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日常風景 * 写真・文章 Copyright@”Mas Ciclismo Diary”
ヴァロットン周辺が賑わっている
起き上がれない状況から、歩ける状況へ。
立ち直りは早かったものの、だるさがいまだに抜けない。

行くべきか迷ったものの、完治しないイライラを鎮めねば、とストレス回避の意味で行ってきた。
東京藝術学舎 外苑キャンパス。
目的は、三菱一号館美術館で行われているヴァロットン展関連トークイベント。
タイトル:
「Ⅱ「伏線」-ストーリーは次の場面を用意している。」
出演:
辛酸なめ子さん×鈴木芳雄さん。


辛酸なめ子さん、以前着飾った写真しか見たことがなく、
新聞のコラムなどで読んでいたあの毒っぽさを裏切る静かなたたずまい。
そのギャップを堪能したゆるい一夜だった。

なめ子さんは、版画におしゃれを感じた模様。
「版画になると、スイス人のおしゃれさが出てる」と。

なめ子先生らしさを出すのが今回の趣旨だったので、スピリチュアルな話などところどころ脱線。
彼女っぷりが出てるこんなツイートも紹介される。




かの「ボール」の絵に関して、フクヘンこと鈴木芳雄さんが「縦にトリミングすると週刊新潮!」と言ったのは言い得て妙。


そうそう、上述の”毒っ気”といえば、このヴァロットンの毒っ気はとびきりだ。

白黒の強い対比の版画。
一見、男女が窓辺でなにやら語らっている風の図柄に「お金(L'argent)」などというタイトルがつけられ、
光景をありきたりに素直に見てはいけないと警鐘を鳴らし、人の奥底に潜むブラックな部分をえぐりとる。

それだけでなく、そんな訳ありな状況をタイトルとして絵の脇の解説スリップに入れるだけでは物足りず、
わざわざ版画上に彫って見せつけている。

絵の脇のスリップをちゃんと読んだ人だけがわかる隠されたトリックではなく、
見た人全てが気づくよう、あからさまに堂々とドキッとさせる手法。


展覧会では仕組まれた幾多の棘にチクチク刺され、それが気になって仕方ない。
2014.07.02 Wed | Art| 0 track backs,
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