日常風景 * 写真・文章 Copyright@”Mas Ciclismo Diary”
味スタで観戦
昨夜は、武藤嘉紀選手の姿を見られてよかった。
マインツに移籍してしまうそうなので。

昨夜の試合はFC東京が柏に2-1で勝利したものの、
後半武藤がイエローでペナルティキックを与えてしまい一時、スタンドはいやなムードに。

でもその直後、逆のことが柏におこり、
武藤が蹴って1点あげ、リベンジ。


終了間際にはラフプレイでむっとする場面もあった。


14番武藤:

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立ち上がり・・
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納得いかない様子:
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14番をつけたちびっこたちもスタジアムには大勢いた。
華のある選手がいると、盛り上がりがずいぶん違う。

それにしても望遠鏡で武藤の姿を追って見ていた感想としては、
無駄に力を使わないというか
改めてFWというのは、注意力を絶やさない一方で、脱力と出動のオンオフ、めりはりが
際立つポジションだなぁと。


http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150530-00000087-dal-socc
2015.05.31 Sun | Sports| 0 track backs,
イタリア ウフィツィ美術館の自画像 コレクションに追加になった日本人画家3人
意外なことながら、フィレンツェにあるウフィツィ美術館は、膨大な数の(1700点以上)自画像を有しているそうだ。

この収集傾向に勢いが付いたのは1981年。
ウフィッツィ美術館400周年記念事業として同館は、世界中から自画像寄贈を求めたという。
しかし日本からの寄贈は当時実現せず。

時を経て、2010年になって、日本を代表する3人の画家が自画像寄贈の栄誉に預かった。

その3氏とは、草間彌生さん、横尾忠則さん、杉本博司さん。
以下のURLで、それぞれ寄贈した作品が見られる。

http://www.nmao.go.jp/press/pdf/uffizi_press.pdf


なお、日本人として自画像コレクションに収められているのは上記3名のほか、
レオナール・フジタ(藤田正嗣)がいる。

ただし、彼の作品は自画像キャンペーンとは別に、それより以前スイスの収集家から一気に作品を
手に入れた際の中の一枚として入っていたそうだ。


なお、このような話がなぜ今頃取沙汰されているかというと、
いまイタリアルネサンス期の絵画に熱い視線が注がれているからだ。(*)

ルネサンスといえばフィレンツェ、ウフィツィ美術館、、、ということで
同美術館にまつわるいろいろな話の一部として、この話題が登場した。

(*)来年、スゴイ展覧会が実現する予定なのだ!
http://www.tobikan.jp/exhibition/h27_botticelli.html

写真 (90)
2015.05.30 Sat | Art| 0 track backs,
東京仁藤商店(豆富にとう)の絹揚
先日東京・上野毛にある五島美術館に行った際、
ロビーに近所の豆腐屋さんの紹介記事が張られていた。

絶品の絹揚が雑誌のランキングでNo.1に入るなど有名な店らしい。

店の行き方を聞いている人などがいて、思わずつられた。
駅のすぐそばだった。


写真 (89)


夜、シンプルに薄味のダシで食べた。

聞いていた通り、外はパリパリ、
中はきめの細かい極上のお豆腐。
丁寧に作られた様子がわかる。
美術館に行ってお土産にまさか厚揚げを買って帰ろうとは、ちょっと苦笑しつつ、
上品な味を堪能した。

上野毛という場所へは、わざわざこれを買いにいく気はしないけど、わざわざ美術展には行く。
ではそのついでにどうぞ、という感じで美術館での何気ない紹介。
なかなか有効な広報手段かも。

http://www.setagaya-icl.or.jp/miyage/87/index.html
2015.05.29 Fri | Gourmet| 0 track backs,
Waitrose(ウェイトローズ)のグラノーラ インプレ
AEON系列「まいばすけっと」にて、期間限定でお安く販売されていると聞き、
Waitrose(ウェイトローズ)のグラノーラを購入した。
1kgでお値段499円。

何を隠そう、ロンドンプチ留学中にこの手のグラノーラと出会い、
イギリスに行くと、日本にお土産で持ち帰るのが常だった。

当初買い始めた頃、現地では500gで1ポンド程度だった。
昨今お値段は上がったものの、それでも日本よりはるかに安い。

日本で買うと、500g800円とかいう価格帯。
さらに、なかなか同じ味には出会えない。

ナッツの歯ごたえが好きなのだけど、日本製のグラノーラはスカスカしたひなあられのような
”つなぎ”ばかりが入っていて話にならない。


そんな中、上記の情報を得て、これは私が馴染んだ味と似ている、そう確信し、
いきなり6袋大人買いしてきた。

思った通り、私のお気に入りのグラノーラだった。
これこれ、この味だ。


写真 (88)


ここのメーカーのものは初めてだったので、多少の味の違いはなくはないものの、
やはりイギリス製とあって、路線が同じ。

右)Waitrose Sweet&nutty raisin, almond&honey oat clusters(ナッツ多め)
左)Waitrose Golden&exotic banana, papaya&honey oat clusters(ドライフルーツ多め)


右の方は、甘味がかなり抑えられていた。
左の方は、ドライフルーツ独特の歯ごたえで、歯に着くのが難点だけど、
甘味は多く、また、グラノーラもしっかり風味を添えていて、悪くない。

両方を混ぜながら食べるのもありかな。

賞味期限が8月までと短いけれど、
6袋は軽くクリアすると思われる。

個人的に、これぞイギリスのグラノーラ、という味で満足だ。
2015.05.28 Thu | Gourmet| 0 track backs,
「九年前の祈り」 小野 正嗣
最新の芥川賞作品「九年前の祈り(小野 正嗣)を読んだ。


現在と過去が交錯し、いきつ戻りつ。

相互に関連性をもつさまざまな織り糸が乱れ展開していくさまは、
どこかプルーストの「失われた時を求めて」を彷彿とさせる。

閉鎖的な地域の濃密な人間関係の中で
主人公と息子の関係と、
みっちゃん姉と息子の関係がパラレルに浮かび上がる。
時間感覚の縦横無尽さのせいでその共鳴効果はやわらげられてはいるのだが。

プルーストの無意識の記憶や、
あるいは須賀敦子さんの一部の作品のように連想ゲームが展開し、
奔放に意識が飛びつつも、
祈りにつながるようなある種の一貫性(Coherence)を保持している。
全体を包み込む地域性が、それに一役買っていることは言うまでもない。


徐々に人物像・背景を浮かび上がらせる手法にも「失われた・・・」との類似性を感じさせつつ、
独特のペーソスがある。
このスタイルで突き進むのか、気になる作家だ。



2015.05.27 Wed | Books| 0 track backs,
印刷博物館 「ヴァチカン教皇庁図書館展Ⅱ」
一般企業の博物館にしては、かなり力が入っている、そんな印象をもったのが飯田橋の印刷博物館だ。
凸版印刷株式会社が運営している。


今回開催中の企画展「ヴァチカン教皇庁図書館展Ⅱ」では、
ヴァチカン図書館や国内各所から到着したお宝の数々を見ることができる。


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ヴァチカン、明治大、印博が所有するヘブライ語の聖書、各国語の聖書訳(ラテン語、イタリア語など)のほか、

トマス・アクィナス「神の国」(明治エンゼル財団所有)、
ヘロドトス「歴史」(広島経済大図書館)、
トリエント公会議決定集(ヴァチカン)、
ウェルギリウス詩集の一部(印博)、
ユークリッド「幾何学原論」(慶應義塾図書館)、
その他、ペトラルカ、コロンブスの書、マルコ・ポーロ「東方見聞録」などなど、


浪漫に近い歴史的人物がリアルに思えるすばらしい瞬間だった。

また、明治大学図書館や印刷博物館自体が、かなり貴重な古文書を所有している事実にも驚いた。


変わったところでは、天正少年使節からヴェネチア共和国政府への感謝状
などというものもある。


ボッティチェリが挿絵を描いたダンテの「神曲」も目を引いた。

描かれているのは天国と地獄のうち、地獄図なので、
罪深き人々が渦巻き状に地獄へ吸い込まれるような構図。
いわゆる聖母子を描いたあのボッティチェリの画風ではない。


ダンテとボッティチェリが合体したルネサンスという時代の
芳醇な時が蘇る。


さすが凸版印刷、パンフレットのクオリティが極上。

写真 1 (55)



本博物館は、創立100周年記念事業の一環として、2000年に開館。

企業付属というイメージから週末休館かと思いきや、これが月曜休館で
週末もオープンしている。

「ヴァチカン教皇庁図書館展Ⅱ書物がひらくルネサンス」展は企画展のため
800円の入場料が必要だけれど、その価値はあった。


常設展には、カレンダーやグリーティングカードの手作りコーナーも。

写真 2 (51)

写真 3 (33)


http://www.printing-museum.org/message/index.html

企画展・フラッシュ版
http://www.printing-museum.org/exhibition/temporary/150425/vc.html


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***
「ヴァチカン教皇庁図書館展Ⅱ書物がひらくルネサンス」展
場 所 : 印刷博物館
会 期 : 2015年4月25日(土)~2015年7月12日(日)
休館日 : 毎週月曜日(ただし5月4日(月・祝)は開館)、5月7日(木)
開館時間 : 10:00~18:00(入場は17:30まで)
入場料 : 一般800円、学生500円、中高生300円、小学生以下無料
※20名以上の団体は各50円引き
※65歳以上の方は無料
※身体障害者手帳等お持ちの方とその付き添いの方は無料
※5月5日(火・祝)こどもの日は入場無料
2015.05.26 Tue | Art| 0 track backs,
ツアー・オブ・ジャパン(TOJ) 東京ステージへ
前日の雨の予報ははずれ、曇りと訂正された最新予報のもどこへやら。
日曜日のツアー・オブ・ジャパン(TOJ)は快晴となった。

レインウエアに気を取られていた前夜。
一晩あけて、予想気温まで上がり、急きょ”衣装”替えにせまられバタバタする。

スタート1時間前に到着すると、すでに宴もたけなわの熱気で、出遅れ感。

いそいそとはじまったブリヂストンアンカーの撮影会の中には
元東大ライダー西薗良太選手の顔も。
そばにはプラカード持参の応援団の姿もあった。

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毎年来日選手やチームには変化があり、
国内チームもベテランの引退、チームのシャッフル、ジャージデザイン変更などで、やたら目新しい。

でも、春と夏がせめぎあう新緑の季節の中、車輪の音を聞く感覚は身体が覚えている。
皮膚呼吸を通したTOJは、いつもと同じなのだった。

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==> ツアー・オブ・ジャパン 東京ステージ風景
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2015.05.25 Mon | Cyclde Road Race| 0 track backs,
三菱一号館のお土産がすてき
三菱一号館のショップは、なかなかハイセンス。

たとえば画家の似顔絵付筆入れは、
ただの筆入れではない。
中には6色の鉛筆が入っている。
200色の中から、当該画家がよく使った色が選定され、入れられているそうだ。


先のTwitterキャンペーンで私がいただいたのは、
ルドンの色鉛筆セット。

まっさらな画用紙に、さて何を描こう?

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2015.05.24 Sun | Private| 0 track backs,
鳥獣戯画を明治初期の模本で鑑賞する
◆ 常設展で明治初期の精巧な模本が展示中


東京国立博物館(トーハク)で開催中の国宝・鳥獣戯画(高山寺所蔵)の展示は、事前の予想どおり
とんでもない大混雑。

普通、開始早々の夕方は、待ち時間がなくなったりするもので、
キトラ古墳のときは、その手で入場した。
けれど鳥獣戯画は、初日ギリギリまで列ができていたと聞き
はなから諦めた。

とはいえ未練がないわけでなく、この際、待ち時間なしで写真OKというメリットに惹かれ、
明治時代の精巧な模写を見てきた。
絵師は山崎董詮。
明治5年の高山寺再調査の後、模写を手掛けることになったという。


この模写の展示が、特別展に合わせ、トーハクで開催されている。
これなら待ち時間なし。
常設展なので、特別展の追加入場料を支払う必要はなし。

写真 2 (50)

写真 1 (54)

写真 1 (53)


甲巻~丁巻まで4種類揃った展示だが、
やはり丁巻の模写が一番難しいようだ。

模写は、丁寧に描けばなんとかなる。
しかし、甲巻のように速い筆致のものを、その筆運びまで模すとなると、
かなりの力量が必要となるのだ。


邪道ではあるけれど、
鳥獣戯画、捨てがたいけど、時間が・・・という向きには
こちらで妥協してみては?

5月中旬からの展示替えにより、目下国宝の太刀も2点出展している。


http://www.tnm.jp/modules/r_free_page/index.php?id=1726&lang=ja



2015.05.23 Sat | Art| 0 track backs,
東大前、ストラーダディカンパーニャのランチ
先日、昼過ぎに東大で講演会があった際、ランチを本郷付近でとることにした。

以前、仕事で訪れた際は、構内の松本楼や椿山荘、あるいは学食メトロにトライした。
けれど今回は週末。

ということで選んだのはストラーダディカンパーニャ。
東大の目の前で、なにしろ便利。

ランチは1000円、1800円、2500円。
トスカーナの家庭料理といった感じ。

1800円と2500円のセットで選べるパスタは同一(2つからチョイス)。
1000円のパスタは内容が異なるもののそん色はない。

1000円のランチについてくるパスタも捨てがたかったので、
1000円と2500円のランチをオーダーすることで妥結。
夫とそれぞれのお皿をシェアしていろいろつまみ食いする魂胆だ。

1000円と2500円ランチの内容の違いは、パスタが違うほかに、後者は前菜がサラダでなく盛り合わせとなり、
メインの肉料理・デザートがついてくる点。
ともにほかにスープとドリンク付き。


スープのあと、前菜の盛り合わせ。

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パスタ:

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メイン:

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東大で用事があるときは、場所的に便利。
店は細長くて、1Fと2Fで営業。
スタンプカードもくれるので、1000円ランチを目当てにする近所のリピーターが多い感じ。

気軽にフラリと入れる店。

http://www.la-strada-di-campagna.com/
2015.05.22 Fri | Gourmet| 0 track backs,
最近 「なるほど」、と思った言葉と、それをSNSに当てはめようとするとき
展覧会会場の解説を読んでいて、手放しで同意!と思える言葉に出会った。

正確な言いまわしは覚えていないけれど:

●「多様な様式に対処するには、鑑賞者の側に余裕と成熟をもって受け入れる姿勢が求められる。」

といった内容だった。

作品の表現法が自分の嗜好と違うとき、
寛容さが必要だな、というのはかねてから思ってはいた。

けれど、こうして美術館の場で書き物として提示されると、背中を押される。
さらに求められる寛容さを成熟と定義づけているのはお見事だ。


上記解説があったのは、「ピカソと20世紀美術 北陸新幹線開業記念|富山県立近代美術館コレクションから」
(於:東京ステーションギャラリー、先週閉幕)だった。

ピカソに始まり、絵と共に時代が進行していく。
どんどん様式が自由奔放になっていく。

われわれの戸惑いを見透かすかのように書かれたこれらの言葉に大きく頷いた。


過去目にした現代アートの中には、どう見てもゴミのようにしか見えないものもあった。
それを「芸術です!」と言い張る独りよがりさが鼻につくこともあった。

様式化された価値観が分解した今、固定観念をくずしていかないと、
作品群からどんどん自分が取り残されていく。


上記●の「様式」を「内容」、「「鑑賞者」を「ユーザー」に置き換えて、SNSの世界に適用することもできよう。
異論に対して寛容であること。

でないとツイッターなど丁寧に読むことなどできない。

とはいえ、昨今世間を騒がせるような非常識な投稿問題もあり、
寛容さと非常識の、その線引きは難しい。

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2015.05.21 Thu | Society| 0 track backs,
四ツ谷のPAULの日曜モーニングがスゴイらしい
今すごくチャレンジしてみたいモーニングセットがある。

フランス発ブーランジェ(パン屋さん)「PAUL」の日曜ランチ。
それも、四ツ谷店限定だ。
焼きたてパン、キッシュ、デザート、サラダ食べ放題、ドリンク飲み放題。
しめて1620円。

朝7時からで、8時には満席とも聞く。
四ツ谷かぁ。。
ちょっと行きにくい。
でもかなり魅力的!


以下写真はPAULのパフェ。
友人とPAUL四ツ谷店でお茶をしたときに、上記のモーニングの件を知った次第。

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田舎家風で、雰囲気もすごくよいです。

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2015.05.20 Wed | Gourmet| 0 track backs,
光の単位「ルクス」とサンタ・ルチアのルーツは一緒、という話
NHKラジオ講座イタリア語、木・金曜日の応用編は「描かれた24人の美女」24 bellezze nell'arteシリーズ。
なかなか内容がよいのでネットのストリーミングを週1程度でなんとか聞いている。

先日は、フランチェエスコ・デルコッサが描いた《聖ルチア(サンタルチア)》が取り上げられた。
聖ルチアが左手にもっている花のような格好のものは、人の目=眼球だ。


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皇帝が敵視したキリスト教に改宗したため、皇帝寄りの元許嫁に恨まれ
両目をくりぬかれた(或いは自分でくりぬき殉教)。

よって、彼女を描く際は、目がアトリビュートとして添えられているのが常だそう。
(これまでサンタ・ルチアを題材にした絵は実際に見たことがないけれど。)


サンタ・ルチアLuciaという聖人の名前はラテン語のLux(光)からきており、
Luxは照度を表すルクスの語源でもある・・


そんな解説がスキットの中に盛り込まれている。
教養講座として優れものだ。


また、先日は展覧会が開催中のグエルチーノの一枚が取り上げられた。
《聖イレネに介抱される聖セバスティアヌス》「San sebastiano curato da Irene」


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こちらの絵では、以下の説明があった:

この絵では、矢を射られて介護されている聖セバスティアヌスが描かれている。
大量の矢が射られたにもかかわらず奇跡的に助かったことから、彼はペストの守護神となった。
彼を助けたイレーヌは、この介護により聖人として格上げされた(列聖)、など。


丁度展覧会で見ることができる絵なので、この解説を聞いてからいくと
いろいろ納得といったところだろう。

私はすでに鑑賞してしまったけれど、地面に4本矢がころがっていたのを覚えている。
さらに1本、脚に刺さったままだった。

イレーヌが手にしたスポンジから水が垂れる様子に苦心のあとがしのばれた。

この絵、遠目で見ると、どことなくゴッホの《馬鈴薯を食べる人々》↓みたいだな、
そう思ったので、印象に残っている。


まあでも実際比べてみると、全然似てなかった。

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2015.05.19 Tue | Art| 0 track backs,
ギャルソンレース@代官山
 第一回クローネンブルグ杯 ギャルソンレース

80年以上の歴史をもち、パリの風物詩となっているギャルソンレース(プロのウェイター=ギャルソンがトレイをもちつつ競争する)が開催された。

予選風景:

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約500mのコースをビール瓶(空)1本、グラス(ビール入り)1個、オープナー1個をトレイに載せ、タイムを競い、
ビールがこぼれたら失格、というもの。
空のビール瓶が乗っているのは、グラスのビールだけでは簡単だから、と。
空xフルの組み合わせは重心に工夫が必要で、難しいようだ。
予選風景: 

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予選風景: みなさん、お店を代表しており、この店対抗といった雰囲気が場を盛り上げる。

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予選風景: 右手のスマートな男性、いかにもギャルソン風で、なかなかの人気。
残念ながら、勝負つかずでじゃんけんとなり負けてしまった~!

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決勝戦、一位争い:

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三位:

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表彰:

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ざっくりと -
予選レースを3,4名で
予選トップ12名で準決勝レース 4名×3レース
準決勝トップ3名で決勝レース


<1~3位の方たちの様子>

優勝   レストランのギャルソン
      賞金30万円は「パーティーするしかない」とのコメント
      応援の人がたくさん来ていた。

準優勝 個人で参加した方(宮内庁御用達のお店に勤めているような話)
      30年近く前、テレビの深夜番組で本場フランスのギャルソンレースを見て
      同僚達と「出てみたいね!」って話をしていた。
      四半世紀を経て出場できるとは、それも準優勝できるとは感無量とのコメント

三位   レストランシェリュイのギャルソン
      エントリー番号の関係で一番不利(予選、準決勝、決勝のレース間隔が短かかった)
      で、疲れ果てて決勝レース、もういっぱいいっぱいだった、とのこと。
      レース終了後、すぐにお店で仕事とのことでした。
     

公式サイト: http://www.aperitifjapon.com/tokyo_details.html 以下引用
1930年代からパリで名物となっていたプロのウェイター(ギャルソン)たちが素早さとバランス感覚を競い合うレースを代官山で開催されます!
日時: 5月17日(日) 14時~(予定)
会場: 代官山ヒルサイドテラス D棟付近
ギャルソンレース参加資格: レストラン及びカフェなど飲食店でのサービスを仕事としているプロフェッショナルの方登録方法は個人単位です。
ルール; 約500mのコースをビール瓶(空)1本、グラス(ビール入り)1個、オープナー1個をトレイに載せ、タイムを競います。
ビールがこぼれたら失格です。
賞金; 1位:30万円 2位:10万円 3位:5万円
2015.05.17 Sun | 国内探索| 0 track backs,
市ヶ谷ランチ / やっぱりカルミネは根強い人気
牛込神楽坂と市ヶ谷の間にあるイタリアンの老舗カルミネは、
やはり手堅く美味しい、そう再認識した。
かなり長い間行っていなかったのだけれど、きちんと味を守り続けたその努力の跡もうかがえる。


久々に行くことになったのは、ほんの偶然だった。

先日、大江戸線の牛込神楽坂から市ヶ谷駅に移動する途中、ちょうど
お昼時となり、神楽坂のとある店を目指した。

ところがアンラッキーなことに、その日だけは貸切で急きょランチ営業なしと。
仕方なく、カイザーで素早くキッシュセットを狙ったが、タイミング悪く満席。

諦めて駅ランチかな、ととぼとぼ歩いていたら、カルミネの店に出くわした。
すでに12:20。
ほぼ満席だったが、奥の席が何とか空いていた。

平日だったので、平日ONLYというワンプレートランチを注文。
パン、ワンプレート、ドリンクで1080円。
ドリンクはカプチーノもOK。

この日はサルシッシャとブロッコリーのパスタ。
それにチキンのクリーム煮とサラダが付いてくる。

写真 (86)


ワンプレートということで期待していなかったけれど、
大満足のお味。

味をしめて、このほど矢次早に2度目の来店。

パスタが選べるパスタランチを注文し、選んだのは魚介のパスタ。
魚介のダシが口中に広がり、塩加減も絶妙。

どこが違うのかよくわからないけれど、
とにかく家庭ではなかなか出せない味だ。


写真 1 (52)

サラダ、パン、ドリンク付き。

写真 2 (49)


ランチは、
one plate lunch ¥ 1,080
Pasta Pranzo ¥ 1,240
そのほかA、Bコースランチもある。全制覇したい。

http://www.carmine.jp/carmine.html
2015.05.16 Sat | Gourmet| 0 track backs,
鳥文斎栄之(ちょうぶんさいえいし)と春画
春画、いわゆるポルノ情景の浮世絵を目にする機会は少ない。

以前民間の美術館で、ごく一部に春画が置かれていたことがあり、フイをつかれたことがある。

展覧会の中心主題からやや離脱し、鑑賞者たちとしては心構えがないものだから、
どうリアクトしてよいのやら、小ぶりの展示ケース周辺には、困惑の空気が漂っていた。

展示されていたものは配慮から、かなりソフト系のものに終始した。
しかし、春画といえば、細部への執心が露わな強烈なものがほとんどだ。


公立の機関での春画展示はNGだそうで、江戸東京博物館で、以前、着衣の春画を1点展示しようとしたが、
展示不可となったと聞く。


このほど日本初となる本格的な春画展が開催と聞き、開催場所に注視していたところ、
永青文庫だという。


大英博物館での企画展も後押しとなり、注目度は高いかもしれない。


さて鳥居清長ばりの、スラリとした美人を描いた鳥文斎栄之にも
春画の作品があるのだが、風紀取り締まりが厳しくなった、いわゆる寛政の改革の時代に
春画を描いていたことを知り、驚いた。


見つかったらしょっぴかれて、絵師生命はおろか、処遇次第で健康、ひいては命にもかかわる。

なぜそれが可能だったか?
答えは、肉筆画に転じたから、なのだった。


寛政の改革により、浮世絵による春画はおろか、花魁姿ですら取り締まり対象となり、
各絵師は、町娘を使うなどして腐心した。

鳥文斎栄之の場合、旗本出身で相当家柄がよく、この改革に対抗するなど
無謀なことだった。

そこで、彼は転身を決意する。
浮世絵から、肉筆画へと。
浮世絵=版画は量産され、出回り、風紀かく乱は即刻見つかる。

しかし個人から発注を受ける肉筆画は単一であり、注文主が、手元に置いて
こっそり愉しむわけだから、発覚することもない。

かくして、なぜ寛政の改革のさなかに春画が描けたのか?
という素朴な疑問は解消するのだった。
2015.05.16 Sat | Art| 0 track backs,
日仏 サイン小僧比較! 大相撲とロードレースの親和性
◆ 恐るべしサイン収集マニアと、赤ちゃんだっこ 関取vsランス


先日両国駅で大江戸線からJRに乗り換える際、
デジャヴな目撃をした。

丁度5月場所真っ只中。
出入り口は、出待ちのファンでにぎわい、サインをもらっている人たち(男性ばかり)のパフォーマンスが
目を見張るほど素晴らしかった。

背広姿の一見普通人にサインをもらっていたおじさんがいたので、
「今の誰ですか?」と聞いたところ
十両で相撲人生を終えた元関取だという。

もちろん私は聞いたことのないしこ名。
私服姿でもすぐにわかるのだとか。

そのおじさん、聞けば18才からサインをもらいまくっているので、
今のサイン帳が何冊目かなどというのは皆目見当つかないと。
現在83歳だそう。

この左の方。

写真 2 (48)



ほかに、左側の人のように、冊子にサインをもらう人もいたけ。
こちらもつわもの。
付人の名前まですぐにわかるようで、次々声をかけていた。

取組後、タクシーで部屋に帰る人が多い中、「xx関取はいつも黒いxxに乗った妻が迎えに来るんだよ」
などと教えてくれた。

写真 1 (49)



この光景、私にはやけに馴染んだものだった。
ロードレースの出待ちでも、いるいる、次々選手名をいって、大量にサインをもらっていくスーパーおじさん。

たとえばLBLで出会ったこの男性。
選手を見るなり、肩に下げたバッグから、該当の絵ハガキを探しだし、サインを数枚一気にもらっていく。
(選手が写った絵ハガキを各々複数枚持ってる)。
全部自分のものにするそうで、選手あたり数十枚もらっても、別の機会に絵ハガキが入手できればさらにどんどんもらう手法。


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選手を見て、即座に名前を呼んで(間違えない)、その間に該当の絵ハガキを取り出すまでの
タイムラグが恐ろしく短くて、
それらは電光石火のごとく瞬時に行われ、見事というほかない。

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退職したとおぼしきおじさん系にこの手のタイプが多かったけれど、
右手に半分写っている坊やも達人だった。

見よ、この分厚いファイル。
選手情報がぎっしりつまっていて、彼も選手を次々認めて片っ端から当該ページを開いて
サインを収集していた。


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ロードレースと相撲、親和性がある。。。
とは思ったものの、大相撲ならではの、こんな光景も。

子どもが元気に育つ、ということでお相撲さんにだっこしてもらう人が数名待ち構えていたのだ。
みんな結構にこにこして対応し、子供も泣かない。すごいなぁ。

写真 4 (10)



さすがにこんな光景はロードレースにはないなぁ・・と一瞬思ったが、
あった、あった。
かつて一度、ランスに子供をだっこさせる母親を見たのだった。
知り合いでもないのに、無理やりお願い、と頼み込んでいた。
周囲一同驚いたことに、それにランスが応じた。

既にツールで総合4勝していた2003年のことである。

P7223612.jpg


すごい人だかりで私は撮影できなかったのだが、
ツーレが地面にはいつくばって、群衆の脚の隙間から撮影したのが上記。


ということで、やっぱり相撲ファンの動向は、完全にデジャヴなのだった。


奇しくも5月場所の両国に足を踏み入れた私。
両国国技館の前で通り過ぎる十両を数人見て大満足。

暫く待てば幕内もくる(取組が終わって三々五々出てくる)と言われたが、
さすがにそんな暇はない。
たまたま通りすがっただけなので。
まあ、そのわりには15分近く滞在し、おもしろがって結構ガチで見物していたのだけれど。

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2015.05.15 Fri | Sports| 0 track backs,
「指の骨」 高橋 弘希 (著) 感想
高橋 弘希 (著)「指の骨 」を読んだ。
日経新聞書評に惹かれて。
芥川賞候補作だ。

本のタイトルにより読者を惹きつけようとする下心を一切見限ったその大胆さが
気に入って、手にとってみた。
とはいえ、日経書評がなければ見向きもしなかったであろうとは思う。
タイトルに加え、内容も戦争ものなのだから。

描写の迫真性は、聞きしに勝るものだった。
改めて著者の年齢を確かめてしまったほどだ。
35歳にして、この自信に満ちた情景、心理描写。
舌を巻いた。

ただ後半、グロテスクさが増してからは、やや引いてしまった。
筆力に頼った描き方ばかりが目立ち、情感を見出せなくなってしまった。
これは個人の問題であり、本に何を求めるかなのだけど
絵画にしても、心地よいものを好む傾向がある私には
後半部分は沁みいらなかった。

私のように靉(あいみつ)の絵が苦手な人には
すんなり受け入れられないかもしれない。


http://www.amazon.co.jp/dp/4103370718
2015.05.14 Thu | Books| 0 track backs,
岡本太郎作・近鉄バッファローズのロゴ
東京国立近代美術館で大阪万博関連展示があったこともあり、
万博の話を聞く機会が多い。

つい先日も、岡本太郎氏デザインの太陽の塔は、
背面に黒い太陽があり、さらに内部にもシンボリックなものが秘められ、
様々な解釈が可能、といった話を聞いた。

さらに、近鉄バッファローズのソデの猛牛ロゴデザインも
岡本太郎氏であると知った。

埼玉西武ライオンズの手塚治虫作 獅子ロゴは残っているのに、一方バッファローズの方は
もうあの猛牛が見られず残念と思ったが、オンラインショップでは
ロゴ付製品が一部販売されているようだ。

2010年には、岡本氏のバッファローズ向け猛牛の別案の展示が青山で開催された由。
まぼろしのデザインとして注目を集めた模様


ちなみに川崎市の岡本太郎美術館とは別に、
表参道には岡本太郎記念館があるようだ。

先日根津美術館からの帰りに偶然通りかかった。


IMG_5750.jpg


小ぶりの太陽の塔がお茶目。

IMG_5751.jpg


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2015.05.13 Wed | Art| 0 track backs,
話題になった東大学部長の素晴らしい式辞
東京大学教養学部長 石井洋二郎氏の平成26年度 教養学部学位記伝達式での式辞がスゴイ、
と話題になったのは今年の3月末のこと。

→ 全文


1964年の3月、東京大学総長で経済学者の大河内一男先生の言葉はいまだに語り継がれている、
ところが、この話には大きな誤りがある。
しかも3つも・・・・

石井氏は、そんな驚愕の事実を明かし、伝言ゲームの不確かさを伝えつつ、現代のネット拡散社会のあやうさを指摘。
容易に流布するあり余る情報をうのみにせず、自分の目で検証して言葉に責任をもつことを提唱している。


・・と、一言でいうとそういうことなのだけれど、じつにわくわくさせる物語仕立てになっていて、
おもわず吸い込まれる内容だ。


実文を読むのが一番いいけれど、簡単にまとめると、

大河内総長の伝説の式辞:「肥った豚よりも痩せたソクラテスになれ」は、
以下の3点でまちがいだったという。


・これは、イギリスの哲学者、ジョン・スチュアート・ミルの引用なので、これを語った主語は大河内氏でなく、ミルとなるべきだった。

・しかもミルの原文は正確には、「満足した豚であるより、不満足な人間であるほうがよい。満足した馬鹿であるより、不満足なソクラテスであるほうがよい」であった。明らかな改変であり、その事実を述べるべきであった。

・ところがさらにこの話には新事実があった。つまり、大河内氏は、原稿にはこのくだりを書いたものの、実際の式辞では飛ばしたのだとうい。間違いに気づいたのかどうか、そのへんは謎のままだ。


名スピーチといわれたものが、じつは準備した原稿上だけの話であり、
実際に語られることはなかった。
けれど語られなかった話がひとり歩きをした。


これを教訓に変えて与えた石井先生、すばらしい。
インパクトがあり、かつ抒情的なこの話は学生の心に一生記憶に残るのでは。
その裏にある戒めとともに。

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2015.05.12 Tue | Society| 0 track backs,
芥川賞作家 小野正嗣さんの講演会
週末東大で開催された芥川賞作家 小野正嗣さんの講演会。

作品から受ける印象と、作家のパーソナリティの間のギャップがそこはかとなく大きくて、
(それは、開始前の挨拶でも、触れられたことではあったのだけれど)
初めて話を聞く人はみな目が点となり、
勝手知ったる人たちは、うんうん、今日も快調、そんな笑顔で見守っていた。


東大学部長を簡単にコケにして笑ってしまうような場面も多々あり、
おちゃらけ満載で人を食っている。
怖いものなしの不遜さをチラリちらりと見せつつも、
底抜けに明るく陽気で、誰もが吸い寄せられるようなチャーミングさを兼ね備え、
そうした美点ですべてが許されてしまうような不思議な人柄だ。

Q&Aのコーナーでは、緩さと真剣さが素早く交互に頭をもたげ、
理解しつつ瞬時に言葉にできる。
つまりインプットとアウトプットがほとんど即時で、
聞いた言葉をどんどん自己の中で発展させることができる。
そしてそれらがどんどん頭の中に蓄積されていく感じ。


大分の過疎の集落で育ち、行き交う人皆知り合い、
書店に行くには山を越えて1時間、そんな環境の中、
学校の図書館を利用して本を読んだという異色のバックグラウンド。
濃厚な人付き合いが人類愛をはぐくみ、環境が激変してもそれを保ち続けたような人。


どのようにして本を書くか、という質問に対し、
まずイメージが浮かび、それを言葉に紡いでいくとのこと。

文学は人生の遊び(潤滑油のような意味で)という発言もあり、
いわゆる「ごっこ」の延長であると。
文章を書くときは、自分と書かれる対象物の中間に位置しているという。

私情を超えて、己を徹底的にニュートラルな存在に変容させつつ書くからこそ、
自身のキャラクターがにじまない作品が生まれるのだろうか。

ふわりとした笑顔で周囲の空気をまろやかにしつつも、
空恐ろしい才気を放っていた。

2015.05.11 Mon | Books| 0 track backs,
ジョサイア・コンドルと河鍋暁斎
◆ 建築家ジョサイア・コンドルの設計図に見る河鍋暁斎の影響


岩崎家の数々の邸宅、上野博物館(現東京国立博物館)を設計したことで知られる
ジョサイア・コンドルは、絵師の河鍋暁斎に絵画を学び、強い絆で結ばれていた。

この事実を知ったのは、かなり前、建築関係の講演会の折りではなかったかと思う。

そして、このほど以下のような話を聞く機会に恵まれた:
河鍋暁斎の影響が、コンドルの”設計図”の中に顕著に認められる、と。


旧島津邸を校舎として使用している清泉女子大主催の講演会でのことだ。
( 小山工業高等専門学校名誉教授  河東 義之先生のお話。)


コンドルの設計図面集がまだ重要文化財となる前に撮影された
貴重な図面をスライドで拝見しながら、具体例を見たところ
確かに日本滞在の後半において、劇的に色合いやタッチが変容する。

初期(明治10-20年代)に引かれた設計図は、色がびっしりぬり込められ
色使いもヴィヴィッドだ。

それに対し、明治40年の赤星家大磯邸の図面ともなると、
水彩画のように淡く、地の白がおおく残ったままとなる。

部屋の内部に配置すべく調度品まで綿密に記入する手法はそのままながら、
河鍋暁斎への師事は、彼の色彩感覚に大きな影響をおよばしたようだ。
(設計図面が、暁斎の絵のように、鬼気迫る画風になったとかそういうのではない。)


一方、河鍋暁斎の絵は、余り見る機会がないが、
昨年、千代田区立日比谷図書文化館の「千代田の文化財で綴る江戸・東京の歴史」で
「猩々図屏風」を拝見した。
特別展のほうではなかったので、無料だった。

河鍋暁斎は、金物問屋の紀伊国屋(三谷家)の庇護をうけており、
三谷家の婚礼のおりなどに、絵を描いたりしていたそう。


その時の展示のパンフレット(お話を伺った際のメモ書きのせいで汚れているけれど。)
「猩々図屏風」の一部が用いられている。

写真 (85)


千代田区立日比谷図書文化館、1Fにあるカフェも気持ちがいいし、
なかなか使い勝手がよい。


つい先日訪れた、コンドル設計の岩崎邸:

P1700245.jpg




岩崎家といえば三菱グループの創始者。
数々の建築物を依頼したコンドルに敬意を表してのことか、三菱のサイトに、コンドルの解説が登場する:
http://www.mitsubishi.com/j/history/series/man/man12.html

そして、三菱といえば三菱一号館美術館。
ここで今年河鍋暁斎の展覧会が開催されるのも、うなずける。


展覧会は6月27日から。
展覧会名 「画鬼・暁斎—KYOSAI 幕末明治のスター絵師と弟子コンドル」
開場:三菱一号館美術館
http://mimt.jp/kyosai/
2015.05.10 Sun | Art| 0 track backs,
井浦新さんのトーク
日曜美術館の司会でもお馴染みの井浦新さん。
トークを聞く機会があったのだけど、朴訥な感じで日曜美術館の雰囲気そのままだった。

Q&Aで真摯に答える姿が印象的。
素朴な印象すらあるのに、どうしてあれほどアクの強い役がこなせてしまうのか。

自分を無にするのが上手な人、ということなのかもしれない。
写真家井賀 孝さんとの2人の掛け合いトークだったのもよかった。
(井賀さんの写真についてはまた別途書くつもり。)

気心知れた人同士のトークは、お互いの「素」と「味」が引き出せるので
モノローグよりもいい気がする。

お2人がコラボした富士山での撮影ロケはハードそのものだったようで、
富士山の恐ろしい一面を垣間見た。

井浦さんも趣味の写真にかなり力が入っているようで、ロケの合間にも
写真を撮りまくり。
感情を写真に閉じ込めることのむずかしさを話していらした。
2015.05.08 Fri | Society| 0 track backs,
文書・美術品のアーカイブ保存: 奈良女子大がスゴイ
奈良女子大が地道な取り組みを行っている。
奈良や京都方面に残る美術品、古文書などを画像アーカイブに収め、
一般公開している。

とくに嬉しいのは曼荼羅の細密画像。
美術館で見ても(たとえ単眼鏡で見ても)、すすけていて細部がよくわからない。

奈良女子大のアーカイブでは、くっきりハッキリじっくり見られる。

元興寺智光曼荼羅 厨子本
智光曼荼羅(異相本) 絹本著色 寛永4年(1627) 京都 檀王法林寺 蔵

たとえば、板絵 智光曼荼羅 元興寺蔵 重要文化財では、
・JPEG画像 (縦512画素)
・通常撮影画像(可視光撮影)
・赤外線撮影画像
・連動比較
・透過比較 [硝子ビュー]

などを見ることができる。

一覧は下記:
奈良地域関連資料画像データベース
奈良女子大学所蔵資料電子画像集(土左日記創見などを含む)


Copyrightなどの問題も含め難しい作業に違いない。
熱意を感じる。
2015.05.07 Thu | Art| 0 track backs,
ユトリロの父、ルノワール説
先のエントリー:「ユトリロとヴァラドン展@損保ジャパン日本興亜美術館 <感想>」に関連して。

画家ユトリロの本当の父は誰だかよくわからず、母ヴァラドンが付き合っていた複数の男性の中から、
ミゲル・ユトリロ氏が寛大にも認知に同意した(だから苗字はユトリロ)、という話は耳にしていた。

先日の損保ジャパン日本興亜美術館の展示でも、そういう説明だった。
同時にヴァラドンはサティ、ロートレックらとつきあい、ルノワールのミューズでもあった、
という解説も目にした。

そんな中、ルノワールが父という説もあるのだとか。(下記★)
一方、雑誌ル・パリジャンの記事によると、”彼女に会った男性は皆彼女と恋に落ちた”そう。
シャヴァンヌとの愛人関係は7年と長かったようだけれど、その間も、男性関係は半端ではなかったようなので、
特定するのは容易ではなさそう。


Email from Kさん
★ヴァラドン情報。
すでにご存知かもしれませんが、サティにとって生涯唯一の恋人と言われているのがヴァラドン。彼女27才、すでに子持ちでユトリロ9才。
ユトリロの父については今、ルノワールが有力な説です。誰が父親であっても、ヴァラドンさんは才能のある人が好みのようですね。ユトリロの才能も当然かもしれません。

2015.05.07 Thu | Art| 0 track backs,
みどりの日の無料入園
昨日みどりの日。
都内の庭園の多くが、特別無料開放となる。
メトロの1日乗車券(600円)を購入して、さあ都内の1日無料庭園巡り。

閉園が一番早い新宿御苑から。
バラが咲き始め。

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1ヶ月前、桜に彩られていた広場も、いまはしたたる緑一色。

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地味ながら清楚な花をつけているホオノキ。

P1700110.jpg

ツツジは終わりかけ。
こちらのものは、やたらビッグサイズ(比較対象は東御苑)。

P1700123.jpg


次に古河庭園。
本園自慢のバラがやはり咲き始めで、ちらほら。

IMG_9796.jpg


トレードマークのプチ・ベルサイユばり庭園。

P1700153.jpg

建物見学は別途チケットを購入必要で、さらに見学時間が決められており、
ふらりと行くと、いつもタイミングが合わない。

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六義園、小石川後楽園をまわり、ランチをはさんで岩崎庭園へ。
いつも内部見物は大混雑なので、早い時間か遅い時間に行くことにしている。
今回は17時頃到着。(ゴールデンウィーク期間中は18時まで。)
入場制限をしていたようだけれど、列に並ぶとほどなく制限解除。
日中はさぞ込んでいたのだろうと思われる。

P1700245.jpg


内部は写真NG。
外からベランダを撮影していて気づいた。
そういえばこのタイル、ミントン製ということだった。

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最後は清澄公園。
サギがのんびりと散歩中。

P1700255.jpg

飛翔する姿は今イチなのだった。

IMG_0063.jpg


朝出発はのんびりと9時前。
東京駅付近でモーニングを食べて繰り出し、
ランチを挟んで17:30で庭園巡り終了。

この日は浜離宮はスキップとあいなった。

最後、折角清澄白河に来たのだから、とブルーボトルコーヒーの店まで行ったものの、
夕方遅くでも長蛇の列。
あっさり却下し、最後の締め、浅草へ。
浅草寺あたりをぶらついて帰宅。

メトロをくまなく使用したとはいえ、園内散歩で結構歩いた成果
万歩計の数字は34000歩。
2015.05.05 Tue | 国内探索| 0 track backs,
都内モーニング(スペシャルブランチ)コスパ・雰囲気抜群
◆ 東京駅/京橋駅、生ハムやスモークサーモン入り3段ティースタンド(トレイ)、パン3種、コーヒーおかわり自由・・・が1080円
神戸屋シルフィー、 グランアージュ丸の内店

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みどりの日、ということで都内無料庭園巡りをするのに、まずは腹ごしらえ。

都内のモーニング、新規開拓をめざし、選んだのは、
神戸屋シルフィー グランアージュ丸の内店。


フォーシーズンズホテル丸の内 東京の1Fに位置しているせいもあり、
天井が2F分と高く、椅子もゆったり。
ガサガサ、わさわさしていないのがいい。


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1080円の神戸屋スペシャルブランチセットは3段トレイで運ばれてくる。
これにパン3種、バター、ジャム、ピクルス、おかわり自由のコーヒー(あるいはポット紅茶)という内容。


トレイの前菜その1、
生ハムサラダ:

IMG_5761.jpg


前菜アソートは、スモークサーモン、ポークハム、カマンベールチーズ、オムレツ、鶏肉のあえ物:

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フルーツ5種(ひとつ見えないけど)とミニデザート、

IMG_5762.jpg


紅茶はポットサービス、コーヒーはおかわり自由。

パン3種+蜂蜜+バター+ピクルス付。
パンはフレッシュと言う感じではないものの、これは朝から大満足のメニュー。

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営業は:
平日  :7:30~22:00(LO:21:00)
土日祝:9:00~20:00(LO:19:00)

で、500円からあるモーニングは
7:30~11:00

756円のトーストブランチセットもいろいろついていてよさそうだったけれど、
やはり神戸屋スペシャルブランチセットが見た目豪華でお値打ちもの。

ランチには窯出しパン食べ放題もあるようで、こちらのパンは
焼きたてがくると思われる。

その名の通り神戸屋の系列。


概観:

IMG_9693.jpg


朝からいい気分!


お店のサイト(モーニングメニュー頁)
http://www.kobeyarestaurant.co.jp/sylphide/marunouchi/morning.html
2015.05.05 Tue | Gourmet| 0 track backs,
ヴァラドン、三の丸、等伯
先日来のエントリーに関して、

Hさんからのメール:
「葡萄酒色の人生」というタイトルの映画にヴァラドンが登場していたと思います。
ロートレックの映画で、なぜか印象に残っています。


私はヴァラドンが一時期ロートレックと付き合ってたことは初耳だったので
びっくりでしたが、そんな映画があったのですね。
見てみようっと。

Kさんからのメール:
皇居東御苑の藤、見事!まだ見たことがありませんでした。さっそく、行こうと思います。そして、三の丸尚蔵館は皇室の所蔵品なので、馴染みないレアな展示品も数多く、見逃せないスポットですね。
帰りがけには、大手町周辺の再開発ビル内のレストランで一休みも楽しみ。ビジネスマン以外も行ける街になりました。


さすがに正統派の絵が多いですよね。
伊藤若冲 の「動植綵絵」は滅多出ないので、まだ巡り合ったことありせん。


⚫️ 等伯の襖絵インスタレーション

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そういえば、先日のエントリーで触れた等伯のインスタレーション、
フライヤーが豪華だった。
2015.05.04 Mon | Art| 0 track backs,
南禅寺天授庵 実寸大のふすま絵が見られる『等伯のナラティブアート』展
偶然通りかかった代官山ヒルサイドフォーラム。

ふらりと入ったインスタレーション展示にあっと驚く。
長谷川等伯が描いた南禅寺天授庵のふすま絵がズラリ。

紙のすり減り具合などから、本物??と思ったが、
実寸大記録模本だそう。
いやそれにしてもリアル。


素早いタッチで対象を捉え、散りばめつつ、空間の中に均衡を生み出している。

これらはみな、禅宗の教えに基づく逸話の場面を描いたもので、
解説にそれぞれの場面の説明がある。


ふすま絵のうち、とくに斬り殺されてしまう運命にある猫がこちらへ向ける視線が何とも言えない。
もしも草履を頭に載せて後ろ向き歩行をしていれば猫は斬られずに済んだ、というのが
腑に落ちるような、落ちないような。。。
(南泉斬猫)。


館内写真撮影は禁止。
ただし、上述のねこを大きく描いた布の展示がカフェの脇にあり、こちらは写真OK。

IMG_9478.jpg

入口:

IMG_9482.jpg


それにしても今のデジタル技術すごい。


会場: ヒルサイドフォーラム
〒150-0033 東京都渋谷区猿楽町18-8 ヒルサイドテラスF棟日時
期間: 2015年4月25日(土)~2015年5月6日(水)
時間: 11:00~19:00 ※4月27日(月)休館
入場料:無料
http://www.seigensha.com/event/2015/04/27190517
2015.05.03 Sun | Art| 0 track backs,
『ユトリロとヴァラドン 母と子の物語』展@損保ジャパン日本興亜美術館 <感想>
対象物にぐいぐい迫った肉食系のヴァラドン vs 絵ハガキを見ながら描いた草食系のユトリロ


新宿の損保ジャパン日本興亜美術館で、親子画家の展覧会が開催されている。
タイトルは、「ユトリロとヴァラドン 母と子の物語 -スュザンヌ・ヴァラドン 生誕150年-」。
母ヴァラドンと息子ユトリロの競演だ。


感想としては、
母と息子の描き方が対照的で、
画風の差異がそのまま性格の違いを如実に反映しているようで興味深かった。
肉食系の母、草食系の息子・・・

ヴァラドンの方は肖像画が多く、相手にぐいぐい迫るように観察し描いた、と思われる。
ボリューム感をしっかり掴み取って、物怖じしない。
黒い縁取り線もいたって大胆。
絵ハガキをもとに描いたというユトリロのニュートラルな匂いとは異なり、
母ヴァラドンの絵にはエネルギーがみなぎっていて、私は好きだ。


単に2人の画家の絵が時代順に掲げられているだけでなく、
両者の相互関係を感じ取りながらそれぞれ異なる絵の世界を散策できた点で、
なかなかレアな展覧会だったと言える。


奔放な母は遊び歩き、幼児期の彼は祖母に預けられたも同然の生活だったそうだ。
けれど、魅力的な母への思慕の念は強かったと思われる。

母の写真を部屋に飾り、
その前を通るとき、ユトリロは必ず十字を切った、そんな逸話が残されている。
(会場内にはその貴重な写真が飾られていて、下方に、その逸話が文章で書かれている:
Lorsqu’il passait devant, il faisait à chaque fois son signe de croix.)


一方、ユトリロの妻も、別の意味でエネルギッシュだったと思われ、
夫の死後、残されたパレットに、
「これはユトリロが最後に使っていたパレット」などと文字を記して、
夫の事を知っているのは私、と主張しているかのよう。



<個別の感想>

ユトリロの絵は、長年折につけ見る機会は結構あった。
昔のユトリロ展のカタログももっている。

けれど、ヴァラドンの絵を見るのは恐らく初めて。
ルノワールを始め、さまざまな画家のミューズで、
見よう見真似するうちに画家になったというのは知っていたけれど。
(ロートレックと付き合っていたのは初耳だった。)


絵の価値としては息子に軍配があがり、ユトリロの方が絵は高値で売れたそうだ。
母の絵の方は、部屋に置くには、少々強烈なものもある。

たとえば「黒いヴィーナス」。
夫の愛人を描いたものなのだとか。
素知らぬ顔で描く人、描かれる人、
腹の探り合いはあるのか、ないのか、
情念があからさまでない分、どこか静かに怖い。

一方、「窓辺のジュルメーヌ・ユッテル」などは瑞々しくて気に入った。



母と違い、ユトリロは、人物像はほとんど描かなかった。
対人関係面で、引っ込み思案だったのでは。

彼の風景画のほとんどが絵ハガキを見ながら描かれたものだというが
ひとつ、これは絵ハガキではなく、写生に基づくものに違いない、
と思った絵があった。

彼がお熱を上げた女給がいた飲み屋がある界隈の絵だ。
タイトルは:「ベル・ガブリエル、サン=ヴァンサン通り」。

色は全体的に茶っぽくて地味、構図も、整ったサクレクールの絵などとは大違いで、ごつごつしている。
主役であるはずの緑色の居酒屋はわざと隅の方にそっと描かれていた。
(店名 「A La Belle Gabrielle」の一部が読める。)

恋い焦がれた人ゆかりの建物を中央に配置しない点で、彼の控えめさを感じたのだった。


******


展覧会名: ユトリロとヴァラドン 母と子の物語 -スュザンヌ・ヴァラドン 生誕150年-
会期: 2015年4月18日(土)~6月28日(日)
休 館 日: 月曜日(ただし5月4日は開館)
会場: 東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館
〒160-8338新宿区西新宿1-26-1損保ジャパン日本興亜本社ビル42階
開館時間: 午前10時-午後6時、 金曜日は午後
公式サイト: http://www.sjnk-museum.org/program/current/2978.html
2015.05.02 Sat | Art| 0 track backs,
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