日常風景 * 写真・文章 Copyright@”Mas Ciclismo Diary”
リミニの円形闘技場
リミニの古代遺跡は1世紀に建造されたティベリウスの橋
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2009年リミニレポート
http://tourdefrance.blog62.fc2.com/blog-entry-890.html
2014年リミニレポート
http://tourdefrance.blog62.fc2.com/blog-date-20140520.html

以外にも、まだいくつかある。

そのひとつが、楕円形の円形闘技場。
案内板によると、
外側が117.72 x 88.08 m
アリーナ部分が73.76 x 44.52 m.

P1600654.jpg



たまたま駅前の観光案内版で円形闘技場がある事を知り、最終日移動前に寄ってみた。
下の看板左上の緑部分がそれ。
国鉄駅(案内板上ではFSと書かれている)から歩いて簡単に行ける。

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予想通り、荒れた地面に遺跡のかけらがボコボコ放置プレイ状態になっていて、
立て看板が不愛想にあるだけ。

やはりローマのコロッセウムのあの残りっぷりは奇跡なのだな、という思いを新たにする。

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いや、それでも、ガッカリはしていない。
こういうのがいい。

奈良飛鳥路を歩いたときも、とくに古墳をみなくとも、ただ いにしえの繁栄がなんとなく想像できる
鄙びた空気を感じただけで満足だった。

なまじ新しい建材で消失した部分を補充して完璧なかたちで再現するより、
こうした往時の本物のかけらがころがっているだけでいい。
あとは想像力で補えばいい。

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不完全だからこそリアルなわけで
そういうカケラ求めて無駄に脚を使っている物好きな自分も、まんざら嫌いではない。

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* * * * *

◆ イタリア/エミーリア・ロマーニャの旅 エントリー一覧:

・ ラファエルの故郷ウルビーノにて ラファエルを見守る父の像を発見
・ ハイライトはウルビーノにあるラファエロの生家
・ ウルビーノの城門に上る
・ ウルビーノの画材屋さんで見つけたこんな演出 vs 秋葉
・ ウルビーノのドゥカーレ宮殿

・ リミニの円形闘技場
・ リミニ市立博物館の実力
・ リミニ/2世紀の外科医の家 その1 患者の落書を読んでみる
・ リミニ/2世紀の外科医の家 その2 出土されたガイコツは
・ リミニ/2世紀の外科医の家 その3 再現編
・ リミニとウルビーノ/マラテスタ寺院と国立マルケ州美術館の十字架像

・ サンマリノ共和国・グアイタの砦で石に書かれた署名探し
・ サンマリノ共和国・1970年台まで刑務所だったグアイタの砦
・ サンマリノ共和国・眺める人々
・ サンマリノ共和国・衛兵交代
・ イタリア/エミーリア・ロマーニャの旅 サンマリノ共和国・街の至る所に3つの塔

・ モデナのドォーモの浮彫 序章・ モデナのドォーモへの道
・ モデナのドォーモの説教台に描かれた最後の晩餐
・ モデナのドォーモ正面に彫られたアダムとイブ・ モデナの大聖堂壁面に描かれたカインとアベルの物語(前半部分)
・ モデナの大聖堂のカインとアベル続きとノアの箱舟

・ 海と古代と中世と。豊かなアンコーナ
・ サンタルカンジェロ・ディ・ロマーニャで見た至宝のような博物館
・ 終章 サンタルカンジェロ・ディ・ロマーニャの家並み


* * * * *
2014.05.31 Sat | Travel-Italy| 0 track backs,
ちょっと箸休めの話題 青学の学食 Lunch at 4 Euros
先日、青学で講義を受けた。

その後、1時間半後に日本橋で用事。
ゆっくりランチをとる時間がなかったため、選んだのが学食だった。

土曜日もオープンしていて、かなり賑わっている。

カレーや麺もあたけど、大々的に宣伝していた500円のランチをチョイス。

IMG_1972.jpg


広くて明るくて、巨大カフェテリアといった感じ。
ランチのネーミングもお洒落だったりして、学生にアピールするような工夫がされていた。
2014.05.30 Fri | Gourmet| 0 track backs,
イタリア、ちひろ美術館、そしてスターバックス --- ギリシャ神話の人魚をめぐって
ちひろ美術館で開催中の『コレクション びっくり!絵本水族館』展で、思いがけない対面があった。

マウリツィオ・オリヴォットというアーティストが描いた海の絵に、あるものが描かれていたのだ。
色とりどりの貝殻たちに包まれたファンタジックなこの作品の中央に、人間のような珍獣が描かれている。
(下の写真左の絵の中央)

上半身は人間の女性に見えるけれど、下半身は足ではなく二股に分かれたヒレになっている。

★下記1点の写真撮影は、内覧会の際、許可を得て行ったものです。


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あ、これはセイレーンだ・・・
思わず 1週間前の記憶が蘇る。


セイレーンはギリシャ神話に登場する人物/珍獣。
美声の歌で海の男たちを誘惑し陥れたといい、上半身が女性、下半身が鳥の形をしている。

中世になると腰から下は鳥でなく魚のヒレに変容していったけれど、
もともと鳥の二本足で表されたせいか、尾ひれが2つあるのが特色だ。


これまでに何度かセイレーンをモチーフにした絵などを見ているけれど、
先週イタリア・モデナの大聖堂で見たそれは、ひときわインパクトがあった。


しなやかな肢体(正確にはしなやかな股関節?)で尾ひれ2つをからだの両側で見せびらかしつつ、
やや素っ頓狂な風情を漂わせつつ、見開いた目で前方を凝視している。


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だから、ちひろ美術館で上述の絵を見たときは、
作家は絶対イタリア人だろう、そして、もしかしたらモデナのあの柱頭を見たことがあるかもしれない、そう思った。


作家の来歴ブリーフィングを見ると果たしてイタリア人で、
ウルビーノでイメージとアニメーションの学校に通ったことがあるという。


私がリミニに滞在中、それぞれウルビーノとモデナを訪問したように、
彼もまたウルビーノ滞在中にモデナに行ったのかもしれない。


もっともこれを見ずとも、イタリアにいれば、セレーンのイメージはあちこちで目にする。

例えば今回再訪したボローニャのマッジョーレ広場にいる“彼女”も、セイレーンだ。
ちょっと“はすっぱ”な感じだけれど。


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ちなみにウルビーノはラファエルの故郷だけあって、芸術を貴ぶ気風が残っているらしく、
アカデミア・ラファエロなどといった芸術学校的な組織を目にした。


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上述のオリヴォット氏が通ったというイメージ・アニメーション学校は、
ラファエロの生家(下の写真)のやや手前の小道を曲がった先にある。


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実はこのモデナの二股人魚、結構身近で頻繁に遭遇する。

これだ:

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このロゴだと、尾ひれ2つが途中一部見えなくなっているが、
尾ひれが完全に見えているスタバのロゴを見たことがある。


2年前のシアトル出張で。
1971年にできたスターバックス一号店には、初期のロゴが温存されているのだ。


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夜に前を通りかかったときは店内大混雑で、仕事仲間との打ち上げ時間が迫り、入店は諦めた。
スタバはあちこちにあったものの、一号店のバリューはなんとなく侮れず、ちょっと心残りだった。


スターバックスがこの図柄をモチーフにロゴマークに取り入れた背景はWebなどで諸説目にするけれど、
どれが本当なのかは知らない。


第一号店がつくられたシアトルは入江になっているものの、いわゆる海の町なので、
海をイメージしたものを取り入れたのは頷ける。

かつてセイレーンが歌声で人々を惹きつけたように、コーヒーのアロマで海の人々を惹きつけよう、
そんなアピールだったかもしれない。



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さて、話は戻って、ちひろ美術館ではこのように、いわさきちひろさん以外の絵の展示も行っている。

ご子息が、絵本のルーブル美術館を目指して設立されたと聞けば、なるほど、と思う。


ゆえに、収蔵量も膨大で、いわさきちひろさんの絵が9400点、
その他のコレクションは33か国203人のアーティストによる17300点にものぼる。

小粒だけど教育などにも非常に熱心に取り組んでいらっしゃる。


館長は黒柳徹子さん。
そういえば、私もかつて愛読した「窓ぎわのトットちゃん」の表紙の絵には、
生前、ちひろさんによって描かれた絵が使用されている。


窓ぎわのトットちゃん窓ぎわのトットちゃん
(1981/03/06)
黒柳 徹子、いわさき ちひろ 他

商品詳細を見る


2014年5月21日(水)~2014年8月3日(日)までは、
「ちひろ没後40年 ちひろになれる!7つの法則 ―技法徹底解剖―」および
「コレクション びっくり!絵本水族館」
が同時開催されている。


公式サイト:http://www.chihiro.jp/tokyo/




((ちひろ美術館今回の展覧会詳細は、折りたたんで以下のとおり記載:))
2014.05.29 Thu | Travel-Italy| 0 track backs,
モデナのドォーモの説教台に描かれた最後の晩餐
いよいよ念願のモデナのドォーモ(大聖堂)と対面。
くだんの説教台に近づいて、望遠鏡出動。

中央には最後の晩餐が彫られていた。


「最後の晩餐」比較が好きな私。
同テーマをもとに描かれた世界の名画/浮彫のブックレットをもっているが、
その中でぼんやりこの浮彫を見た記憶がある。
これか、この大聖堂に帰属するものだったか。


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そのブックレットを見る限り、これが作製された12世紀頃までは、最後の晩餐の構図としては

・円卓の半分から上に全員座る
・テーブルの手前にひとりユダだけが座る
・長方形のテーブルの奥側に、全員が一列で並ぶ(本浮彫の構図)

この3パターンがほとんどのようだ。
最後の描き方は、その後ルネサンス期にもダヴィンチらが採用している。


その後14世紀には、ジョットやドゥッチョらが描いたように、テーブルを全員がぐるりと囲むパターンが散見されるようになる。
後姿の光輪をどう描くかに、みな腐心したようだけれど。



それにしても、見事な作品。
さっそくいつものようにユダ探しをしてみる。

イエスの膝の上にもたれかかるようにした男の頭上に光輪がないので、これか、と思ったが、
手に何も持ってないから違う。
パンを食べさせてもらっている男(光輪はあるが)がユダのようだ。


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それが証拠に、金袋を携えている。
イエスが、使徒のひとりにパンを与えて裏切り者を暗に指し示すという場面があり、
その場面を描いているもののようだ。

テーブルの手前には鱗付きのリアルな魚!

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これを創作したのは、アンセルモ・ダ・カンピオーネ。

1180年のこと。
当時職人は無記名が基本で、(時代は下って1500年頃の仏タピストリー”一角獣”ですら作者名は記されていない)
そんな中、自分の名前を明記したということは自信あってのことではないか、とも言われている。


衣服やテーブルクロスの襞が見事。
丹念に彫られた人々は表情がとても豊か。
内面性に切り込むようなルネサンスの萌芽をすでに感じる。


彩色が今も残っていて、温かみがあり、
整然とした静かな美しさがある。

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こちらの説教台全体のテーマは、キリストの受難。
その他の浮彫を見てみる。

スクロヴェーニ礼拝堂のジョットの絵でも有名な「ユダの接吻」、
内面の葛藤までもがうかがわれる表情。

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「弟子の足を洗うキリスト」、
イエスの光輪に、朱が差してあるように見える。

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「笞打ち」「十字架の道行き」。
木彫りという堅さに抵抗して、目いっぱい柔らかさを出そうとしているよう。
十字架を背負うイエスの首の垂れ方など。

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奥のアプスには黄金に輝く聖母マリアの戴冠の図。

P1590361.jpg


アプスに描かれた聖母マリアの戴冠はローマのモザイクなどでさんざん見たけれど
それらと比較して、明るい印象。

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金地が無地で広がる部分が多いので、輝きは強いけれど、
ローマのサンタマリアマッジョーレ大聖堂の方が、装飾全体としてはきらびやかだった。

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聖母マリアの戴冠は、こちらのパネルにも描かれていた。

1385年、セラフィーノ・セラフィーニ作。

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よかった、イベントが終了してくれて。
立ち入り禁止の縄が解除されなかったら、これらは全く見ることができなかった。



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2014.05.28 Wed | Travel-Italy| 0 track backs,
モデナのドォーモへの道。
モデナ大聖堂浮彫の続きに入る前に、そのときの状況などを記してみる。


例によって地図もなく訪れたモデナは駅前が広々していて、
出口を出た途端、またもや やられた、と思った。

モデナは先に書いたように、日曜日、電車のみで行ける場所、という理由で
結構直前に予定を決めてふらりと来たもので、街の大きさなども調べていない。

標識に「チェントロ=中心地」と書かれていても、車用なので、必ずしも徒歩で理想的な道とは限らない。


どうやら中心地まではバスで行くパターン。
縮尺がわからないものの、地図を見た感じでは1㎞程度歩けば何か見えてきそうだった。
(駅にいる限りにおいては、どこまでいけば何が見えるのかも見当つかず。)

とにかく歩き出す。
日曜の住宅街は人影もなく、少々心細い。

さらに一本道でないのが玉に瑕。
やや大回りだったかもしれないが、大き目の道を進む。
ショートカットを試みて”しあさっての方向”に出てしまうよりいい。

今回は宿の無料WIFIを使用しただけで、モデムの貸し出しはせず、
よってサービスのいい店に入らない限りipadの道案内が使えない。

ただ、大都市を含まない観光だったので、迷ってもたかが知れているから、と屋外WIFIは敢えて放棄した。
ちなみにリミニには、広場に無料WIFIスポットが何か所かあった。



そうやってどうにか中心地にたどり着き、高い建物目指してドゥオーモに到着。

が、待ち受けていたのは・・・(前にも書いた通り)外まで響き渡る讃美歌。

入口の規制はなかったものの、数メートルのところで、「関係者以外立ち入り禁止」の綱。

周囲の観光客は全体の写真を撮ってすごすご帰っていた。


だが、私はそうはいかない。
あれを間近で見たいのだ、あれ!
ほの暗いのも手伝って、こんな遠くからじゃ、なにも見えない。

前方の十字架の下(以下の写真では十字架の1㎝ほど下)にある横に渡された板。
この説教台のフリーズ彫刻が、すごい、と小耳に挟んだのだ。

既視感が嫌で画像は見ておらず、どんな図柄なのかは詳しくはチェックしていないが、
最後の晩餐などが彫られていると聞く。


P1590245.jpg

(後ろ向きの人々がいわゆる中の人たちで、讃美歌を謳っている。)


ドイツあたりの団体旅行客などは、はなから中にも入らずに正面外壁のレリーフの説明だけで帰って行った。

この催しがいつまで続くのか聞きたかったけれど、観光客は知らないだろうし、
中の人に聞くわけにもいかない。

運を天に任せることに。

ちょっと嫌だったのは(?)入退場自由らしく、きちんと正装した人々が後から続々入ってくること。
今から入場っていうことは、終わりはまだまだ先?
そこはかとなく延々続いたらどうしよう。

(ちなみにイタリアの伊達男よろしく幼稚園児が白縁のサングラスにイカした白いスラックス姿でくるなど、
見る分には面白かった。感嘆するやら呆れるやら。)


仕方なく外壁を見るなどして時間つぶしすること1時間弱。


やがて人がざわざわし始め正面に飛んでいくと、通行止めが解除に。

そして、讃美歌を主導していた子供たちの親が、こぞって写真撮影を開始。

なんとも自由な雰囲気。
これほどの大聖堂でも、権威をかざした場所というより、親しみやすい場所になっている。
信仰あってこそ、なのではあろうけれど。


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モデナの大聖堂の話、つづく



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2014.05.27 Tue | Travel-Italy| 0 track backs,
サンタルカンジェロ・ディ・ロマーニャで見た秀逸ボタン博物館
「ロレートの町は大したことはないわよ」、
リミニのカフェテリアで隣の席になった女性とおしゃべりしている最中、こう言われた。


翌日はアンコーナからバスでロレートへ行くつもりだったのだが、その一言で辞めにした。

ロレートは、唯一 大聖堂が売りと聞いていたのだけど、モデナですごいのを見てしまったし、
ちょっと毛色の違うところに行こうか、という気になった。


そこで、リミニ郊外に行くことに。
理由は、広義のリミニを全域カバーするバスの7日券を所持していたから。


リミニ中心地の移動の場合1ゾーンの24時間券の方が断然お得なのだけど、
万が一ゾーンを乗り越ししたら嫌だし、都度検札機を通すのもめんどくさく、
私は郊外全てをカバーする7日券を買うことにした。

せっかく郊外バスに乗れるのなら、どこか行ってみようよ、という安直な発想だ。


観光案内所で郊外の見どころを聞き、勧められるがまま、
何があるのかも知らずにサンタルカンジェロ・ディ・ロマーニャ という街へ。

つまらなかったらさっさと帰ってくればいい。
バス代無料だし!?


宿そばの停留所から1時間で到着。

街の中心部がどっち方面かもよくわからず歩き出す。
なかなか感じのいい街だ。
中世風のお城もある。
(あとで地元の人に聞いたら、ここは一般公開はしておらず、個人の持ち主がいて、
夏だけの別荘といった感じで使用しているそう。)


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突如現れる古代風の柱。
こういうのが好きだ。
日常生活で出くわさないものを求めるのが旅だと思っているので。

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途中でインフォメーションオフィスを見つけ、地図をもらい観光スポットを聞く。

お勧めのひとつが入場無料のムセオ・デル・ボットーネ=ボタンの博物館だった。

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入ると、オーナーらしき男性が、さっとそばにきて説明を始める。

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「これはね、ピカソがココ・シャネルのためにデザインしたボタン。」

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「これは、マリー・アントワネットが使用した貴重なもの。」

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「とりわけ僕が好きなのはこれ。
冷戦終結で鉄のカーテンが取り払われ、米国とソビエトが手を携えた記念に作られたもの。
両国の融和の証として、単なるボタンである以前にシンボルなんだ。」

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見るとニューヨークの摩天楼とクレムリンが描かれたデザインだった。
USAとソ連を表すCCCPの文字。

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「この中で一番古いのはこれ。1600年の中国のボタンだよ。
中国まで買い付けに行ったんだ。」

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「買い付けのために海外に行くこともしばしばだ。
ベルリンの壁崩壊のときも飛んで行ったよ。」
(といって壁のかけらを見せてくれた。「お金を出せば買えた」、とのこと。)

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「シャネルやヴェルサーチといったブランド品のボタンもお気に入りだけど、
特に“xx”製のは、とびきりキレイだね。」
(“xx”という単語がわからず首をひねったら“コンキリア(の裏側)”と言っていたので、
フランス語でいうところのコキーユ=貝のことと思われ、螺鈿のことらしい。)

いかにもアフリカといった感じのお面ぽいボタンや
こうした美しいヴェネチアグラスのボタンなどは、見ただけで
どのあたりから来たボタンか わかるのも面白い。

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おびただしい数のコレクションなのに、
日本へは買い付けに行ったこともなく、日本製は1つもないという。

もともと着物文化の国だから、日本を象徴するような古いボタンなどは余りないのかもしれない。

でも、蒔絵のボタンとか、浮世絵入りとか、これぞ日本風のボタンがあったら
誰かこの博物館に寄付してくれないかなぁ、と思った。

この圧倒されるようなボタンの宝庫の中に、なにか日本のものを殿堂入りさせたい。


とにかくその数の多さは圧巻だ。

「クアル・エ・ラ・パッショーネ・ペル・イ・ボットーネ! マ・ペルケ?」
なんたるボタンへの情熱。でも何故?
聞くと、こんな答え。

「僕はもともとボタンを売っていたんだ。
みるみる間に膨大な数になり、店をたたんだあとはこうして見せることにした。
世界にボタン博物館はあちこちあるけど、売って・集めてという由来をもつ博物館はここだけ。
昨夜もラジオのインタビューに応じて30分もしゃべらされたよ。
テレビや雑誌にも出たしね。」


とにかく壁中ボタンだらけ。
ほかにも例えば -
ヴァチカンの傭兵のくるみボタン。

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モーツァルトが使用したもの。

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ファシストのボタンはやはりいかめしい。

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マリー・ローランサンの絵をボタンで作った額。

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2間続きの部屋の奥にはこんな洞窟も。
この住居兼博物館、歴史的建造物を利用しているようだ。

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最後に、「ちょっとちょっと、こっちへ来てごらん」というので奥へ行くと、
「この中からこっそり君だけにひとつプレゼントするよ。スワロスフキーのボタンか、これ(花の模様の大き目のボタン)。」

見せられた箱には100個ぐらいボタンが入っていて、
入館者に「君だけに」などと毎回言ってあげているのだろう。
スワロフスキーの小ぶりのものを頂いた。

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更に、「そのカメラ、セルフシャッターは付いているだろう?
ツーショットを撮ろう」と言ってくる。

使い方がわからない、というと、じゃあこうして撮ろう、
と、カメラをこちらに向けて2人を収める格好でツーショット写真をまんまと撮影してしまった。


こんな夫の様子は毎度のことらしく、
傍らでは奥さんが、知らん顔して別のお客さんに説明していた。

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このオーナー、大したものだな、と思ったのは、子供たちが目の前を通り過ぎたとき。
素早く彼らを呼び止めて、ボタンの説明を始めた。

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そして中に呼び入れ、子供たちに様々な啓蒙的な話をしていた。
チャラチャラ女性だけを捕まえて熱弁をふるうだけではない。
筋金入りのボタン愛好者だ。


博物館を後にして、あとは地元出身の芸術家のギャラリーに寄ったり、ローマの遺跡らしきものを見て回ったり。



ぶらりバスの旅。
小さな街で見つけた至宝のような博物館。
雄弁で情熱的なオーナーが抱くボタンへの思い入れ。

有名な観光地巡り以上に思い出深い1日となった。



この驚くべきボタン博物館のサイトはこちら:
http://www.bottoni-museo.it/default.htm



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2014.05.26 Mon | Travel-Italy| 0 track backs,
モデナのドォーモの浮彫 序章
1099年に建設され、1106年に聖別されたというモデナの大聖堂・ドゥオーモは、
世界文化遺産というだけあって、それは大した貫禄だった。

もともとの設計はランフランコ。
その後、12世紀半ばにカンピオネージ家により翼廊と聖歌隊席の東側に手が加えられた、
と案内板にある。

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今回の旅はバスでしか行けない場所を3ヶ所含んでおり、
バスの便がない日曜日の過ごし方を考えあぐねた結果、電車でのみ行ける場所ということで
モデナ行きを決めた。

ただリスクもあった。
日曜日は聖体拝領などで中に入れない時間帯があること。
いつかアクイレイアでそれにぶちあたった。
ジロのゴールを見るため途中下車して行ったため、聖体拝領終了まで待つ時間がなく
少しだけ見せてもらって移動した苦い思い出がある。

今回はサイトでばっちり調べて、15時以降はOK、15時から17時までの間がお勧め、とあったので、
心強く思いつつ現地に向かった。

ところが、大聖堂に近づいたとき、中から讃美歌が聞こえてきた。
なんかいやーな予感。

果たして入口は入れたものの、数メートルのところに綱が張ってあり、
一般立ち入り禁止、とのこと。

讃美歌の集いのような祭典が行われ、正装した家族連れで中は溢れかえっていた。
いつ終わるのだろう、と思いつつ、とりあえず外に出る。
こういうイレギュラーな祭典のようなものまではサイトに案内が出ていなかった。
やられた。

仕方ないので裏側に回り、外から愛でることにする。
上を見上げると、、、

P1590131_20140525100711632.jpg


むむ・・?なんか”変わったもの”が見える。

P1590141.jpg

小ぶりのメトープ(浮彫石板)なのだけど・・・

P1590140.jpg


人の姿のようだけど、なんかちょっと大胆な雰囲気??

この高さでは、肉眼で把握するのは無理。
望遠鏡出動。

おやおや、なんだかアラレもない格好の人物。
一体女性?男性?

あとでネットに当たったところ、ここのサイトで訳が分かった。

The Hermaphroditeとある。
つまり、雌雄同体。

P1590128.jpg


だから、こうなる訳か・・・

上記のサイトには、この浮彫とほぼ同一でありながら、もっと古びたものが掲載されており、
付属の博物館所蔵とあるので、
私が見たものは後年差し替えられたものらしい。
オリジナルは1100年とのこと。

時間つぶしの建物裏側鑑賞で、いきなりインパクトのあるものを見てしまった。

ほかにもこんなのや
(上記サイトによると、魚を食べる者、という題名だった。)

P1590144.jpg


珍獣と人間が描かれたようなものも。

P1590151.jpg


こうして時間をつぶしつつも、聖堂内の讃美歌はまだ続く。

今度は逆側の側面を鑑賞する。

P1590105.jpg


こちらはそれぞれが小さく仕切られた浮彫になっているのだけど、かなり表情豊か。
中でもこれが気に入った。

頭でっかちな馬上の人。

P1590107.jpg

やけに凛々しい大人顔。
でいて、体躯は子供っぽい、このアンバランス。

そして馬も、下半身が人魚のようで、上半身と下半身が同じく不一致。


いやはやスゴイ。
こうしたファンタジーをまったく力むことなくクリエートすることができた中世の人々。

現代人が、抽象画とかシュールレアリズムとかフォービズムとか、名称をつけつつ
あれこれ苦労を重ねて芸術品を生み出してきたのに比べ、
素直な感覚で、当時の人たちはいとも簡単に生み出すことができたようなフシがある。

みずみずしい感性の源流が、神話に馴染んだ生活ぶりからくるのか、
はたまた、素朴な生活ぶりゆえなのかはわからないけれど、
彼の人々は、現代人にはない煌めくセンスを宿していたのだなぁ、と半ばあきれ果てながら名品の数々を楽しんだ。



* * * * *

◆ イタリア/エミーリア・ロマーニャの旅 エントリー一覧:

・ ラファエルの故郷ウルビーノにて ラファエルを見守る父の像を発見
・ ハイライトはウルビーノにあるラファエロの生家
・ ウルビーノの城門に上る
・ ウルビーノの画材屋さんで見つけたこんな演出 vs 秋葉
・ ウルビーノのドゥカーレ宮殿

・ リミニの円形闘技場
・ リミニ市立博物館の実力
・ リミニ/2世紀の外科医の家 その1 患者の落書を読んでみる
・ リミニ/2世紀の外科医の家 その2 出土されたガイコツは
・ リミニ/2世紀の外科医の家 その3 再現編
・ リミニとウルビーノ/マラテスタ寺院と国立マルケ州美術館の十字架像

・ サンマリノ共和国・グアイタの砦で石に書かれた署名探し
・ サンマリノ共和国・1970年台まで刑務所だったグアイタの砦
・ サンマリノ共和国・眺める人々
・ サンマリノ共和国・衛兵交代
・ イタリア/エミーリア・ロマーニャの旅 サンマリノ共和国・街の至る所に3つの塔

・ モデナのドォーモの浮彫 序章・ モデナのドォーモへの道
・ モデナのドォーモの説教台に描かれた最後の晩餐
・ モデナのドォーモ正面に彫られたアダムとイブ・ モデナの大聖堂壁面に描かれたカインとアベルの物語(前半部分)
・ モデナの大聖堂のカインとアベル続きとノアの箱舟

・ 海と古代と中世と。豊かなアンコーナ
・ サンタルカンジェロ・ディ・ロマーニャで見た至宝のような博物館
・ 終章 サンタルカンジェロ・ディ・ロマーニャの家並み


* * * * *
2014.05.25 Sun | Travel-Italy| 0 track backs,
ラファエルの故郷にて ラファエルを見守る父の像を発見
今回の旅では、ルネッサンスの巨匠ラファエッロ・サンティの故郷ウルビーノを訪ねた。

これまでも行きたいと思いつつも果たせなかった理由は2つある:

まず、アクセスの悪さ。
国鉄駅はないのでペーザロからバスで行くしかない。

次に、彼は若くして故郷を離れたため、作品はほとんどこの地にはない。

そのためウルビーノに行っても、単に生家がある程度、そんなふうにも聞いていた。

それでも、行けばなにか足跡があるのでは、などと思い、
なんとなくあこがれを持っていた。

例によって、下調べは最低限。
ガイドブックにあるものを確認しました、という旅は避けよう。
本で読んだのか実際に目で見たのか、あとで記憶がごちゃまぜになる危険もあるし。

今までどこからともなく耳にした情報を記憶の底から救い出しながら歩くことにする。
逃してしまうものがあるかもしれない。
でも、先入観なしで意外性を楽しむのもいいだろう。
第一それほど大きな町でもないのだから、それほど多くの物を見逃すとも考えにくい。

行って驚いた。
昔の風情がそのまま残って、想像以上にラファエロの息づいが深く残る町だった。

まずはローマ広場を目指す。
ラファエロの大きな銅像があると聞く。

P1580617.jpg


見覚えのある自画像のとおりの顔立ち。

P1580648.jpg


絵の具が置かれた格好のパレットや筆がやけにリアルで、今にも絵を描きだしそう。

P1580647.jpg


台座部分には浮彫。
教皇の絵を描くラファエロの構図だろうか。

P1580645a.jpg

足元には子供たちの彫刻もあり、

P1580643.jpg


「RAPHAEL VLBIANAS」と書かれている。
VはUと読まれるので、ラファエル・ウルビアナスとなる。
ウルビーノのラファエルという意味だろう。

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ローマ広場にラファエル像がある、というのは聞いたことがあったけれど、
周囲をぐるりと胸像に囲まれているとは知らなかった。

P1580620.jpg


どおってことのない、よくあちこちの公園にあるような地元出身者の胸像なのだろうと思いつつも、
急ぐ旅でもないからひとつずつ彫刻を見て回ろう、そう歩き出したら -
ジョヴァンニ・サンティつまり、ラファエルの父の像があった。

父もまた一流の芸術家であったと聞く。
息子と違っていかめしい顔つきだ。

P1580630.jpg


父の像は向かって左側の方に置かれており、父の目線に立ってみれば、
息子を木の陰から見守る格好になっている。
意図されたロケーションではなかろうか。

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その他ウルビーノ近郊出身のブラマンテの胸像も。
彼の建築図がラファエルの生家に置かれており、
ウルビーノを歩いているとブラマンテの名前がチラホラ出てくる。

ダヴィンチの最後の晩餐が飾られているミラノのサンタ・マリア・デレ・グラーツィエ聖堂を設計した人だ。

P1580628.jpg


さらなる驚きはピエロ・デッラ・フランチェスカ。
これには意表をつかれた。
こんなところで出会うとは。

その後町を歩いて案内板などで知ったのだが、彼はウルビーノに滞在したことがある。
そういえば、ウルビーノ公夫妻 の肖像などの作品も残している。

そんな関係で彼の足跡もウルビーノには残されていて、
それは意外な発見だった。

P1580633.jpg

それにしても、ラファエロの像とともに父やピエロ・デッラ・フランチェスカの像もあったとは
これまで耳にしたことがなかった。

多少なりともゆとりのある旅、そしてガイドブックを手にしない旅は、ときに新鮮な驚きを与えてくれる。



* * * * *

◆ イタリア/エミーリア・ロマーニャの旅 エントリー一覧:

・ ラファエルの故郷ウルビーノにて ラファエルを見守る父の像を発見
・ ハイライトはウルビーノにあるラファエロの生家
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・ リミニ/2世紀の外科医の家 その3 再現編
・ リミニとウルビーノ/マラテスタ寺院と国立マルケ州美術館の十字架像

・ サンマリノ共和国・グアイタの砦で石に書かれた署名探し
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・ サンマリノ共和国・眺める人々
・ サンマリノ共和国・衛兵交代
・ サンマリノ共和国・街の至る所に3つの塔

・ モデナのドォーモの浮彫 序章・ モデナのドォーモへの道
・ モデナのドォーモの説教台に描かれた最後の晩餐
・ モデナのドォーモ正面に彫られたアダムとイブ・ モデナの大聖堂壁面に描かれたカインとアベルの物語(前半部分)
・ モデナの大聖堂のカインとアベル続きとノアの箱舟

・ 海と古代と中世と。豊かなアンコーナ
・ サンタルカンジェロ・ディ・ロマーニャで見た至宝のような博物館
・ 終章 サンタルカンジェロ・ディ・ロマーニャの家並み


* * * * *
2014.05.24 Sat | Travel-Italy| 0 track backs,
帰国して
帰国して、無意識のうちにイタリアとあれこれ比較をする自分がいるわけで、
今までよしとしてきたものについて疑問が湧いたりしてる。

例えば利便性の追求。
わが国はとにかく便利であること、を追い求めてきた。
それを美徳と思う気持ちは変わらない。
でも、あまりに利便性追求の理念が全面に出過ぎて、なんかガツガツしてる、そう思えてきた。
不便なことを見下げる風潮があるのでは、と。

不便だからこそ生まれる人との触れ合い、それを犠牲にした上での便利さだということに気づいた時、
ちょっと日本人は奢っている、そう思えてきた。
2014.05.23 Fri | Travel-Italy| 0 track backs,
イタリア便り: 空港へ行く前にちょっと寄り道
さてイタリアからパリ経由日本へ。

今回は電車の遅延に高い確率で遭遇したせいもあり、
空港までの時間をかなりコンサバに、つまり多めに取っておいた。

空港のある町に滞在して、そこから飛行場に向かうだけなら気は楽なのだけど、
リミニのホテルからバスで30分先の国鉄駅に行き、そこからボローニャに移動して、駅から空港バスという
乗り物づくしのせいで、ひとつ乗り損ねればどんどん影響が広がる。

ボローニャ経由の電車の遅延が頻繁に発生していて、
前日などは110分の遅延だった。
私自身遅延とキャンセルを経験したのがボローニャがらみ。
2時間遅延しても間に合う時間にホテルを出た。

ところが今回はバスも電車もとんとん拍子で、最速のシナリオで行ってくれた。
ボローニャからそのまま空港バスに乗ったら4時間前についてしまう状況に。

では折角なので市内観光といくか。
キャリアバッグとハンドバックと大きな手荷物用バッグを引きずりながら
徒歩で市内を目指す。

3度目なので方向はわかっている。
いつもはバスを使ったけれど、今回は徒歩。
行けるところまで行って、半分の地点で引き返すことに。

下手にバスに乗って遠くまで行ってしまい、帰りにバスが来ない
などという事態を避けるため。

中心地はバスでも結構遠いイメージだったけど、
1.5kmぐらいだったようだ。

教会にも入りたかったけれど、がらがらとキャリアを転がして入るのは
NGだろうと諦めた。

その代わり、今まで遭遇したことのない歴史的建造物を発見。

市立図書館のようだ。

ヒストリカルなにおいがぷんぷんした造り。
どういう起源なのか、あとでゆっくり調べよう。


P1600875.jpg

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P1600918.jpg


まあこんな感じで堪能して、それでも早めに駅に戻ったため、余裕で空港へ。
ボローニャ~パリも定刻どおり。
今はパリ・シャルルドゴール。
15分だけ無料というWIFIを使用中。

本日の移動に関して難点をあげるとすると、飛行機でパリに降り立つ際、悪天候のせいか、一旦着陸態勢に入ったあと、
急上昇して、その後ずっと旋回しっぱなしだったこと。

なにせHOP UPとかいう小さな機体。
ガタガタという揺れが絶え間なくて、ああ、早く降りたい~。

雲が低く垂れ込めて、着陸がようやく始まっても地上が見えない。
視界不良とかで、着陸を一旦諦めたのだろうか?
ボローニャからの便は、シャルルドゴールの中でもとびきりさびれたターミナルGに降り立つので、
混雑で着陸待ちとかいうことはなさそうだし。

30分ほどゆらゆらして、降り立ったパリは土砂降り。
ターミナルGは、ローカル空港のような簡易なつくり。

タラップを降りて、雨降りしきる中、駆け足で建物へ。
人影もまばらでさびしいGターミナルからバスでEへ移動。

保安を通ることなく、いきなりゲートに到着。
便利になったものだ。
2014.05.22 Thu | Travel-Italy| 0 track backs,
イタリア便り:朝食込み・冷蔵庫の中のドリンク/お菓子&WIFI無料で 1泊二十五ユーロの宿の実力
今回の旅行の楽しみは、観光だけでなく、朝食にあった。
とにかく朝食がすごいことになっている、というもっぱらの評判の宿。

それでいて、(シーズンオフとはいえ)、1泊朝食込み二十五ユーロの安さ。

さて、7時半、そわそわとダイニングへと向かう。
このあたりのホテルは、朝食8時から、というところも多い中、7時台というのも嬉しい。

TABLE1)-1
ケーキが並ぶ。

P1580906.jpg

TABLE1)-2
逆側からも写真をパチリ。

大ぶりなので、一回につき1-2つが精一杯。

P1580907.jpg

TABLE2)
こちらは甘いパンが中心。
とはいえこちらのテーブルは手付かずだった。
前種類制覇など所詮無理だし、とにかく野菜と果物とたんぱく質を優先することに。

P1580909.jpg

TABLE3
シリアルとヨーグルトのテーブル。

P1580908.jpg


TABLE4)
メインのテーブル。
両端の保温用の銀色の蓋付きプレートには、
ソーセージと野菜(左)および
スクランブルエッグとベーコン(右)
が入っている。
私はこちらまでは食べ切れずに、5泊ステイして、1度ソーセージを食しただけだった。
ハムそのものは食べずとも、ハム入りパイを毎日食べたので。
このパイは小ぶりで丁度よかった。

バラエティが多い上、日替わりで違うものが出てくるものもあり。

奥の透明のプレートには、ハム(左)とチーズ(右)。
こちらは結局一度も食べなかった。
一切れが大きいので。

この写真の日のピザは、ルッコラとチーズだった(中央)。

P1600161.jpg

TABLE4)野菜コーナーアップ1
上の写真とは日付が違うけれど、中央に置かれているのはだいたいこんな雰囲気。
温野菜があるのが嬉しい。

P1580898.jpg

TABLE4)野菜コーナー アップ2
野菜類は毎日積極的に食した。

P1580897.jpg


TABLE5)フルーツコーナー
左に見えるのは、オレンジ絞り機。
イタリアのオレンジは実が多くてジューシー。文句無くおいしい。

P1580488a.jpg

TABLE5)アップ1
切ったメロン、パイナップル、キウイのほか、りんごなどそのまま置かれ
洋ナシやピーチのシロップ漬け、杏、いちじく、プラムなども。

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TABLE5)アップ2
めずらしい左は、ソフトアイスクリームが出てくるマシン。
1度だけトライしたものの、いつもおなかいっぱいで、アイスクリームまではいきつかない日も。
クリーミーな味だった。

右は、いちご+チョコレート。
私は毎日チョコなしでイチゴのみ食べた。

P1580903.jpg


TABLE5)アップ3
牛乳は、アーモンドの牛乳、ココナツの牛乳、豆乳など前4種類。
アーモンド牛乳をかけたシリアルがつぼだった。

ジュースは2種類が日替わり、水が2種。

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TABLE6
パン。
完全にスルーしたので、よくわからないけれど、イタリア人は、こんなにいろいろほかに食べ物の種類があっても、
必ずパンを取る人が多かった。

P1580491.jpg


TABLE7
コーヒー。
自動とはいえすごい。
エスプレッソマシンなので、マキアートも時間をかけてエスプレッソでつくられる。
私はマキアート(デミタスダブルの量)+ホットミルクでカフェオレにして飲んだ。

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更に驚きは、焼きたてのクレープが自動的に出てきたこと。
なんたる気合いの入りよう。
脱帽。

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ということで、取り合わせはこんな感じ。
DAY-1
これが前菜。
このあとメインで更にいろいろ取って、最後にあまいもので締め。

P1580902.jpg

DAY-2
この日の前菜

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DAY-2
メイン。前菜的な。

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肝心のお部屋はというと、5泊だったので、エコノミーシングルからダブルへアップグレード。
シンプルだけど、新築で気持ちいい。
エアコンあり、WIFI無料。
金庫あり。(他の部屋は知らないけれど。)

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冷蔵庫あり。
中のものは無料。
中には水x2、ジュースx2、おかし2種。
水は毎日補充あり。

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アメニティは最低限だけど、もうこれだけ至れり尽くせりなら文句一切無し。
到着するとアイスティのWelcomeドリンク。
部屋には冷蔵庫の中のお菓子とは別に、Welcomeスイート。

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部屋も、海側にして頂けた。
建物で遮られるけれど、海が断片的に見える。
朝6時の海。

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最上階(4F)だったのだけど、部屋の外がテラスになってた。
ここでひとりでお茶をしたことも。

P1590456.jpg


宿泊客が少ないのと、最上階だったせいか、常に物音ひとつしなかった。
朝は、ピーチクパーチク小鳥のさえずりが聞こえ、心地よい目覚め。

リミニはリミニ~リミニミラマーレにかけてホテルが600件以上あるので、
クオリティが一様に高い印象。

駅から離れると、シーズンオフでクローズになっているホテルもちらほら。

この宿は従兄弟同士の男女が共同経営しているようで、
いずれも感じがよい。
うちひとりが、先日パンターニの本を買ってくれた人。

東京なら、この朝食だけで今回の宿泊代を上回ってしまうかもしれないな。
関連記事
2014.05.21 Wed | Travel-Italy| 0 track backs,
イタリア・リミニの魅力
イタリア便り:リゾートビーチと古代ローマの遺跡が共存する町に5連泊


■ AD21年に造られた橋を渡る

今回の旅はこんな感じで始まった:

→ 5月の連休にまた旅行をするぞ!
→ 役所関係の仕事の助っ人をした3月いっぱい、毎日が締め切りのような日々で、余裕なし。
→ 企画立てる気力もなく断念。
→ 以前同じフロアだった女性から聞いた耳寄りの話を思い出す:海外旅行は連休過ぎが狙い目よ、と。
→ かくいう彼女は既に連休をはずした旅行を計画したという。ならば私も!
→ ツーレは無理なので一人旅。どこに行こう?(アイディアなし)
→ 以前一泊したリミーニで、ピエロ・デッラフランチェスカの絵を見損なった心残りあり。
→ じゃあリミーニにしよう。リゾート地なのでホテルのクオリティが高く、オフシーズンは安いのも魅力。
(実際今回私は朝食付き25ユーロのホテルに泊まってる。この驚異の(いい意味で)ホテルの話はまたあとで。)
→ サンマリノやラファエロの故郷ウルビーノへのアクセスとして便利。それも魅力。

ちなみに以前リミーニに一泊したのはこんな事情だった:

→ 9月、エアフラがエコノミーの値段でビジネスに乗れるキャンペーン開始。
→ この機会にフィレンツェを予約したという知人の話を聞く。行かなくちゃ!(また人に感化されたパターン)
→ が、出遅れた。イタリアの場合、日本ーボローニャしか取れず。でもいいや。
→ ボローニャ付近の観光地ってどこ?イタリア観光局に聞こう。
→ 「ラヴェンナが一押しです」、決定!
→ しかしラヴェンナは宿がいまいち。付近で探す。
→ アクセスのいいリミーニに一泊29ユーロ朝食付きの高評価の宿発見(今回のとは別)
→ すぐに移動するため駅そばというのも魅力。じゃあここにしよう。
→ リミーニは、マルコ・パンターニが最期を迎えた場所(自転車選手です)。彼が亡くなったホテルもついでに見よう。
→ 出発。パンターニのホテル割り出し成功(既に安宿は取り壊されまったく別のハイレベルのホテルになっていたが、名前は存続。)
→ 町歩きをしたところ、ビーチだけでなく、駅の反対側に古代遺跡のすごいのがあることを発見。
→ 1泊じゃ時間が足りない。ビーチはどこまでも美しく、背中合わせで古代浪漫。2つの味があってなんて素敵な町!
→ また来たい。


このリミーニという町は、ローマ時代交通の要所であったようで、
紀元前187年にマルクス・アエミリウス・レピドゥスがリミーニ~ピアチェンツァ間にアエミリウス街道(エミリア街道)を造ったとの由。
リミーニ~ピアチェンツァ間はいまでも電車で簡単に行ける(先日便がキャンセルになったあの恨めしい路線だ。)

さらにピリウス街道が造られて、ラヴェンナ、アクイレイアまでつながり、広域の交通網が完成。

紀元後14年にはシーザーがリミニを流れるマッキア川に架ける橋の建設に着手。
完成は、紀元後21年、ティベリウスの時代になってから。

そしてその橋が、今でも日常生活に立派に使われている。
2000年前の橋が!

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一応中型車までは双方向に通行可能。
端には一段高い歩道が設置されているのだが、狭い上に石がつるつるしていて、車道にはみ出しそうになる。

これは、橋の欄干の一部。

P1600093.jpg


5つのアーチ構造をもつこの石の橋は強固な構造で、数々の侵略や洪水にも耐えてきた。。。
とまあこんなことが橋の袂のパネルに書かれている。

橋の名前は完成者の名前をとったようで、ティベリオ橋。

アーチの部分には寺院風の浮き彫り。

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この橋は、前回の訪問で偶然通りかかり見ているのだけど、
なんにも町のことを知らずに行ってこんなものに遭遇したものだから、それはたいそう驚いた。

いつ見ても、やっぱりすごい。
ローマの底力。


そのほかアウグストス門だの城壁の一部だのあるわけだけど、
それはさておき、駅と逆側は一転、リゾート風景が広がっている。

以下は3日前、早めに駅に到着したので海岸まで行って
撮影したもの。
駅から海岸までは、僅か2ブロックほど。

駅の先のこんな景色に誘惑され、ふらふらと向かっていく。

P1580495.jpg

海岸に出る前にこんなオブジェ。

P1580500.jpg

ウッドデッキがわたしてあるので、砂に埋もれずに海岸付近を歩くことができる。

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オフシーズンなので静かだけど、真夏は結構な賑わいだろう。

P1580519.jpg

連日快晴だけど、これまでの最高気温は21度、21度、25度、25度といったところ。
乾燥していて涼やかな風が時折吹くので、体感温度はそれよりやや低い感じか。

それでも夏の盛りを待ち切れない人たちが、ぽつり、ぽつり。

P1590020ajpg.jpg

朝8時の空。
やけに、雲に表情がある。

P1580522.jpg

刻々と換わり行く空・雲。
空を見上げて飽きないのは久しぶり。

P1580516.jpg

さて、そろそろ電車がくるころか。
駅に戻ろう。

駅といってもリメインのミニ駅ではなく、この日使ったのは、その隣のローカル駅の方。

週末のせいなのか、これがデフォルトなのか、駅は無人。

P1580538.jpg

心もとない券売機がひとつ。
海に出る前に切符は購入してあった。

P1580533.jpg

戻ってみるとカップルがこの券売機と格闘中。
使えなくなったらしい。

ギリギリセーフだった私。
どうするのかと注目していたら、奥さんの方が一目散にそばのタバッキ(いろいろ売ってる個人経営の小さな店)へと向かっていった。

列車が入線する直前に切符を手に戻ってきた。
ぜいぜい息を切らしていたけど、(私にとっては)折角の機会なので聞いてみた。

故障したらタバッキで買えばいいの?
そう、切符はタバッキでも買える、とのこと。

不便なりに、緩く機能している不思議な素顔を再び垣間見た。
2014.05.20 Tue | Travel-Italy| 0 track backs,
イタリア便り:今日は列車がキャンセルなど
出かける途中で下車してジロデイタリアのレースを見物しようかな、などと考えたまではいいけれど
列車が45分遅延の表示からキャンセルへ。

1時間待ちぼうけになってしまった。
この1時間というのがどうにも半端で観光するには短すぎるわけだ。

まあなんとか次の列車には乗れて、フィアンツァに到着。
いくらか覚悟してはいたものの、予想以上に駅前は静まり返っている。
1ブロック先がコースなのだけど、人影まばら。
通過の町というのはこんなものなのか。
余り盛り上がってはおりません。

もっともスタート地点が車ならそこそこ近いので、ファンの人たちはそちらに見に行っている可能性もある。

さて、盛り上がらないとはいいつつも、こんな感じでいつか写真で見たエロイカレースさながらの
レトロな一群がプロトンが通過する前にコースを走っていたりして。

P1590003.jpg


そして恒例の風景:
「写真撮ってよ」、と勝手にポーズをとる人たちがここにもまた一組。

私の統計学上、男子2人組というパターンが圧倒的。
老若は問わないが、女子から言われたことは(集団でない限り)ほとんど記憶にない。

撮ってもらったからといって、メールで写真を請求するわけでなし。
いまだに解明不可能なこの心理状態。

とかなんとか言いつつも、カメラを向けて写真は撮ってさしあげる私なのだった。
「送りましょうか」とか言うことも無く、それでおしまいなのだけど。

P1590026_2014051904420957e.jpg


プロトン通過15分前、やっとレースの雰囲気になってきた。
おまわりさんが通行止めを開始したのだった。

P1590020.jpg

さて、プロトンは風のごとくあっという間で、まあそれは織り込み済み。
動体視力が悪すぎるのか、日本人選手、確認できず。
すみません。


撮った写真がうまくアップできないので、ここで唐突に話は変わって、
ホテルの人からこんなプレゼント。

非売品のパンターニ関連の小冊子。
コンティ著なので、とりあえずレアな一流品だ。

P1590457.jpg


この本、どうやって手に入れたのかホテル共同経営者(名前はベッペ)に聞いたら、「私のために買った」と。

チェックインのとき、宿の人がフレンドリーであれこれ話すうちに、
パンターニの故郷と、彼が終焉を迎えた場所を見に行ったことなど伝えた。

それを覚えていてくれて、そんな折、チェゼーナ、リミニ界隈のローカルな新聞のオマケでこれがついていることを宣伝で知り、
新聞をわざわざ買って、この小冊子をゲットしてくれたそう。

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イタリア語なので、ぼちぼち読みます。
ありがとう。

そして、ジロ見物のあと本日行った場所はモデナ。
ドゥオーモがとにかく突っ込みどころ満載。

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中世の素朴な生物表現がなんともお茶目で微笑ましい。
たとえばこちらの柱。

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純朴そのものといった眼差しだけど、どこか深層心理を見透かされてしまいそうな
ちょっとドキっとしてしまう、どんぐりまなこなのだった。

P1590200.jpg

でもって帰り。

鬼門の電車は、というと -
この日はこの路線を通過する便が軒並みだめのようで、この通り。

右の55とか45というのが遅延の時間。
ほとんどが大幅遅延。

P1590433.jpg


いつまでにどこに行かねば、という時間に縛られない旅はいままでほとんど記憶に無い。
今回初めて超緩く、目的地も余り定めず事前予習もなく、という旅をしている。

過去、時間との闘いトラベルでは、電車がここまでダメダメのことはなく、いつもなんとか
大体においてうまいこといっていた、或いは帳尻がちゃんと合ったのだけど、
そういう縛りがなくなった途端、電車もどっとルーズになるとは、
なんだか不思議なめぐり合わせ、と感心してしまう。
2014.05.19 Mon | Travel-Italy| 0 track backs,
イタリア便り 気性が荒い・・・鳩たち
ラファエルの故郷で。
石畳の急な坂道をぜいぜい言いながら歩いていると、
頭上からけたたましい音が。

見上げると、3羽の鳩。
左の2羽が、すごい勢いでくちばしをつけている。

P1580808.jpg


求愛シーン・・などというロマンチックなものではない。
くわえた餌を互いに離さず、熾烈なバトルになっていた。

じたばたし合ううものだからむしれた羽が空に舞い上がる。
互いに譲らず、強情さは呆れるほど。
延々とくちばしで綱引きを続けつつ、奇声を上げている。
人間ならさしずめガチの取っ組み合いといったところ。

余りの激しさに開いた呆れてしまった。
(残り1羽は静観。が、このあと2羽と一緒に穴の奥に消えたので、もしかしたら
漁夫の利を得ようとしていたのかも。)

嗚呼、イタリアの鳩は強烈だ。

舞台はここ。壁の情報の穴の中。
そばにはラファエロの家。

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2014.05.18 Sun | Travel-Italy| 0 track backs,
イタリア便り : ボローニャの駅にて
というわけで、ワンタッチで電車を逃したボローニャで、
お昼時だし、ということでランチの店を探すことに。
けれど駅前にはよさげな店はなく。

マクドナルドで7ユーロ超のビッグマックを食べるのは癪だ。
カフェは観光客目当てかしょしょけたパニーニを7ユーロで売っている。
気が乗らず、駅に戻る。

アパレル系の店は入っているのにカフェがない。
探し回ったけど、すでに30分以上経過。

ホームや通路のあちこちに、サンドイッチなどの自販機は置いてある。

諦めて、えい、ボローニャならばボローニャハムのサンドイッチにしよう
と決める。

カードを入れようとして、5%の文字に目が留まる。
カードだと5%のコミッションを取るようだ。

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ならば現金。
0.05ユーロコインなどを駆使して2.2ユーロのやつをゲット。
生ハムのロールサンドは1.8ユーロ。

電車の中で食したのだけど、ハムサンドはボリュームもあり、
マヨネーズとクリームチーズが混ざったようなソースがかかっていて、まずまずの味。

毎日商品は入れ替えしてるのだろうか?
ふと食べた後に気になって賞味期限を見てみた。

6月6日とある。
今日は5月16日。

写真は、ホームの天井に設置されていた最新鋭の(?)防犯ビデオ。

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2014.05.17 Sat | Travel-Italy| 0 track backs,
イタリア時間にハマる
今日はことごとく接続を逃す1日になった。

ボローニャの空港がイタリア仕様でバゲージが出るまでに時間がかかったり
などなどあって、空港駅からバスに乗れたのは、
着陸1時間後だった。
鉄道駅では1分タッチで電車をミス。
まあ無理かなとは思った。
というのも、券売機で買うとき、アラームが出た。
「貴方の買おうとしているチケットは1分後に出発です」と。
でも強引に買った。
遅延もしてるかもしれないし。

が、そんなときに限って定刻に出てしまい、1時間待ちぼうけ。
ところが次の列車が見事に20分遅れ。
遅れて欲しいものが遅ず、遅れてほしくないものが、、、という悪いパターン。

ただ、購入のときに、「このあと3本遅れまでは同じ切符で乗れます」という表示が出た。
値段も同じ値段だったので、逃すことも予想内ではあったが。

ランチに出たものの店は無く、いきなりテンション下がる。

更に目的地に到着するなり20分に1本のバスは出てしまい。
その後もバスは行ったばかりというのが重なって、
どっぷりイタリア仕様にはまっている。


2014.05.17 Sat | Travel-Italy| 0 track backs,
乗り継ぎの人がみないなくなり
パリで乗り換え。
メインのゲートへ行く人は右、マイナーのゲートは左。
ところが、左に行く人がいない。

見ると、早朝の接続便は私のフライト以外ほとんどメジャーゲート。
仕方なく一人で保安ゲートに向かうと、やはり。
マイナーなほうは国内線など近距離のみなのでまだオープンしないという。

かなりまたされそう。
が、たとえオープンしてゲートに到着したとしても、おそらくほかに人影はないのでは。

となると以前の二の舞になる。
トイレで歯磨き中、男女がトイレのドアのところに立ち、通せんぼされたときのこと。

そのときはたまたま女性3人組の観光客がトイレに来たのでそれと入れ替えに逃げた。
が、男女は少しだけ私の後を追ってきた。

早朝、国内線の人の居ないトイレほど危ないものはない。
待つなら国際線の、人が大勢居る方。

ということで、別のゲートに向かい、いい時間になったら
シャトルバスで指定されたゲートに行くこととした。

元来た場所に戻ったら、既にフロアはもぬけの殻。
一人でメジャーなゲートへとてくてく向かう。
迷路のようなシャルルドゴールの中を。
2014.05.16 Fri | Travel-Others| 0 track backs,
羽田発国際便
羽田国際空港初利用中。
これまでエールフランスは真夜中の便で朝6時着だったので、
それよりひとあし早く4時前にパリに着く成田発の便を使用していた。
が、このほど羽田空港からも早朝到着便が乗り入れ。
初利用となる。

ただひとつ思ったのは、成田のほうがラッシュがましだった。
羽田の場合、私はJR山手線を使用するため、電車の混雑ぶりが・・・
特に品川駅(ため息)

浜松町でモノレールでもよかったけど、時間的に京急の方が早かった。
御崎口行きと羽田行きが同じホームだなんてどきどきしてしまうのだl。

普段、ホームで待っていればどの電車に乗ってもOKという生活ばかりしているもので。

ちなみに、エアフラのゴールドカードはとっくに失効し、
平民になったため、クレジットカードラウンジを使用しているのだが、
これが成田より当然のことながらシャビー。

ドリンク自販機(無料だけど)から。
部屋でなく通路の一角を仕切って簡単に作った感じ。

でもガラス張りでまあいいか、といったところ。
WIFIは2時間まで無料。

そうそう、場所がわかりづらい。

メインの保安所のそばにちょこんと案内板があり、
COACHの脇を入ったところ。
2014.05.15 Thu | Travel-Others| 0 track backs,
パスネットの時代が恋しい: 素敵な美術展柄が満載!
引き出しの中を掻きまわしつつ、探し物をしていると、
毎年の大掃除でも手つかずの一角が目に留まった。

薄いカードが100枚近く入っている。

掃除のときにも目には入るのだが、使用されなくなったプリペイドカードだとわかるので、
それを出すことはせず、いつもその場所はスルーしていた。
でもこれって使用済みテレカだっけ?
ふと疑問に思い取り出してみた。

東京メトロや私鉄のプリペイドカード、今は亡きパスネットだった。


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そうだそうだ、スイカやパスモに切り替えられる前、切符を買う代わりにこんなプリペイドを使ってた。

いろんな柄があったけど、折角なら楽しい方がいい。
だから私はいつも美術展の広告が入ったものを買っていた。


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こちらはパスネットを買うと付いてくる外側のケース。
これを美術館受け付けで見せると展覧会の割引きが少し受けられる、そんな機能も持ち合わせていた。

カードよりやや大ぶりで邪魔なので普通は捨てるのだけど、いくつかこれもとっておいてある。

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カードだけ買って実際に行っていないコレクションもある。

でも、これは行った、あれはパスした、あ、こんなのもあったっけ、うわなつかしい・・・
などなど、使い道のないカードではあるものの、後生大事にとっておいてよかった、そう実感。


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一番上の写真にあるメトロポリタン展は、見終わった後、かなり満足だったのを覚えている。
一緒に行ったのが、高校時代の友人だったということも。
あの時買ったカタログやクリアファイルもある。


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つくづく、現在のスイカ、パスモは味気ないなぁ。


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美術館展覧会シリーズの図柄はいつも限定販売だったから、地下鉄の販売告知などを
チェックして、タイムリーに買う必要があった。
美術シリーズがない時期は、ちょっと違うタイプのもの、例えばピーター・ラビットなどでよしとした。

単なる素っ気ない無地のものは買わない。
パスモごときでも、意外に気合が入っていたみたいだ、私。


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これならパンフレットを保存するよりずっと場所を取らない。
コンパクトでありながら、光沢地に描かれる絵はどれも色移りもよく画質がいい。

使い捨てプリペイドカード自体、存在感が薄くなってしまい、
(クオカードや図書カードはそんなに手にするものでもないし)
このような鑑賞の楽しみはもう絶滅状態とみていいだろう。

レゾンデートル(存在意義)がなくなってしまった鉄道のプリペイドカード。
でも、その本来の機能とは別にある価値は侮れず、なくなってしまって寂しいもののひとつと言える。
2014.05.15 Thu | Art| 0 track backs,
穏やかな言葉で伝わる深い悲しみ
カンボジアつながりで、この話。

先日の日経新聞夕刊(「夕刊文化))に
カンボジア大虐殺から奇跡の生還を果たした映画監督リティ・パニュ氏の話が出ていた。

父は家畜と同じものを食すことを拒み餓死。
禁を犯してパニュ少年が魚を持ち帰った丁度その日に、母は衰弱死。
命を落とした人の数は170万人。

彼は今、暗黒のポル・ポト派政権時代に失われ、真の意味で体験できなかった20年間を掘り起こすべく、
映画制作を行っている。

そうした作業を彼はこう評す:

「最初から大きなシャベルでは彫り起こせない。考古学者のようにブラシでコツコツと掘る。
何か見つかっても、すぐに人に見せない。手に取って、いとおしむ。
そしてできるだけ忠実に、真実に近い形で再構成する。それが私の仕事だ。」


慟哭といった露わな感情表現を使わずとも大きく訴えかけるものがある。

穏やかな言葉なのに、(それだからこそ?)、悲惨な時代に生きた人の傷の深さがじわじわと胸に迫って来る。
2014.05.14 Wed | Travel-Others| 0 track backs,
2014年版ナイスなランチ:JR上野駅の穴場(ふたたびブラッスリーレカン・上野)
つい先日エントリーしたばかりだけれど、再びブラッスリー―レカン(上野)へ。
先日は平日に立ち寄った上野駅でさっさとクイックランチを食したわけだけど、
先日の連休中に再訪。


ということで時間もあり、ゆっくり外装を堪能。
なにしろここは、上野駅貴賓室を利用したレストランなのだから。


写真 (5)

写真 (3)


人気店なので、運が悪いと結構待つ。
連休だし、都内公園無料日で上野動物園はイモ洗い状態だったので、
レカン入店は難しいかと半ばあきらめつつ向かったところ、
ナントもラッキー。
3番目の順番でしかも人数2人と少なかったのですぐに通された。

お客さんの回転を速くする必要もあり、サービスが迅速なのがいい。
老舗レカンということで、ソツもない。
咥えて雰囲気もよくハズレない料理ということで、お気に入り。


前菜:

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メイン私:

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メインツーレ:

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以上に、コーヒー、パンが付いてくる。
プラス500円でデザート盛り合わせが付く。


頂いたのはこちらのコース:
http://www.lecringinza.co.jp/brasserie/menu/lunch/b/
Bコース2100円
2014.05.13 Tue | Gourmet| 0 track backs,
頭痛・肩こり・腰痛・高血圧
1.頭痛の種類と対処法 - 私の場合
2.低血圧だったはずなのに気が付けば168まで上昇。1日で111まで下げてみた、その方法


1.頭痛の種類と対処法 - 私の場合(あくまで個人の印象です)

1-1)緊張性頭痛 → 1日収まるのを待つしかない
数年前まで週末になってほっとするとよく発生した頭痛がこれ。
肩こりのせいとは聞くが、仕事で根を詰めているときよりそれが終わってほっとしたときに発生するのが特色。
頭の血管が膨張している感じ。
こういうときはお風呂に入ると逆効果。
スポーツもやる気がしない。
寝ても痛い感じ。
胃腸の調子もおかしくなるのが常で、食事はあまり摂らない。
大体1日で終わるので、ひたすら耐える。2日かかることもあるけど平日には治る。


1-2) 疲労性頭痛 → ひたすら寝る
旅行中に何度となく起こしたことがある。
疲れすぎによるのは明らか。
立っていられない。
揉んだりして治るものじゃない。
大体観光途中で徐々に襲われるので、いつも青息吐息でなんとか宿までたどり着き、崩れるようにベッドに入る。
食事もあまり摂れない。
ただ、疲れが取れる程度に、軽くぬるめのお風呂に浸かると少し楽になる。
とにかくひたすらよくなるまで寝る。途中で無理して動いたりしない。
ものすごい勢いで痛いので、もはやこれまでかと観念するのだが、
まずいと思ったらすぐに大人しく寝るのでいつも翌日には回復する。
辛くてロキソニンとか服用したくなるんだけど、痛みが消えると動いてしまうので、
ここはとにかく動かないこと。
痛みに耐えかねて服用したとしても、それはあくまで寝る為。
動くために飲んではダメ。


1-3) 肩こり性・腰痛性頭痛 → 筋を狙い撃ちして揉む
これが最近悩まされているタイプの頭痛。
朝おきるとピンと頭の奥の筋が痛む。
後頭部などしきりに揉むのだがこれが全く効果なし。
かといって激痛でもなく、食欲も問題ないのでダラダラとなされるがままとなる。
が、奥の方がズーンと痛いのが気になるし、気力もそがれるので、じたばたとあれこれやってみた。
腰からふくらはぎにかけて揉むと少し楽になる気がする。
その辺の筋とも連動しているのかもしれない。
更にあれこれ試した結果、遂に揉んで効果のある個所を見つけた。
効果のあるツボは後頭部ではなく、私の場合顔の方だった。
眉の上から顎の脇にかけて縦にきている筋を揉んだら頭痛からそこの部分の痛みに替わり、徐々に痛みは取れてきた。
ただし腰痛と連動している感じなので、疲れると軽くぶりかえす。何度となくこれを繰り返すことになる。


2.低血圧だったはずなのに気が付けば168まで上昇。1日で111まで下げてみた、その方法

まずい、低血圧で60(下)-88(上)が標準だったのに、去年あたりから上がりはじめ
遂に今年の健診でアラームがついた。
158.
以来頻繁にはかるようにしているが、先日は遂に168.
考えられる原因は血流の悪さ。
背中ばりばり、肩鉄板、腰痛ひどし。
指圧に行ったが匙を投げられた。
有名人御用達のリンパマッサージに行ったけど、ひどすぎてリンパマッサージでは対処できないと。

仕方なく自分であれこれ研究してやってみた。
やっと少しほぐれてきたのだが、まず肩甲骨からほぐしたのが効果てきめんだった。
まずストレッチポールで肩甲骨を徹底的にほぐす。
TVで見たように、横にして背中を柔らかくしていった。
そうしているうちに、痛い筋がどんどん名乗り出てくるので、それをいたちごっこで揉んだりストレッチしたり。
ソフトヨガはとにかく効果ある。

コツ:
ひとつの筋を引っ張るときはいろんな角度からやらないとダメ。足を延ばしたりひねったりなど。
身体の筋はつながっているので、全身でストレッチする。
呼吸とうまく合わせて行う。

で、血圧測定結果:
土曜夜:158
日曜昼:148 → (ヨガの後)130 → (ストレッチ*のあと)120 → (お風呂の後)111(下は66)

ストレッチはどのようにやったかというと、ふくらはぎは第二の心臓というヨガの先生の言葉を思い出し
ふくらはぎをせっせとマッサージ。
でもそれだけだと私の場合いまひとつ。
腰を伸ばすポーズを徹底的に行った結果、かなり楽になり、このとき頭痛も治っていた。

だがしかし、根本的にうっ血しやすくなっているらしく
暫くするとまた130ぐらいに簡単に上がってしまう。

以前マッサージで腰が悪い、という見立てが出た時は、あまりに状況がひどくて自覚症状がなかった。
最近肩甲骨マッサージを始めてからやっと自覚症状が出てきたので、
肩甲骨の詰まりは体中の赤信号を目くらまししてしまう、というのが結論だ。

ということで、身体がバリバリだったら、まず肩甲骨からほぐし、
徐々に突っ張ってきた筋を揉んでいく。
お風呂は半身浴などで眺めに入る、ヨガを頑張る、などで地道に自己治療していくつもり。
2014.05.12 Mon | Private| 0 track backs,
ラッキーだったナポレオン
去年ゆったりとパリ滞在できたお蔭で、普段スキップするルーブル美術館・フランス絵画の部屋を鑑賞した。

そこで、改めて感じたのは、ナポレオンの肖像画の多さ。

《ナポレオンの戴冠式》といった有名なものだけでなく、
美男ぶりをアピールする単独画や、戦場で采配をふるうヒロイックな姿など。
あまちゃんに登場したあの図は、様々なバージョンがあり、ルーブル以外の美術館にも置かれているらしい。

参照「あまちゃんに登場したナポレオン / ナポレオンとアート」

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自画像発注がお好きとは、ナポレオン、よほどのナルシスト、と思ったが、都美の「ルーヴル美術館展—地中海 四千年のものがたり」で聞いた話によれば、
英雄像を幾度となく繰り出すことで、権力をアピールし洗脳する狙い定めた意図があった由。


そんな折り、5/8付け日経新聞で、更になるほど、という解説を目にした。

先週から楽しみにしている中野京子先生の「絵を買う人々 2」というコラムによると、
絵の収集で名高いエカテリーナ大皇やフリードリヒ大王とは異なり、
ナポレオンはラッキーだった、と。

彼は絵を買う人というより、戦争で絵を奪う人であったが、
ダヴィッドという傑出した画家が同時代にいたため、優れた自画像を数々残すことができ、
プロパガンダとして活用できた、という。

なるほど権力者が後世にどう伝えられるかという事に関していえば、
本人の実力次第でどう語り継がれるかが決まるけれど、どういう視覚的印象を残すかについては、写真不在の時代、
絵筆の力にひたすら頼らざるを得ない。
運も実力のうちとはよく言ったもので。


それにしても「絵を買う」という視点、なかなか目の付け所がレアで興味深い。


以下は再掲となるが、ルーブルにて。ドラローシュとグロの作品。


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2014.05.10 Sat | Art| 0 track backs,
何の見返りもなく勉強のための勉強がしたい、目指したいのはEtude Brut
前エントリーで入れたアール・ブリュット。(Art Brut=生の芸術)

「Brut」とは、そのままの・野生の、といった意味。
職業として目指す芸術等でなく、雑念のない自然体の芸術のこと。

であれば、いま私が今目指したいのは、敢えて言えば、「Etude Brut」エテュード・ブリュットだろうか。
(私の造語だけど)

ただ勉強のためだけに勉強がしたい。
xxに役立つから、とかいう実利を追い求めるのでなく、ピュアな教養として。

以前はそれができていた。
大学卒業後も、週末はよく英語の問題集に向かっていた。
知識がひとつずつ増えていくのが、ただただ楽しくて。

あの時の気持ちをよみがえらせたい。
2014.05.09 Fri | Private| 0 track backs,
アール・ブリュット のBrutという言葉
連休中、NHKニュースで何度か耳にした「アール・ブリュット」。

もともと画家ジャン・デュビュッフェがクリエートした言葉だそうで、WIKIの言葉を借りれば、「芸術の伝統的な訓練を受けておらず、・・モードに一切とらわれることなく自然に表現した作品のこと」なのだとか。

このほど千代田区で展覧会が開催されており、障がい者の方たちなどが、てらうことなくピュアな精神に基づき作製した作品が並ぶ。

この「アール・ブリュット」、和訳が「生の芸術」であると聞けば、自ずと文字は確定する。Art Brut.
フランス語でBrutは、そのままの、といった意味がある。

英語だとCrude(天然のままの)が近いだろうか。
Crude Oilといえば原油の意味だ。
(英語ではCrude ArtではなくOutsider Artと訳されているそう。)

但しフランス語のBrutは守備範囲が広い言葉で、総数のような意味も持ち合わせるため、
国民総生産の「総」の意味としても使用される。
英語:GNP=Gross National Product
仏語:PNB=Produit National Brut

Art Brutの時のBrutは男性形なので、正式な発音はアール・ブリュのはず。


現在千代田区で展覧会が行われており、会場は3331 Arts Chiyoda。
旧練成中学校を利用して誕生したアートセンターで、地下1階、地上3階の館内には、アートギャラリー、オフィス、カフェなどが入居している旨サイトに書かれている。

作品の一部がテレビで紹介されていたけれど、ものを創造していく魂を直接的にぶつけた作品が揃い、圧倒される。
Brutには荒削りのニュアンスもあるけれど、まさにそうした雑念のない野性味の迫力だろうか。

NHKや国立近代美術館のキュレーターの方などが後押ししているようだ。

http://www.3331.jp/schedule/002353.html
日程: 2014年04月05日(土)~2014年05月18日(日)
時間: 12:00-19:00
休み: 火曜日※但し、4月29日(火・祝)と5月6日(火・祝)は開場
料金: 800円
備考: ※65歳以上の方は500円、千代田区民と中学生以下および障害者手帳をご提示の方とその付添者1名は無料
会場: 1F メインギャラリー
2014.05.09 Fri | Art| 0 track backs,
東御苑探索
以前東御苑のガイドツアーに参加したことがある。
たっぷり2時間、元宮内庁勤務など、事情に詳しい方がボランティアで案内してくださる。


話を聞くにつけ、天皇皇后両陛下のアイディアがたっぷりつまった場所であることがわかる。
ちょっとした段差もバリアフリーの観点から好ましくないと、改善されたり、
古代の木々を再現して、鑑賞する機会を設けたり。

その他、木々につけられた便利なネームプレート。
これも両陛下の発案だそう。

実際にこの武蔵野の林にあるコナラの札は皇后美智子様が自らつけられたもの。

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新聞記事にもなっている。

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石垣の話も興味深い。

野面積み、打込み接ぎ、切込み接ぎなど異なる手法を見ることができる。

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以前は石の所有者の紋がついていたという。

修復で取り替えられた石が多いので、紋付の石はそう簡単には見つからないが、
汐見坂のところでひとつ見つけた。

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また、石の筋は、本来縦と決まっているが、江戸時代に復旧された際に
縦と横が混在。
最新の復旧工事では、その時点の物を忠実に再現することになっているから、
縦横入り混じった状況をそのまま敢えて復元したという。

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2014.05.08 Thu | 国内探索| 0 track backs,
なんとも緩かったロードレース2000年
1999年以来ホームページ上にアップしていたロードレースニュース。

目下ゆるゆるとLivedoor Blogの方へ移行中。そんな中やっと2000年5月のニュースを移行完了。

読み返してみれば、EPOの検査がツールで漸く行われることになったとか、
血液検査で疑惑が浮上した選手に対し監督が走行続行を切願するシーンなど、
呆れるほど緩かったなぁと今改めて感じる。

結局、監督や関係者たちが元選手というケースが多く、薬物に対して不感症になっていた実態がそこにある。

ロードレースNews~2000年5月まで
2014.05.08 Thu | Cyclde Road Race| 0 track backs,
2003年のWeb Diaryを復刻してみた、時代を感じるなぁ
私がWebで日記をつけ始めたのは2000年の中ごろ。
当時ブログというツールはなかったので、プロバイダーと有料契約をし、タグを手打ちして入力して作成していた。

今ではそのプロバイダーはサービスを終え、日記はWeb上で見ることはできない。
けれどログをとっていたので、PCハードに全て保存している。

たまたま昔のログを見ていたら、10年前の日記が興味深かった。
ツール・ド・フランスの為の宿を必死で探している。
出発5日前のこと。

2000年以降、ファックスでなくEメールで予約できるホテルが増えたものの
当時まだいわゆる”ネット予約”などという便利な時代ではなく、単純に宿にメールをして
「x月x日に行くのでツイン1部屋空いていますか?」
などとメッセージをシコシコ打ち、返事を待つしかなかった。


当時の奮闘ぶりが蘇り面白かったので、以下の通り復刻してみた。

===> http://tourdefrance.blog62.fc2.com/blog-entry-2348.html
2014.05.06 Tue | Private| 0 track backs,
秩父の芝桜
◆ 本日のつぶやき:
「”穴場”というのは(ネットがなかった)古き良き時代のもう取り返しのつかない現象なのだろうか」



絨毯のように広がる芝桜を実際にこの目で見て見たくて、秩父の芝桜の丘(羊山公園)へ。


最寄り駅は秩父。
近くはないけど、大げさな旅行という訳でもないこの微妙な距離、なんだか中学生の遠足気分。

芝桜というと、”緑地で咲いているつづじの引き立て役という立ち位置”の印象で、
このように主役として眺めるのは初めてのこと。

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濃淡異なる花々でつけられた幾何学模様。

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張り付きのカメラマンも。

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行ってみて気づいたこと。
花畑だけでなく、遠くに山並みが見えるこの非日常感がよい。

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ぎっしり植わっている場所と、周囲にスペースを設けつつ植わっているところがある。
品種の違いなのだろうか。

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そばにいた人たちが、「芝桜ってハート形なのよね」と言ってた。
確かに。

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それにしても最近「とっておきの内緒の穴場」が消滅しつつある。
ネットによる情報の瞬時拡散で、かつて空いていた「いい場所」が激混みの状況。
この日は朝早かったせいもあり羊山公園の混雑はそれほどでもなかったけど、時間帯によっては牛歩状態だったよう。

情報社会の恩恵を受けている身なのだから文句は言えないけれど、
穴場というのは古き良き時代のもう取り返しのつかない現象なのだろうか。


(一方で、どおってことない近所の人には見捨てられた場所なのに、
ネットで煽られたか、電車でわざわざ礼賛する人の数が半端でなく、
実際の価値以上に過剰に評価されてしまっている、、、と感じることもある。
例えばうちの近所の某所のように。
電車で帰っていく人たちの後ろ姿を眺めつつ、こんな所は都内ごちゃまんとあるのに踊らされちゃったのかなぁ
と悲哀を感じたり。)

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一帯は公園になっていて、芝桜エリア以外に散策もいい。

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ちょっと上った小さな山だから、到達するには通常コースと急峻コースの2つがある。
急峻な方は、帰りの下り道専用に近道コースとして推奨しているみたいだ。

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新緑を突き抜ける木漏れ日が気持ちいい春の1日だった。

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2014.05.06 Tue | 国内探索| 0 track backs,
みどりの日の都立公園無料公開
都立公園が無料となる5月4日みどりの日。

だいたい欲張って六義園や古河庭園など含め6カ所ほど巡るのが常だけど、
今年は4か所に抑えておいた。
合間に美術館のキュレーターイベントにジョインしたかったためだ。


1.旧岩崎庭園→ 2.上野動物園→ 3.上野駅旧貴賓室を使用したレストランでランチ→ 
4.近代美術館(みどりの日が今年はたまたま第一日曜日に当たったため入館無料)14:00からのギャラリートーク参加→ 
同美術館15:00からのキュレータートークに参加(今回は川端龍子の研究者の方による川端画伯の絵と戦後の日本画壇)→
5.芝離宮→ 6.浜離宮


1.旧岩崎庭園

こちらは行くたびにいろいろ発見あり。

毎度、岩崎弥太郎氏一族の財力たるや圧倒される。
白河庭園、古河庭園も一族の別邸だったと知ればなおのこと。

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内部は見ごたえがあり、特に装飾へのこだわりがいっぱい。

驚くべきは温水ヒーター。
ことごとく浮彫が施され、天使あり、葉模様あり。

特注された型押し製法の壁紙もすべての部屋で色・柄が異なり、カーテンとの色調のコーディネートなども含め
なんとも洗練されて舌を巻く。
センス抜群だ。

内装もジョサイア・コンドルが手がけたのだろうか。


和室の襖絵は奥にある富士山のものも含め、橋本雅邦。
岩崎家が援助した画家との由。

住友家も後押しした画家が幾人かいたけれど、ここまで大成した者はなく、
欧州で絵画を買うよう住友家が渡した金を使い込んでしまった画家もいたと聞く。
審美眼では三菱に軍配か。


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家の内部は手抜きが一切なく、細部へのこだわりもかなりのもの。
ふすまの把手は三菱マーク(三階菱)。

柱などにも何気に菱模様。(上記のように外から撮影したものをクローズアップ。)

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裏手にまわれば、ベランダの柵の繊細さが目を引く。

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ベランダの床は幾何学模様のモザイク。
室内も板張りが幾何学模様のはめ込みになっていて、とことん飾り立ててある。

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出口へと向かう途中にも三階菱。
(上下に3つ連なるひし形がそれ)

岩崎家(三菱)という”ブランド”への思いがあちらこちらに漂っている。

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2.恩賜上野動物園

前回秋の訪問時にはパンダの食事風景や蝙蝠の喧嘩を堪能(?)した。

でもみどりの日の無料公開日の混雑ぶりは生半可じゃなかった。
お子様優先の空気に従い欲張らず、空いている場所のみをピックアップし、よしとする。


シマウマ、改めて見るとたてがみが立派で、ごつい。
やはり馬なのだ。

この縞模様の同化作戦は、自然の摂理とはいえ芸術的。

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ミーアキャットの目や仕草が人間ぽくて、
なかなか艶めかしい。

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(ランチ、近美、芝離宮は割愛して)
5.浜離宮

有名な八重桜は完全に散り去り、
藤の花とつつじ、双方とも終わりかけ。


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汐留オフィスビルの谷間にあり、
日通や電通の人たちは素晴らしい借景を享受できる。
ただし窓の向き次第でかなりの不公平感(?)

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近美を出た時点で16:20。
キュレータートークが熱を帯び、時間延長となったのだ。
慌てて飛び出し、駅へと猛ダッシュ。

最寄り駅は竹橋駅だけど、JR浜松町に行きたかったので神田駅まで1.7㎞走ることに。
17時に芝離宮着。
あそこは狭いので15分でまわり、徒歩で浜離宮まで。

出がけに芝離宮のご担当の方から、15分で浜離宮まで行くのは難しいと言われる。
近い門がすでに閉まっていて、メインゲートまで回る必要があるためだ。

一目散に走って、なんとか入門制限の17:30にセーフ。

18時まで30分間、園内そぞろ歩きでこの日は終了。

西日が黄金色に木々を照らしていた。

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2014.05.05 Mon | 国内探索| 0 track backs,
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