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日常風景 * 写真・文章 Copyright@”Mas Ciclismo Diary”
携帯電話がなかったからこそ結ばれた恋
調べものをしていて、昔のDiaryのアーカイブを漁った。

以前Diary用に使っていたプロバイダーがサービス終了したので
基本的に2005年以前のDiaryはWeb上からは消滅したけれど、ハードに保存してある。


と、記憶に残るなつかしいエントリーを見つけた。

2005.11.23 (Wed)

1週間前の朝日新聞夕刊・文化欄の記事だった。小檜山博という名前の作家のショートエッセーに目が留まった。

40年ほど前のこと。彼はある女性と初めて会社帰りに待ち合わせをした。床屋に行ってめかしこむ彼。待ち合わせの喫茶店「田園」に出向いた。

彼女は来ない。1時間経っても、2時間経っても彼女は来ない。遂に待ちきれなくなって、彼は店を出ようとする。ふと気付いた。自分が待ち合わせした喫茶店は、「田園」ではなく、「上高地」だったのではないかと。

真っ青になって、彼は「上高地」に向かう。息せき切って駆けつけた彼。店内を見ると、彼女が涙ながらに待っていた。待ち合わせの時間から3時間ほどが経っていた。。。

そして、その彼女は、今やその作家の妻。

結びの言葉:あの頃もしも携帯電話があって、簡単に2人が会えていたら、2人は今頃結婚していなかったかもしれない。



「君の名は」「冬のソナタ」に見(といって実は両方とも見ていないけど)るもどかしいすれ違いは
携帯電話の時代には成り立たなかった。

そのせいか、TVドラマの純愛ものもヒットが出ない世の中だと聞く。


ちょっとしたすれ違いみたいな情感が、便利さの陰に消えていくのはどこか寂しい。
2014.07.30 Wed | Books| 0 track backs,
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