日常風景 * 写真・文章 Copyright@”Mas Ciclismo Diary”
遊べる無料の博物館1:三田図書館の郷土資料館
かつて、とある一時期、港区三田図書館を利用していたことがある。

しっかり管理されていてなんとなく好感がもてる図書館で、
先日たまたま前を通りかかった時、懐かしさのあまり覗いてみた。

以前は1Fの書架コーナーのみのユーザーだったのだが、今回初めて4Fに上がってみる。
なんと郷土資料館があり、さわれる展示室(火金土 12:30~16:30のみ)という常設展では
昭和の展示物が並べてあって、触っていいのだそう。
さらにこの一角だけは写真撮影OKと(続きの間の特別展示コーナーは写真不可)。


足を踏み入れてみると、おやまあ、プチ江戸東京博物館なのだった。

昭和のステレオ。
父に画像を思わず送ってしまった。

__ (13)


父の記憶は曖昧で、自分が持っていたステレオは、ビクターだったかコロンビアだったかなぁ、
などと。
でも、これとかたちは似たような一台を所有してたとのこと。

__ (11)


鰹節削り器など、一体これはなんでしょう?というクイズも。
私はすぐにわかったけど。

で、「答えはこの中に」と書かれ、削り器の小引き出しをあけると、
現代の鰹節パックが出てきて答えがわかる、という仕組み。

Shio.jpg


足踏みミシン。
我が家のミシンは灰色だったっけなぁ、などと思い出す。

__ (15)


さらにこのテレビ。
東京芝浦電気、と書かれてた。
Toshibaのことだ!

電気炊飯器はおもちゃのよう。

__ (19)


写真右隅の木の入れ物は、なんと冷蔵庫。
これはサスガに見たことない。

Shio3.jpg


オマケになぜかくじらの標本も。

キッテ内東京大学総合研究博物館ならいざ知らず、なぜこんなところに?
居場所を間違えているかのような違和感ありつつ、なかなか壮観。

__ (17)


先日図書館で、無料で楽しめる博物館、みたいな本をチラ見したけど、
この資料館は含まれていなかった。

これは断然お勧め。
わざわざ行かなくとも、田町でちょっとした時間つぶしが必要になったときとか。

決して広くはないけれど、無料で昭和に浸れる空間が広がっている。


ただし、開館曜日と時間に要注意。

郷土資料館自体は、展示会期のうち、不定休が何度かあり、開館時間は9:00~17:00。
その一角にある触れる展示室は、火金土曜日の12:30~16:30のみ。

2013.11.30 Sat | Art| 0 track backs,
近頃大ハズレのランチ
先日友人から、ランチの店発掘劇の裏には、
大いなる大ハズレもあるのでは、といったメールがきた。

これが実は、最近ほとんどない。

店を決め打ちして行くケースよりも、むしろ外出先で近くのエリアで昼時急遽探すことも多く、
そういう場合普通外れも多々ありそうなのだけど、いい店がなさそうな場合は無理しない。

すなわち、このエリアは無理そう、と見切りをつけたら、
「てんや」など、コスパが思い切りよく、悔いなし、という店に頼るので。
下手にもがいてイタリアンとか探さない。


…とここまで書いて、ある日のひどかったランチを思い出した。
最近まれにみるがっかりだった。


そのエリアは実際余り「こじゃれた」店はなさそうだった。

とりあえず検索してみて、930円イタリアンがヒットしたので、
他になさそうだし、この価格なら、と決めた。

がしかし -

● メインのパスタはベーコン、ピザはスモークサーモンと言われ、ベーコン苦手なので後者にした。ところが出てきたのはベーコンのピザだった!!

● ビュッフェのサラダを取る時、そばにいた店員に一挙手一投足見られていて、取るたびに頷かれた。ドレッシングをかけ終えたら、最後に「そのドレッシング辛いので、ちょっと多すぎたかもしれません」と。なんでそんなにじろじろ見るの?監視されてるみたい。

● ピザ残り2切れのタイミングでコーヒーが出てきた。食後のコーヒーのはずなのに、なにこのビミョウなタイミング。

● 最後の1切れのピザを手に取った途端、お皿を持ち去られた(これは上記3点の店員とは別の女性の店員)。ピザを一口食べてまだお皿に置くかもしれないし、ピザの粉がテーブルに落ちるのを防げるのに。あっけにとられた。店内は空いていのに。


で、最初の件は別にして、残り3点の行為から、あることが浮かび上がる。


店のオーナーがものすごく怖い人なのではと。

だから2人いた店員が、半端なくきょろきょろ店内を見回し続けていて、
いろんなことを勇み足してしまう:
ビュッフェをじっと見てるとか、珈琲出すタイミング早すぎるとか、お皿をありえない早いタイミングで持ち去るとか。

少しでももたもたしていると、罵声が飛ぶような雰囲気で、強迫観念からそうしてしまうのではと。


うちのそばのビストロは、夫婦でやっていて、妻一人が給仕で、ランチ時はかなりてんてこまいだけど、
きょろきょろするでもなく、手際よく配膳をやっている。


気が付く人は、無駄にキョロキョロなどしない。
あえて、2人の店員が首を振って周囲に目を配っているのは、アピールだし、切迫感に他ならない。


もし心底の気配りならば、もっとスマートなサービスができるはず。


チキンなどもついたサラダ10種類がビュッフェ、メインとドリンクで930円。
お安いのでまあいいけれど。
もちろん再訪は100%ない。
2013.11.29 Fri | Gourmet| 0 track backs,
近頃の女子会x3(中目黒・神楽坂・汐留)
11月の3週目、たまたま女子会が3つ続いた。
それぞれ特色がある店だった。


● 11月11日(月)夜:NYU(中目黒)
With 関係会社女子・同僚

☆ 創作料理と銘打っているだけあって、スパイスをきかせるなっどしてテーストが個性的で、どれも味わい深い。ありきたりでない、ここでしか味わえないものが多々。あれこれアラカルトをチョイスするのが楽しい。

馬肉のたたき。

IMG_0455.jpg

これは気に入って家でも二回ほどつくった。焼いた山芋に青のりソース。結構やみつき。

IMG_0456.jpg

デザート盛り合わせ。見た目も楽しい、お店のアレンジに深謝。

IMG_0457.jpg


****

● 11月13日(水)夜:姿(神楽坂)
With 同期女子

☆ 神楽坂で、コースで、5000円の和食コース。同僚が評判を聞いて予約。写真はその一部。魚が何種類も出てきて、とびきりヘルシーな組み合わせ。メニュー全体像は、この写真の感じ。何を食べたか全て覚えていないけれど、個人のお宅のような畳の部屋が2Fに2部屋あり、プライベートな集まりにぴったり。


IMG_0458.jpg

IMG_0459.jpg

IMG_0460.jpg

IMG_0461.jpg

IMG_0462.jpg

IMG_0463.jpg


****

● 11月16日(土)昼:The OREGON Bar&Grill(汐留) 
With 一時期オフィスで隣の部署にいた女性と

☆ オードブル系サラダ・ドリンク・スイート・パンのブッフェと、メインにオーガニックパスタまたはトルティーヤサンドがセレクトできて、1360円というコスパのよさ。(平日はマイナス100円らしい。)汐留シティーセンタービル42Fなので、見晴抜群。パナソニックミュージアムに行くための食事だったので、超便利。写真はメインが来る前。

P1490515.jpg
2013.11.27 Wed | Gourmet| 0 track backs,
紅葉はお手軽に
コンクリートに囲まれた日常生活から離れ、草花鑑賞をしたいと思ったら、
いつも行くのがここ。

地下鉄でさくっと行けて、天下一品の手入れ具合で、お財布に優しい(入場料なし)皇居東御苑。

四季折々の草木で満たされ、ほっとするひととき。


P1500330.jpg


先週末の時点で、ほどよい紅葉具合。

P1500336.jpg


相変わらず外人率が多く、逆に日本人でも、この場所を知らない人は結構いる。

P1500298.jpg


何を隠そう、私も、10年ほど前に、
仕事関係で知り合ったイギリス人からこの場所を教えてもらったという事実。


月・金曜日はお休みなので、その間、しっかり手入れをするのだろうか。
いつ来ても、一糸乱れぬ美しさ。

P1500347.jpg


来るたびに新たに整備される区画が散見されるのだが、
今回はこれ。

風よけだろうか。みかんの木々の周囲にこんな囲いが施されていた。

P1500388_20131126082457ec4.jpg


菖蒲の池やバラ園の整備、造園など、丁寧な作業が印象的。

隅々に心配りが感じられて、好感がもてるのだ。

P1500360.jpg


一歩外に出れば、周囲は高層ビルに囲まれて、
このコントラストも爽快。

P1500274.jpg


P1500280_20131126082435b22.jpg


お手軽に季節を感じたくなったら、また来るつもり。

人々の細やかな心遣いが感じられ、暖かい気持ちになれる場所、皇居東御苑。

P1500310.jpg
2013.11.26 Tue | 国内探索| 0 track backs,
お気に入りコスパランチ 3 : 1000円を切った秀逸ランチ(オステリア ミオバール ・東銀座)
おいしい&お安いランチの店を新たに発掘。
今回のはなかなか最強。


2週間ほど前のこと。
13時半過ぎに有楽町で用事が終わり、ランチの場所を思案。

お気に入りのオザミデヴァンは13時半ラストオーダー(L.O)で間に合わない。
L.O14時の店を探していてここに行きあたった。

オステリア ミオバール。

ランチがなんと950円から。
しかも前菜はこんな楽しい盛り合わせ。

IMG_0471.jpg


メインは選択で、私は直送野菜たっぷりの飛子のスパゲティ。

IMG_0472.jpg

これにコーヒーがついて950円。

メインをお肉かお魚にすると1350円。

味も満足で、リピート必至。
お気に入りランチの店に新たに加わった。

ぐるなび:http://r.gnavi.co.jp/g187101/lunch/

~~~

お気に入りコスパランチ 1 : 週末もOK(アロッサ・銀座)
お気に入りコスパランチ 2 : ランチにフォアグラムース(ピアッティカステリーナ・神楽坂)
お気に入りコスパランチ 3 : 1000円を切った秀逸ランチ(オステリア ミオバール ・東銀座)
お気に入りコスパランチ 4 : メインは肉か魚をチョイス(オザミデヴァン本店 ・銀座)
お気に入りコスパランチ 5 : 安定感抜群の老舗ビストロ(ラビチュード・神楽坂)
お気に入りコスパランチ 6 : 800円でこの味・このボリューム(串若 ・田町)
お気に入りコスパランチ 7 : 土日もOK。チョイスいろいろ(サントウベルトス・銀座)


ナイスなランチ: この内容・このお味でこの価格(イシダ・銀座)
ナイスなランチ: ハーフサイズのフレッシュケーキが美味(HARBS・上野)
ナイスなランチ: 近所のOLが集う1000円ランチ (コルポ・デラ・ストレーガ・新橋)
ナイスなランチ: 値段・ボリューム・味よし(石川亭・神田錦町)
ナイスなランチ: フレッシュフルーツのデザートが添えられて(千疋屋・恵比寿)
ナイスなランチ: 平日はお得で周囲のOLに人気(Alia・恵比寿)
ナイスなランチ: プチな珈琲・デザートに加えてお箸お持ち帰りOK(花大根・銀座)
2013.11.25 Mon | Gourmet| 0 track backs,
北鎌倉・紅葉狩り こんなコースで辿りました
のどかな天気に誘われて、大した下調べもなくふらりと鎌倉へ。

円覚寺がよさげだったので、とにかく北鎌倉を目指す。
その後は、歩きながらお寺巡りをしながら鎌倉方面に出ようかな、などと緩い計画で。

到着するや、横須賀線から吐き出された観光客が、狭い北鎌倉駅のホームに溢れ、大渋滞。
ホームの途中にSuicaのタッチパネルがあったおかげで、ホームの中ほどから一般道に出られたのは助かった。
切符の人は改札口からしか出られない。

さて、駅を降りてすぐ見えてくる円覚寺。


P1500256.jpg--P1490693a.jpg


仏殿の天井の竜図は、前田青邨作なのだとか。
本尊さまは、冠を被っているので、宝冠釈迦如来と呼ばれる。別名華厳の盧遮那仏。
きらびやかなお姿。

P1490698a.jpg--P1490707.jpg


紅葉はいい塩梅。

P1490713.jpg--P1490715.jpg


右下は、百観音霊場の門の浮彫。
素晴らしい立体表現。波の表現が力強く印象的。

P1490727.jpg--P1490749.jpg


お釈迦様の歯牙を納めた舎利殿(国宝)があることで知られる円覚寺。ツーレいわく、「教科書に載っていた」と。
小さい頃の記憶は威力がある。

P1490764.jpg--P1490777.jpg


結婚式に同行していたわんちゃんも晴れ姿。
小さな木彫仏像を見つけ、ふと立ち止まる。
2体の木彫りのうち、左の方は手にお皿を携えていて、喜捨が置かれていた。
素朴な姿で味わいがある。
もっと余分なものをそぎ落とし、力強さを加えた空海の木像を思い浮かべつつ通りすぎる。

P1490828.jpg--P1490799.jpg


「秋の夕陽に照る山紅葉♪~」とはよく言ったもので、本当に紅葉を生かすも殺すも太陽の光次第と実感。

P1490812.jpg--P1490813.jpg


右下は、国宝指定の洪鐘。北条貞時が国家安泰のために作らせたといい、鋳造は1301年。
朽ち果てそうな木造の囲いといい、年季が入っている。

P1490825.jpg--P1490846.jpg


富士山!朝だったらもう少しはっきり見えたのかもしれないけれど、
当然のことながら、我が家から見るものよりずっと大きく、結構感激。

P1490852.jpg--P1490879.jpg


さて次は、至近距離の東慶寺へ。北条時宗の夫人が開創したもの。
夫から離縁状を入手しなければ離別が許されなかった当時の女性を救済するのが目的だったと。
なるほど、寺の外には駆け込み寺、縁切り寺と書かれた杭が打たれていたわけだ。

高見順、小林秀雄氏など、著名人が眠るという。
地味だけど、小山のようになっていて、散策にぴったり。

P1490902.jpg--P1490936.jpg


今年パリ・モンパルナス墓地でサルトルなどのお墓を訪ね回った時、墓碑探しは意外に苦労する。
なので、今回はひとりだけに絞ってお墓探しを敢行。
対象は、「古寺巡礼」の和辻哲郎氏。

画像検索によると竹林のすぐそばのようだったので、すぐに判明。
緑深い、ひなびたお墓だった。

P1490929.jpg--P1490930.jpg


このあと建長寺へ向かうつもりだったのだけど、鎌倉観光のサイトを見ていたら、
葛原岡・大仏ハイキングコース経由源氏山公園へ行くコースが紹介されていた。

公園の紅葉がキレイだそうだ。
予定を変更して、浄智寺脇の道からハイキングコースに入る。
アップダウンが結構あり、道も少し濡れていたりしたせいか引き返してくるカップルがおり、
一瞬ひるんだけれど、運動靴だったので問題なかった。

P1490948.jpg--P1490993.jpg


公園に到着。やはり秋にはこれを見たい、紅色のもみじ。

P1490996.jpg--P1490997.jpg


立派なカメラを携えた男性に、源氏山公園のハイライトがこの場所でいいのかを聞いたら、Yesとのこと。
銀杏ともみじのコラボも見事。

ただし男性いわく、以前は銀杏が広く枝を伸ばし、
散った後は黄色いじゅうたんに赤い紅葉のコントラストが見事だったそうだ。
しかし枝をカットしたため、今では銀杏はこじんまり。
銀杏ともみじの競演の妙が半減した、と嘆いていた。

P1500006.jpg
--P1500019.jpg


銭洗弁天経由、鶴岡八幡宮へ。
結婚式の真っ最中。
雅楽の演奏は、こういうところで聞くと格別。

P1500086.jpg--P1500093.jpg


途中でハイキングコースを選択してしまったため、当初予定していた建長寺が見られなかったので、
再び一路北鎌倉へ。
建長寺を見て帰路に就くことに。

P1500146.jpg--P1500163.jpg


襖絵は竜。

P1500186.jpg--P1500202.jpg


傾きかけた太陽の下、庭をのんびり眺め、建長寺を後にした。
明月院へ続く小道の途中に葉祥明美術館があったので、ショップだけを覗いてみたりする(右の写真)。

西日を浴びた遠くの山の黄金色を眺めつつ、いい1日だった!、とばかり駅へと急ぐ。

P1500214.jpg--P1500245_201311231959502a4.jpg

本日のコースまとめ:

北鎌倉駅~円覚寺~東慶寺~葛原岡・大仏ハイキングコース~源氏山公園~銭洗弁天~(ランチ)~鶴岡八幡宮~建長寺~北鎌倉駅
(北鎌倉以降すべて徒歩)
2013.11.23 Sat | 国内探索| 0 track backs,
「ターナー展」所感 Vol.2 【終章】
3. 絵画が描かれた場所に行ってみる、もしくは、絵画の風景を過去行った場所と照合してみる


東京都美術館 『ターナー展』(~12/18)「ブロガーイベント with スペシャルトーク」続き)


「ターナー展」にまつわるフクヘンさんこと鈴木芳雄さん(この方がフクヘンさんだったのか)と、アートエッセイでおなじみの結城昌子さんのトークを聞いていて、あ、同じ、同じ、と共感する場面があった。

「絵画が描かれた場所に行くのが好き」(結城さんのコメント)、というくだり。


私も遠路はるばる訪ねて行った場所がある。

例えば、以前エントリーに入れた通り、ゴッホの絵に出てくるオーベールシュルオワーズの教会や、
同じくゴッホが描いたオーベールの麦畑、アルルのカフェ(行ったのは夜ではなく昼間だったけど)、アルルの跳ね橋など。

或いは、ちょっと毛色が違うけれど、須賀敦子さんが結婚式をあげたウディネの教会や、
同じく須賀さんが新婚旅行で魚のモザイクに圧倒されたというアクイレイアとか。


でも、私の場合、どちらかというと、その逆のケースの方が多いかもしれない。

つまり、対面した絵の中に、過去、訪問経験のある場所を見出した場合、
手持ちの写真の中から、その情景に一番近い風景を探し出す、というケース。


最近の例でいうと、竹内栖鳳の羅馬図の中のサンタンジェロ城や、ヴェネツィアなど。


そして今回も、ターナーが行った場所に、自分が立っていたことがある、と気づいたとき、
嬉しくなって、ああ、私もこの角度でこれを見た気がする、
などと記憶と符合させる作業を頭の中で展開した。

そして帰宅するや、探す、探す。過去の旅行写真。


その中で、撮影ポイントは同じなのに、光景がまったくもって不一致、という場所がある。
ヴェネツィアの溜息橋だ。

IMG_0556_2013112223112564b.jpg


上が正当な溜息橋。

下が、2009年、私の溜息橋。
修復中で、ショーメの広告にでかでかと蔽われていた。

言うまでもなく、ひどくがっかりしたのを覚えている。
橋の部分だけが見えているのは救いだけれど。

P1540613_20131122231136822.jpg

全景:

P1540762_20131122231046496.jpg


2011年はもっとひどかった。

両側の壁は修復終了だったものの、橋自体はすっぽリショーメで覆われ、橋は姿を消していた。

P1000965_2013112223113502b.jpg


溜息の橋のすぐそばにるサンマルコの鐘楼は、

IMG_0558_2013112223112276e.jpg


真横からの角度ではないけれど、
対岸のサンジョルジョマッジョーレの鐘楼から見たことがある。

P1550831_20131122231108218.jpg


この場所から眺めるジュデッカ島が、なんともいえず、いい味わい。
(とんぼの本の受け売りです。)

P1550822_2013112223111091e.jpg


ヴェネツィアのサルーテ教会は、
須賀敦子さんがコルティジャーネ(高級娼婦)の悲哀に思いを馳せた場所。

IMG_0560_201311222310454b2.jpg


上の絵を描くためにターナーがイーゼルを置いたのは、このあたりではなかったか?

P1550748_201311222310472fc.jpg


ディナンを描いたスケッチもあった。
フランス・ディナンとベルギー・ディナンのどちらだろう?(両方共行ったことがあるけれど、双方とも風光明媚。)
描かれているのが高台だし、作品解説に「アルデンヌ」とあったのでベルギーのディナンの方だった。


IMG_0547_201311222311207ce.jpg


高台から見下ろした写真なら撮っている。
但しフィルムカメラの時代、デジカメ以前のことなので、写真の枚数が極度に少ない。

旅の写真の枚数は、あの頃に比べていまや2桁多くなった。


P1490673_201311222310496d7.jpg


イタリア・アオスタ渓谷も

IMG_0549_20131122231119ddd.jpg


余り写真は撮っていない。
バスの車窓から警告を眺めた一枚がある程度。

ともあれ、ターナーがアオスタまで描いていたのは意外だった。

P1490674_20131122231104e83.jpg


ルクセンブルクの水彩もあった。

IMG_0548_20131122231107dc3.jpg


一度だけ、ツール・ド・フランス観戦で寄ったことがある。
木々が生い茂り、高低差がかなりある、上と下という二重構造の町だった。

ターナーの絵では岩肌が出ていてごつごつした感触だけれど、
私には、森深いイメージが強い。

P1120607_20131122231105bd4.jpg



4.私の好きな一枚


昨年ロンドン五輪見物の時、テイト・ブリテンを再訪した。
そして、、、唖然、愕然。

倉庫のような mg状態で、今思えば、ある種”準備中”だったのだろうか。

多くの部屋が閉鎖され、お目当てのラファエル前派は1部屋に押し込められ、
ミレイの"オフェリア"などは上中下3段のただなかに雑然と押し込められ、埋れていた。

大好きなロセッティの「ベアタベアトリクス」はなく。
彼の作品はあろうことか2点のみ。

2階のターナーの部屋も雑然として、訪問者は我々以外2,3人のみ。
寂しい限りで、心なしか絵画自体も精彩を欠いているかのようだった。

テイトモダンに完全に取って代われれてしまったのかとも思ったが、
並べ替え、或いは海外への搬送手配中といった過渡期の状況だったのだろう。
ともあれ、かつてせっせと通ったテイトがこんな様子で、寂しいことこの上なかった。


しかし、今回晴れてターナーの絵が東京の地で丁寧に時代を追って並べられることになり、
画風の変化を辿り、画家の足跡をたどっていくうちに、
私の中のターナーは、往年の輝きを取り戻していった。
よかった、よかった。


気に入った一枚をあげるとするとー


IMG_0557_2013112223112431b.jpg


好きなヴェネツィアを描いたものだから、というだけでなく、
象徴的な黄色が使われ、
彼が時に大胆に使う黒色も混じっていて
そしてなにより、運河と海と空と空気が渾然一体となって、
これぞターナー、そう思わせるから。
2013.11.23 Sat | Art| 0 track backs,
「ターナー展」所感 Vol.1
英国プチ留学中にはテートギャラリーに入り浸り、
一人旅では一週間ロンドン・ピムリコ駅周辺に宿泊してやっぱりテートに通う日々。

だからターナーの絵には多少なりとも馴染んでいるつもりだったのだけど、
東京都美術館 企画展示室で開催中の「ターナー展」で、新しい発見が多々あった。

これまで風景画家という刻印を勝手に押していたのだが、風景の中に情感が織り交ぜられ、
実は心象風景の画家だったのだ、と。


1.心象風景の画家

1-1.まるで最終形としてのエボーシュ(下絵)のような

最初にそれを感じたのはこの一枚。
(* 都美で展示されている絵(★がついていないもの)の写真撮影については美術館側の許可を得ています。)

「スカボロー:色彩の習作」
習作といいつつ、造詣の精緻を求めたものでなく、見る者に、感じさせるための絵のように見える。

IMG_0516.jpg

パナソニックミュージアムで見た、ギュスターブ・モロー展の一種のエボーシュのように
正式な作品になる手前の、今後の展開を感じさせるための下絵として見せる絵、
受動的な絵ではなく、能動的な、”考えさせ・感じさせる”絵なのではないのだろうか。


だから、最後の展示室にあった「湖に沈む夕陽」の絵は、
エボーシュとして、これで完成しているのだと私は思う。

IMG_0579.jpg



1-2.幼児虐殺のテーマで敢えて事後の場面を選択したターナー

ターナーはまた、風景の中に「エジプトの第十の災い:初子の虐殺」を盛り込んでいる。

IMG_0505.jpg

この絵を見た時、まるでプッサンのような絵も描いていたのか、と驚いた。
(解説にもプッサンの影響との由。)

それまで地位の低かった風景画を高めるために歴史的場面を盛り込んだそうなのだが、
その場面として、牧歌的な一コマや神話の代わりに、旧約聖書のエジプトの十の災厄という
激しいものを敢えて選んでいる。


ただし、殺戮のその時、ではなく、余韻を残す描き方。
(下の画像は上記の細部)

風景の中にも情感を伝えたいという意図を感じる1枚。

IMG_0507.jpg


幼児虐殺を題材にした作品というと、これまで虐殺者が描き込まれているものばかりを目にしてきた。


例えば、以前、サンタマリアマッジョーレ大聖堂のエントリーで触れた、あのモザイク★:

IMG_0505.jpg

ー 拡大★
兵士たちから子供を守ろうとする追い詰められた母たちの様子が見て取れる。

IMG_0505.jpg


シエナのドゥオーモで見た床面装飾(↓)にも、泣き分けぶ母たちとともに、
幼子イエス狩りをするためにヘロデ大王が送り込んだ刺客たちが描かれていた。★

IMG_0505.jpg


その他、パドヴァのスクロベーニ礼拝堂の同テーマの一場面は、母たちの涙が生々しく、
(透明な涙の表現方法が絶妙だった)
悲惨さが前面に出ていたのを思い出す。

けれどターナーのそれは、行間を読んでください、的な差し出し方なのだ。



1-3.波と一体化する女囚人たち

この一枚は、「海の惨事(別名「難破した女囚舟アンピトリテ号、強風の中で見捨てられた女性と子どもたち」」と題されたもの。

遭難した人々は、波間に溶けている。

IMG_0562.jpg

ジュリコーの「メデューズ号の筏」から着想を得ている旨解説に書かれていた。

とはいえ、今年7月にルーブルで見た本物の「メデューズ号の筏」(↓)の、実際の観察に基づく死体表現とは一線を画し、
風景画とエモーショナルなものを融合させている。★

P1210844.jpg



2.オマージュ

次なる新しい発見は、ラファエロや、クロード・ロランに心酔し、
特に前者へのオマージュを描いていたという事実。

下の画像がそれ。「ヴァチカンから望むローマ、ラ・フォルナリーナを伴って回廊装飾のための絵を準備するラファエロ」。

有名なピッティ宮の「小椅子の聖母」も描き込まれている。

IMG_0534.jpg

ラファエロの顔はというと --

IMG_0536.jpg


ヴァチカン美術館の「アテナイの学堂」に描かれたラファエロの自画像と比較してみると
(↓ 今年5月のローマ滞在にて。こちらを向いているのがラファエロ)★

P1330124.jpg

優男っぽさが表出しているところが共通している。
これに似せて描いたのでは。


「アテナイの学堂」全体。★

P1330124.jpg


ちなみに、背景に関しては、私が見た聖ピエトロ大聖堂とは、逆側から描かれていた。★

P1330124.jpg


偉大な画家を意識し、意外な野心家であった様子。

若い頃の肖像画はこれまで目にしてきて、美男子だなぁ、と思っていたけれど、
晩年の彼の肖像画を今回初めて見た。

生気みなぎる様子とはいえず、単に加齢のせいだけではないある種の停滞を感じさせ、意外だった。
ややもすると、失意のうちに生涯を閉じたかのような風貌。
それなりの成功を収めたはずなのに。

WIKIを調べたところ、なんと青年期の自画像が美化され過ぎていたという話。
もともと実像は、他人が描いた晩年の絵に似ていたようだ。


IMG_0491.jpg
IMG_0572.jpg


ラファエロを意識したり、自己を装ったり。
見栄っ張りな人だったのか。



東京都美術館 『ターナー展』(~12/18)
http://www.turner2013-14.jp/index.html
「ブロガーイベント with スペシャルトーク」にて

(Vol.2に続く)
2013.11.21 Thu | Art| 0 track backs,
パリの本屋
日本人観光客でにぎわうパリ・オペラ座界隈は、これまでほとんど縁がなかった。

パリに行ってもいつもほとんどスルーして、移動してしまうので、リヨン駅そばに泊まるのが常。
多少時間があっても、決まりきった美術館に行くのがせいぜい。
田舎好きなので、パリをあちこち探索することもなく。


それが、今年7月の旅行で、初めてオペラ座のそばに宿泊した。

ルーブル美術館三昧が目当てだったので、近い方が便利だったので、
押さえていたパッシー(16区)の宿をキャンセルして、直前に変更したのだった。


パリは初めてではないのに、いちいちいろいろ驚いた。
リヨン付近にばかり滞在していては見えないような今のパリ。


ジュンク堂やブックオフまで進出していた。

P1380462.jpg


ブックオフにいたっては、3軒目なのだとか。




宿泊する場所で、こうも違うのか。
パリの見え方。
2013.11.20 Wed | Travel-France| 0 track backs,
下町柳橋にベニスが見えた
まだまだ知らない東京がある。

浅草橋から両国に向かう道すがら、舟宿などというものを初めて見た。
屋形船の船着き場らしい。

無味乾燥なチケット売り場の代わりに、お宿と称する小屋があり、
下町風情が温存されている。

なるほど、この界隈、以前は花街だったそう。


P1490568.jpg


ボートに取り付けられていたエンジン。
そこはかとなく、ベニスの光景とだぶってしまう。

P1490567a.jpg


2010年のヴェネチアのムラーノ島で見たのがこれだったから。↓
上とほとんど一緒のよう。
スズキ、ヤマハ、ホンダだらけだった、ムラーノ島。

P1750970a.jpg

ヴェネツィア回想。

P1750970.jpg

引いてみてみると・・・この景色。
柳橋とは似ても似つかないのだが。

P1750964.jpg



さて、再び柳橋。
こちらは、小松屋と書かれた舟宿。
由緒正しき舟宿のよう。

写真には、モーターボートしか写っていないけれど、この場所から風情のある屋形船が出てゆく。


P1490561.jpg

P1490572.jpg


少し歩くと両国橋。
橋には、行司の軍配がかたどられ。
さすが両国。

P1490597.jpg


隅田川の遊歩道をゆけば、相撲の決まり手がずらりと並ぶ。

聞いたことのない決まり手も多々。


P1490609.jpg


更に、遊歩道沿いには浮世絵。

P1490599.jpg


近づけば、川開きの日の両国花火など、両国がらみのシーンをフィーチャーしたものばかり。

このあたり、北斎も居を構えたことがあるそうで、一夜漬けでは到底生み出せない
あちこちに、下町という名の情緒がしみ込んでいる。


P1490615.jpg


この界隈には、こんなものもある。

東京都慰霊堂。
関東大震災の慰霊のためのお堂だという。

P1490664.jpg


いちょうもほどよく色づいて、日常風景とは一味異なり、なかなかの気分転換。

両国には、相撲がらみの光景がわんさかあって、期間中は、さぞ相撲一色になるのだろう。

P1490652.jpg
2013.11.17 Sun | 国内探索| 0 track backs,
不慣れな場所のランチなら:無難に和食(えん・秋葉原)
錦糸町で知人の演奏会があり、秋葉原でランチとあいなった。

万世は何度か行ったけれど、最近コスパが低下したので今回はパス。
なかなかよさげな場所を見つけるのが難しく、無難にえんで1050円ランチ。

小鉢がついてきて、サワラの照り焼きも食べ応えがあり、

P1490557.jpg


ツーレが頼んだ鶏のから揚げは、バーニャカウダソースがかかって
ボリューム満点。

P1490558.jpg


関東風の味付けなのでやや濃いけれど、
なによりお店の人たちが、一生懸命いいサービスを、と心がけている姿勢が感じられた。

入店時、オーダーをとるとき、配膳など、たとえマニュアル通りであったとしても、
それを超えて、頑張っている。

今回行ったのは秋葉原、アトレ2の4Fの店。
都内どこのチェーン店でも、同様に教育熱心なのでは、と推察する。
2013.11.17 Sun | Gourmet| 0 track backs,
TV番組のロケ現場探し:「ハードナッツ!~数学girlの恋する事件簿」編
TV番組「半沢直樹」のロケ現場として使用されていた東京国立博物館、ことトーハクが、
先日、BSプレミアム「ハードナッツ!~数学girlの恋する事件簿」でも、再び使用されていた。

といっても今回は本館ではなく、表慶館の方。


ピアニストが登場するシーンで、床模様に見覚えがあった。
慌ててカメラを取り出す。

P1490151.jpg


そして後日、現場へ急行(?)

P1490471.jpg


造形美という点で、床だけでなく、丸天井にも惹かれる。

P1490475.jpg



ローマで見た教会のクーポラを彷彿とさせるような。

P1490476.jpg


例えば、サンタマリアデッリアンジェリ教会(下の写真↓)とか。

P1330637_2013111619450928f.jpg


表慶館は、トーハクの門を入って左手の建物で、展示物は置かれていない。

ただ1F部分に自由に出入りでき、内部鑑賞が可能。
更に、休憩スペースが設けられている。


今なら金曜日夜間延長の際、20時まで「京都展:洛中洛外」のミニチュア版のプロジェクションマッピングが開催中。(毎週金曜夜間 11/29まで)。

室内で行われるため、雨に左右されないのがウリ。


「半沢直樹」で三菱一号館やトーハクといった馴染みの場所が登場したのをキッカケに、
つい、ロケスポット当てが楽しみな、今日この頃なのだった。


表慶館のプロジェクションマッピングは、こんな感じ:

P1490509.jpg
P1490500.jpg
P1490482.jpg
P1490495.jpg
P1490496.jpg
2013.11.16 Sat | Art| 0 track backs,
ナイスなランチ: 近所のOLが集う1000円ランチ (コルポ・デラ・ストレーガ・新橋)
友人情報で、新橋のトラットリア コルポ デラ ストレーガへ。

大々的にランチを宣伝している様子はなく、ひっそりとランチの看板が出ているだけ。

やってくる人たちも、そばのオフィス勤務の人らしき小グループが多い。

価格もサラリーマンの日常使い的な低価格に抑えられていて、
1000円のスパゲティ、ランプステーキなどのセットあるいは
2000円の国産牛サーロインステーキのセットの2種類。

私は1000円の魚介スープ(しまなみの赤エイとホタテ、イカのスープ煮)を選択。


前菜としてスープ、鶏肉がのっかったサラダ、天然酵母のパンが運ばれてくる。
本日のスープはホットなヴィシソワーズだった。

33


メイン
コラーゲンたっぷりとのこと。

22

そしてコーヒー。

__ (9)


店内収容数が多くはないので、12時過ぎの微妙なタイミングだと、ありつけないこともある様子。
むしろ少し遅らせるか、11:30以降11時台がよいかも。


コルポ・デラ・ストレーガ


コメント:
ランチは平日のみ。オフィスが近所にあったら、月に2回程度行くだろうなぁ。


~~~

お気に入りコスパランチ 1 : 週末もOK(アロッサ・銀座)
お気に入りコスパランチ 2 : ランチにフォアグラムース(ピアッティカステリーナ・神楽坂)
お気に入りコスパランチ 3 : 1000円を切った秀逸ランチ(オステリア ミオバール ・東銀座)
お気に入りコスパランチ 4 : メインは肉か魚をチョイス(オザミデヴァン本店 ・銀座)
お気に入りコスパランチ 5 : 安定感抜群の老舗ビストロ(ラビチュード・神楽坂)
お気に入りコスパランチ 6 : 800円でこの味・このボリューム(串若 ・田町)
お気に入りコスパランチ 7 : 土日もOK。チョイスいろいろ(サントウベルトス・銀座)


ナイスなランチ: この内容・このお味でこの価格(イシダ・銀座)
ナイスなランチ: ハーフサイズのフレッシュケーキが美味(HARBS・上野)
ナイスなランチ: 近所のOLが集う1000円ランチ (コルポ・デラ・ストレーガ・新橋)
ナイスなランチ: 値段・ボリューム・味よし(石川亭・神田錦町)
ナイスなランチ: フレッシュフルーツのデザートが添えられて(千疋屋・恵比寿)
ナイスなランチ: 平日はお得で周囲のOLに人気(Alia・恵比寿)
2013.11.16 Sat | Gourmet| 0 track backs,
ヴィクトリア&アルバート美術館の甲冑
昨日のエントリーで、パリ・アンヴァリッドの軍事博物館に展示されていた日本の鎧に触れたけれど、
そういえば、ロンドン・ヴィクトリア&アルバート博物館の鎧がやけに立派だったのを思い出した。

かなり本格的なのだ。


P1170020.jpg


兜や鞍も陳列されている。

P1150107.jpg


もちろん、人気の浮世絵も。
量は多くはないが、秀逸な作品が並ぶ。

P1170017.jpg


彫刻や

P1150099.jpg


着物もあり、国立東京博物館(トーハク)のミニ版のよう。

P1150108.jpg


とくに、値付のコレクションは、学生時代に見て驚いたのを覚えている。
圧巻の量を誇り、人生で初めて見た値付コレクションがロンドンだったという状況。

P1150102.jpg


当時はなかった陳列も加わっていた。
日本の女子ファッションのコーナー。

これはトーハクでも見られない。

日本の展示といって、古来伝わる古いものばかりでなく、新しいものも追加していく
一歩進んだ博物館の概念を提示している。

P1150103.jpg


中庭、

P1170022.jpg


装飾が施された正面玄関。

P1170013.jpg


日本にいても見られない日本の展示を、行くたびに見せつけてくれる。
ヴィクトリア&アルバート博物館(V&A)。
2013.11.15 Fri | Art| 0 track backs,
パリ国立廃兵院 軍事博物館の甲冑
7月のパリ訪問で、アンヴァリッド(国立廃兵院)にあるMusée de l'Armée(軍事博物館)の展示が意外に目新しかった。

滞在中に購入した”6日間パリ・ミュージアム・パス”で無料観覧ができたため、最終日にふらりと寄ったという状況で。
正直、余り期待してはいなかった。


けれど、戦闘用具など、普段余り見慣れないものたちの展示ゆえ、小さな発見が多々。


プレートアーマー(メタリックな鎧)は、これまでも国立博物館やロンドン塔などで見た覚えはあるけれど、広間中に並ぶ様子は壮観で、例えば今回初めて子供用の甲冑を見た。(手前)

子供が戦地へいくとは思い難く、パレード用のものではないか。

P1410043.jpg


こちらは、アンリ二世(左)とフランソワ一世ゆかりの甲冑。


P1400980.jpg


右の甲冑のアップ。
繊細な模様・浮彫がついている。

P1400988.jpg


胸当てブレストプレイトの浮彫も見事。
中央の男性を女性たちがあがめる構図。
力を誇示する様子が見て取れる。

P1410025.jpg



日本の鎧展示の時もそうだったけれど、こうした武具関連の展示を見るにつけ、不思議になる。

戦(いくさ)などという装飾と一見無縁な世界でこうした華美を競った男性心理は一体どういうことかと。

どうせ戦地に散っていくなら美しく、といった美学が底流にあるのかと思ったけれど、
このように細部を見ていると、ある種、空威張りの類なのかも、などと思ったり。


印象的だったのは足元(サバトン)。
踵にまで、鉤がついていて、武器になっている・最後の悪あがきができそう。。。。

と書いたところ、こんな情報が:

<追記>
(この靴の裏側の細工)、騎士の証かまたはいざという時馬を強く蹴って速く走らせるためのものじゃないかなと思います。
中世ものロマンス小説というカテゴリを読んでると出てきます。拍車も持たない=騎士でもないという意味で。
(パンチさんから)


・・・なるほどー。
武器にしては、これじゃ余り役立たなさそうだし、その説、頂き~。


P1410027.jpg


ひざ当て(パウレイン)とすね当て(グリーヴ)もおろそかにはなっていない。
ともかく歩きにくそうで、ひとたび落馬したら一目散に退散するのは無理。


P1410048.jpg


頭部には竜。
パレード用だろうけれど、威嚇、あるいはこけおどし。


そういえば、現在開催中のトーハク(東京国立博物館)の京都展に、二の丸御殿・大広間四の間展示があった。
その中のひとつ、松鷹図の襖絵には、鷹や鷲の威嚇的日本画が描かれ、
謁見に来た者たちに、将軍の力を誇示する狙いがあった。

こうした竜の彫刻もそれと似たような、相手に対する優位性の誇示を感じさせる。


P1410066.jpg


盾も華美。

P1410053.jpg


馬さえも飾り立ててもらっている。
浮彫の胸当て。

P1410049.jpg


室内には馬上の貴族の油絵。

P1410051.jpg


この先には、日本の鎧の展示まで。
比較してみれば、どこか相通じるものがある。

遠く離れて文化の交流がなくても、男子の発想というのは、どことなくユニバーサルなのだった。

P1410093.jpg
2013.11.14 Thu | Art| 0 track backs,
阪急電車
昨夜、丁度夕食が終わった頃、見るともなくNHK BSを見ていたところ、プチ修羅場のシーンに釘づけになった。
恋人を寝取られ、天地がひっくり返るような目にあう女性の役を中谷美紀さんが好演していた。

映画「阪急電車 片道15分の奇跡」の導入部だった。

ツーレは、たまたま以前この映画のラスト数分を見ていたらしく、「じわじわと温かいいい映画っぽかった」、とのこと。

それならば、と続きを見て、(本当は、録画してた「トトリ」を見る予定だったのだが)どんどん引き込まれた。

秋から春へと季節は変わり、阪急電車の往路と復路の中で繰り広げられる人間模様。

宮本信子さんはじめ、俳優陣が自然体。更に、このあずき色の阪急電車がいい味を出している。


実は私も、2010年、ツアー・オブ・ジャパンの堺ステージ観戦の際に神戸に泊まり、この電車を使った。
映画に登場した路線と同一ではなかったけれど。

東京の玉電(「世田谷線」のことを地元民はそう呼んでいる)ともちょっと違うアンティーク感があり、なにより車体に品がある。

思わず写真を撮らずにはいられなかった。

P1810233_20131113074658972.jpg


車内の写真も。
乗車した時は、違う、なんか違う、とシャッターを押した。

今写真を見ると、別にとりたててどおってことはないようだけど、恐らくこの壁の木目っぽいペイントに、情緒を感じたみたい。

P1810229_201311130746566a0.jpg


駅名ひとつも珍しく、

P1810234.jpg


車窓の景色もなんだか見慣れず、物珍しく。

P1810230.jpg


降り立っても、さっそく、東京と違う~、などとカメラ出動。

P1810237.jpg


まず、道端で客待ちをするタクシーが、ドアを開けて客待ちをしている光景にすら違和感を覚え、
車内で見知らぬおばちゃんと高校生が普通に会話を始める光景に、うわあ、関西や、と。

あれやこれやで、よその国で感じるカルチャーショックよりも大きい気がした。

東と西で、こんなに違うのか、と。(私自身”一応”関西=神戸生まれではあるけれど。)

やはり、なまじ同じ国、という同一性が先入観としてあるからこそ、ほんの些細な違いもインパクトがある。

間違いなく、阪急電車みたいにエレガント感とレトロ感が混ざった風情のある電車は、東京にはない。
2013.11.13 Wed | 国内探索| 0 track backs,
NHK 世界ふれあい街歩きのコリウール
先日のNHK「世界ふれあい街歩き」は、コリウールとカルカソンヌの特集だった。
双方とも、過去訪れたことのある街。

特にコリウールの場面では街の名物カフェ「トンプリエ」が登場し、心躍った。
フランスのカフェの中でも、とりわけ好きなカフェ。

なにしろアーティスティック。
店の壁は絵画だらけ。


私が行ったのは2001年。でも、現在も、店内の風情は変わっていなかった。

よく見ると、絵画は並べ替えられているようだけど。
たとえば―:


<私の写真>(下記)に写っている左端の白シャツの男の絵と、下段右から3番目の黄色いドレスの女性の絵はー

P7195963_20131112082915e60.jpg


<街歩きの画面>(下記)では、白シャツの絵はお客さんの背後に掛かっており、
黄色いドレスの女性は下段右から2番目。

周囲の絵の配置は変わっているけど、この2枚はほぼそのまま。

P1470310.jpg


ただ、番組では、重大なポイントが語られていなかった。
画面に写っているこの写真(左中央)については、触れらることなくスルーされてしまった。

P1470326.jpg


<私の写真>で細部を見てみる。
実はこれ、店主とピカソのツーショットなのだ。

店の人の話だと、ピカソもこの店の常連だったそう。
有名・無名の画家たちがこの場所で一服し、自作の絵画を次々店に託していったからこそ、
これほどまでの一大ギャラリーになったというわけ。

P1470314.jpg


さらに、このカフェはホテルを併設していて、ホテルの壁にも、絵画が壮観に並んでいる。

その辺のところを、もう少し深く掘り下げてもらいたかったような。


ただその他に置いては、個人的にウキウキして見ることができた。

昔見たこのコーヒーマシン、

P7195967_201311120829132ac.jpg

どうやら最新式の物に替わっている。
でも、左に黒板を置く配置などは変わらず、
全体的なレトロな雰囲気は保たれている。

P1470314.jpg

さらに店の人に、描かれた絵の意味を語らせるなど、
工夫も凝らされていた。

P1470321.jpg


前回はツールドフランス観戦の際に宿泊しただけなので、たった1泊しかできなかった。
次回はもう少しのんびり滞在したい。

できれば、太陽にもお出まし頂いて。
(あのときは、雨勝ちの寒い7月だった。)


*** コリウールエントリー ***

フランスで大好きな場所 : コリウール その7 & 終章 (創作活動は浜辺で)
フランスで大好きな場所 : コリウール その6(アトリエだらけ)
フランスで大好きな場所 : コリウール その5 (アートなカフェ)
フランスで大好きな場所 : コリウール その4(ピカソやマティスの足跡)
フランスで大好きな場所 : コリウール その3 (スペインは目と鼻の先)
フランスで大好きな場所 : コリウール その2 (Watanabeという名のアトリエ)
ランスで大好きな場所 : コリウール
2013.11.12 Tue | Travel-France| 0 track backs,
ナイスなランチ:ハーフサイズのフレッシュケーキが美味(HARBS・上野)
トーハクの「洛中洛外図」展を再び見る前に、前から気になっていた上野松坂屋のHARBSでランチした。

奥様方がいつも列をなして順番待ちしてる店なので、これは期待できる。

魅力のひとつとおぼしきものは、食後のデザート。
カステラやゼリーのプチデザートではなく、フレッシュケーキがサーブされる。

サイズはハーフカットだけど、評判のケーキだ。

前菜のサラダはこんな感じ。


__ (9)


メインのスパゲティは3つから選べる。
トマトとモッツァレラが人気だったけど、
私は鶏とブロッコリーのクリームソース。

麺はアルデンテではないけれど、ソースが美味で、上品な味に大満足。

__ (11)


期待のケーキも3つからチョイス。ドリンク付き。

マロンやバナナのケーキにも惹かれたが、ここは一番人気のミルクレープ。

フルーツがリッチにサンドされていて、メロンもみずみずしい!

__ (13)


幸福感を与えてくれるランチセットなのだった。

博物館エリアからはやや離れているので、美術館を梯子する間に寄るのはキツいけど、
行きすがら、末広町あたりで降りて食事してからぶらぶら歩いて上野公園をめざすのにはピッタリ。

お味 :very good
コスパ:normal
雰囲気:good
コメント:ケーキが魅力~

~~~

お気に入りコスパランチ 1 : 週末もOK(アロッサ・銀座)
お気に入りコスパランチ 2 : ランチにフォアグラムース(ピアッティカステリーナ・神楽坂)
お気に入りコスパランチ 3 : 1000円を切った秀逸ランチ(オステリア ミオバール ・東銀座)
お気に入りコスパランチ 4 : メインは肉か魚をチョイス(オザミデヴァン本店 ・銀座)
お気に入りコスパランチ 5 : 安定感抜群の老舗ビストロ(ラビチュード・神楽坂)
お気に入りコスパランチ 6 : 800円でこの味・このボリューム(串若 ・田町)
お気に入りコスパランチ 7 : 土日もOK。チョイスいろいろ(サントウベルトス・銀座)


ナイスなランチ: この内容・このお味でこの価格(イシダ・銀座)
ナイスなランチ: ハーフサイズのフレッシュケーキが美味(HARBS・上野)
ナイスなランチ: 近所のOLが集う1000円ランチ (コルポ・デラ・ストレーガ・新橋)
ナイスなランチ: 値段・ボリューム・味よし(石川亭・神田錦町)
ナイスなランチ: フレッシュフルーツのデザートが添えられて(千疋屋・恵比寿)
ナイスなランチ: 平日はお得で周囲のOLに人気(Alia・恵比寿)
ナイスなランチ: プチな珈琲・デザートに加えてお箸お持ち帰りOK(花大根・銀座)
2013.11.11 Mon | Gourmet| 0 track backs,
ハラ ミュージアム アークと群馬近郊の美術館を廻るバスツアー 
先ごろ原美術館の年間会員となり、美術館主催のバスツアーに参加してきた。

最初のストップは、館林美術館。「山口晃展」を鑑賞。

広々としたセッティング。

P1490235.jpg


目玉の「山口晃展」は、「山口晃展 画業ほぼ総覧-お絵かきから現在まで」 というタイトルで、
なるほど、少年期の落書き帳も展示。

高校の卒業アルバムの表紙の絵を担当したというから、若いころから絵の才能は際立っていた。

藝大時代の絵にも、すでに「雲」で画面を仕切るスタイルが現れているし、
細かい人物描写満載で、今の画風とつながっている。


郷愁を誘うかのように頻出する三越デパートは、個人的思い入れなのか。
かつて、デパートの屋上が、かなりイケてるアミューズメントの場であったあの頃をなつかしむように。


P1490228.jpg

P1490229.jpg


一風変わった常設展は、(白熊の彫刻で名高い)フランソワス・ポンポンのアトリエの再現。
(下記写真は外観9
南仏から建材を運び入れたほどの熱の入れよう。

彼がパリのアパルトマンの一室に構えたアトリエが元で、
実際のアトリエは、天井がこれよりも低かったそう。

P1490231.jpg


常設展に彼の作品シロクマがあり、さらにフェルナン・レジェの花の彫刻が目を引いた。
相変わらず生命力に満ちているけれど、優しさが垣間見える作品だった。


さて、次は伊香保グリーン牧場内にあるハラ ミュージアム アーク。

建物を手掛けたのは、磯崎新さん。

「あなたに似た人」展
「原六郎コレクションの名品」展
(国宝「青磁下蕪花瓶」、円山応挙「淀川両岸図巻」他)
をガイドツアー付きで鑑賞。


その前に屋外のインスタレーションも見ごたえあり。


オノヨーコさんの妹さんで、世界銀行で要職に就いたあと、突如辞めてアーティスト宣言をされた
オノセツコさんの作品。

P1490256.jpg


入口のハートは何度見ても、愛らしい。
品川の原美術館は野外インスタレーションも撮影禁止だけれど、こちらは禁止ではなかった。

P1490284.jpg


アンディ・ウォーホールのキャンベルスープ。
これは世界に3つあるうちの1つ。

P1490250.jpg

裏を見るのもお忘れなく。

P1490409.jpg


本人のサインがある。

P1490409a.jpg


美術館の窓越しの紅葉は、額縁の中の絵のようで。

P1490392.jpg


太陽が隠れてしまったのがやや残念。

観海庵では、
円山応挙の「淀川両岸図巻」の川の水色がさわやかで、
よく見れば実に細かい人物や動物が描き込まれている。
雨空あり、青天あり。
風景の移り変わりとともに、川下りを体感。

狩野探幽の「蛤蜊観音図」の軽やかで迷いのない筆さばきに惚れ惚れ。


P1490391.jpg


内部は写真撮影禁止なので写真はないものの、
草間彌生さんの一室 《ミラー ルーム (かぼちゃ)》は、ガラスのキューブの中に
永遠のかぼちゃの連なりに、しばしクラクラ。

また、草間さんがまだ正当な評価される前に購入されたテーブルセッティングのオブジェも。
置かれている場所は、所蔵庫。

普段縁のない美術館の裏側を垣間見れたのも貴重な体験。
美術館関係者にとっては所蔵庫も、展示場のようなものらしい。

事実、ライティングにまで、神経が行き届いていた。
一か所、ぽっかりとブランクになっているスポットは、森村泰昌さんのレンブラントの連作が置かる場所。
今は原美術館の方で展示中。


橋を渡れば伊香保グリーン牧場。

P1490305.jpg


枯葉踏みしめ、奥へと行くと、

P1490310.jpg


動物とのふれあいコーナーがあり、
羊、ヤギ、牛、ウサギ、馬などなど。

人工的でない、住みついているぞといった雰囲気が強く、
動物園とは一味違う動物たちの居住空間。

中でもヤギが愛嬌がある。
鳴き声がアピール度が強く、本当にメエーと「言葉」を発しているかのように鳴く。

愛嬌抜群だ。

P1490328.jpg


アートな休日を存分に満喫したのだった。
2013.11.10 Sun | Art| 0 track backs,
「残念な日々」(ディミトリ・フェルフルスト)
文化の交流が活発化し、世界がどんどん狭くなる中、
外部者を遮断するかのような閉じられた空間に迷い込んで戸惑った経験を
先日本ブログにつづった。

文明国の中の僻地: ベルギーにて その1
文明国の中の僻地: ベルギーにて その2


異なる言語への対応に不慣れで、
異なる外観の者に対する反応があか抜けない。
これがベルギーで起こった出来事とは・・・


しかしこのほど、こんな体験が、特異なものではなかったらしいと気が付いた。
ベルギー人が著したというこの本のおかげで。


残念な日々 (新潮クレスト・ブックス)残念な日々 (新潮クレスト・ブックス)
(2012/02/29)
ディミトリ フェルフルスト

商品詳細を見る


上記は、先日メールでこの本を勧めて頂いたもの。
(メルアドが書かれていなかったので、お礼できなかったものの、この場を借りてお礼!)


まだ読み始めたばかりだけど、なにやら洗練されない人々がわんさか出てくる。

気取らずどこかヒューマンで、素の人間臭さが漂っていて、距離を置いて眺めるには微笑ましいのだけど、
外からこの世界に迷い込んだらなんだかとんでもないことになることは請け合いだ。


これから一体どんな出来事が待ち受けているのか、
先を読むのが楽しみだ。
2013.11.07 Thu | Books| 0 track backs,
自転車選手が住む町ジローナのダリとミケランジェロ
先日「世界街歩き」でスペインのジローナを特集していた。

米国や豪州などの一流ロード選手が欧州の拠点としている町。

見ていて、ああここは住みやすそう、そう思った。
人が暖かくて優しい。
外国人にもオープンな感じ。

それに地の利、地形などの要素もあいまって、海外選手が集まる結果となったのだろう。


そんなふうにロード選手のことを思いつつ見ていたら、
場面はやがて、ジローナ旧市街の風景から、ダリの家を訪問するシーンに。
ジローナにほど近いフィゲラスに、その家はある。

家の内部を画面で見て、あら!と小さく叫んだ。


P1490174.jpg


ダリが板に写生したのだろうか。

ミケランジェロ彫刻の「瀕死の奴隷」を描いた絵があった。

こちらが7月にルーブルで見た本物の彫刻。

P1200912.jpg


ダリはこの彫刻に惹かれたのだろうか。

単なる死に際の奴隷以上の何かを持つこの彫像に。


なにしろこの巻き毛の君の悶絶ぶりが、半端でなく”セクスィ~”。
(彫刻のタイトルはSchiavo morenteだから、死につつある奴隷のはずなのだが。)


胸に巻いている帯状の衣が、ギリシャ神話のヘラがゼウスを誘惑するときに着ける細い帯のようにも見える。

P1200913.jpg

なんとも悩ましいポーズ。

これでダリをも悩殺したというわけか。
2013.11.05 Tue | Art| 0 track backs,
京急フリーパスで、金沢文庫、三浦海岸マグロランチ、文化の日無料開放の横須賀美術館、軍港へ
11月3日、文化の日は、横須賀美術館の無料解放日。

そこで京急乗り放題チケット1400円(横浜発)で、レッツゴー。

まずは金沢文庫で下車。
金沢文庫特別展「東大寺ー鎌倉再見と華厳興隆」展示を鑑賞。

重源上人坐像(国宝)は、皺(首筋、額、口元)表現、衣服のひだ、数珠が精緻。
13世紀の作品とは思えぬルネサンスの人間表現。


この地は北条実時ゆかりの称名寺を擁し、景勝地。
金堂前には称名寺庭園があり、阿字ヶ池にかかるお太鼓橋の絶妙な丸みがアクセント。

P1490062.jpg

P1490036.jpg


ランチは三浦海岸迄行って人気店「海鮮」で寿司を食す。
この場所は、9月に三浦海岸まぐろ旅行で発見した場所。
(9月の小旅行の話は途中まで書きかけて完結していない。そのうちに。)


その後、京急電車とバスを乗り継ぎ横須賀美術館へ。
パスにはバス代も含まれる。
P1490066.jpg


大学の友人Yちゃんに教えてもらった本美術館。
海を正面に配する好ロケーション。
なんともすがすがしい。

ガラス張りの付属のイタリアンレストランで海原を眺めつつランチという選択もあったけれど、
天気が今一つで、マグロに走ったのだった。


2年ほど前だったか、やはり文化の日にこの美術館でラファエロ前派展を鑑賞した。
今年はこの時期、親と子のふれあい展示のような内容で、興味をそそられたのはむしろ
常設展だった。


第3期所蔵品展 特集展示父、若林奮展では
若林氏のプライベート作品の数々。

我が子のために、手作りしたパスポートや免許書など(まるで本物ばりに写真付き、詳細な記載あり)が、
創意工夫に満ちていて、父親の子への愛情全開なのだった。


谷内六郎〈週刊新潮 表紙絵〉展 「あの日の音がきこえる」も、
音を奏でる絵画の数々で、たとえばミシンの音を機関車の音とみたてるという着想をもとに
描かれた作品など、構図の妙と優しいぬくもりがなんともいえない。


その後城ケ島に行く予定だったが、意外に時間がかかるため、行ってもすぐ夕暮れになってしまう。
9月にも訪れたし、急遽変更。

いつも行かない場所へ、ということで、横須賀基地の軍艦が停泊している港へ(駅は汐入)。

ウッドデッキのおしゃれな遊歩道。
噴水越しに、軍艦。

P1490137.jpg


ヴェルニー公園というバラの公園が脇にあるので、
この時期バラと軍艦というミスマッチな鑑賞が可能。

P1490096_20131105090727eb0.jpg


普段目にする光景とはまた一味違うものが見られるから、
京急フリーパス、なかなか使えるのだった。

次回は金沢文庫裏手の尾根道にある北条実時廟などもじっくり見てみたい。
2013.11.05 Tue | 国内探索| 0 track backs,
創エネ・あかりパーク2013
上野公園に行くと、なにかしらイベントをやっている。
先日は大道芸のフェスティバル。
そして今回は、光のイルージョン、創エネ・あかりパーク2013。

本来の目的はトーハク(東京国立博物館)観覧だったのだが、
トーハクの庭で、プロジェクションマッピングを行うと知り、それに見入ってしまった。

金曜夜、丁度夜間延長開館のときだったので、最初はトーハクの庭で見物。
続いて公園に出て、外から見物。

内容は、所蔵品の数々。

P1480897.jpg

P1480909.jpg

P1480912.jpg

雷神風神も。

aP1480890.jpg

aP1480891.jpg


そして、ひとたび外に出ると、公園広場もきらびやかなイルミネーションに包まれ
噴水越しに、Pマッピングが眺められた。

P1480942.jpg

P1480947.jpg

P1480957.jpg

P1480965.jpg

P1480970.jpg

P1480920.jpg


パフォーマンスもワンダフル。
ポールに上って天女のように舞う。

P1480929.jpg

aP1480931.jpg


なんとも幻想的。
こんなイベントが開催されているなど、事前に宣伝は目にしなかった。
情報アンテナをめぐらせていればわかったのだろうけれど。
世の中知らないところでいろんなことが起こっている。

今回はたまたま現地に行って知ったわけだが、
ツイッターなど、即効性のある媒体も貴重な情報源だ。


本催しは11/4まで。
サイト;
http://www.motoko-ishii.co.jp/#pagenews01jp.html
2013.11.03 Sun | Art| 0 track backs,
文明国の中の僻地: ベルギーにて その2 言葉が通じず、私がとった行動
ロードレース観戦では、観光では絶対訪れないような場所に足を踏み入れることもしばしば。

それは例えば
人々が日常生活を営んでいる風景しか見いだせない場所であったり、
辺鄙な場所であったり。 


もっともそれが後者のケース、即ち辺境の地であれば、カルチャーの違いを十分覚悟の上で乗り込むから、
まあそんなものかと、すべてを想定内という心のポケットに放り込むこともできるだろう。

ところがそれが、何度か訪れたことのある国で、しかも西欧ともなれば、
「想定」として用意しておく心の準備も最低限となり、
だからこそ、自分の常識範囲をちょっとでも超えると、大いに動揺したりする。

先のエントリーで述べたビルゼンの町がまさにそれだった。

この町での僅か1泊2日の滞在は、いろいろな意味で忘れられない。


その日観戦したロードレースの会場は地元の人たちでにぎわい。
人気の高さが偲ばれるのだが、日本における観戦風景と、ある大きな違いがあることに、当初気づかなかった。

思い知らされたのは、事件が起こってから。
カメラ撮影をしようとする私の肘を叩くおじさんが出現したときだ。

写真が1枚無駄になった。

何をするのかびっくりして見上げると、彼はへらへら笑っている。
そんなことが数回続いた。

そして気が付いた。

カメラをもって応援している人が皆無、だと。
写真撮影風景が珍しくて、おちょっかいを出してみたい、といった単純な出来心だったらしい。


呆れたが、まあそれはいい。死活問題ではない。
が、問題は夕食。

レースが終わると屋台も店じまいして、あっという間に町がスッカラカンになってしまった。
人影すらなくなり、人影を探してさまよった。

すると、トルコの肉料理シシカバブを手にしたカップルを発見。
駆け寄り、どこで買ったか聞いてみる。
もちろん通じない。

シシカバブを指差したら、警戒心むき出しの目で見られた。
おねだりしたと勘違いされたらしい!!!

アジア人が滅多に足を踏み入れることのないこの場所で、親切な応対は絶望的とみられた。

なんかいい方法はないか?
ほら、万国共通のジェスチャーとか。
苦肉の策で繰り出したのが、「お腹が空いたー」というポーズだった。
(お腹を抱えてよろよろしただけ。)

ミラクル!
通じた。
女性の方が指差す右前方のかなたに総菜屋らしきものが見えた。


食料店を見つけるだけで、こんなにも苦労するとは。

そもそもこのレースが是非とも見たかったわけでもなかった。
たまたま週末をはさんで欧州に出張で滞在していて、地理的に都合がいいというだけの理由でやってきた。

ベルギー一周と呼ばれるそのレースは、一時期開催中止になっていて、偶然それが12年ぶりの再開の年だった。
だからどんなレースかもよく知らず、勝手もわからない。

その上言葉がまったく通じないというフラストレーション!


さて、無事にシシカバブの店に入ったはいいが、またしても問題発生。

まず、店主に、店が日曜も開店しているかを聞いてみた。
30代後半とおぼしき店主は、案の定、英語もフランス語もダメだった。
しかし、こちらも翌日の食料確保のために必死だった。 

男性客が、通訳を買って出てくれたのはよかったが、理解不能。
店にいたすべての客が、フラマン語以外は話さない。

やがて入店してきた中年女性が少しだけ英語を知っていて、やっと通じた。
訛りの強い英語で「この店はね」、と言って彼女が指差したその先はカウンター。

よくよく見ると店の営業時間と曜日が書かれた小さな紙切れが貼られていた。
なんでこれがさっさと目に入らなかったのか・・! 自己嫌悪。

あとから入ってきたその女性は、結局私より先に注文した。
大家族のようで、その数10個以上。

おかげで、途方もなく待たされた。
気がつけば店はもぬけの殻。最後の客になっていた。


やっと私のシシカバブが出来上がった。店主が困惑気味の顔でこちらを見ている。
申し訳なさそうでもあり、憐れんでいるようでもあり、でもちょっぴり暖かい。

品物を手渡す際、彼が短いフレーズを投げかけてきた。
言葉が通じないことを知りながら。

もちろんフラマン語だったのだけれど、この時、入店以来初めて、彼の言葉を理解することができた。

「随分待たせてごめんね」。

スポイトで垂らされた一滴の暖かい液体がじんわりと心の中に広がっていく、そんな感覚を味わいつつ店を後にした。


****

私が泊まったホテル。
宿ですら、英語もフランス語も一切通じず。
ヨーロッパにいるとは思えなかった。
P5269567.jpg


やたら中庭がだだっ広い。

P5269565.jpg
2013.11.02 Sat | Cyclde Road Race| 0 track backs,
"shw-greenwood" template design by Shallwill