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日常風景 * 写真・文章 Copyright@”Mas Ciclismo Diary”
超未来的宗教画
ルーブルのイタリア絵画コーナーで気になった絵:

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空飛ぶ聖者、壁から出てくる人。
なんだかSFみたいで夢がある。

1437-44年ごろの作品で、作者はステファノ・ディ・ジョヴァンニ(サッセッタ)。

タイトルは、
「le Bienheureux Ranieri Rasini délivre les pauvres de la prison de Florence」

とのことなので、フィレンツェの牢獄から貧者を解放する聖ラニエーリ・ラジーニ。


なるほど貧しい人たちを救済しているるシーンというわけ。

この時代にこんなファンタジー溢れる絵が描かれていたことに驚く。


当該聖者の名前は聞いたことがないけれど、キリストの奇跡同様、
いくつかの奇跡を招いたことで知られる聖者なのだろうか。


牢獄が薄っぺらい張りぼてみたいなところはご愛嬌。

エンジンがついたような聖なる人物は、ちょっとロケットを彷彿とさせ、
なかなか当時にしては前衛的な画家ではないか。
2013.08.14 Wed | Art| 0 track backs,
藤田嗣治の乳白色のもとをシッカロールと特定できたあの一枚
レオナール・フジタこと藤田嗣治氏が描いた有名な乳白色の元は、
シッカロールだった、というのは今では結構有名な話。私は、TV番組で知った。

しかし、その秘密が明らかになるキッカケとなったのが、土門拳の1枚の写真だったことは
今回初めて知った。


まずは、今年の6月22日にさかのぼる。

富士フィルムスクエアで開催された【写真展 同時開催イベント】トークショー 「師・土門拳の古寺巡礼を語る」
を聴講。

土門氏の愛弟子、藤森 武さんのお話に、こんなくだりがあった:

●土門氏の作品は、余暇の写真も素晴らしい。構図などは真似できない。レイアウトの妙。さすが、土門氏は画家を目指しただけのことはある。(幸手の積わらスライド登場)

●彼はポートレイトも撮影した。画家の梅原隆三郎氏の撮影の際、あまりのしつこさに梅原氏は激怒した。それでも土門氏が出した「古寺巡礼」の豪華本の題字を、氏は快諾している。

●もっとも、梅原隆三郎氏の題字には誤字がある。巡礼の「礼」はしめすへんでなくころもへんになってしまっている。誤字だが土門氏は、書き直しは求めず。勢いがあってよい、と。証拠はSUPER EDITION OFFICIAL BLOGさんのところに。

●題字を担当したのはそうそうたる顔ぶれ:梅原龍三郎、福田平八郎、 安田靭彦、川端康成、井伏鱒二。


このような話から、土門氏には絵心があり、さらに画家の撮影も手掛けていたことを知る。



そして「弐代目・青い日記帳」のTakさんのエントリーで、レオナール・フジタも、自身の写真撮影を土門に許可していたことを知る。


赤い酔星 通常の3倍速く酔っ払いながらのテツ旅ルポ」さんのブログには、日経の貴重な新聞記事が。


土門氏の写真は、背景もしっかり写り込んでいて、そこから、秘密兵器シッカロールが置かれていたのが発覚したというわけ。

写っていたとはいえ、発表された写真はカットされていてシッカロールだとはすぐにわからず、発見者は”ポーラ美術館学芸員でもある内呂博之氏”のようだ。


そんな話を胸に、文化村のフジタ展に近日中に行って来よう。

実は先週行くつもりだったが、猛暑でめげた。
(どのみち駅から遠いので、自宅から歩くつもりだった。)

来週こそ。


写真は、竹橋・近代美術館の《五人の裸婦》。
同美術館は、写真撮影OK。

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2013.08.14 Wed | Art| 0 track backs,
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