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日常風景 * 写真・文章 Copyright@”Mas Ciclismo Diary”
DNPのマルチメディアディスプレイを探し求めて@ルーブル美術館
パリのルーブル美術館には、我が国のDNP 大日本印刷株式会社と美術館のコラボによるマルチメディアディスプレイが設置されている。

そんな噂を聞いて、初日、茫漠とした館内を、捜索して回ることに。

とはいえ、なにしろ東京~横浜間よりも距離にして長いといわれるルーブル。
手がかりなしに探すのはインポッシブル。

記憶をたどって、そういえばスペイン画の一角と小耳にはさんだのを運よく思いだした。
慌てて来た道を700mほど戻り、到着。(美術館巡りは結構重労働。ちょっとの無駄足も、疲れる)。

スペイン絵画は、イタリア絵画コーナー奥にある。


中央の黒い物体がそれだ。

P1210323.jpg


ディスプレイ脇には、ルーブルの構想をDNPの技術で具現化したメディア、といった紹介文。

P1210326.jpg


スペイン・ポルトガル地域の絵画の紹介なので、そちら方面の分布図も置かれている。

P1210324.jpg


ディスプレイを見ている人、いたいた。

おや?
だがしかし、気になったことがひとつ。

結構立派な装置なのに、みな滞留時間が短い。

ちょっと見て、割とさっと終えてしまう。

P1210327.jpg


どうしてなのか、近づいてみて分かった。

下の写真のディスプレイ左手に障子のようなものが写り込んでいるのがわかる。
これ、実は自然光を取り入れている天井部分。
それが画面に反射してしまっている。

このように斜めの角度だと、まだ画面は見えるのだが -

P1210325.jpg


いざ、画面を操作しようと向き合ったら、あら、大変。
画面がまったく見えないのだ。

選択した絵画が、うっすら背景に浮かんでいるものの、
全面を占めているのは、太陽光降り注ぐ天井の格子模様。

恐らくこの日は快晴だったので、なおさら画面が見にくくなっていたのだろう。

P1210328.jpg


仕方なく、画面下の説明文をちょろっと読んでその場を後にした。


P1210330.jpg


改善についてはDNP側も申し入れをしているといった話も聞いたが、なんとも残念。


数日後、フランス絵画のコーナーで、ポンパドゥール夫人の肖像画の説明メディアを使用した。
その機器は、窓のない部屋の隅に置かれており、映りも良好で、クリアに見ることができた。

絵画に散りばめられた小物の意味が丁寧に解説されていて
見終わった後、私にとってその絵は、もやは凡庸な肖像画ではなくなく、意味ある寓意に満ちた面白い絵画に変身していた。


この2つの装置、DNPのものの方がむしろ凝っていた感がある。
けれど、置き場所とか角度とか、ほんのちょっとした違いで、読む気がそがれてしまうことがある。


これって、ちょっと編み物に似ているかもしれない。

せっかく身ごろや袖をパーフェクトに編めても、最後の締めとなる、はぎ・とじ次第で、おじゃんになってしまうことがある。

早く改善されることを祈りつつ。
2013.08.17 Sat | Art| 0 track backs,
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