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日常風景 * 写真・文章 Copyright@”Mas Ciclismo Diary”
「ラジオ体操」、海外で受け継がれる
日系人を名乗る海外からの労働者の中に、なりすましがいることに気が付いた。
本物の日系人に取材せねばならないことになっており、
偽物=まったくの外国人ではまずい。
さあ、困った。みな言葉は片言、顔つきも似たり寄ったり、どうやって見分けるか?

そんな折、私こそ本物、と名乗り出る者がいた。
どんなに巧妙な申し立てよりも強い説得力があった。
決め手はこの一言:
「私はラジオ体操ができる」 ・・・・


2014/8/22付日本経済新聞 夕刊[プロムナード]
ノンフィクション作家 高橋秀実氏筆「ニッポン人の証し?」、の一コマだ。


君が代斉唱なら、誰だってモノマネできる。
柔道などの国技の場合は、日本人ですら習っていなければできない。

そんなものより、ラジオ体操を代々受け継いできたことこそ、
「ニッポン人っぽさを体現するような気がした」と筆者は記す。


読んで思わずうなった。言い得て妙。
普段地味なるも、意外な底力があり、なかなか空恐ろしい、ラジオ体操。

”夏休み中の子供”の身分を終えたら、プイと見向きもされないことも多々。
だけど身体に染みついたものは、完全に忘れ去られることなく
心の底部に地味に居座り続け、気が付けばいつの間にやら日本の魂的存在、、とは。


そういえば、7月頃、近所で7時になるとあの懐かしい音楽が遠くかすかに聞こえていた。
私の頃は6時台じゃなかったっけ、などといぶかしく思いつつ、
集まる子の数は少ないのでは、
最終日、ご褒美にお菓子とかもらえるのかな、
などとチラリと頭をかすめた。


だけどそれもいつの間にか聞くことがなくなった。
ラジオ体操週間が終わったらしい。
終わったことすら気づかず、音楽が聞こえなくなったなぁ、などと思うこともないまま過ごしていた。
先述の記事を読むまでは。

やっぱり日本人にとって普段見向きもされない、無意識に近い慣習なのらしい、ラジオ体操。

2014.08.24 Sun | Society| 0 track backs,
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