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日常風景 * 写真・文章 Copyright@”Mas Ciclismo Diary”
北鎌倉・紅葉狩り こんなコースで辿りました
のどかな天気に誘われて、大した下調べもなくふらりと鎌倉へ。

円覚寺がよさげだったので、とにかく北鎌倉を目指す。
その後は、歩きながらお寺巡りをしながら鎌倉方面に出ようかな、などと緩い計画で。

到着するや、横須賀線から吐き出された観光客が、狭い北鎌倉駅のホームに溢れ、大渋滞。
ホームの途中にSuicaのタッチパネルがあったおかげで、ホームの中ほどから一般道に出られたのは助かった。
切符の人は改札口からしか出られない。

さて、駅を降りてすぐ見えてくる円覚寺。


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仏殿の天井の竜図は、前田青邨作なのだとか。
本尊さまは、冠を被っているので、宝冠釈迦如来と呼ばれる。別名華厳の盧遮那仏。
きらびやかなお姿。

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紅葉はいい塩梅。

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右下は、百観音霊場の門の浮彫。
素晴らしい立体表現。波の表現が力強く印象的。

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お釈迦様の歯牙を納めた舎利殿(国宝)があることで知られる円覚寺。ツーレいわく、「教科書に載っていた」と。
小さい頃の記憶は威力がある。

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結婚式に同行していたわんちゃんも晴れ姿。
小さな木彫仏像を見つけ、ふと立ち止まる。
2体の木彫りのうち、左の方は手にお皿を携えていて、喜捨が置かれていた。
素朴な姿で味わいがある。
もっと余分なものをそぎ落とし、力強さを加えた空海の木像を思い浮かべつつ通りすぎる。

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「秋の夕陽に照る山紅葉♪~」とはよく言ったもので、本当に紅葉を生かすも殺すも太陽の光次第と実感。

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右下は、国宝指定の洪鐘。北条貞時が国家安泰のために作らせたといい、鋳造は1301年。
朽ち果てそうな木造の囲いといい、年季が入っている。

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富士山!朝だったらもう少しはっきり見えたのかもしれないけれど、
当然のことながら、我が家から見るものよりずっと大きく、結構感激。

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さて次は、至近距離の東慶寺へ。北条時宗の夫人が開創したもの。
夫から離縁状を入手しなければ離別が許されなかった当時の女性を救済するのが目的だったと。
なるほど、寺の外には駆け込み寺、縁切り寺と書かれた杭が打たれていたわけだ。

高見順、小林秀雄氏など、著名人が眠るという。
地味だけど、小山のようになっていて、散策にぴったり。

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今年パリ・モンパルナス墓地でサルトルなどのお墓を訪ね回った時、墓碑探しは意外に苦労する。
なので、今回はひとりだけに絞ってお墓探しを敢行。
対象は、「古寺巡礼」の和辻哲郎氏。

画像検索によると竹林のすぐそばのようだったので、すぐに判明。
緑深い、ひなびたお墓だった。

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このあと建長寺へ向かうつもりだったのだけど、鎌倉観光のサイトを見ていたら、
葛原岡・大仏ハイキングコース経由源氏山公園へ行くコースが紹介されていた。

公園の紅葉がキレイだそうだ。
予定を変更して、浄智寺脇の道からハイキングコースに入る。
アップダウンが結構あり、道も少し濡れていたりしたせいか引き返してくるカップルがおり、
一瞬ひるんだけれど、運動靴だったので問題なかった。

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公園に到着。やはり秋にはこれを見たい、紅色のもみじ。

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立派なカメラを携えた男性に、源氏山公園のハイライトがこの場所でいいのかを聞いたら、Yesとのこと。
銀杏ともみじのコラボも見事。

ただし男性いわく、以前は銀杏が広く枝を伸ばし、
散った後は黄色いじゅうたんに赤い紅葉のコントラストが見事だったそうだ。
しかし枝をカットしたため、今では銀杏はこじんまり。
銀杏ともみじの競演の妙が半減した、と嘆いていた。

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銭洗弁天経由、鶴岡八幡宮へ。
結婚式の真っ最中。
雅楽の演奏は、こういうところで聞くと格別。

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途中でハイキングコースを選択してしまったため、当初予定していた建長寺が見られなかったので、
再び一路北鎌倉へ。
建長寺を見て帰路に就くことに。

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襖絵は竜。

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傾きかけた太陽の下、庭をのんびり眺め、建長寺を後にした。
明月院へ続く小道の途中に葉祥明美術館があったので、ショップだけを覗いてみたりする(右の写真)。

西日を浴びた遠くの山の黄金色を眺めつつ、いい1日だった!、とばかり駅へと急ぐ。

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本日のコースまとめ:

北鎌倉駅~円覚寺~東慶寺~葛原岡・大仏ハイキングコース~源氏山公園~銭洗弁天~(ランチ)~鶴岡八幡宮~建長寺~北鎌倉駅
(北鎌倉以降すべて徒歩)
2013.11.23 Sat | 国内探索| 0 track backs,
「ターナー展」所感 Vol.2 【終章】
3. 絵画が描かれた場所に行ってみる、もしくは、絵画の風景を過去行った場所と照合してみる


東京都美術館 『ターナー展』(~12/18)「ブロガーイベント with スペシャルトーク」続き)


「ターナー展」にまつわるフクヘンさんこと鈴木芳雄さん(この方がフクヘンさんだったのか)と、アートエッセイでおなじみの結城昌子さんのトークを聞いていて、あ、同じ、同じ、と共感する場面があった。

「絵画が描かれた場所に行くのが好き」(結城さんのコメント)、というくだり。


私も遠路はるばる訪ねて行った場所がある。

例えば、以前エントリーに入れた通り、ゴッホの絵に出てくるオーベールシュルオワーズの教会や、
同じくゴッホが描いたオーベールの麦畑、アルルのカフェ(行ったのは夜ではなく昼間だったけど)、アルルの跳ね橋など。

或いは、ちょっと毛色が違うけれど、須賀敦子さんが結婚式をあげたウディネの教会や、
同じく須賀さんが新婚旅行で魚のモザイクに圧倒されたというアクイレイアとか。


でも、私の場合、どちらかというと、その逆のケースの方が多いかもしれない。

つまり、対面した絵の中に、過去、訪問経験のある場所を見出した場合、
手持ちの写真の中から、その情景に一番近い風景を探し出す、というケース。


最近の例でいうと、竹内栖鳳の羅馬図の中のサンタンジェロ城や、ヴェネツィアなど。


そして今回も、ターナーが行った場所に、自分が立っていたことがある、と気づいたとき、
嬉しくなって、ああ、私もこの角度でこれを見た気がする、
などと記憶と符合させる作業を頭の中で展開した。

そして帰宅するや、探す、探す。過去の旅行写真。


その中で、撮影ポイントは同じなのに、光景がまったくもって不一致、という場所がある。
ヴェネツィアの溜息橋だ。

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上が正当な溜息橋。

下が、2009年、私の溜息橋。
修復中で、ショパールの広告にでかでかと蔽われていた。

言うまでもなく、ひどくがっかりしたのを覚えている。
橋の部分だけが見えているのは救いだけれど。

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全景:

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2011年はもっとひどかった。

両側の壁は修復終了だったものの、橋自体はすっぽリショパールで覆われ、橋は姿を消していた。

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溜息の橋のすぐそばにるサンマルコの鐘楼は、

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真横からの角度ではないけれど、
対岸のサンジョルジョマッジョーレの鐘楼から見たことがある。

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この場所から眺めるジュデッカ島が、なんともいえず、いい味わい。
(とんぼの本の受け売りです。)

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ヴェネツィアのサルーテ教会は、
須賀敦子さんがコルティジャーネ(高級娼婦)の悲哀に思いを馳せた場所。

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上の絵を描くためにターナーがイーゼルを置いたのは、このあたりではなかったか?

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ディナンを描いたスケッチもあった。
フランス・ディナンとベルギー・ディナンのどちらだろう?(両方共行ったことがあるけれど、双方とも風光明媚。)
描かれているのが高台だし、作品解説に「アルデンヌ」とあったのでベルギーのディナンの方だった。


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高台から見下ろした写真なら撮っている。
但しフィルムカメラの時代、デジカメ以前のことなので、写真の枚数が極度に少ない。

旅の写真の枚数は、あの頃に比べていまや2桁多くなった。


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イタリア・アオスタ渓谷も

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余り写真は撮っていない。
バスの車窓から警告を眺めた一枚がある程度。

ともあれ、ターナーがアオスタまで描いていたのは意外だった。

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ルクセンブルクの水彩もあった。

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一度だけ、ツール・ド・フランス観戦で寄ったことがある。
木々が生い茂り、高低差がかなりある、上と下という二重構造の町だった。

ターナーの絵では岩肌が出ていてごつごつした感触だけれど、
私には、森深いイメージが強い。

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4.私の好きな一枚


昨年ロンドン五輪見物の時、テイト・ブリテンを再訪した。
そして、、、唖然、愕然。

倉庫のような mg状態で、今思えば、ある種”準備中”だったのだろうか。

多くの部屋が閉鎖され、お目当てのラファエル前派は1部屋に押し込められ、
ミレイの"オフェリア"などは上中下3段のただなかに雑然と押し込められ、埋れていた。

大好きなロセッティの「ベアタベアトリクス」はなく。
彼の作品はあろうことか2点のみ。

2階のターナーの部屋も雑然として、訪問者は我々以外2,3人のみ。
寂しい限りで、心なしか絵画自体も精彩を欠いているかのようだった。

テイトモダンに完全に取って代われれてしまったのかとも思ったが、
並べ替え、或いは海外への搬送手配中といった過渡期の状況だったのだろう。
ともあれ、かつてせっせと通ったテイトがこんな様子で、寂しいことこの上なかった。


しかし、今回晴れてターナーの絵が東京の地で丁寧に時代を追って並べられることになり、
画風の変化を辿り、画家の足跡をたどっていくうちに、
私の中のターナーは、往年の輝きを取り戻していった。
よかった、よかった。


気に入った一枚をあげるとするとー


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好きなヴェネツィアを描いたものだから、というだけでなく、
象徴的な黄色が使われ、
彼が時に大胆に使う黒色も混じっていて
そしてなにより、運河と海と空と空気が渾然一体となって、
これぞターナー、そう思わせるから。
2013.11.23 Sat | Art| 0 track backs,
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