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日常風景 * 写真・文章 Copyright@”Mas Ciclismo Diary”
10月6日 ウィリアム・モリスと19世紀英国絵画 井出洋一郎氏(府中市美術館長)のトークショー
最近、ラファエル前派が人気を博している。

日本では見向きもされていなかった頃からファンだった私。
かなり前に、こんな本をロンドンで買った。


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手のひらサイズだけど、ラファエル前派の絵がくまなく網羅されている。
ロセッティだけでなく、ミレイの代表作も。


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このオフェーリアの絵のモデルは、ロセッティの後の妻となる
エリザベス・シダルなのだという。

この時シダルを風呂に浸からせて制作。
やがて温水が水となり、シダルは風邪をひいた、そんな逸話も。



私のラファエル前派好き、キッカケは、朝日新聞に掲載されていたロセッティの「ベアタ・ベアトリクス」の絵だった。

添えられた解説によると、妻の鎮魂画とのことで、アヘン中毒だったことを暗示するケシの花が描かれている。
なんともいえないミステリアスな幸薄い表情が私を惹きつけてやまず。
以降、むしょうに気になる存在となった。

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その後1週間のロンドン一人旅でピムリコ(テイト美術館最寄り駅)付近のB&Bに宿泊したことから、
毎日テイトに通い詰め、ラファエル前派を堪能。

他にV&A(ヴィクトリア&アルバート美術館)にもレアな作品を見に行ったり。
ケンブリッジの語学学校プチ留学時代は、付属の美術館にひっそりと置かれたロセッティを見つけて小躍りしたものだ。

なので、府中市美術館でラファエル前派の講演があると知り、先週末勇んで行った。

1時間半、これが誠に充実の内容なのだった。

井出館長が、しきりにロセッティの描く女性がダイアナ妃に似ているとおっしゃってたけれど、
講演中は、そうかなぁ、、などといった思いだった。

でも、上述の本にこの絵(「女性の肖像」)を見つけ、なるほど、と膝を打った。


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この本にはほかに、日本に来日予定(於 三菱一号館)のものも。


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講演会では、ロセッティが次々同僚画家のお相手・モデルを奪っていった話などが具体的にい披露され。

モリスの妻ジェーン・バーデンとのいきさつは有名だけど、これはお見事、という他ない。


講演会では、その他、例えばこんな内容が。

ウィリアム・モリスは、最初画家を目指した。
しかしオックスフォードの同級生バーン・ジョーンズなど、絵がうまい友人が多すぎた。
絵の道を断念し、建築学、デザイナー、思想家として名声を得る。


【時代年表】
1830-40年 産業革命
1850年 ロンドンの人口は230万人(江戸180万人)で、世界No.1 万博開催
1870-90年 バブルはじけ、英国主義世紀末不安、アヘン戦争。犯罪が増え、シャーロック・ホームズなどのストーリーが登場

【画家年表】
1837年 コンスタブル没
1843年 ラスキンが「近代画家論」の第一巻で、ターナーを激励
1855年 モリスとジョーンズがフランス旅行後同盟をつくる
1861年 モリスと友人がモリス商会つくる
1882年 ロセッティ薬中毒で没す
1890年 ジョーンズ「いばら姫」で人気絶頂
1896年 ミレイ、ロイヤルアカデミー会長職のあと没。モリス没62才



さて、このラファエル前派展、今回は矢次早に3つの展覧会がつらなっている。

府中市美術館のモリス展を皮切りに、森アーツセンターギャラリー、三菱一号館美術館。
後者2つの展覧会はコラボしていて、先行前売券が2013/10/4(金) 10:00 ~発売開始になっている。
売り切れ次第販売終了。

夢の英国美術周遊券 【2展共通特別先行前売券】2000円
◆テート美術館の至宝「ラファエル前派展 英国ヴィクトリア朝絵画の夢」
【開催期間】1/25(土)~4/6(日)
【会場】森アーツセンターギャラリー(東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー52階)
◆ザ・ビューティフル――英国の唯美主義 1860-1900
【開催期間】1/30(木)~5/6(火・祝)
【会場】三菱一号館美術館(東京都千代田区丸の内2-6-2)


以前横須賀美術館の展覧会もなかなかよかった。
でも今回はそれを上回る大々的なお披露目だ。
2013.10.10 Thu | Art| 0 track backs,
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