京都・奈良から帰って、私含め東京っ子の悲哀を痛感した。
今、東京で花見注目度ナンバースリーに入る勢いの目黒川など、
我々は無意識の努力をしているのが現実だ。
キレイな部分だけを目にして愛でるよう、視覚的に調整しながら歩くよう飼いならされているのであって、
実際全体像をみてみれば、この通り。
周囲の背景としては、お世辞にも好ましいとは言えず、
実は美観地区とは対極にあるような猥雑な場所。
まあ結局、美を堪能する場所というより、我々は花を肴に浮かれるその気分で花見をしているのだ。
それはそれで、待ち望んだ春を実感できるわけなのだけど。
そこへいくと、奈良では、あちらこちらに、それこそ見事な桜が惜しげもなく咲き誇っているのに加え、
セッティングが申し分なく、すみずみまで堪能できる。
こちらは夕方駆けつけた奈良の佐保川。
同じ川沿いでも、この風情の違いはなんたることか。
河原に降りることもでき、上から、下からさまざま花々をみまわしても、
一点の陰りもなく、美を満喫できる。
中目黒同様、途中で線路もあるけれど、かくも異なる印象だ。
線路に向かって歩いていた時、桜の間を緑の緑の電車が通過するのを目撃し、感激。
次にくる電車を撮影しようと試みた。
ところが直後に来た電車の車体は白。
ああ、いまひとつ。色が映えない。
とにかく鉄子になった気分で、躍起になってシャッターを押す。
よし、緑の電車がくるまで待機するぞ、と、傾きかけた太陽を気にしつつ粘ることに。
だが、次も白だった。
さて次は、と構えたものの、東京と違って電車の間隔が、ここからが、とてつもなく長かった。
10分以上待つハメに。
こちらも意地だ。
18時を過ぎているから、これ以上待つと、暗くなる。
早く来い!
あ、来ました緑。
嗚呼、でも桜の枝が密なので、緑と桜のコントラストが出なかった!
少し引いて連写するか、と考えた瞬間!
ブツっ。
メモリーカードが終わってしまった。
京都で6ギガバイト使い切り、スペアのメモリーカード2ギガバイトも終わってしまった。
遠くの電車をipadで撮影するのはつらい。
メモリーカードの不要画像消去には時間がかかる。
仕方ない、ここらで帰るとするか。
以下はメモリーカード切れ前に撮った写真たち。
時間的にチラホラサラリーマンの姿。
勇んで場所取りに来た彼ら、「あれ、誰も来てない、早すぎた?」などと
爆笑しながらシートを引く声がウキウキしていた。
一部遊歩道になっている場所あり。
街の一大イベントなのだろう、様々な企画あり。
ガードレールのある個所もあるけど、目黒のようなすすけたイメージではなく。
そもそも提灯だって、赤・ピンクのサイケな商店街提灯ではないのだ。
あくまで上品に。
街の人たちが描いた手作りのもの。
全て柄が違っていて、こちらは東横イン製作。
この桜並木、なんと全長5㎞という。
これでは混雑といってもたかがしれているだろう。
実際、この日、すれ違う人の数の少なさに驚いた。
羨ましい羨ましい、東京の桜事情は悪すぎる。
目ぼしいスポットが人口に比して少なすぎるのだ。
だから千鳥ヶ淵、乾門通り抜けがイモ洗い状態になり、
目黒川のように花見の場所としては決して素敵に整っていなくても、木々が多ければそれでいい的な花見となる。
可哀想すぎる、東京人。
今、東京で花見注目度ナンバースリーに入る勢いの目黒川など、
我々は無意識の努力をしているのが現実だ。
キレイな部分だけを目にして愛でるよう、視覚的に調整しながら歩くよう飼いならされているのであって、
実際全体像をみてみれば、この通り。
周囲の背景としては、お世辞にも好ましいとは言えず、
実は美観地区とは対極にあるような猥雑な場所。
まあ結局、美を堪能する場所というより、我々は花を肴に浮かれるその気分で花見をしているのだ。
それはそれで、待ち望んだ春を実感できるわけなのだけど。
そこへいくと、奈良では、あちらこちらに、それこそ見事な桜が惜しげもなく咲き誇っているのに加え、
セッティングが申し分なく、すみずみまで堪能できる。
こちらは夕方駆けつけた奈良の佐保川。
同じ川沿いでも、この風情の違いはなんたることか。
河原に降りることもでき、上から、下からさまざま花々をみまわしても、
一点の陰りもなく、美を満喫できる。
中目黒同様、途中で線路もあるけれど、かくも異なる印象だ。
線路に向かって歩いていた時、桜の間を緑の緑の電車が通過するのを目撃し、感激。
次にくる電車を撮影しようと試みた。
ところが直後に来た電車の車体は白。
ああ、いまひとつ。色が映えない。
とにかく鉄子になった気分で、躍起になってシャッターを押す。
よし、緑の電車がくるまで待機するぞ、と、傾きかけた太陽を気にしつつ粘ることに。
だが、次も白だった。
さて次は、と構えたものの、東京と違って電車の間隔が、ここからが、とてつもなく長かった。
10分以上待つハメに。
こちらも意地だ。
18時を過ぎているから、これ以上待つと、暗くなる。
早く来い!
あ、来ました緑。
嗚呼、でも桜の枝が密なので、緑と桜のコントラストが出なかった!
少し引いて連写するか、と考えた瞬間!
ブツっ。
メモリーカードが終わってしまった。
京都で6ギガバイト使い切り、スペアのメモリーカード2ギガバイトも終わってしまった。
遠くの電車をipadで撮影するのはつらい。
メモリーカードの不要画像消去には時間がかかる。
仕方ない、ここらで帰るとするか。
以下はメモリーカード切れ前に撮った写真たち。
時間的にチラホラサラリーマンの姿。
勇んで場所取りに来た彼ら、「あれ、誰も来てない、早すぎた?」などと
爆笑しながらシートを引く声がウキウキしていた。
一部遊歩道になっている場所あり。
街の一大イベントなのだろう、様々な企画あり。
ガードレールのある個所もあるけど、目黒のようなすすけたイメージではなく。
そもそも提灯だって、赤・ピンクのサイケな商店街提灯ではないのだ。
あくまで上品に。
街の人たちが描いた手作りのもの。
全て柄が違っていて、こちらは東横イン製作。
この桜並木、なんと全長5㎞という。
これでは混雑といってもたかがしれているだろう。
実際、この日、すれ違う人の数の少なさに驚いた。
羨ましい羨ましい、東京の桜事情は悪すぎる。
目ぼしいスポットが人口に比して少なすぎるのだ。
だから千鳥ヶ淵、乾門通り抜けがイモ洗い状態になり、
目黒川のように花見の場所としては決して素敵に整っていなくても、木々が多ければそれでいい的な花見となる。
可哀想すぎる、東京人。
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2014.04.10 Thu | Travel-Kyoto/Nara|
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