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日常風景 * 写真・文章 Copyright@”Mas Ciclismo Diary”
亀戸天神の藤の花
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都内には、花を売りにしている寺社が幾つかあって、
梅の湯島天神、つつじの根津神社、そして藤(更に梅も)の亀戸天神あたりがポピュラーなところだろうか。

うち、根津神社だけはつつじを拝むのに入場料(現在200円)が必要で、あとは無料という次第。

よくできたもので、根津神社のつつじ、お金を徴収する入口を過ぎない限り、
外からは見えづらいように工夫が施されている。

中へ入ると細い通路づたいに両脇につつじが咲き誇り、進みながら眺めるというスタイル。
ただ混雑時は(というか、これが毎度大混雑なわけで)、なかなかせわしなく、
広い敷地で「はいご自由にどうぞ」式に見られる方が性に合っている。

また、品種によって時期ずれで咲くものだから、中に入ってみたら赤が未開花で白色ばかりだった、
とか残念賞的な思いもしたりする。


というワケで、つつじは東御苑で堪能することとして、寺社の花、今回は亀戸天神の藤鑑賞を選んでみた。

スカイツリーが間近に見える場所。
今回は秋葉原からてくてく歩いてみたので、スカイツリーの足元付近をかすめつつ
浮世絵や相撲取りがらみの史跡パネルをチェックしながら
普段見慣れた光景とは一味違う東京を味わってみる。


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藤もよく見れば、早咲き・遅咲きがあるようで、房の長いものが満開で、
短めのものは、やや終わりかけといった具合。

だからほらほら、まるで散った桜のごとく、に花びらがぷかぷか浮いている。

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開花時期が似通っているため、つつじとのコラボもいい感じ。

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黄色い品種もあり、

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動物たちも戯れて、
ちょっと見づらいけど、こちらは悠然とした面持ちのサギ
その脇では写真にはないものの、鴨たちが、時に喧嘩したり、戯れたり。勝手気ままに遊んでる。

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アップで、サギ:

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もっとも亀戸といえば亀。

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その数半端じゃない。
観察してると、気を引くなどの駆け引きがあったりして、
人間でもあるあるこういうやりとり、みたいな亀ワールドが広がっているのだった。

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2014.05.04 Sun | 国内探索| 0 track backs,
キトラ古墳に行ってきた - 現地に、そして国立博物館に
今春の奈良散歩で、キトラ古墳を見てきた。

そんなつもりはなく、ただ飛鳥路をのんびりとそぞろ歩きするつもりで出かけただけだったのだけど、
高松塚古墳に行く途中、キトラ古墳はあちら、といった看板が見え、
なにか誘われたように感じ、即興で寄ることに。

といっても地図もなく、看板も途中で途絶えたので、ipadの地図頼り。

高松塚古墳からは1㎞ほどだろうか。
前方にこんもりしたのが見えてきた。

これがキトラ古墳?と思ったが、その一角ではあるものの、
実際の石窟はその裏手らしい。

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この一帯を整備するためなのかメインの道に面した場所は、工事中。
古墳はこの右手。

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付近には木々が生い茂り、特になんの変哲もない。
Webなどで確認すると、こちら側をぐるりと回ると古墳を保護するための管理棟があるそうだ。
管理棟の脇から、ちらりと発掘該当箇所は見られるかもしれない。

ただ、歩道がない狭い道で、車の往来もそこそこあり、その先へ行くのはためらわれ、
坂を上ることは断念した。

まあいい。
壺坂山駅へと抜ける道すがらでもあり、欲を出してここで過度に時間をつぶすこともなかろう。
電車の便がかなり限られる中、丁度このまま歩けば電車に乗れそうだった。

とにかくキトラ古墳はこの場所、それでいい。

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そして今年4月末から、いよいよ国立博物館でキトラ古墳壁画展が開催。

むろん、いそいそと出かけた次第。

方位を表す四神がメインの壁画だ。
高松塚古墳の博物館で、丁度複製を見てきたばかりなので、比較が楽しい。
キトラの方は四神・星座はあるものの、高松塚のようなきらびやかな人物画はない。
ただ四神の描き方は酷似している。


東を表す青龍、西の白虎、南の朱雀、北の玄武のうち、
キトラ古墳の玄武(蛇と亀が絡んでいる構図)は、
顔の当りがつぶれていた高松塚のそれよりもハッキリと残っていた。

特に蛇の目つきに見入ってしまった。
なかなか豊かな表情だ。

一方で、青龍は舌の部分等ごく一部に限定され、こちらは高松塚の方が保存状態がよい。

下は参考用、平城京で見た四神の説明。
奈良ではそのほか薬師寺の台座にも四神が彫られていた。
といっても実物は暗くてよく見えないのだけど、
たまたま資料用として、薬師如来台座の複製が置かれていて、それに玄武を発見し、ぐるりと確認したという次第。

繰り返しになるけれど、
こうした四神のように10世紀に満たない時代に用いられた手法や慣例を東京で目にする機会など普段ない。

奈良に来るとそういうのが突如さりげなく現れて。
なかなかこういうのは博物館巡りでは味わえない。
古代を身近に、肌で感じるという感覚。




ちなみにトーハクでは現物が展示されているものの、保存状態の関係で、
青龍や星座は出ていない。あくまで複製のみ。

説明を読むと--- 
朱雀は扉の面に該当し、恐らく明るい中で描かれたせいか、ほかの絵よりものびのび描かれているとのこと。
確かに堅さがなく流麗。

それにしても--
6世紀頃の埴輪の造形とはうってかわって異なる繊細さ。
細く緻密な筆遣い。

それが1300年近くも前のもの。
なんたるロマン。


下の写真は高松塚古墳。
併設の博物館はすぐそば。
説明などじっくり読めるので、キトラ古墳前哨戦として、行ってよかった。

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藤ノ木古墳。
こちらは法隆寺そば。
博物館などは併設されていないけれど、解説パネルがある。

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2014.05.03 Sat | Art| 0 track backs,
完璧な美を巡って:オトコの見方・オンナの見方
東京都美術館で開催中の「バルテュス展」。
じっくりと画家の軌跡が辿れる良質の企画だった。


公式サイトやギャラリートークによると、熟していく少女たちの姿に「完璧な美のかたち」を見出していたというバルテュス。
確かに、子供から大人へ脱皮する瞬間の神秘的な匂いを発散する絵が並ぶ。

そういえば、某ラテン系の国に遊びに行った時、案内役を買ってくれた彼の地の駐在員男性が:
「この国の10代の女性は、眩しいぐらいにキラキラ輝いて、もう最高なんだよね♪~。でも下り坂も早くてさ。それを過ぎると途端にぶくぶく太り出しちゃって。ありゃ、オリーブオイルの摂り過ぎがいけないね」、
などと言っていたのを思い出す。


そんな少女たちには、冬を終えた落葉樹のごとく1日単位で変化を感じるほどの勢いがあるに違いなく、その貴重な時期を絵筆によってとどめたいという欲求は、なるほど、と思うし、それに至上の美を感じるのもごく自然のことだろう。
客観的にはそう思う。


ただ、女性として主観的に見れば、手放しで同意するのはちょっぴり悔しい。

少女という通過地点を過ぎてしまった女性たちは、年を重ねるからこその美を信じて邁進していく。
そうでなければやってられない。

少女のみが天の恵みとして享受を許される表層的な美から、奥深い精神性の美へと、
目標をこっそりとすり替えて自分を鼓舞しつつ歩むことを、自衛手段として身に着けてしまっている。

だから、これら絵の中の少女たちの輝きは未熟で荒削りな美でこそあっても、そこが頂点などではない、
あくまで過渡期に過ぎないのだ、そんな異論を心の中でそっと呟きたくなる。

そんなささやかな抵抗をしつつ鑑賞してもいいよね?“元”少女としては。



*以下は内覧会”バルテュスナイト”で許可を受けた上で撮影したもの。画家の奥さま・節子夫人。
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***

展覧会名 バルテュス展
会期 2014年4月19日(土)~6月22日(日)
会場 東京都美術館 企画展示室
〒110-0007 東京都台東区上野公園8-36
開室時間 9:30~17:30(金曜は20:00)、入室は閉室の30分前まで
休室日 月曜日、5月7日(水)
(ただし4月28日(月)、5月5日(月・祝)は開室)


(以下折りたたんで詳細を記載)
2014.05.01 Thu | Art| 0 track backs,
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