日常風景 * 写真・文章 Copyright@”Mas Ciclismo Diary”
CICLISSIMO(チクリッシモ)の2015年最初の号、 NO.44 発売
いよいよサイクルソードレースシーズン開始。

春のクラシックのお供に、1冊いかがでしょう、選手名鑑が付いたチクリッシモ。
(多少お手伝いさせて頂きました。)


~~~~~~~~ 告 知 ~~~~~~~~~~

自転車ロードレース/マガジン CICLISSIMO(チクリッシモ)の2015年最初の号、 NO.44〜チームガイド&選手名鑑号が、3月6日(金)に発売されます。昨年よりも発売日を2週間早めました。そのわけは? 3月8〜15日に開催されるパリ〜ニースのTV観戦に、別冊付録のチームガイド&選手名鑑を使えるようにするためです。別冊付録は、昨年よりボリュームアップ。12ページ増の全64ページで、新たにワールドツアー+メジャーレース29の解説ページを付けました。

 もう1つ付録が付きます。キャノンデール・ガーミン プロサイクリングチームのポスター。ファンなら絶対欲しい特大(B2判)サイズです。

 2006年7月に第1号を刊行した本誌は、今年2015年に創刊10周年を迎えました。そこで創刊10周年を記念する特集「Play back! 2006-2014 ロードレースの軌跡」を組みました。「砂田弓弦の表紙写真で振り返るレース界2006-2014」始め、ロードレースの現代史が分かる記事6本を掲載。中でも、レースウオッチャーNacoの労作「2006-2015 チーム変遷チャート図」は、現在のチームのルーツと途中の合従連衡が分かる、まさに保存版の内容。

 新連載も始まります。J SPORTSのサイクルロードレース番組の解説者を務める永井孝樹氏がレースの見方を、図解を駆使して解説する「永井孝樹のロードレース超図解! 観戦塾」。観戦を始めたばかりの人にうってつけです。

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砂田弓弦監修 自転車ロードレース・マガジン
CICLISSIMOチクリッシモ
2015 NO.44

3月6日(火)発売
付録とも定価1,620円【税込】
A4ワイド判本誌96ページ/別冊付録64ページ

別冊付録= 海外レースの観戦はこの1冊でOK!
顔写真&索引付き!プロチームガイド&選手名鑑2015
 ワールドツアー+αメジャーレース29の解説付き
 UCIワールドチーム全17+プロフェッショナル
 コンチネンタルチーム全20 計37チーム
 
特別付録= B2判ポスター
キャノンデール・ガーミン プロサイクリングチーム

特集= Play back! 2006-2014ロードレースの軌跡
創刊10周年企画 砂田弓弦の表紙写真で振り返るレース界2006-2014年
嵐の中の10年——仏ジャーナリスト JF・ケネ
 ベテラン選手ステフ・クレメントにインタビュー
 2006-2015 レース機材の変遷
 保存版 2006-2015 チーム変遷チャート図
 保存版 2006-2015 出来事年表

特集= 2015注目選手直撃インタビュー
 別府史之/浅田顕&新城幸也/ダリオ・カタルド/ナセル・ブアーニ

年初のステージレース
 ツール・ダウンアンダー/ツアー・オブ・カタール/ツアー・オブ・オマーン

新連載
永井孝樹のロードレース超図解! 観戦塾



CICLISSIMO (チクリッシモ) No.44 2015年4月号 (サイクルスポーツ2015年4月号増刊)CICLISSIMO (チクリッシモ) No.44 2015年4月号 (サイクルスポーツ2015年4月号増刊)
(2015/03/06)
砂田弓弦

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2015.02.28 Sat | Cyclde Road Race| 0 track backs,
絶品魚定食 麻布十番 「たき下」
友人一押しのお店、麻布十番 「たき下」。

この界隈は、飲食店が目白押しで、つい店構えが華やかな欧風料理系の店に入ってしまうのだけど、
先日、「たき下」のランチの魚定食が絶品、と聞いて行ってきた。

黒むつの柚子味を注文。
炭火焼の魚は、外はパリっ。
肉厚の魚、中は超ジューシー!!

こんなふんわりした焼き魚は、家庭では無理。
炭火焼ならではと思われる。

評判を上回るショッキングなおいしさで、大感激。

定食は何種類かあり、刺身付きのボリューム定食もあり。

土曜はお休みだけど、日曜日はランチも営業。

但し人気店なので、開店前から列ができている。

写真 (76)


小鉢も付いて1300円弱。
大根おろし、ご飯お代わり自由。


食べログ
2015.02.27 Fri | Gourmet| 0 track backs,
『ワシントン・ナショナル・ギャラリー展』 / 三菱一号館美術館 <感想>
癒しの色彩ハーモニー


三菱一号館美術館で開催されている『ワシントン・ナショナル・ギャラリー展』は、
心地よい色彩で満たされていた。

とくに惹かれたのは、極上のブルー。

青、空色、群青色、コバルトブルー、水色、藍色、ウルトラマリン、といった
“大ざっぱ”な語彙では言い表せない、深く繊細なバリエーション。


ルノワールの女性肖像画3点(《アンリオ夫人》、《猫を抱く女性》、《神を編む若い女性》)は、
したたるような瑞々しい空色から、キリリと引き締まった藍色まで。

モデルの顔は、それぞれ背景の青を一部吸い取り、照らされ、呼応し合う。


猫を抱く女性のブルーグリーンは何気ないようでいて、複雑な風合いだ。
マルケが描いた海の色に、微妙なニュアンスをつけて、濃く、優しくした感じ?


*写真は全て、<青い日記帳×「ワシントン・ナショナル・ギャラリー展」“ブロガー・特別内覧会”>の折りに、
許可を得て撮影させて頂きました。


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匂い立つようなアンリオ夫人。
手元を優美に覆うオーガンジーにまで、画家は神経を行きわたらせる。

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ルドンが描く、のっぺりとした空は、マットな水色。
そういえば、ルドンは油絵具を溶剤で溶くのを嫌い、絵の具の中の油の存在にすら閉口したのだっけ。
《ブルターニュの村》の手前に咲くポピーに、グラン・ブーケへとつながる小さな芽を感じる。

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雲までがバトルしているセザンヌの《愛の争い》の空は、グラデーション。


“ケバくない”ボナールの、グレーがかった青味に包まれた《画家のアトリエ》。
人物も手前の楕円形も大胆にカットされ、ジャポニズム全開だ。
窓は、一部目張り(?)が施され、外の景色が部分的に遮断されている。

イーゼルの下方には、色が塗られた小さいカンヴァス。
手前の半円状は、テーブルと見なされているようだけど、
画家のパレットに見立てると、視線に緊張感が増して面白い。

IMG_4070_201502252306087a2.jpg




《花束》という作品では、周囲の個性的な線や模様に負けじ、と
咲く花が、背景の紺地に浮かぶ黒い線によって引きつったような表情を見せている。

IMG_4073.jpg



そして・・・ヴュイヤールにしてはAtypiqueな感じのする
《画家の絵の具箱とスローズ》。
しっとりと胸に浸み入る靄のようなブルーに、控えめのピンクが映える。
電撃的な一目ぼれ。いつまでも見ていたい!


IMG_4113.jpg



瑞々しい作品群を見ていると、こんな欠落にも気づく:

ルノワールの1900年代の肉の塊もどきブヨブヨ裸婦がいない、
サイケデリックな(あるいは、目がチカチカするような模様だらけの)ボナールもここでは控えめ、
ブーダンがせっせと描いたハズの牛の群像はない。
(ドガやマネの馬はいる。)

穏やかな作品が多いのは、今回の展示限定というより、
5年前に訪れた時の印象では、ワシントンナショナルギャラリー(NGA)全体の傾向であったかもしれない。

―・-・-

NGAは、様々なコレクションから成り立っていて、
創始者の娘エイルサ・メロンさんのコレクションも、(以下の通り)30点弱ほど来日していた。

本展訪問2度目にして、今回初めて気が付いたことがある。
淡いパステルの印象派系絵画がエイルサさんの収集品、というのは勝手な思い込みで、
実際はナビ派の絵が多かった。


ヴュイヤール独特の緊密な室内ものの他、どこかじんわりくる屋外のものも数点。

さびれた街に犬2匹;
逆光の中に身を置くケープをまとった女性のシルエット;
冴えない大きな背中の隣で歩く、目いっぱいお洒落した子どもの後ろ姿。


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明るいボナールにも、ほんのりとしたペーソスがある。

太陽降り注ぐ庭のテーブルセット。でも、待ち人はいない。椅子はひとつだけ・・
黄色がはじけ飛ぶ風景も、《画家の庭の階段》というタイトルにより、私的性格を付与される。

IMG_4071.jpg



ナビ派以外、例えばブーダンなども、
華やかな社交からちょっとはずれた親子と犬とか、或いは洗濯女とか。



大衆よりプライベート、
外向きにアピールするものより、自己完結型のもの。
これ見よがしな派手さより、ひそやかさ。

外向的な人の趣味ではない。
エイルサさん、内省的な人だったのでは。


―・-・-


最後にオマケ。プチな印象 -


多作なのだろう、よく見かけるけれど、モネを見出した人という紹介文以外
日本ではあまり特集されなかったブーダンが、2室にわたり展開していた。

オンフルールの美術館で見たブーダンは、ワンパターンで飽きてしまった。

でも、こうして見ると、それぞれに味わいがある。
展示数は多ければいい、というものではなさそうだ。

海岸で、海上で、旗がたなびいている。
風に向かって日傘を盾のように向ける母親の姿もある。
初期の精緻な作品から、船体がフリーハンドの線になる後期のものまで。
爽やかに吹き渡る風を感じつつ、海辺を散歩する気分。



ドガが、意外に醤油顔!



ゴーギャンの自画像は、不遜なほど自信に満ちている。
画家カリエールに贈ったものなのだとか。
(左上にà l'ami Carrière, P Gauguinという署名、左下の謎のサインのようなものは読めなかった。
マネの《笛吹き》の2つの署名のごとく、構図上のバランスをもたらす目的?)
瞳は、侮蔑の光すら宿し、まさに“上から目線”。
彼にイジめられたと言われるカイユボットお坊ちゃまには同情を禁じ得ない。



絵の表記は和文と英文。合衆国から来た作品なのでもっともな話。
ルノワールの《花摘み》のタイトルは《Picking flowers》。
なんとも、ドライであっけらかん。
盗む、しゃぶる、という意味までもつ広義な動詞でカバーするしかない。
汎用性を重視する言語の宿命か。
《La Cueillette des fleurs》のような余情はない。



他の美術館では映えないだろうな、と思われる小作品もキラリと光る。

別途描いた競馬場全景の構図のうち、左端の観客部分をそぎ落とし、コースをズームして
スピード感を引き寄せたと言われるマネの《競馬場のレース》もある。


そしてロートレックの《カルメン・ゴーダン》。
手のひらサイズのカンヴァスの上で
赤毛のカルメンが強烈な個性を放っていた。



前回訪問時、ワインも買った。
華やかさを発散させる《アンリオ夫人》のを。


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***

展覧会名:ワシントン・ナショナル・ギャラリー展
会場: 三菱一号館美術館(東京・丸の内)
会期: 2015年2月7日(土)~5月24日(日)
開館時間: 10:00~18:00(祝日・振替休日除く金曜のみ20:00まで)
※入館は閉館の30分前まで
休館日: 月曜休館(但し、祝日の場合は開館/4月6日、5月18日は開館)
サイト:http://mimt.jp/nga/
2015.02.25 Wed | Art| 0 track backs,
Daniel Arasse(ダニエル・アラス)とAndré Chastel(アンドレ・シャステル)を読む
昨今インターネットのおかげで情報入手はたやすくなった。
けれどネットでは、こんな詳細な情報は望めない!、そう思う場面もしばしば。

例えば学者さんの講演会などにいくと、話が深い・深い。
重箱の隅をひたすら研究し続けた人の話は目から鱗だ。

研究内容がマイナーでマニアック過ぎるものほど
研究者の半端でないストイックっぷりが浮き彫りになり、
妙に味わいがあったりする。
(意表を突くような地味な研究テーマの研究者は、時に話下手だったりするけど、実直そうでそれもいい。)


本を読んでいて、ネットではこんな情報手に入らないな、と思うこともある。
通説でない、珠玉の話が盛り込まれていたりする。

フランス人美術史学者ダニエル・アラスが講演会で話した内容を書き下した「Histoires de Peintures」などは、思わず興奮するような内容だった。
(全部読んだわけではないけど。)

例えば、“Perspective et Annonciation”の章で紹介されたアンブロージョ・ロレンツェッティの受胎告知の絵解き話。

彼の絵は遠近法が確立される前の時代に描かれたのだけれど、
神の世界と人間界を区別する手法として、遠近法もどきを利用しているという。

すなわち、神の世界に金色を使用し、(Le fond d'or c'est la lumière divine)
それは平坦な表現方法で
下方部分に表された人間世界に遠近法もどきを使用してリアル感を出しているというのだ。

つまりDivine et humaineの差を明白化するための手立てとして
遠近法の萌芽がみられるというわけ。


アンドレ・シャステルの「L’art Français」方は読み始めたばかりだけど、
聞いたこともない風俗画を描いた画家の話が登場し、
こちらはルーブル展を見る前に役に立ちそう。
2015.02.24 Tue | Art| 0 track backs,
2015年イタリア文化週間は・・
2013年まで毎年4月後半に開催されていた「イタリア文化週間」。

去年はこういう状況で↓

http://www.lastampa.it/2013/02/05/italia/cronache/cancellata-la-settimana-della-cultura-VWzH7R5JePiIDoditYyh9I/pagina.html

(経済状況の悪化により)中止。
今年も情報はなく、そのまま立ち消え状態のよう。

いつかこの時期に行ってみたいなぁと思っていただけに、残念だ。
2015.02.22 Sun | Society| 0 track backs,
写真家 中村 征夫さん x 今森 光彦さん 写真展&トーク
FUJIFILM SQUARE 企画写真展 ライフスケープ「森と海―すぐそこの小宇宙」を見てきた。
同時に、写真家中村 征夫さん x 今森 光彦さん のトークも拝聴。
 
今回は場内撮影自由。

写真 1 (26)


中村さんの写真は、以前三越ギャラリーで拝見し、惹かれた。

表面的には海の生物の写真展、でも、生物たちに愛情を注ぐ人間のぬくもりで充たされていた。

写真にはどれもキャプションがついていて、ひとつひとつ味がある。

君たちの世界に闖入してごめんね、と言いつつ魚たちの世界に飛び込み、
そして、生き物たちとの無言の対話を通して相互関係を築きつつ
それを写真に収めていく、そんな過程が手に取るようにうかがわれた。


あったかい人柄なんだろうな、と想像していたけれど、
実際、予想とピッタリの方だった。


写真 2 (25)


魚の写真を撮る際、僕はこの岩を撮るつもりでここにいるんだよ、
などと魚に油断させて、気を許したすきにパチリと撮影する、
などというテクも披露。

そのやりとりがなんともコミカルで、
まさに海の生物たちを人間世界の住人として、尊重している様子が伝わる。

ゴミだらけの海中で、光を斜めに当てることで、
視界を照らすことができるという。


たっぷり1時間のトークでその素顔に触れた。
海の汚染に心を痛め、地球全体に思いを馳せる心優しき写真家だった。


一方、今光さんは、山里を撮り続け、やはりハートのある方だった。
琵琶湖水系ののどかな風景、溢れる自然を獲り続けてきた。
里の人たちとの交流を大切にし、暖かい眼差しというファインダーを通すことで実現した。


おふたりのやりとりからも、気心知れた間柄がしのばれる。
中村さんの撮影時のナビゲーターとして登場した漁師の青ちゃんも抜き打ち登場。

人と人、人と生物・自然という触れあいがあるからこその、心がなごむ展覧会だった。

入場無料。
2015年3月11日(水)まで。


写真 3 (16)

FUJIFILM SQUARE 企画写真展 ライフスケープ「森と海―すぐそこの小宇宙」
開催期間 2015年2月20日(金)~2015年3月11日(水)
開館時間 10:00~19:00 (入館は18:50まで) 期間中無休
会場 FUJIFILM SQUARE(フジフイルム スクエア)内 富士フイルムフォトサロン
作品点数 約100点
入場料 無料
2015.02.22 Sun | Art| 0 track backs,
ワシントン・ナショナルギャラリーで印象に残った絵画
【ワシントン・ナショナルギャラリーで印象に残った絵画】

今三菱一号館でワシントン・ナショナルギャラリー展が開催中。
米国の本家の方は、5年前に1度だけ行ったことがある。

DC出張時、宿がナショナルギャラリーにほど近く、
到着日の夕方、駆け足で巡った。
印象に残ったのは以下(以下の写真はすべて2010年ワシントンにて):


死せる闘牛士(マネ)

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インパクトがあった。
マンテーニャの「死せるキリスト」を右に150度回転させたような構図。
動の象徴“闘牛”の後の、ミュートな世界が切り取られている。
不釣り合いな遠近感を指摘され、完成後にCropした絵なのだとか。
その数か月後、日本(2010年「マネとモダン・パリ」展で)で展示されることになろうとは、当時知る由もなかった。



「フープを持つ少女」(ルノワール)
滲んだ紺色の色調を見た瞬間、
ロンドン・ナショナルギャラリー(NG)にあるルノワールの「雨傘」が浮かんだ。

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むろん相違点もある。
「雨傘」の方は、2種類の筆触が登場する。
ふわふわとした筆触に対し、左手前には硬質な人物像。
途中で行き詰り、数年の時を置いて描かれたためなのだとか。
卒業旅行時に訪れたNGのギャラリートーク(毎日2回開催)でそんな説明を聞いた。

「フープ・・」の方は、それらの筆触はもっと融合している。
優しい色調。
フープの環にリズムを感じる。



ラオコーン(エル・グレコ)

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セザンヌの「水浴」は、ここから来ているのだろうか?
ラオコーンが2人の息子ともども蛇に絞殺される場面。
裸体の陰影表現やマニエリズムの歪曲加減が、おどろおどろしい。
エル・グレコが描く裸体の群像は、圧巻の迫力だ。
この部屋には他にも彼の作品が並び、“結構怖いもの見たさ”的な一室だった。



●ヴェネツィアの部屋

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カナレット、グアルディ、ベロット。
この手の絵は、ロンドンで何度も見たから、とスキップするつもりだったが、思わず興じてしまった。
画家名を見ずに、誰の絵か?と自問しつつ見る楽しさに。
カナレットは精緻な建築表現で簡単に見分けられる、と思ったけれど、意外に紛らわしい。
壮大な背景の中に漂うミジンコのようなゴンドリエーレの動作がお茶目。そんな発見も。

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●ジネヴラ・デ・ベンチの肖像(レオナルド・ダ・ヴィンチ)

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裏:
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美術館に行く時間があるとは思わなかったので下調べしていかなかった。
ダヴィンチの有名作があるのも、現地入り後に知った。
係員さんに場所を聞きつつこの絵に辿りついたのは、閉館15分前。

一押しの目玉、的な掲示がされていたので、白貂 を抱く貴婦人ごとくの優美な女性を想像。
しかし、絵を見て当惑。
微笑んでいない。
ちょっと思わせぶりな表情とでも言おうか。

切断、指紋、裏面など、謎解き的な興味は満載らしい。

顔全体に木が覆いかぶさり、なおさら陰りを感じる。
歩み寄るのが難しい名画だった。



その他、ピカソの青の時代やメアリーカサットの《青いひじ掛け椅子に座る少女》 などもあり、
印象派~フォービズムの部屋では、全体的に黄色や青が印象的だった。

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2015.02.21 Sat | Art| 0 track backs,
代々木八幡宮にある石器時代の住居(復元)
代々木八幡宮のあたりは、小高い丘になっていて、
石器時代に人が住み着いた形跡があるそうだ。

遺物のみならず4500年ほど前の竪穴家屋跡も発掘され、
それを契機にこの復元住宅が造られた。


写真 (75)


古びた佇まいで、いかにも厳重に保護されています、
といった風情なので、一瞬、本物かと思った。
4500年近く前のものが、こんなに完璧なものが残っているワケがない、
といった正論はさておいて。


独身時代は小田急線沿線の住民で、
代々木八幡駅から数駅のところに住んでいたというのに、
この駅で降車したことは皆無だった。

今年1月の訪問が、人生初だった。

高校時代は定期券で通学する小田急線ユーザーだったわけだし、
ちょっと好奇心で降りてみてもよかったのに。

まあ、若い頃は散歩などという趣味はなかったものね。

代々木八幡宮/
2015.02.20 Fri | 国内探索| 0 track backs,
『すべて真夜中の恋人たち』: 川上 未映子 読後感
以前仕事で取引があったAさんから教えてもらった一冊。
モノトーンな内容、後半じわじわくる・・・といった話を聞いていた。


人生を見渡すと、ドラマチックでなく、淡々と過ぎていく日々の方が圧倒的に多い。
もどかしい思いを抱えつつどうしようもない、そんな物語になりにくい日常生活が
静かにつづられている。


そしてその不思議さに魅せられた光。
きらめく光のような恋を感じ、
そしてあっという間に消えた後はもうその残像すら残さない
瞬く間に途切れるエンディング。

主人公・冬子はまた、いつものように校正の仕事を地道に続けていくのだろう。
何が見つかるのか、いつ見つかるともわからない
大海原の中で異物探しをするかのような地道で、でも彼女にピッタリの仕事を。



すべて真夜中の恋人たち (講談社文庫)すべて真夜中の恋人たち (講談社文庫)
(2014/10/15)
川上 未映子

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ちなみにAさんの読書スピードがすごすぎて、
ついていけない。

私は電車の中で、ちびりちびり読むせいか
読了までに2週間以上かかった。
2015.02.19 Thu | Books| 0 track backs,
お気に入りのティータイム 再びペンステーション、そしてブリヂストン美術館
● 注)このハイティーセットは2015年夏の時点で終了しており、現在はパンとドリンクといった軽食の提供のみとなりました。


先週、ブリヂストン美術館の土曜講座聴講の前に
お気に入りの京橋ペンステーションへ

ハイティーセットが、「限定20食」になっていた。
これまでは限定でなかった気がするのだけど。

早い時間だったので、幸い頂くことはできたけれど、やはり人気の様で、次々に注文が入っていた。

サンドイッチ、スコーン、ドリンクのセットは750円。
サンドイッチ、ケーキ(チョイス)、ドリンクのセットは950円。


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落ち着く場所なので、お気に入り。
ブリヂストン美術館に行くときセットで使用することもたびたび。

残念乍ら、ブリヂストン美術館は今年5月をもってしばし休館。
3,4年は再開の目途なしのよう。

私が世界で一番好きな(セザンヌの)サント・ヴィクトワール山の絵がここにある。
土曜講座も利用させて頂いた。

気軽に行けて、落ち着く場所が減ってしまう。


ちなみにこの日、ついでに寄った東御苑の梅は咲き始めだった。


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2015.02.18 Wed | Gourmet| 0 track backs,
日仏会館(恵比寿)にギャラリーがオープン
渋沢栄一と、彫刻家カミーユ・クローデルの弟で駐日フランス大使だったポール・クローデルを中心に設立された日仏会館(恵比寿)。
開館90周年記念として、ギャラリーがオープンした。(常設でなく会期制)。


初回記念展覧会は、「漂白の浮世絵師 ポール・ジャクレー 1930年代~1950年代の多色木版画に見る日本とミクロネシア」と題して行われ、昨日(2/15)閉幕した。
次回はどんな展示が行われるのだろう、楽しみだ。


出席したレクチャーでは、浮世絵師ジャクレー氏の軌跡が語られた。

養女の方の努力で遺された作品は、散逸を免れ、
パリのケ・ブランリ美術館に所蔵されているそう。


ジャクレー(1896年-1960年)は、一橋大学の外国人教師第一号となった父とともに幼少時に来日。
ほぼ日本人のように育ち、日本語には不自由はなかったようだ。

写真 1 (25)


久米桂一郎氏らに師事した後、浮世絵師としての道を歩む。
(久米桂一郎氏というと、目黒駅の真ん前に美術館がある。
去年開かれた、「寺崎武男―心の故郷イタリア展」は、デュフォーのような早いタッチで、
しごく西洋的な点が印象的だった。)


銀座三越でも、30年代にジャクレーの個展が開かれており、
当時の展覧会の様子はこんな感じだった。

写真 2 (23)



のっぺりした浮世絵の伝統を受け継ぎつつ、
特にミクロネシアの男性を描いた作品などは妖艶。

極端に言えば、春画のような直接的描写はないのに、
それよりもっとセンシュアルな感じ。

色は鮮やかで、渋い色合いではなく、でも、微妙なくすみがあって
それが南国の空気にマッチしていた。


おととし、パリのミュージアムパスでケ・ブランリ美術館にも行く予定だったけど、
時間切れで断念。
惜しいことをした。


写真 4 (3)


レセプションで振舞われたシャンパンのとろりとろける甘美な味わいも忘れられない。

写真 (74)
2015.02.16 Mon | Art| 0 track backs,
福砂屋 その3
先日福砂屋の商標に触れたところ(「福砂屋の商標がコウモリのワケ」)、
蝙蝠についてメールをもらい(「蝙蝠は慶事・幸運のしるし」)、さらに加えて、カステラと桃の関係についても教えてもらった。

福砂屋のHPには、「また。蝙蝠と同様に「桃」も中国ではおめでたいものの一つです。」という一文がある。
長寿のしるしとされているようだ。

そしてこの桃、一部のカステラに取り入れられているのだとか。
以下、用具係さんからのメール:

この時期、長崎限定かもしれません(もしかしたら旧正月にあわせているのかも)が、
地元のカステラ市場を賑わすのが「桃カステラ」です。
ちょっとした、引き出物などにはよく使われているようで、私も親類に宅配してもらいました。

しかし、HPで桃を縁起物と扱っている「福砂屋」は、なぜかこのカステラを作っていないんですよね。
不思議なものです。
他の地元のカステラ作成会社は、ほとんど作っているんですけどね。



ということで、その方は文明堂の桃カステラを贈答にされたとか。
文明堂のは、ハート形をした桃の装飾がほどこされているそう。
HPで画像を見てみた。。すごく上品で美しい!)

WIKIでを調べたら、「桃カステラ」という項目が立っていた。


面白いことに、「桃カステラ」で検索をかけるようとすると、そのあとにズラリと
メーカー名が出てくる。
万月堂、文明堂、松翁軒・・・など。

でも、確かに”福砂屋”は出てこない。

ご当地ものが東京でも簡単に手に入る時代だけど、
桃カステラの存在は知らなかった。

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2015.02.16 Mon | Society| 0 track backs,
『サイクルロードレース名選手・名レース列伝』 (洋泉社MOOK)発売!
サイクルスタイルネットにも書かれていますが、80年代から現代までのロードレース選手・レースの
ストーリーを記した『サイクルロードレース名選手・名レース列伝』が洋泉社からムック本で発売されました。

私も一部お手伝いさせて頂きました。

スペイン人選手を中心に(アブラハム・オラーノからアルベルト・コンタドールといった時代区分で)、
変わったところでは(?)アンドレアス・クレーデンやマイケル・ボーヘルト、フランク・ヴァンデンブルックなども。

レースでは、福島康司選手が勝った思い出のランカウィなど。

ちなみに、本ムック編集に携わっていらっしゃるのは、
「敗北のない競技:僕の見たサイクルロードレース: 土井 雪広」を企画された方です。

収録されているのは64人。
時代を彩ったそれぞれの物語が散りばめられています。


http://www.yosensha.co.jp/book/b193402.html

『サイクルロードレース名選手・名レース列伝』 (洋泉社MOOK)
ジャンル ムック
シリーズ 趣味・実用
スポーツ
出版年月日 2015/02/13
ISBN 9784800305848
判型・ページ数 A5・192ページ
定価 本体1,600円+税


サイクルロードレース名選手・名レース列伝 (洋泉社MOOK)サイクルロードレース名選手・名レース列伝 (洋泉社MOOK)
(2015/02/13)
不明

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2015.02.14 Sat | Private| 0 track backs,
蝙蝠は慶事・幸運のしるし
昨日のエントリーで、蝙蝠が慶事・幸運のしるしだったという件につき
こんなことを教えてもらった。

福砂屋さんの蝙蝠。中国では音の類推から吉祥を表すことが多いようです。
春節祭でお馴染みの「逆さまの福の字」も「逆さまの倒れる」と「やって来るの到」とで「福がやって来る」だそうですし。

日本でも森狙仙などが「猿と蜂」を良く描いていますがこれも吉祥図。
中国では「猿」は「猴」とも書き、音が「侯」に通じます。
「蜂」の音は「封」(領地を与えられ爵位を受けること)に通じますので「封侯」(侯に封ぜられる=出世)の意味となるそうです。



中国の壺には蓮や兎が多産のしるしとしてよく描かれた、
そんな話は聞くし、これは万国で理解されるだろう。

けれど、音の類推による吉祥が理解できるのは、漢字を共有する日本人だからこそ。



2015.02.14 Sat | Society| 0 track backs,
工業デザイナー奥山清行氏のショールーム
キッコーマンの醤油差しや、鉄道車両デザインなども手掛けた榮久庵憲司さんが先日亡くなった。
(ミニストップや、JRAのロゴも彼の作品だ。)
WIKIの肩書は、工業デザイナー。

この言葉、奥山清行さんが世界的に活躍し、馴染んだ肩書ではないだろうか。

榮久庵さんの作品は日常生活の様々な場面で出会うけれど、
ご本人のお名前に遭遇する機会はなかった。

でも、奥山さんは、その作品とともに名前が脚光を浴びる。
例えばモーターショーなどでも。

P1510123.jpg


フォークなど、小物の作品も、モーターショーの場に飾られていた。

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画家も、昔は個人の名前が出ない工房制作などの時代を経て、
作品を誇りに思う人などが書名を施し、作者が分かるようになった。

工業デザイナーも、以前は黒子の存在だったのかな。


ちなみに、お正月に青山界隈を歩いていて、奥山さんのショールームを見つけた。
場所は青山7丁目。

作家との結びつきを明確化された作品たちが、一部見られるようだ。


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http://www.kenokuyamadesign.com/main/?page_id=75
2015.02.13 Fri | Art| 0 track backs,
福砂屋の商標がコウモリのワケ
ふと、空を見上げたら、あることに気が付いた。

カステラの福砂屋の商標が、コウモリだった。
どう見ても、これは紛れもなくコウモリだ。


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私の驚き方に気が付いたツーレ、
食品にコウモリの柄なんて、と当初バカにして、
鼻で笑うように、看板を見上げた。
が、その瞬間、ギョっ、本当だ・・・と絶句。

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普段は、この白抜きの方↓で馴染んでいたし、
買うたび、包装紙をしげしげ見ることはないので、気づかなかった。


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公式サイトに出ていた情報を見てみると、やはりこの柄は蝙蝠で、それ相応の理由があった:


創業は1624年、寛永元年。
江戸時代が始まったのが1603年だから、江戸初期だ。
正式な鎖国令一発目は1633年だけど、1624年にはすでに貿易は長崎・平戸に狭められていた。

その長崎で発祥したカステラは、当時貿易面で交流があった中国の教えを重視。

中国ではー
「蝙蝠」は慶事・幸運のしるしとされ、
蝙蝠の「蝠」の字は「福」と同様に「フウ」と発音するので、おめでたいとされた。

福砂屋の「福」とも共有するものがあり、それで時代を経るうちに「蝙蝠」の商標、にたどり着いたそう。


店の正面には木製の看板も。


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この店の前を通ると、時折卵を撹拌する音がして、(聴覚)
焼き上がったカステラの甘い匂いが漂い、(臭覚)
ボーっと歩いていても、ああ福砂屋の前にきた、と気づくのだった。

今後は、それに、視覚が追加されること、間違いなし。 >看板の蝙蝠


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2015.02.12 Thu | Society| 0 track backs,
向田邦子文庫(実践女子大学内)一般公開 ・残された留守番電話
調べものをしていて、ふとNHK解説アーカイブスのこんな記事に遭遇した。

視点・論点 「向田邦子の謎」。
タイトルどおり、そこには、説明不能なミステリーが書かれている。


・・・と、その話を始める前に、向田邦子文庫の話に触れなくては。

実践女子大学 日野キャンパスにあった向田邦子文庫は、去年渋谷キャンパスに移転した。


実践女子大学の前身・実践女子専門学校出身の向田邦子さんの書斎にあったものたちがそこに移され、
さあ、原稿書くぞ、という体制そのままの空気が残されている

向田さんの死が、いかに唐突だったかがうかがわれる。


机の脇に積み上げられた 夥しい数の白い原稿用紙。
白い、白紙のままの・・・

片目が入るのを待ち受ける達磨のように、
主によって文字を入れられるのを、無言で今も待っている。

原稿用紙のマス目の形は正方形だけでなく、
ちょっと見慣れない、横が広い長方形のものもある。
なにかこだわりをもって、使い分けたのだろうか。

文字の書かれたものも、2枚だけ机の上に置かれ、
勢いのある素早い線がピチピチと紙の上で跳ねていた。


削りかすがいっぱい詰まった鉛筆削り。
特徴的な葉巻入れ。

数々の蔵書。
近藤 紘一さんの「バンコクの妻と娘」があった。
ヘミングウェイの「移動祝祭日」も。


そしてー
事故当時、留守録モードになったままだったという電話。

うわあ、でかい、思わず驚くような
ごっつい留守番電話機能装置がついている。

亡くなったのは1981年。
当時は内蔵型ではなかったのか。
机の上の凍結された「時」に、しばし見入る。

脇には、向田さんと親しかった誰かが当時を振り返って書いた記事の切り抜き。


読んでみる :
  当時、この電話番号を回した人たくさんいたに違いない。
  ある者は、留守録になった向田さんの柔らかい声を聞き、
  ああやっぱり、、と言って切り、
  知らなかった者は、いないなぁ、と思って切った後、
  ニュースを聞いて慌ててまたこの番号にかけなおしたに違いない。。。

そんな感じの内容だった。

そう、自宅に置かれた留守電は、その日録音モードになっていて
数々の人たちが、機械を経由した魂のない声をむなしく聞いたそうなのだ。



そして、冒頭のNHKアーカイブス。

それによると、「お辞儀」というエッセーには、飛行機と留守録の2つが同時に登場するそうだ。
そこには、”留守番電話の珍談奇談”が描かれ、
母が乗った飛行機に向かって、『どうか落ちないで下さい』と本の中の向田さんが呟いている。


自身の行く末を暗示したかのような内容。

向田文庫で見た、机の上を占領していた留守電装置の大きな塊は、
全てのナゾをひっそりと抱えたまま、今も渋谷のビルの片隅に息づいている。



向田邦子文庫
http://www.jissen.ac.jp/library/info_collection/book_collection/
入場無料とはいえ、平日ONLYの開館。
ハードルが結構高い。
場所も、恵比寿と渋谷の中間あたり。
私は恵比寿で用を終えた後、渋谷に移動するのに徒歩で移動し、その途中寄ってきた。
中は小さいので、15分もあれば大丈夫。

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2015.02.11 Wed | Books| 0 track backs,
ヴェローナ(イタリア)のロミオとジュリエットのバルコニーは、意外に新しいものだった
ユーレイルパスで、ヨーロッパを旅行したことがある。

フランクフルトからニースに入るのに、途中インスブルックとヴェローナに宿泊した。
交通が便利で、移動途上にありつつ、見どころが多そう、そんな理由で。

結果的には正解で、特にヴェローナは、教会建築など、見どころ満載だった。

お手軽なところでは、ロミオとジュリエットの舞台として、
街には2人が愛を囁いたバルコニーがある。

むろん、シェークスピアの小説が出てから、後付けで造られたものなのだが、
それが結構古びて中世っぽくて、人気の観光スポットなのだった。

(ちなみに、そのバルコニー、意外に小さい。
ベルギーの小便小僧やデンマークの人魚姫同様、
実施に見てみると、あら、この大きさ?、というリアクションとなる。)


P1670626.jpg


小説が書かれて、ほどなく造られたのかしらと思わせる佇まい。

ところが、近頃、ヴェローナ中世研究の発表会があり、
そのバルコニー、1937年には存在しておらず、
完成してから、80年も経っていないと知った。

これが証拠。

左は、1937年。まだ存在していない、普通の窓と壁しかない。
右が1940年。左手にポッコリとバルコニーがくっつけられている。

写真 (72)



ヴェローナの街は、コマーシャル上手で、街のプロモートのために、
イメージ作りをかなり以前から行ってきたそうだ。

ちなみに街には、ジュリエットの墓(Tomba Jiulietta)なんていうのもあって、
古びた様子ではあるものの、上記の話を聞いた後で見てみれば、
感じのいい宣伝看板、とうがった見方ができなくもない。


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とはいえ、そうしたウソっこの張りぼてが、正真正銘らしく見えるのは、
街がそれ相応に努力したからこそ。

さほど俗化しておらず、中世の面影が色濃く残る街だからこそ、
人々も、まあ騙されてみてもいいか、そんな気持ちになる。

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2015.02.10 Tue | Travel-Italy| 0 track backs,
松濤美術館 ロベール・クートラス展 芥川賞作家・堀江敏幸氏と、岸真理子・モリアさん対談
 画廊という束縛を嫌った極貧の芸術家の話と、話し上手な堀江敏幸さん


週末、松濤美術館で対談イベントがあった。

雨だし寒いし、人出はまばら、そう思ったのだが、到着したら、
既に傘立ては満杯。

鑑賞もそこそこに、トークをめざし入場前に早目に並んだら、既にスゴイ人の数で、螺旋階段は鈴なり。

開場後、やはり全然入りきれない事態で、
椅子をかなり詰めて、補助椅子を搬入し、それでも立ち見の大盛況。

想定の倍以上の人だったのではないかと思う。
やはり、なかなか聞くことのできないレアな対談とあって、興味を持った人は多かったのだろう。


フランスの芸術家ロベール・クートラスの遺作を管理する岸真理子・モリアさんのお話を中心に、
ナビゲーターは、作家堀江敏幸さん。

クートラスの作品に出会った堀江さんの話が興味深い。

芸術新潮が、彼の作品は堀江さんの感性に合うはず、そうもちかけて
作品と対面する運びになったという。

出版社というのは、書かせるだけでなく、そんなマッチングまでして、
良い作品を生み出す種撒きをするのね。

(その後、原稿用紙10枚程度の文章を芸術新潮に載せたという。)

真理子さんと堀江さん、それ以来のおふたりの親交。


お話の中で、とくに芸術活動と自由さ、というポイントが心に残った。


極貧覚悟で、画廊との結びつきも絶ったクートラス。

画廊と契約すれば、アトリエ支給、給与も十分、
ただし、作品点数も規定され、先方の意図する作品を描かされ、束縛は増える。

絵画だけでなく、文章その他、全てのクリエーティブ的作業はみな同じだろう。
自由さがなければ、気持ちよく創作活動ができなければ、いい作品は生まれない。


経済状況が悪い中、あらゆるものを節約し、二次利用などして芸術活動を行った。
自由を手に入れるための不便さは、苦にならなかったに違いない。

クートラスにとって、真理子さんの存在は、精神面でさぞ大きかったことだろうとも思われた。


冒頭、堀江先生はこうおっしゃった。
真理子さんの遺作管理人という肩書が、そのまま本のタイトルとして
xxx文庫から出版できそう、と。

作家さんの発想だ。

堀江さん、語り口が柔らかく、声のバイブレーションが空気に溶け込んでいる。

大学で講義を聞きつつ居眠りする学生がいたとしたら、
あながち責められないかも、と思った。
それほど心地よい声色だった。

もちろん私は居眠りなどせず、必死にお話に耳を傾けたけど。
学生時代のように、貴重なこうした講義聞き放題、という身分では、もはやないもので。


***

「クートラスを語る―描くこと、生きること」
堀江敏幸(作家)+岸真理子・モリア(遺作管理人)

「1930-1985 没後30年 ロベール・クートラス展 
        夜を包む色彩 カルト、グワッシュ、テラコッタ」

http://www.shoto-museum.jp/05_exhibition/
2015.02.09 Mon | Art| 0 track backs,
ちょっとした穴場、成城五丁目猪股庭園
昨日の日経新聞「あすへの話題」。
能楽師狂言方 山本東次郎さんの文章に、東京成城の名前の由来があった。

原典は、『詩経』。
「哲夫成城」、=「優れた男は城を成す」、という部分から来ているそう。

その対句は、「哲婦傾城」=「できる女は城を傾ける」。

名前の響きはいいものの、山本さんは、偏見がかったこの古い言い伝えを問題視しつつ、
「哲婦成城・哲夫成城」を提案されている。


成城と言えば、去年の暮れ大学時代の友人宅を訪れた際に、
散策に連れて行ってもらった。
芸能人お宅拝見も含めて。


あの界隈は久しぶり。土地開発は随分進んだけれど、
相変わらず、好ましい印象を積極的にはなっている街だ。


穴場の観光スポットにも案内してもらった。
吉田 五十八氏が設計した、猪股庭園。

入場無料で、ボランティアガイドさんが説明して下さる。


木材の使い方が繊細で、機能が要求される部分にも意匠を凝らして
あらゆるものが、目を楽しませる。

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雨戸・窓のレールがズラリと並び壮観。

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各部屋から庭を鑑賞でき、

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部屋の風景はさまざま。

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華美、というより全体的に上品で、
控えめな美しさが、静かに心に染み入る住処。

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建築家 吉田五十八氏は、梅原隆三郎氏邸も手掛けたそう。

IMG_3164.jpg


なかなか楽しい成城散策なのだった。

http://www.setagayatm.or.jp/trust/map/pcp/
2015.02.08 Sun | 国内探索| 0 track backs,
新印象派-光と色のドラマ(東京都美術館) 感想
都美で開催中の新印象派展。

会期開始早々混雑していると聞き、先週末、雪の日の夜間開館を狙った。
(本展覧会は、開始早々、結構込んでいるらしいので、後期はなお込むのでは、と推測。)

悪天候に加え、夜間開館ということで、
やはりガラ空き、人もまばら。
じっくり相対することができた。


◆ 東京都美術館のメリットは、最後まで見たら、出口手前のポイントで、最初から
  引き返すことができる点。まず、何も読まずに絵だけ見て、再度じっくり解説を読みつつ絵が鑑賞できる。
◆スーラの点描の秀逸さが際立った
◆レイセルベルヘの署名にもご注目



構成はうまくできている。

新印象派前の印象派モネから始まり、一瞬感化されたものの
フォービズム平行するマティスで終わる。

そして、コアの新印象派の画家たちの作品がズラリと並ぶ。


構成の詳細はこちらのサイト http://neo.exhn.jp/exhibition/に書かれているけれど、

事前にあまり先入観をつけたくないので、そういうものは見ず、
まず行って、先に絵を何の解説も読まずに見てから、
出口手前のポイントで最初の部屋に戻り、今度は解説を読みつつ鑑賞するようにしている。

東京都美術館は珍しく、出口を出る前に、もう一度見たい方は、こちらから、
という引き換えしスポットがあり、最初の部屋から見ることが可能。


印象派というイメージの強いピサロがこのカテゴリーでもくくれるのは
なるほど、気が付かなかった。


色彩の交じりがなく、単色で描きつつ、それを近接させることで、
目の上で色を溶け合わせるという点描画の手法。

夜景を得意としたマクシミリアン・リュス「ルーヴルとカルーゼル橋、夜の効果」1890年
等においては、揺らめきが美しく、点描技法の底力を思い知る。
 

その一方で、点描の人物画は、全体として窮屈な感じがした。

もちろん、テオ・ファン・レイセルベルヘの作品など、
色のシンフォニーを奏でつつ、装飾性があり、同時にモデルの個性もうかがわせる深い味わいをもつものもある。

ただ、人物の肌を描くのに、点描技法(une technique pointilliste.)を使う
必要があったのか、疑問に思った。

肌の色が濁らないので、印象派技法より人物画には点描の方が向いている、という話を聞くが、
近くで見ると、細かいドットが肌をぎっしり埋め尽くし、こんなに細かいことを延々続けていたら
神経衰弱になりそう。

色の解放を目指しつつ、人間自身ががんじがらめに縛られてしまったのではないのかな、
そんな息苦しさを覚えた。


短命のジョルジュ・スーラ作「セーヌ川、クールブヴォワにて」は初見だったけど、
静かで落ち着いた佇まいは、ヒーリング効果があり、心安らぐ秀逸な作品だった。


マリーナ・フェレッティ・ボキヨン氏(本展総監修者でジヴェルニー印象派美術館副館長さん)いわく、
点描は、「le mélange par l'œil」(目で混ぜる)手法。
作品群を見ていると、色の追求の努力はよくわかった。

色にあくまでこだわった様は、第2章「科学との出会い- 色彩理論と点描技法」に詳しい。
筆触分割などの説明と同時に、シニャックのパレットなども置かれ、ビジュアル的にもわかりやすい。


ふんだんに見られて嬉しかったのはシニャックの作品。
大きいタッチに変化していくさまもわかる。
(やはりTouche petit(小さいタッチ)は後年めんどくさくなったか?)

どの作品も、堅苦しさは感じられず、清々しい。
ブリヂストン美術館で見慣れた画風に近いものも展示されていた。


これだけ一気に新印象派を見られる機会はめったにない。
ひたすら技法に走る姿が前面に出ている作品もあり、
そのバランス具合で、芸術性という意味で、全て成功しているとは言えない気もした。


ひとつ面白かったのは、普段馴染みのないテオ・ファン・レイセルベルヘ。

署名の入れ方が面白い!

人物画の手帳に重ね、手帳の柄のように見えたり、
「マリア・セート、後のアンリ・ヴァン・ド・ヴェルド夫人」の絵では
画中画の署名として描かれている。
お茶目であり、書名の凝った逆さRが、模様としても麗しい。

上述の「マリア・セート・・」の絵でも、ヘアスタイル、壁紙の渦巻き模様など
装飾性漂う作品だ。


****

名称: 新印象派-光と色のドラマ
会場:   東京都美術館
会期: 2015年 1月24日(土)~2015年3月29日(日)
開場時間: 9:30~17:30(金曜日は20:00まで)
※入館は閉館30分前まで。
休室日: 毎週月曜日
2015.02.07 Sat | Art| 0 track backs,
ツールの景色 レイザーラモン編
一時期、「フォー!」などという叫びと共にプチ一世を風靡していた
レイザーラモンHGが復活しているのに気が付いた。

「HG、粉砕骨折の大怪我から8ヵ月ぶりに復帰! プロレスは引退し新たなキャラ“HL”を提示 レイザーラモン」、と。
http://www.oricon.co.jp/news/75010/full/


そういえば、あれは確か「フォー!」が絶頂だったころ。

ツール・ド・フランスのヴィラージュで、似たノリの人がいた。


不思議なことに、レイザーラモンHGが下火になるのに時を合わせるかのように、
ツールでも見かけなくなった。

説明のつかないシンクロだった。


P1110493.jpg
2015.02.06 Fri | Cyclde Road Race| 0 track backs,
秀逸な英語のダジャレ
以前見つけた英語のダジャレ、何度読んでも秀逸だ。

ハマったキッカケは、自転車関連のダジャレを見つけたことだった:


A bicycle can't stand on its own because it is two-tired.
「自転車は、そのままでは立つことができない。何故なら、二輪だから/とても疲れているから」。

==> 最後の two-tired(二輪)と、too tired(疲れすぎ)の掛詞。



興じて、更に調べると、いろいろある。


 Sea captains don't like crew cuts.
「船長さんは、船員削減/角刈り が嫌い」

==> crew cuts(船員削減)と(角刈り)の掛詞。



Corduroy pillows are making headlines
「コーデュロイの枕は記事の見出しになる/ (布地が線状なので)頭に線がつく。」

==> headlines(ヘッドライン)と head lines(頭に線) の掛詞が、地味に面白い。



●  Those who jump off a Paris bridge are in Seine.
「パリの橋から飛び降りると行き着く先はセーヌ川/ パリの橋から飛び降りる人は気が違ってる。」

==> in Seine (セーヌ川の中) と insane(気が違ってる)との掛詞



●  Two peanuts walk into a bar, and one was a salted.
「2つのピーナッツがバーに入っていきます。ひとつのピーナッツは塩付きでした/ 襲われました。」

==> a salted(塩気のある)とassaulted(襲う)の掛詞


これらは、いわゆる英語でいうところの「Pun」(ダジャレ)に当たる。


1語だけでなく、連語でPunというものもある。


●  Eye Drops Off Shelf.
「目薬は売り切れです / 目が棚から落ちます。」

==> Eye Drops(目薬)、Off shelf (売り切れ)を切り離して普通に読んだのが後者。前者は動詞なしで、何かの見出し的な表現。

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2015.02.05 Thu | Language| 0 track backs,
「捏造の科学者 STAP細胞事件」(須田 桃子) 感想
「捏造の科学者 STAP細胞事件」(須田 桃子)読了。

STAP細胞という前代未聞の騒動を、抑えたトーンで語っていく様子が印象的だった。

驚くのは、記事という表に出る記録以外に集められた膨大な情報量。
更に、いつだれが、どうして入手した情報なのか、極めて細やかに
記録するその緻密さ。

この事件の中心人物が5年間に書き留めた2冊の大学ノートのお寒い状況とは
鮮やかな対比をなしていた。


この本を手にしたのは、ツイッターのつぶやきがキッカケだった。
すぐに図書館予約を入れたらすんなり手元に届いた。

他の本を読んでいたため、返却期限が迫り、慌てて読んだのだが、あっという間に読んでしまった。
次々興味が湧いて自然にテンポアップする感じ。


内容はというと、STAP細胞のスキャンダルを事を荒立てて
スクープ・スキャンダル風に語るのでは全くなくて、
地道に積み上げた情報を整理していく手法。


なんといっても、記者の人たちの取材現場が垣間見れて面白い。

どうやって情報を取るか、引き出しの多さがカギになるだけでなく、
笹井氏、若山氏など一流の科学者たちと渡り合えるだけの理解度がなくては
ここまでの取材は不可能だ。


さらに、うがった見方や、ネガティブな観点で取材を進めるわけでなく、
あくまで事実として認定できるか、ペンディングにすべきか、
それらを見極めつつ、結論の出ないものはニュートラルなままにして
独断で片付けない姿勢が随所に見られた。

(須田記者は、STAP細胞の存在自体は、データ捏造とは別にある程度の時期までは信じていたようだけど。)


故人となってしまったけれど、笹井氏のみならず理研の学者さんたち、若山教授らが、
素早く取材メールに長文の回答を寄せるあたり、
科学者の使命感も感じられるし、
記者さんの信頼度もうかがわれる。

渦中の女性からは、一切回答がなかったので、その人の目線で書かれる部分はないけれど、
(個人攻撃にならないよう、当初はとくに気を使った様子もうかがわれる)
理研側の責任者たちからは多くの回答を受け取り、その実文がふんだんに盛り込まれている。


多忙なハズなのに、真摯に回答をよこす笹井さんのサービス精神には驚く。
その数40通。
須田記者も、必ず先方を思いやる文章を盛り込むなど、この上ない人間性が感じられる。


かなり筋の悪い事件だったという印象も深まった。
中心人物の女性は、調査で依頼された資料を数々出さないなど、大胆な無視ぶりが目を引き、
小心者ではとてもできない態度。かなりの大物だ。

コピペだらけの大学の博士課程の論文も、「ドラフトを出してしまった」、と言い訳したものの、
では最終版の提出を、というリクエストを長期間無視し、
やっと出したものは、前日にちゃちゃっと加筆されたもの。
場当たり的な言い訳も目立つ。


その一方、笹井氏のみならず、早々たる学者さんたちの洗脳っぷりが痛々しい。

真偽を問う必要を感じないほど、ぞっこん信じ切っていた様子が、
本人たちのメールから溢れんばかりに感じられる。
次々不審点が出てもなお、信奉し続けているその怖さ。

恐らく、STAP細胞なる神話、およびその神話のミューズを信じたがっていた、
もうそれは理屈でなく、一種熱に浮かされたお祭りだった、
そんな風に宴の後には感じられる。



捏造の科学者 STAP細胞事件捏造の科学者 STAP細胞事件
(2015/01/07)
須田 桃子

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2015.02.03 Tue | Books| 0 track backs,
菊池寛実賞 工芸の現在 展 / 菊池寛実記念智美術館
菊池寛実記念智美術館で現在行われている「菊池寛実賞 工芸の現在 展」へ。


「選定委員によって選出された、近年優れた活動を行う作家」さんたちの展示ということで、
予想していた陶器以外の工芸品が特に目を引いた。

中でも、相原健作さん(金工)の大ぶりの作品の意外性と存在感はずっしりと記憶に残る。


*写真撮影は内覧会の折りに許可を得ています。
P1670552.jpg


ミクロに近いような昆虫の世界が、
空間いっぱいに広がる様は、ダイナミック。


さらなる魅力は、
作品が発する、様々な対照的な要素。


自然界に通常数センチの存在として現れる昆虫が、巨大な姿で堂々とした存在感で表され、
限られたテリトリーを動き回るだけの存在が、広々とした無限の空間に羽ばたいている、
そんなサイズの対照性だけでなく -


材質・雰囲気の面でもー

金属独特の堅さが甲殻にピッタリ。それでいて、
金属なのになめらかで、しなやかで、繊細で。
「メタリック」から連想する冷たさに相反するような滑稽さも漂っていて。


さらに、工業製品としての金属が近代を彷彿とさせつつも、
自在置物に続くような、日本的な伝統・「和」をも感じさせる。


横から見てみる:

P1670536.jpg


ふと見れば、天井のライティングが何気にお洒落。

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下の写真左隅、(壁に井桁に並んだお皿の下)見えているのは、
江波富士子さんの「祈」の連作(インスタレーション)。


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ヴェネチア・ムラーノ島で考案された「ムッリーニ」なる技法だそう。

微細なガラス片を敷き詰めて制作された器は極上。
中でもその中の1点、白い器などは特に華麗で妖しく、いつまでも見ていたい。

繊細なガラス模様から労の大きさがうかがわれ、
その苦労の分だけ祈りの深さが漂う。



その他、中村信喬さんの博多人形も出展されていた。
独特の雰囲気を伝えるチャーミングな美術品。


解説でうかがった話によると、
この博多人形の英文の呼称において、今後「Dolls」という言葉は回避するらしい。
玩具のニュアンスが出てしまうため。


なるほど。

リヤドロは Lladró porcelain figurinesと呼ばれているので、
こちらは、Hakata clay figurinesとするなどの案もありかも。



相原健作氏(金工)、石田知史氏(ガラス)、江波冨士子氏(ガラス)、神農巌氏(陶磁)、須田賢司氏(木工)、田口義明氏(漆工)、築城則子氏(染織)、中村信喬氏(人形)、新里明士氏(陶磁)、春木均夫氏(人形)、武関翠篁氏(竹工)、山本晃氏(金工)の12名の方々の作品が展示されており、上記はごく一部。



うるわしく、ゆったりとした空間で、ゆっくりとひとつずつの作品と対峙できる。

***

最後にオマケ:

2年前に5日間入り浸ったルーブル美術館で撮った写真の中から西洋風工芸品はないか
探してみた。

探せども、小型・中型彫刻の域を出るものがない。

↓こんな感じの浮彫のようなものは多数あるけど。

16世紀、チェッリーニの「フォンテーヌブローのニンフ」
(下記2枚はルーブルで撮影したもの。)

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一方壺は、古代から様々なバリエーションがある。
縄文土器のワンパターンとは大違い。

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壺はともかく西洋の工芸品って、アジアほどの広がりがない印象もある。
東西の違い、探究ができていないけれど。


****

場所: 菊池寛実記念智美術館
住所: 〒105-0001 東京都港区虎ノ門 4-1-35 西久保ビル
展覧会: 「菊池寛実賞 工芸の現在」
会期: 2015年1月24日(土)~ 3月22日(日)
休館日: 毎週月曜日
開館時間: 11:00~18:00  ※入館は17:30まで
公式サイト: http://www.musee-tomo.or.jp/
2015.02.02 Mon | Art| 0 track backs,
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