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日常風景 * 写真・文章 Copyright@”Mas Ciclismo Diary”
最近 「なるほど」、と思った言葉と、それをSNSに当てはめようとするとき
展覧会会場の解説を読んでいて、手放しで同意!と思える言葉に出会った。

正確な言いまわしは覚えていないけれど:

●「多様な様式に対処するには、鑑賞者の側に余裕と成熟をもって受け入れる姿勢が求められる。」

といった内容だった。

作品の表現法が自分の嗜好と違うとき、
寛容さが必要だな、というのはかねてから思ってはいた。

けれど、こうして美術館の場で書き物として提示されると、背中を押される。
さらに求められる寛容さを成熟と定義づけているのはお見事だ。


上記解説があったのは、「ピカソと20世紀美術 北陸新幹線開業記念|富山県立近代美術館コレクションから」
(於:東京ステーションギャラリー、先週閉幕)だった。

ピカソに始まり、絵と共に時代が進行していく。
どんどん様式が自由奔放になっていく。

われわれの戸惑いを見透かすかのように書かれたこれらの言葉に大きく頷いた。


過去目にした現代アートの中には、どう見てもゴミのようにしか見えないものもあった。
それを「芸術です!」と言い張る独りよがりさが鼻につくこともあった。

様式化された価値観が分解した今、固定観念をくずしていかないと、
作品群からどんどん自分が取り残されていく。


上記●の「様式」を「内容」、「「鑑賞者」を「ユーザー」に置き換えて、SNSの世界に適用することもできよう。
異論に対して寛容であること。

でないとツイッターなど丁寧に読むことなどできない。

とはいえ、昨今世間を騒がせるような非常識な投稿問題もあり、
寛容さと非常識の、その線引きは難しい。

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2015.05.21 Thu | Society| 0 track backs,
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