは、
写真に見る当時の子供は活力に満ちている。今の子供の違いについてどう思うか質問があった。

熊切さんの説明:
「社会の仕組みが違う。
今は子供が生きづらい時代。
複雑で、遊ぶのにも規制が多々ある。
交通量は増え、公園でも遊びがいろいろ制限されている。
今や情報化社会で子供の生き方が多様化している。
昔は働くか、遊ぶか、それぞれに集中した。
今は多種多様でいろんな楽しみがあり、分散している。」


なるほど、あの笑顔は、なにかひとつのことだけに心底熱中しているからこそのキラキラなのだろう。

***
開催期間 2015年9月11日(金)~2015年9月30日(水)
開館時間 10:00~19:00 (入館は18:50まで) 期間中無休
会場 FUJIFILM SQUARE(フジフイルム スクエア)
入場料 無料
http://fujifilmsquare.jp/detail/1509110123.html

-----------

さて、同じ富士フィルムスクエアの片隅では、「マーガレット・バーク=ホワイト展」が開催中。

出撃する爆撃機に乗って取材したといい、B36の爆弾槽の写真もある。

サイトによると、ホワイトは、
“週刊誌ライフ創刊号の表紙を飾り”
“女性初のアメリカ空軍公式写真家”で、
“ロープにからだを縛り付けヘリコプターから身を乗り出して撮影した空からのアメリカ”の写真もある。

合計点数20点の小さなコーナーだけど、迫力は抜群。

期間、8月1日から11月2日まで。
2015.09.12 Sat | Art| 0 track backs,
ツイッターのインプレッション、エンゲージメント総数ってなんだ?
ツイッターのインプレッションやエンゲージメント総数を活用する動きが広まっているようだ。

以前ブロガー内覧会に出た際、
ツイッターに展覧会フィードバックをアップしたら通知をください、
その際、インプレッション、エンゲージメント総数も併記ください、
という依頼があった。

そのとき初めてそんなものの存在を知り、初めてアクセスしてみた。
自分の当該ツイートの下の★(お気に入りしてくれた人の数が出る欄)の隣にあるアンテナ部分をクリック。

インプレッション、エンゲージメント総数、詳細のクリック数、リツイートなどの数字が出てくる。

いわゆるツイートに反応した人の数が出る仕組みで、
インプレッション、つまりツイートが人目に触れた回数、
エンゲージメント、それに対してリツイートしたりお気に入り登録したり、リンククリック、プロフィールクリック、メール送信
などなどのアクティビティが発生した回数だ。

ただ、こういうのに縛られるのはいやだなぁと思う。
勝手につぶやきたいからツイートしているわけで
人の顔色をうかがうような気がしてしまう。

でも一方で、広告を目指す側としては、この数字は重要な指標に違いない。

ちなみに普段これをチェックすることのない私だが、
リツイートが多くあった1つのツイートについて
試しに数値が以前確認した数値(ブロガー内覧会の時のツイート)に比べどう変化するのか見てみた。
やはりリツイートされると、インプレッションやエンゲージメント総数はけた違いになるようだ。

エントリーから1日半経った時点で、
インプレッションは57,000超
エンゲージメント総数は2,600超。

こうした可視化は傾向がわかって面白いけれど、
数字のアップダウンを気にするのは危険、と改めて思う。
ちなみに一時見たりしたブログのアクセス数などもいまでは一切見ないようにしている。
他人の目は関係ないから。
2015.09.12 Sat | Society| 0 track backs,
美術館の収蔵庫を覗く
近頃のアートインプレ」で触れた東京近代美術館のNo Museum, No Life?展では、洒落た演出が各所に見られた。

(今回の企画展はいくつかの撮影禁止作品を除き、基本写真OK)

なかでも、今回の展示に協力した国立系の美術館における
保管庫の様子が目を引いた。


以前群馬にあるハラ ミュージアム アークの収蔵庫は実際中に行ったことがある。
同ミュージアム主催のツアーに参加した際に。
大判の絵ばかりで、壮観だった。
草間彌生さんのインスタレーションなどは、保管状態というより
倉庫にそのまま”展示”している格好だった。


さて近美に登場した保管庫インスタレーションはというと、
本展美術辞書のS=Storageの項目で披露されている。


例えばこちらは京都国立近代美術館の収蔵庫の様子。
内部の様子を撮影した大判(実物大程度)の写真の上に
実際その場所に置かれていた藤田嗣治の 「タピスリーの裸婦」の実物を配置するというもの。

保管庫のラックの奥行きが見え、一定間隔でずらりと絵画が保存されている様子がわかる。

写真 1 (77)


こちらは 東京国立近代美術館の収蔵庫。
なかなか整然としている。

右上に藤田嗣治 「パリ風景」 の実物。
藤田が藤田らしくなる前の初期の作品だ。
時折常設展に展示されており、寒々したパリの姿を映し出している。

写真 2 (73)


こちらは国立西洋美術館の収蔵庫。
藤田嗣治 「裸婦」が右下に。
どの保管庫も、白いラックタイプで構成されている。

写真 3 (49)


嬉しかったのは国立国際美術館も本展とコラボしている展。
藤田嗣治の 「横たわる裸婦 (夢)」 は初見だった。(左)

作品点数が近美や西美より少ないせいか、比較的ゆったり保管されているようにも見受けられる。

写真 4 (18)


こちらは「O」=originalの項目におけるマルセル・デュシャンの作品たち。
一目で彼の作とわかるのは、トイレの便器があるせいだ。

トイレの便器もそれらしく見せれば美術品になってしまう、
というアイロニーの効いたデュシャンの十八番的作品が見える。

写真 1 (78)


B=Beholder 【観者】の項目には、鑑賞者の視線を意識した作品群。

スン・ユエン&ポン・ユー の「I am here」(国立国際美術館蔵)
は、壁の中を除いているポーズ。
壁の向こう側に回ると、穴が開いていて、この人物と視線が合う仕掛け。

写真 2 (74)


それにしてもリアルだった。
手の甲には毛が生えていて、皮膚は人間のような柔らかさを漂わせている。

写真 3 (50)


近美で見慣れた作品、あるいは初見のもの。
一同に裸体図が会した部屋は壮観也。

それでもやはり、萬鉄五郎の卒業作品「裸体美」の存在感は圧巻。(右上)
上から目線の女性(後に妻となった)が、ゴッホのアイリスみたいな草地に横たわり
われわれを睥睨している。

写真 4 (19)


No Museum, No Life?―これからの美術館事典 国立美術館コレクションによる展覧会は、9月13日まで。
2015.09.11 Fri | Art| 0 track backs,
9月20日(日)~ 練馬区立美術館「アルフレッド・シスレー展」 <予告>
実は密かにこの展覧会を楽しみにしている。
9月20日(日)から練馬区立美術館で開催される「アルフレッド・シスレー展」。

(追記:本展の感想はこちら ==>「シスレー展感想」)


パステルを中心とした落ち着いた色調、点描画法で描いた木々や風景が心に残る、
ストレートな印象派。
いつ見ても心地よい。

時折ピサロと混同するような絵もあるけれど、シスレーは画風のブレが少なく、
かつ、人物を描きこむことが少なかった気がする。


サラサラっというあの乾いた筆致は、フランスの乾燥した大気をよく伝えていて、
どこかひんやりした朝のフレッシュな空気感がある。

もともとイギリス人のせいで、どこか生真面目な印象もある。
ただ人物像はそれほどよく知らない。
新しい発見を求めて、是非訪れたい。


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■展覧会名 アルフレッド・シスレー展-印象派、空と水辺の風景画家-
■会 場  練馬区立美術館
■会 期  2015年9月20日(日)~11月15日(日)
■休館日  月曜日 ※ただし、9月21日・10月12日(月・祝)は開館、翌平日休館。
■開館時間 10:00~18:00 ※入館は17:30まで
■観覧料  一般1000円、高大学生および65~74歳800円、
      中学生以下および75歳以上無料(その他各種割引有)
      ※一般以外の方は、年齢等証明できるものを提示。
■webサイト:hhttp://www.neribun.or.jp/museum.html
2015.09.10 Thu | Art| 0 track backs,
パリのワイン食堂 @東銀座
壁には四方八方フランス語のポスターが貼ってあり、
訪問したフランス人により壁の上に残されたメッセージも散見される。
入店すれば、フランス語が頭上で飛び交う、、
そんなパリの雰囲気満載のビストロを再訪した。
カジュアルでメニューチョイスがたっぷりで、コスパ抜群だ。


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台風の影響で豪雨となった水曜日。
雨を気にしながらも女子会決行。
場所は東銀座の「パリのワイン食堂」。

さすがに空いているだろうと思いきや、満席になった。
(ただ、お客さんが引けるのは弱冠早かった。)

産業構造の変化をたっぷり感じたひとときだった。


食事の方は、夏前に食した前菜に再度挑戦したかったのだが、メニューは様変わり。
オードブルにはエスカルゴを選んだ。

写真 2 (75)


メインは魚のラタトゥイユ。

写真 1 (79)

デザートも付いて、3000円ちょっと。

ワインはほぼ全品3800円(税抜き)。
オザミ系列なので、安心感もある。

https://auxamis.com/wine-shokudo
2015.09.10 Thu | Gourmet| 0 track backs,
近頃のアート・インプレ
8月~9月初旬の文化活動(?)の中で、とくによかったもの(個人で訪れたもの、ブロガー内覧会で訪れたものを除く):

<美術展>
● 三井記念美術館 【蔵王権現と修験の秘宝】展

「紀伊山地の霊場と参詣道」世界遺産入り10周年記念講演を去年拝聴し、修験道がなにやらすごそう、、
そう思っていた矢先、展示や館内ビデオにより、改めてその迫力を知った。

修験道の実態をビデオで味わってから様々な蔵王権現を鑑賞するのがお勧め。
ああいう極限ともいえる状況で目にしたとき、蔵王権現はどのように目に映るのか、
疑似体験できる。

それにしても、修験道を行く修行のすさまじさといったら。
断崖絶壁、死と隣り合わせ。ロッククライマーのような体力が必要だ。


● 近代美術館 【No Museum, No Life?―これからの美術館事典 国立美術館コレクション】展

A~Zまでアルファベット順にテーマを決めて展示しつつ、展覧会の裏側を感じられる展覧会。
例えば「Storage=保管」などという項目には、国立系美術館の保管庫のインスタレーションもある。

つまり、鑑賞者という視点だけでなく、美術館側の諸事情も空けて見える。
展示リストを見るだけでも楽しい。

美術館展覧会を主催する側の息遣いが聞こえるようで、目新しい。


● 出光美術館 【日本の美・発見X 躍動と回帰 ―桃山の美術】

==> http://tourdefrance.blog62.fc2.com/blog-entry-2874.html



● 三の丸尚蔵館 【絵巻を愉たのしむ―《をくり》絵巻を中心に】 (終了)

とにかく伝岩佐又兵衛の「小栗判官絵巻」が圧巻で、何かのついでに3回も見に行ってしまった。
(巻物は開いている場所が買えられていたりするので。)

小栗判官がダイナミックに生き生きと、巻物の中で飛び跳ねる。
胸のすくような冒険譚。
老婆の姿にされるシーンまでリアル。
壮大な絵巻物。


その他、近代美術館平常展、森美術館、公文書博物館など、戦後70周年を意識した展示がこの夏は多かった印象。
西美のボルドー展は、古代ものがよかったかな。


<ギャラリートーク・講演会>

「日本の美・発見X 躍動と回帰 ―桃山の美術」(出光美術館 )ギャラリートーク
「奈良のお水取り」講演会(自治体企画)
「村野藤吾の建築-模型が語る豊饒な世界」講演会( 目黒区美術館)
「アール・デコの邸宅美術館 建築をみる2015 」ギャラリートーク(東京都庭園美術館)
「 琳派400年記念 琳派と秋の彩り」講演会(山種美術館)
「アール・ヌーヴォーのガラス展」ギャラリートーク(パナソニック汐留ミュージアム)
などがGoodだった。


<映画>
「セバスチャン・サルガド」
「ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション」

この2つはよかった。
とくに写真家サルガドのドキュメント。
美しいアフリカが印象的だったけれど、悲惨な部分にまともに向き合ったサルガドの苦悩を知る。
その他新聞で★4つだった2本は、今一だったかな。
2015.09.09 Wed | Art| 0 track backs,
メゾン・イチのランチ Part3
最近リピート率が多いのは、お気に入りのパン屋さんメゾン・イチ(代官山)のランチ。

内容が変わるお魚、お肉メインのランチを食べることがほとんどだけど、
折角なのでキッシュとパテのランチも試してみた。

このキッシュ、卵がとろけ、そのとろーりとした食感は癖になりそう。


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パテもしっかりとした食べ応え。
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そしておかわりOKの焼きたてのパンがたまらない。
この他ランチはクロックマダムもあるのだけど、
これにはパンはつかない(クロックマダム自体がパンなので)ので、まだ試していない。


メゾン・イチ
http://tabelog.com/tokyo/A1303/A130303/13099140/
2015.09.08 Tue | Gourmet| 0 track backs,
日本の美・発見X 躍動と回帰展 @出光美術館 <感想>
◆ 出光美術館で開催中の「日本の美・発見X 躍動と回帰 ―桃山の美術」のこんな発見


桃山時代の美術品の特色を、非常にわかりやすいかたちで展示し、
時代の空気を教えてくれる展覧会が出光美術館で開催中。
タイトルは、「 日本の美・発見X 躍動と回帰 ―桃山の美術」。


工夫されている、と感激したのは、モチーフが同じで時代の違うものと並べて展示することで、
桃山という時代を鮮やかに浮き上がらせている点。


たとえば、伊賀耳付角花生は、中国・南宋や明時代の青磁の隣に置かれている。
一見全く異なる作風ながら、桃山の花生は、古い中国のモチーフをわずかにとどめつつ、
それを大胆に崩し、ひしゃげさせていることがよくわかる。

通常は欠点と見なされる歪み、割れ、しみまでを愛でた、
それが桃山時代だったのだ。


柳橋水車図屏風などは、脇に置かれた室町時代の名残をとどめる隣の屏風と比較すると、
抽象表現的で、季節感もなく、パターン化している。
まるで現代アートのようだ。


遠近感、写実性をあえて消し、大胆に構図を排している。
それこそが展覧会名の「躍動」部分であり
モチーフとしてかすかに垣間見られる先人の芸術との共通点こそが「回帰」なのだった。


桃山時代、それは、芸術のみならず、当時流行した芸能文化にもよく表れている。


桃山時代に流行した歌舞伎の語源「かぶき」は、
かたむく、自由奔放、異様な身なりをする、などという意味をもつ。
実際当時の阿国歌舞伎は女性が男装して行われ人気を博した。

女らしく、武家らしく、公家らしく、といった既成概念を打ち破る
非常に自由な空気によって生み出されたのが歌舞伎であり、
そんな型破りを許した桃山時代こそ、非常に応鷹揚な時代であった。


織田信成、豊臣秀吉らを中心とした桃山時代の
大胆な躍動感を、展覧会を通じて認識できた。


会社の後輩とともに訪れた出光美術館学芸員の方によるミュージアムセミナーが秀逸で、
おかげで理解度も深まった。

会場内の解説、キャプションなどをじっくり読めば読むほど、
より本展を愉しめるかと思う。

---

場所: 出光美術館
展覧会名: の「日本の美・発見X 躍動と回帰 ―桃山の美術」
開館時間: 午前10時~午後5時(入館は午後4時30分まで)
毎週金曜日は午後7時まで(入館は午後6時30分まで)
会期: 開館時間等は都合により変更することがあります。
休館日: 毎週月曜日(ただし9月21日、10月12日は開館)
入館料: 一般1,000円/高・大生700円(団体20名以上 各200円引)
中学生以下無料(ただし保護者の同伴が必要)

http://www.idemitsu.co.jp/museum/honkan/exhibition/present/index.html
2015.09.07 Mon | Art| 0 track backs,
「印象派のミューズ:ルロル姉妹と芸術家たちの光と影」 白水社
何かの書評で興味を持ち、読み始めた。
「印象派のミューズ:ルロル姉妹と芸術家たちの光と影」。


手にする前、副題をちゃんと見なかったため、
過去の印象派の画家たちのミューズとうたわれたモデルたちが
次々登場するのかと思った。

実際は、ルノワールが描いた
「ピアノに向かうイヴォンヌとクリスティーヌ・ルロル」という絵に登場する
2人の姉妹の数奇な運命をたどる趣向だった。

とはいえお金持ちの子女2人を中心に展開するわけでなく、
画家でもあり、画家の支援家でもあった姉妹の父の周囲に集まった人々を
ひとりずつ掘り下げていくため、
さまざまな芸術家たちの個性や当時の様子が浮き彫りになり、
なかなか興味深い。


ルロル家にはドビゥッシー、ドガ、カリエールなど一流の芸術家たちが集ったそうで、
芸術家たちの交流というのがかなり頻繁に行われていた事実を改めて認識する。

居間でピアノを弾くドビュッシー、それを聞くショーソンやルロル家の人々、画家たちが集ったサロンの雰囲気は
どんなに華やかだったことか。
マルセル・プルーストの「失われた時を求めて」にも登場する内輪のサロン。
縦横無尽な芸術の交差点があった当時の様子がしのばれる。

ドビュッシーが個人宅でカジュアルに演奏する・・・なんて贅沢な話だろう。


印象派、とか象徴主義、とかいったカテゴリーが明確だった時代だからこそ
互いに同じ”流派”の芸術家同士、その傾向に関する主張交換を必要としたのだろう。
いまではxx派といったスタイルは多様化してしまい、
個人的な制作スタイルになってしまった。

大物芸術家たちが個人宅、サロン、カフェなどに集い、議論した光景は、
思い描くだけでも華麗でうっとりしてしまう。
たいそう熱気に包まれていたことだろう。


まだ読み始めたばかりだけれど、すでに興味津々。
どんな運命にもてあそばれることになるのだろう、あの姉妹は。








2015.09.06 Sun | Books| 0 track backs,
ヴァチカン博物館 予約は必要か?
■ ヴァチカン博物館、予約は必要か?
==> ウフィッツィ美術館はいつもふらりと行く私でも、
     ヴァチカンは絶対予約すべきと思う。


私は通常海外の美術館の予約はしない。
予約が絶対必要なボルゲーゼ美術館は別にして、
ウフィッツィ美術館も、3回ともすべて予約なしで大した問題もなかった。

しかし、ヴァチカン博物館だけは、さすがに予約していった。
結果的に予約しなかったら入れなかったのでは?と正直思った。

私が行ったのは、5月の平日。
行くと、ヴァチカンの周囲ぐるりと、この日だけでは消化できないのでは?というほどの数の人々が並んでいた。
さらに、その列が、まったく動く気配がない。
私のような予約の人が先にどんどん入るので、予約していない人の番がまわってこないかのようだった。

たまに予約しなくてもOKといった書き込みも見るけれど、
数年前の話、あるいは、よほどの閑散期の話だろう。

アジアからの観光客がかなりここ数年で増え、
予約ありとなしで、入場までにかかる時間の差は膨大だ。

予約不要と書かれたものがあったら、まず訪問年度を確認した方がいい。
古いものなら、今でもそうとは限らない。

昨今夜間開館が開始になったとも聞くので、
唯一、その辺で、多少の緩和があるかどうか。

少なくとも今まで私が行った欧州の美術館の中で
予約なしの列の長さはダントツだった。
2015.09.05 Sat | Art| 0 track backs,
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