日常風景 * 写真・文章 Copyright@”Mas Ciclismo Diary”
バラとビールと自転車と
昨日の日比谷公園。

バラが咲き乱れ、オクトーバーでないけどオクトーバーフェストというビールの催しが行われ、
11時にもなると長蛇の列ができていた。


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かたや、その傍らでは自転車ロードレース、ツアー・オブ・ジャパンが最終日を迎え。

5月末の日比谷は、毎年なかなかに華やかなのだった。
2013.05.27 Mon | 国内探索| 0 track backs,
国立公文書館「近代国家日本の登場―公文書にみる明治―」
 幕末のパスポート:写真の代わりにどう本人を判別したかというと・・

4月、東御苑から竹橋近代美術館に向かう途中、ふと思い立って国立公文書館に寄ってみた。

入館無料。以前入ったことがあるけれど、しかつめらしい公文書と向き合っても
ふうん、という感じだった。

でも今回は、「近代国家日本の登場―公文書にみる明治―」という触れ込みに惹かれた。

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講和条約などもあり、これであの戦争は終結したのか、
などと感慨深かったりしたのだが、なんといっても
ウケたのが、これ。

幕末のパスポート!!(写真中央の折り畳み式の紙がそれ)

館内写真OKでした。


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写真貼付の代わりに、本人の特定は、文章。
年齢:23歳
身長:高き方
眼:小き方
鼻:高き方
口:常(?)

なんともアバウトな~!

当時旅券をとれる人なんてそんなにいなかっただろうから
それでよかったのかもしれない。(?)

氏名は亀吉、とある。

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昭和の旅券はこれ。

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英国大使に任命された林薫氏の任命書。
天皇の印「御璽」がなんとも立派。

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爵位関連の公文書。

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そんなこんなで、かなり楽しめたのだった。
2013.05.23 Thu | 国内探索| 0 track backs,
皇居東御苑のお土産物売り場がお安い
皇居東御苑に、売店があり、菊のご紋入りの品々が買えることは知っていた。
でも、余りじっくり見たことはなく。

外国人のお客さんのためのお土産にいいかも、と何気に今日覗いたところ、
ご紋入りボールペン、お財布、お箸などなど、見栄えがいい割にはお手頃価格で驚く。

さらに、伊藤若沖の「動植綵絵」30幅の絵ハガキは一枚50円。いまどき。

本作品は所蔵作品なのに、三の丸尚蔵館 企画展で滅多に展示されない。
超隠し玉的存在なのだ。

ならばしばし絵ハガキでガマンしよう、と買うことに。
30枚全部のセットだと1200円。

1枚たったの40円。
箱に入っていて、さらに一枚ずつ、ちゃんと袋入り。

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先日買った切手趣味週間の四季花鳥図屏風(狩野元信)の記念切手同様
なかなか使う気になれない予感。
”愛でるだけで心豊か”、系のお手元グッズになりそう。

こんな袋を下げて、帰ったのだった。

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東御苑の方は本日こんな感じ。

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さつきがきれいで、菖蒲はまだ。
ただし、カキツバタは終わっていた。

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さつきの小道を散歩する人。
カメラをかかえて、花の撮影を愉しんでいた。

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思った通り、カルミアの花は満開。
白も少数派ながらみかけた。

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2013.05.19 Sun | 国内探索| 0 track backs,
余りに高評価なホテル、そのワケは@ローマ と、予約サイトを見る際の教訓
ローマでは、3泊お安めの便利な場所に宿泊し、
2泊をお高い高評価のホテル(9.5ぐらい)、残り1泊を空港そばの宿、に決めた。

空港そば1泊は朝早いフライトで必然、残りについてはスルーで5泊取れなかったからの措置でもあるけれど、
全く違うタイプのホテルを経験してみたかった。

最初の宿は、ペンション。
100ユーロ未満で安くて、テルミニ駅の次の駅で地下鉄駅から徒歩数秒、レビュー評価は9.3ほど。

エレベーターがこわれていたのはご愛嬌。
朝食部屋はないので、部屋に運ばれてくる。
オーナーは英語はしゃべれない。
それ以外はいたって満足の宿だった。


かたや一泊240ユーロのホテル。
やたらと評価10点満点をつけている人が多い。

期待して行った。
が、その理由がわかり、茫然。

いわゆる昔でいうところのラ●ホテルの演出がたっぷりだったのだ。

ベッドの電飾は、七色に変わる。
(説明は受けたけど、試さなかった。)

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なにより、入り口脇、ベッドの対面にバスタブ!
(トイレは別室だけど。)

つまり、お風呂に入ってそのままベッドインどうぞ、的な。

入り口ドアを開けると、隙間からお風呂に入っている様子が見える。
同じ廊下を使用する部屋数はほかに2部屋だけとはいえ、これはあり得ない。


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なによりお風呂に入ると、蒸気が部屋にこもって、喚起不能。
中がモクモクで、非実用的。あり得ない。
窓をあけたくても、夜間は開放できない。
外を人が通るし、カーテンをしないと中が丸見え。

ホテルの構造がこんな感じなのだ。

ビルの2Fの中に浮かんだ小島のような場所。
(写真右側の平屋)

カヴール通りそばにありながら外からホテルが一切見えないので、
治安はいいけど、平屋なので、夜間は外を通る人から部屋の内部が見える。

昼間は特殊ガラスなのでいいけれど。

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ベッドわきには小道具。
お風呂の水のライトが変幻自在になる仕掛けだって。

そんなのいらん!

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というわけで、10点がやたら連発されるわけは、恋人同士が夜、すばらしい(?)演出で
酔いしれて、その勢いでもう満点!というわけだ。
(でもレビューに露骨にそういった事情を赤裸々に書いている人がいないから困る。)

お風呂が部屋にあるのが素晴らしいと感じ、蒸気が充満しまくりとか、恋人には関係ないのだ。

よくよく見たら、同性の友達同士や親子の評価は決して高くない。
高得点は恋人限定だ。

丁度チェックインの当日、頭痛でダウンしてた身には、ゆっくり身を休めること以外興味はない。

ベッドやお風呂のライティング演出なんてどうでもよいのだ。


そこで教訓:
・高すぎるレビューは要注意。なんかとんでもない部分がとてつもなくすごいのかもしれない。
・それが自分の高評価になるとは限らない。
・だから、レビューを見るとき、全体の総合評価だけを見るのでなく、友人同士や親子の宿泊客がつけたポイント
などをじっくり見た方がいい。
・恋人だけが10点、それ以外が7点とかいう場合、夜の演出のみがアピールポイントで、実用性を欠く問題がある可能性がある。


もっともジャグジー機能やレインシャワーがあり、
ダイニングルームは素晴らしく、専用シェフがいる、などという素晴らしい点もあるにはあるけれど。

10点の内容を、他に期待した身としては、100ユーロ未満のペンションがスルーで予約できていたのが
ベストだったかな。


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関連記事
2013.05.17 Fri | Travel-Italy| 0 track backs,
サンタ・マリア・マッジョーレ大聖堂Vol.4
ローマの教会 1: サンタ・マリア・マッジョーレ大聖堂(4)

■ 法王とのニアミスの話

「ここって、ジロのコース?」
ツーレが突然の賜った。

ジロとは、イタリアでこの連休中終盤に始まった自転車レースのこと。

残念ながら今年のジロのスタート地はナポリ。
ローマは通らない。

ツーレがなぜこんなことを口にしたかというと、路上のバリケードを見たからだった。
これ↓
こういうのを見て、あ、自転車レース!と思う彼の”中途半端な”自転車脳にはびっくりだ。
しかも、この日は奇しくもジロ初日だったし。


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このバリケードを見た後、ケバブ屋に入り、何が起こるのか聞いた。

店の弟:「えー、知らないね。もしかしたら、パパ(法王)が来るとかなんとかだったかな」
店の兄:「法王が来るのは明日じゃないか?」

・・といった具合に、興味なし。

外に出て、とにかくすぐそばのサンタマリアマッジョーレ大聖堂に最後の訪問を、
と向かったはいいが、すごい人ごみだった。
しかも一般の人は立ち入り禁止。
残念。

しかしいったい何が起こるのだ?

好奇心全開の様子で待ち構えている人々に聞いた。
すると、「法王が1時間後にくるんだ。でももっと早く来るかもしれないから
こうして今から待っているのさ。」

入れるのは特別な招待状を持った人のみ。
フランチェスコみたいな聖職者もいれば、

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下の写真左下のたすき掛けの女性みたいに、一般人もいる。

招待状を手にした一般人に、群衆から、「なんて、あなたはラッキーな人なの!」
と叫ぶ声。
特権階級の入場権を手にした女性が叫び返す:「ふふふ、そう、いいでしょう!」


ピンクのこの帯は、枢機卿。
イタリアで聖職者たちはそこかしこで見るけど、この装束はレア。

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ふと見回せば、黄色い旗が。
これまで、この旗はなかった。

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さらに、これから掲揚する人も。

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この旗、法王関連に違いない。
WIKIを見たら、ヴァチカンの旗なのだった。

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がしかししかし、
我々は空港ホテルへ移動せねばならない。
空港ターミナルで19:30待ち合わせ。

これ以上いると、間に合わない。
泣く泣く法王を垣間見る前にその場を去る。


さようなら、サンタマリアマッジョーレ!

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結構け物にするにはいい場所が確保できたのだが。

その後、ホテルにチェックインしてから、TVニュース番組のチャンネルを探し、
見つけた。中継の様子。

サンピエトロ寺院で見た、スイス人傭兵もいる。

あ、この祭壇画は・・

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あの時見た、あれだ・・

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到着された時の様子もTVに映り、群衆との交流場面もあった。
つくづく、その場にいたかった。

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そして、先日触れた聖母子のイコン。
本大聖堂の貴重なお宝らしく、敬われている。

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【関連】

ローマの教会 1: サンタ・マリア・マッジョーレ大聖堂(1)- 概観
ローマの教会 1: サンタ・マリア・マッジョーレ大聖堂(2)- 黄金のモザイク
ローマの教会 1: サンタ・マリア・マッジョーレ大聖堂(3)-法王が訪れるわけ
ローマの教会 1: サンタ・マリア・マッジョーレ大聖堂(4)-法王とのニアミスの話

2013.05.16 Thu | Travel-Italy| 0 track backs,
ローマ時代と現代の融合
ローマは本当に街を歩けば遺跡にぶち当たる。

柵で囲われて、遺跡出ました!といった感じで隔離されているところは
有数な歴史的建造物だったりするのだろうけれど、
そのまま放置状態のものも多々あって。

或いは、それらを生かしつつ、ちょっと無理やり
建物の一部に組み込んでしまう手法も散見された。


それは教会の一部であったり -

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レストラン入り口の部分であったり。

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綺麗に残存する城門跡はそのまま本来の存在意義を誇示するかのように堂々と見せびらかされ。

日常生活の折々で、これだけ古き時代が目の前に登場すれば、
ローマ時代を意識せざるをえず、意識が現在と過去の二層構造になる気がするけれど、
長年暮らして見慣れてしまえば、いにしえも現代の一部として素通りしてしまうのだろうか?


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ちなみにツーレが持参している茶色いエコバッグ。
ツールド北海道の友人のお土産。

これが絶賛海外出張・旅行で活躍中。

・布製で、持っていくときは場所をとらない、
・軽い
・これをひょいと肩にかけていると、買い物途中の風情(中には半一眼レフのカメラとか入ってるけど)
・つまりスリに狙われにくい感じを醸せている?(唯一地下鉄で狙われたときは、彼はスーツケースを持っていた)
・どんないびつなかたちの物をいれても対応可能。
・クマが自転車に乗っている図柄で、相手を油断させやすい(?)


この格好ならあんまり旅行者っぽくなくて、余り金銭持っている感じもせず
滞在中はすべてこのスタイルで通した。

もっとも貴重品は全て私が持参してたわけで、狙われても何も出てこないわけだけど。
2013.05.15 Wed | Travel-Italy| 0 track backs,
サンタ・マリア・マッジョーレ大聖堂Vol.3
ローマの教会 1: サンタ・マリア・マッジョーレ大聖堂(3)

■ 法王が訪れるわけ


サンタ・マリア・マッジョーレ大聖堂は、ローマの4大バジリカの1つ。
かつて「アヴィニョン捕囚の後、一時教皇の住処となったことも」あるそうだ。(「ヴァチカン物語:とんぼの本」*)

そんな由緒ある場所だけに、時折法王が赴くようで、
我々がローマに滞在していた最中も、たまたまそういう機会に当たったらしかった。

ここにはシスティーナ礼拝堂という名前のチャペルがあり(ヴァチカン博物館にあるのと同じ名前)
見目麗しいだけでなく、イエズス会にも縁があり、由緒ただしきチャペルなのだとか。

先日触れた「南イタリア」の本によると、シクストゥス5世(1585年)によるもので、
さらにこちらのサイトによると、ジェズ教会に祀られていた聖イグナチオ・ロヨラ
(イエズス会創設者)が司教となって初めてミサをささげた場所という。


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そして、こちらの礼拝堂で誇示されているのが、この聖母子。
初期キリスト様式の重要なイコンのようで、解説がいろいろ書かれていた。

写真を撮ってあとで読もうとしたものの、暗くて文字がちゃんと写っていなかった。

いずれにせよ、この聖母子がただならぬカリスマティックな様相を呈していたことは事実。

チマブーエの聖母子などもそうだけど、やや古めの聖母子画があると、
箔がつくような。。。

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この聖母子画はパオリーナ礼拝堂にある。
しかしここは、祈祷者のみといった雰囲気の場所で、
足を踏み入れられない。

遠くからそっと中をうかがうことでガマンする。

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そして先日のエントリーにも入れたかいば桶の木片の聖遺物も、
法王があがめる対象だったりするようだ。


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そしてキリストが浮彫で描かれているこの場所では、記念撮影をしている人が多かった。
みんな知ってる、これが、「聖なる門」であることを。
聖年にしか開かれない門であることを。

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個人的にはこちらの門も気に入った。
流れるような動きがある。

法王も含め、祈る人々の群像で、その頂点に、マリア様とキリストがいる(ように見える)。


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【関連】

ローマの教会 1: サンタ・マリア・マッジョーレ大聖堂(1)- 概観
ローマの教会 1: サンタ・マリア・マッジョーレ大聖堂(2)- 黄金のモザイク
ローマの教会 1: サンタ・マリア・マッジョーレ大聖堂(3)-法王が訪れるわけ
ローマの教会 1: サンタ・マリア・マッジョーレ大聖堂(4)-法王とのニアミスの話


(*)

ヴァチカン物語 (とんぼの本)ヴァチカン物語 (とんぼの本)
(2011/06)
塩野 七生、藤崎 衛 他

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2013.05.13 Mon | Travel-Italy| 0 track backs,
サンタ・マリア・マッジョーレ大聖堂Vol.2


■ 黄金のモザイク

さて、この大聖堂で一番目を引くのは、やはり後陣の黄金のモザイク。

「マリアの戴冠」と題されたもので、母というより恋人みたいに若いマリア様に
キリストが王冠をさずけている。

それを、小人のような聖人や天使たちが見つめている、というもの。
玉座は2人掛けのソファに並んで腰掛け(!)、足を載せる台が置かれている。

制作年は1295年。とてもヒューマンな表情で、ルネサンス時代到来を予感させる。
ヤコポ・トッリーティ(Jacobo Torriti)作という。


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中央のモザイクは、一目瞭然、マリアの死。
双眼鏡を動員し、詳しく見てみたところ、おや?こ、これは?

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なにがといって、キリストが子供を抱いているのだ。

誰の子だろう?と興味深く思い、後で調べたところ、
マリア様の魂は子供として描かれることが多いそう。
清らかさを表してるようだ。

つまりキリストがマリア様の魂を抱えている構図。

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後陣(アプシス)のモザイクはヴォールト部分のみならず、
アーチ型にくりぬかれたこの部分にも。

これが上記のモザイクよりもずっと古く5世紀にさかのぼる貴重なもの。

つまり、ラヴェンナのモザイク群よりも1世紀ほど古い。


左右に聖書の話が描かれているようなのだが、左側のモザイクの構図の方が素人にはわかりやすかった。

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↓ 上段は、明らかに受胎告知。

中央玉座に座るマリア様。頭上にはお決まりの鳩。
マリア様の向かって右手に天使の羽が付いた男性が立っているので、
ガブリエルが、受胎のお告げをしているところ。

一番右が、マリアの夫ヨゼフ。(オレンジ色の布を肩に掛けている)。
別の天使がヨゼフに、マリア様に起こったことを告げているのが見て取れる。

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中段。
次は順番からいって、東方三博士の礼拝のよう。

中央のベッドに座るキリストがやけに大きくて、微笑ましい。
光輪があるので、キリストに間違いなさそうだけれど。

右にブルーの衣装のマリア様。

その右2人はお土産物を携えた賢人たち。
色彩豊かな装束。

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次は子供を抱えた女性たちを兵士がいたぶっている構図なので、
嬰児虐殺のシーン。

シエナのドゥオーモで見た嬰児虐殺の床模様の凄惨さ、
スクロヴェーニ礼拝堂のジョットの嬰児虐殺のフレスコ画の女性たちの悲痛な表情
に比べると、表現はおとなしい。

(もっともこれは、5世紀のモザイク。年代・手法が違うので、比較するのははばかられるけれど。)


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これがアプシスのモザイク画全体像。
とにかく上ばかり見ていて、首がこわばってくる。

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さて、次に目を引いたのが、身廊(Nave)のモザイク画。
ラヴェンナのサンタポリナーレ・ヌオヴォ聖堂の配列に似ているので、
恐らく旧約聖書の場面のよう。

そこで、宮下孝晴先生の「南イタリア」(*)の本を取り出す。

そして、
・左右の梁の上に描かれているのは、旧約聖書に取材した36場面:
・これらはシクストゥス3世時代のもの:
・つまり5世紀のもので、ラヴェンナのものより1世紀も古い:
と判明。

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ただし、ラヴェンナのモザイクの旧約聖書(以前のエントリー)は単純化しており、すっきりしていて、
場面が旧約聖書のどの場面に対応するかがわかりやすかった。

ところがこちらは、群像っぽくて、私には難解。


なんとなく想像がつくのは数枚のみ。

下記は恐らく、「出エジプト記」の”海(紅海)を渡るモーセ”。

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こちらは、「出エジプト記」の「マナとうずら」のよう。
下方に鳥が飛んでおり、うずらが飛来したことを表している(と思う)。

空からはおそらく食べ物”マナ”が降ってきて、人々が
こぞってそれをつかんでいるように見える。

(一瞬左下の絵が、ユダの接吻に見えたけれど、あれは新約聖書の一場面なので、その筈はない。)

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後半部分はずっと戦いの場面が続いているので、
「ヨシュア記」の戦を示していると思われる。

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同上。

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などと36枚全部のんびり見ていると、いくら時間があっても足りない。

さらに教会内はそれほど明るくないため、目を凝らしているだけでも疲れてくる。

これが明るくて、絵が目線にあれば、楽なのだけど。
教会めぐりは体力を使う、とつくづく実感した次第。



【関連】

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ローマの教会 1: サンタ・マリア・マッジョーレ大聖堂(3)-法王が訪れるわけ
ローマの教会 1: サンタ・マリア・マッジョーレ大聖堂(4)-法王とのニアミスの話



(*)

宮下孝晴の徹底イタリア美術案内〈4〉南イタリア―ローマ・タルクイーニア編宮下孝晴の徹底イタリア美術案内〈4〉南イタリア―ローマ・タルクイーニア編
(2001/09/16)
宮下 孝晴

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2013.05.11 Sat | Travel-Italy| 0 track backs,
サンタ・マリア・マッジョーレ大聖堂Vol.1
ローマの教会 1: サンタ・マリア・マッジョーレ大聖堂(1)

先日、 新ローマ法王フランシスコ一世とニアミスしたサンタ・マリア・マッジョーレ大聖堂。

(法王が訪問される、わずか1時間前にその場所にいたものの、
到着前に空港に移動せざるを得ず、生法王様を見ることはできず。)

下の写真は、その時のものでなく、ローマ到着初日のものなので、
人影はさほどではなく。


ファサード(正面)2Fのロッジア部分、外から中をうかがって見てみると -

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そこには3連のモザイク。
13世紀のもののよう。
正面がキリスト。

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地上から仰ぎ見る2F奥にあるモザイクなので、内部は暗くて
見えにくい。
双眼鏡を取り出してみてみる。

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中へ入れば、正面に天蓋。フェルディナンド・フーガ作。

いやはや壮大で、壮麗で、足を踏み入れたはいいけれど、
ローマ初日一発目の観光ということもあり、
一体どこから手を付けたらいいものやら、戸惑ってしまう。
やや茫然。

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床はコズマーティ様式。
床の装飾に長けたローマのコズマーティ一族が駆使したスタイルのようで、
大理石を組み合わせて柄を織りなす抑えた色の風味が特徴のモザイク。

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主祭壇部分にある聖遺物は、かいば桶の断片。
Sacra Culla(聖なるかいば桶)と呼ばれている。

このピカピカに磨かれた銀製の入れ物に入れられている。

聖遺物は、骨や衣服の一部というイメージがあったけれど、
キリスト誕生のかいば桶の木片とは、なんとも夢がある聖遺物、とでも言おうか・・・

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聖遺物と対面するには、この階段を下っていく。

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ローマ中に溢れ返る秀逸な彫刻の数々を生み出したベルニーニはこの教会に眠っている。
パンテオンにあるラファエロのお墓に比べると、こじんまり。
しかし、ローマのローマの四大バシリカのひとつに安置されているわけで、
やはり大物ぶりが偲ばれる。

”JOANNES LAVERNTIVS BERNINI”と書かれた墓碑はすぐ見つかった。

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パオリーナの礼拝堂(祈りを捧げる人のみが入れるかたちで、部外者の我々は外から眺めただけだけど)
には、ボローニャで堪能したグイード・レーニの流麗な壁画がある。

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細部まで麗しく、微妙な色使いが心地よく、
金(ゴールド)の使い方も嫌味がなく、一足ごとにうっとりするような聖堂だ。


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2013.05.10 Fri | Travel-Italy| 0 track backs,
驚いた、ヴァチカン博物館にモダンアート
ヴァチカン博物館に、モダンアートのコーナーがあるとは知らなかった。

丁度システィナ礼拝堂に入る手前の通路脇のくぼんだ区間。

礼拝堂はこっちだよ、という標識がさっきから何度か出ているのに、まだ現れない、
気が急いてしまう、そのまっただ中に登場する区間なので、誰も振り向きもしない。

人々の頭には、ひたすらETを彷彿させる天地創造の天井画が駆け巡り
それどころじゃない。

がしかし、そんな通路を競歩の選手よろしく歩いているさなか、突如こんなものが
現れたものだから、虚を突かれ、ええ?と、思わず足を止めた。

あ、フランシス・ベーコンだ!


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法王を描いたこの一枚。
さすがに独特のデフォルメは最小限といった感じで
いつもは大胆な彼の筆も、やけに神妙だ。

Bacon, Francis (1909-1992)
Title: Study for a Pope II, 1961


どうやらここの区間は、現代・近代アーティストたちが描いた、宗教絵画の展示室になっているよう。

ちょっと奥に足を踏み入れてみる。

汐留ミュージアムやブリヂストン美術館(のルオーの宗教画)を思い浮かべつつ、
ジョルジュ・ルオーはありそうな予感。

やっぱり・・

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Georges Rouault (1871-1958)
「Ecce homo」


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Georges Rouault (1871-1958)
「Nazareth」 (ナザレ)


あんまり興味なさそうなツーレが、唯一気に留めたのはこの作品らしい。
グラハム・サザーランドなる画家のもの。

右手からの流血ぶりが、妙にインパクトがある。
こんな痛そうなキリストって・・・新鮮?

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Graham Sutherland (1903-1980)
「Crucifixion」


なるほど、いかにもありそうなシャガールの絵もあるね。

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Marc Chagall (1887-1985)
「Red Pieta」(赤いピエタ)


これは両方ともシャガール。

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Marc Chagall (1887-1985)
「Christ en le Peintre」
「Jacob's Ladder」


ジェームス・アンソールもある。
最初、ラウル・デュフィかと思った。

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James Ensor
「Procession of the Penitents of Veurne 」


ヘンリー・ムーアも。
ちょっとおどろおどろしいけど。

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Henry Moore
「Idea for Crucifixion Sculpture」


ヴァチカン博物館・モダン宗教芸術コレクション、などと銘打っているコーナーだった。
Vatican Museum - Collection of Modern Religious Art

ちょっと穴場。

でも、ヴァチカン博物館はなにしろ敷地が広大で、芸術品が大量なので、
これまでいちいちつぶさに見ていたら、いくら時間があっても足りないだろう。

私も見るには見たが、結構駆け足で見たに過ぎない。
だから、かなり残念なことに、フジタを見逃したことに帰国後気が付いた。

レオナール・フジタの聖母子画があったみたいなのだ。
画像


ひゃー、これは美しい。是非見たかった!

確か通路の窪みは3区間ほどあったので、どこかの壁面を見逃したのだろう。
気に入った絵、知っていそうな画家の絵の前では立ち止まったけど、
これは明らかに目に入っていない。

でも、あれが精いっぱいだったな。
なにしろ場所が悪い。

もうあと一歩で、システィナ礼拝堂、といういかにも取ってつけたような廊下みたいな場所にあるのだから。


それにしても懐が深いな、ヴァチカン博物館。

ここにあるのはシスティナ礼拝堂やラファエロの間だけじゃない。

馬車博物館だって、イスラエル博物館だってある。

この”行きずりの場所”にある近代宗教画のコーナーのうち、たった1区間の絵だけでも、
ごっそり日本の美術館に来ようものなら、
それだけで1800円の入場料ものだろう。


そう考えると、丸ごと入場料20ユーロのヴァチカン博物館は、なんたるお安い美術館だことか。

個人的印象だと、名作の数という観点でいえば、普通の美術館100個分以上の価値がある。
となれば、20ユーロの中に含まれる予約手数料の数ユーロなんて無料同然。


絶対ヴァチカン博物館は予約すべき、改めてそう思う。
(不動の長蛇の列:予約しなかった人々 vs 最初の入り口通過待ち時間ゼロ:予約あり)
2013.05.09 Thu | Travel-Italy| 0 track backs,
ローマ空港そばに泊まるなら
ローマ発朝7時の便しか取れず、イタリア出国前日は空港そばに宿泊した。

空港内に某有名ホテルがあるのだけれど、評判があまり芳しくない。

それならば、と、送迎付きの近くのホテルにトライ。

空港から車で10分。
空港からホテル、ホテルから空港までの送迎付き、朝食なしでツイン89ユーロ。

(ただし、ホテル発が6時より前の場合は追加料金だけど、それも良心的な価格設定。)
送迎時間はお客さんごとに指定してピックアップしてもらう。
(=何時に空港発とかいう定期便ではなく。)

そして、部屋はほとんどスイートルーム。どの部屋も、広々している。

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リビングあり。

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パソコンはこのデスクで。

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そしてたまたまテラス付き。

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しかもやたら広い。

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空港が近いことがよくわかる。

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あたりは住宅地。
それだけに、食事処はすぐそばにあり、食には困らない。

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ホテル内の自販機のジュースも、街中の飲食店のドリンクより安かった。
ホテルのレセプションもとても感じがいい。


朝は5:30am出発でターミナル1まで、という約束だったけど、
早目にロビーに待機して待っていてくれた。
ありがたい几帳面さ。

空港内のホテルにする必要は全くなかった。
ちょっと一泊だけではもったいない、そんな一夜限りの宿なのだった。
Amelindo residence。
2013.05.08 Wed | Travel-Italy| 0 track backs,
ローマ建設の祖 : ロムルス (Romulus) とレムス (Remus)
ローマ到着初日、ああ、ここはローマ、そう思う場面があった。


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ごみ箱に、ロムルスとレムスの浮彫が中央に施されていたのだ。

ロムルスとレムスの双子は、ローマ建国神話の中心人物。
王位継承のいざこざがもとで2人は親族によりテヴェレ川に捨てられた。

狼に育てられて、やがて王位継承を受けるまでに復権するものの、
兄弟の間に恨みが芽生え争いとなり、兄が父を殺害。

兄のロムルスは弟を丁寧に弔い、民を町に受け入れ、ローマ誕生の運びとなる・・・

そんなお話なのだが、メス狼の乳をのむ双子の兄弟の図柄は、
ある意味ローマのシンボルになっている。

それは有名な話なのだけど、ローマ市中のごみ箱にくっついていたとは知らなかった。


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ごみ箱だけでなく、ヴェネチア広場の一角にも、あった。

これを見たら、ああローマ!

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この双子の神話の起源は結構古いらしく、すでに紀元前3世紀には、この構図で彫刻がつくられていたという。

カピトリーニ博物館・コンセルヴァトーリ博物館にある名な狼の乳をのむ双子の像は、紀元前5世紀に作られた「狼」の像に、15世紀にアントーニオ・ポッライオーロが乳をのむ双子の像を付加したものだそう。


そしてカピトリーニ博物館といえば、その一部カピトリーノ絵画館この絵がある。

文化村 ザ・ミュージアム「ルーベンス 栄光のアントワープ工房と原点のイタリア」(会期終了:2013/3/9(土)-4/21(日))に来ていた一枚。


*以下6枚の写真は、文化村 ザ・ミュージアムの了解を得た上で撮影しています。


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説明書き:

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狼の舌がやたらぐにょぐにょしていて、蛇でも食べているかのようだが、
舌でなめて双子の身体を清めているのだという。
神話を知っていれば、なるほど、と思うわけだ。

絵は感性で見るものと思う一方で、やはり知識はあればあるだけいい。

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2013.05.07 Tue | Travel-Italy| 0 track backs,
行けなかったけど
ローマでは、行きたい教会を1つずつ訪れ、大体すべて見て回れたものの、
1ヶ所だけ見ることができなかった。

サンタ・マリア・イン・ コスメディン教会。
コレ=真実の口があるところ。

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行った時はすでに閉まる15分前。
結構な行列で、とても入れそうにないのであきらめた。

なにせ、みんなこのポーズをとって、写真を撮ってもらってから中に入る。
だから列がなかなか動かないのだ。

結局、上記の通り、人が写真を撮っている写真を撮ってその場を去った。


もっとも最初の卒業旅行のローマ訪問では、この場所でこのポーズをやって写真を撮ったことがあるわけなのだけど。

とはいえ、初回の訪問時には、ローマの休日で有名な真実の口に手を入れる真似事のみに興味があり、
教会の内部には興味がなかった。

今回はそちらより、教会が見たかった。

大学生のときの興味って、やっぱりミーハーだ。

それに比べると、今は歴史とか美術とかをじっくり確かめたいという気持ちが強く、
訪れているのは同じローマでも、ときを経て興味の的が移行しているのを改めて感じた次第。
2013.05.07 Tue | Travel-Italy| 0 track backs,
ゴールデンウィークのヨーロッパ行航空券・ホテルは、直前でも取れるかどうか・実証
5月のゴールデンウィークは休みが取りやすいけど、ヨーロッパ旅行はチケット手配が大変そう、
まして直前の手配なんて絶対無理、、、そんな先入観念があったのだけど、
実際行動を起こしてみたら、思ったほどではなかった。

2週間前の手配でなんとかなったし、信じられないような法外な価格でもなかった。

ということで、ご参考までに体験談。


~~~

さきほどローマより帰国。

4月にツーレが異動になり、お盆とGWにしか休みが取れないことが判明し、急きょ旅行を決行。
バタバタだった。

GWまっただ中に欧州旅行なんて初めて。
無理だろうと思ったのだが、会社の友人が少し休みをズラしたら、楽勝で取れる上に
金額も安い、と言ってたので、休みをずらすことはできないけれど、とにかく
エアフランスのサイトでチケット予約状況を調べてみたのだった。


----- 航空券予約編

● 15日前にエアフランスのサイトに行き、パリ経由ローマ行往復を予約。座席は・・・空いていた。

● 但し、その前日に見た時は予約可能だったいい時間帯のローマ~パリ便が、わずか半日後には満席になってしまっていた。(仕方なく、乗り継ぎ時間が長めの1本前のローマ~パリ便を慌てて予約)

  10時過ぎ発ローマ~パリ 13:30発パリ~東京の代わりに
  07時過ぎ発ローマ~パリ 13:30発パリ~東京 となった。

そのためパリで4時間待ち時間があり、散財したという始末。ただ、乗り継ぎが1時間半で、バタバタするより、結果的によかった。というのも、いつものターミナル2Eが工事中なのか、全員乗り継ぎ便へはバス移動させられたため、時間がかかり、1時間半の乗継時間では、焦っただろうな、と思ったのだった。


● つまり、直前でも刻々と予約が入るので、行くと決めたら即行動が大切。

● 値段は、少し時期をズラした友人は往復10万円弱だったそう。(GW終了後に帰国)私たちは4月29日から月6日(祝)まで丸々GW期間中だったので、それよりかなり高くなるが、真夏よりは安い感じ。一人エコノミー往復185,000円だった。

● 問題は座席。行きは、2人バラバラの席のみ予約可能、帰りは座席は予約不可と。直前のEチェックインまで待てば取れるかもしれないが、リスクあり。

● 行きは隣り合わせは無理でも、一人置いて後ろという席があったので、とりあえず予約し、前日Eチェックインの時に座席変更。結果、後方の窓際にある2人席(後方の窓際はみ3人席から2人席になる)に予約できた。

● 帰りは欧州滞在中にEチェックインなので、タイミングよく予約できるかわからない。リスクを考え、座席のグレードアップをした。追加一人9000円ちょっと。

● 座席グレードアップは、予約サイトでたまたま見つけたもの。アッパーデッキの予約なら、追加料金で今すぐ可能、と出ていた。アッパーデッキといってもいわゆる昔のビジネスクラスの2F席でなく、1Fと2F の縦並びのエアバスだったため、単に上側という事。中央4人席の端2人分を予約。メリットは足が伸ばせること。非常口の並びの中央席なので、足を伸ばしても前の席に届かない。ある意味プレミアムエコノミーに近いかも。これがたった9000円の追加で予約できるなら、お得というもの。


----- ホテル予約編

さらにホテル。いつも通りBooking.comで予約。

6泊のうち、5泊はローマ市内。1泊は空港そば(朝7:10のパリ行で帰ったため)。
最終日空港そばの宿は、難なく取れた。

問題は市内。Review評価がよく、コスパがいい宿での5泊スルーは無理だった。

よって2つに分けて予約。
Review9とReview9.4にそれぞれ、3泊&2泊宿泊。

前者はペンション、98ユーロ朝食付き。テルミニ駅へのアクセス抜群。
後者は210ユーロ豪華朝食付き、コロッセウムそば。なにからなにまでモダン。
空港ホテルはスイートルームの広さ。89ユーロ。空港送迎付き。朝6時前なら+10ユーロ(3人以下の1グループ当たり)

全く違う種類のホテルを体験したかったので、こういうチョイスになった。
全て満足。ただし、思わぬ難点!?(恋人同士の宿泊客に対する過剰サービス設備付き)があったホテルがひとつ(いずれまた)。


----- 観光編

ボルゲーゼ美術館は予約がないと入れない。しかし旅行を決め飛行機・ホテルを抑えた途端、ウィルス性の病気でダウン。
よって、美術館予約をする気がせず。

出発数日前になんとか行ける目途がたったので予約サイトへいったら、数日前まではまだ空きがあったのに、あっという間に満杯で、空港への移動日の13時―15時までの部しか空きがなく、慌ててそれを購入。

ヴァチカン博物館もしかり。予約がかなり売り切れていたので、これは予約なしだと大変なことになる、と慌てて予約。この予約をしていなかったら、悲惨だっただろう。なにしろ予約なしの列は気が遠くなるほど長かった。(予約専用入り口の方はまったく並ばず入れた。その後いくつか関所はあるけれど。)


というワケで、5月の連休中ぴったりの旅行でも、直前での手配は可能であることが判明。


もっとも、スルーで宿が取れない、飛行機の座席確保がすんなりはいかない、美術館の予約はぎりぎり、といったことがあり、やはり早めに予約していた方が、理想に近い旅行を実現できるのであろうとは思うけれど。
2013.05.06 Mon | Travel-Others| 0 track backs,
ラファエロのフレスコ画を見に
ローマ最終日、チェックアウトをしてから、
ラファエロのフレスコ画があるというサンタ・マリア・デッラ・パーチェ教会へ。

この教会は、開いている時間がやや不規則で、開いている時間帯が他の教会より短く、
地球の歩き方に出ている時間とも微妙に違っていて、
これまで2回足を運んだものの、いずれも振られた。

2度目は、メーデーだったので、無理かもしれないとは思いつつ、行きにくい場所だったため、
行ける時に行ってみた。

ほかの教会は開いていたのに、やはりこの教会は閉まっていた。

今日は最後のチャンス、というわけで、土曜もやっていることを前回訪問時に
たて看板で確認した上で出かけて行った。
(「地球の・・」では、土曜はしまっていることになっていたけれど。)

そして対面したのがラファエロのフレスコ画「巫女」。


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その後、まだ見ていなかった教会2つと予約したボルゲーゼ美術館へ。
空港へ向かう前、まだ少し時間があったので、最後にマッジョーレ教会に行ったところ、
入れなかった。

なんと法王が訪問するとかで。
あと1時間待てば法王が来るよ、そういわれたけれど、
空港に行く時間が迫っていたため、無念ながらその場を去った。

2013.05.05 Sun | Travel-Italy| 0 track backs,
ヴァチカンへ
昨日は夜7時に寝た、というよりダウンしたので、今日予約していたヴァチカン博物館見物ができるかどうか心配だったけれど、なんとか復調。
お風呂に入れたのがよかった気もする。

最後の2泊は最初の3泊のホテルの丁度倍の値段なだけあって、バスタブがあるだけでなく、ジャグジーになり、レインダンスシャワーも付いている。

頭痛がひどかった昨日、湯船につかり、肩を暖めたら少しよくなって、疲れも少し軽減されたよう。お風呂から出たら再び激しい頭痛に見舞われたものの、髪が乾くまもなくグロッキー。

十分眠れたのはよかった。

おとといはおなかの調子がまったくダメで食べられず、
昨日は頭痛で食事がのどを通らず、
やっと食欲が戻った今朝、しっかりとした朝食をだしてくれる宿でこれまた救われた。
朝からキッシュなぞ。

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シェフ付きといううたい文句もあり、手の込んだ朝食だった。

もちろん、カプチーノも美味。
ただ、私はおなかをこわした前歴があるため、2口すすっただけで、やめておいたけど。

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ヴァチカン博物館は事前予約をしないと大変なことになる(=行列)と聞いたため、
日本から予約。
とはいえあっという間に売り切れになり、予約日から1週間ほどはすべて完売。

出発前、具合が悪くて躊躇している間に予約できるチョイスがほとんどなく、
今日の12:30からの部がやっととれた始末。


午前中、少し時間があるため、3つの教会をめぐる。
ラテラーノ、そしてサンタ・プラッセーデ、そしてサンタ・マッジョーレ教会を再訪。

ラテラーノの黄金モザイクは、メインの画面以外に聖者の足元のちっちゃな・ちっちゃな絵がなんとも可愛らしかった。

望遠鏡のおかげで、ミクロの世界を探訪できる。

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こんな感じで、足元に川が流れていて、
小さな、なにやら可愛らしい世界が広がっていた。
鳥と戯れ、

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白鳥と遊び、

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釣りかな?

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ウィンドサーフィンの走り?

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そしてヴァチカン博物館へ。
予約をしていて本当によかった、心底そう思うほどの大行列だった。

イコン美術館や馬車美術館にまで行き、6時間のステイ。

絵画館では、再びカラヴァッジョ。

解説によると、もともとサンタ・ マリア・イン・ヴァリチェッラ聖堂のために描かれ、
ナポレオンによりフランスに運ばれ、
その後返却され、ヴァチカンに飾られることになったとのこと。

相変わらず、こちらを見つめる老人の描き方がリアルで、深い皺に人生の悲哀を感じる。

教会にあったときはもっと高い位置に飾られていたに違いなく、
しゃがんで仰ぎ見てみたりした。

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キリストの青白い顔・青い唇。
死人の顔のリアリティ。但しこの作品が描かれたのは、彼が殺人を犯す前のことだった。

わき腹には聖痕が見える。


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システィーナ礼拝堂にボッティチェリの作品が幾つかあることも、今回初めて知った。
礼拝堂を鑑賞したあと、庭に出たら、ミケランジェロの壁画をとりまく天井画の作者一覧が出ていたのだ。

実は天井画を見ながら(壁よりに座る場所があって、ずっとここに座って眺めてた)、「これボッティチェリみたい」、とつぶやいていたのだった。
右から3人目の女性が、彼の作品「プリマヴェーラ」に登場する女性そっくりだったから。

でもその時はまさかボッティチェリがここの絵を描いているとは知らず、似た画風だなぁと思っていたのだった。

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行って、この目で見てみると、いろいろ発見があって、
それが美術的にたいしたことない発見であっても、
ひとりよがりの感想であっても、
自分の目で見た証、であり、そんな感覚が楽しい。
2013.05.04 Sat | Travel-Italy| 0 track backs,
本日のイタリアでダウン
ホテル予約が余りに直前過ぎて、スルーで取れず、木曜日に宿を移動。
チェックアウト前に、宿そばにある、とっておきの教会へ。

サンタ・プラッセーデ教会。
コインで点灯されたモザイク群を見ることなくさっさと出て行くわが国の観光客の人たち。
もったいない。

1ユーロ投入すると、鮮やかなモザイクが浮き出るのに。

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宿を移動した後は、こちらの宿に近いイン・ヴィンコリ教会へ。

お目当てはもちろんミケランジェロのモーゼ像。

先日見たピエタ同様、ピカピカに磨かれている。
右手に持つのは法典が書かれた石版だとか。

髭のうねりの地からづよさ。髭に生命力。

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そして手の甲の血管の浮き出る様が余りにリアル。
やはり実物は写真とは違う。

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そして午後訪れた、オスティーア・アンティカ。
地下鉄からローマ・リド線に乗り換えて向かう。

初日空港からの移動の途中で買った1週間市内交通乗り放題カードにも
この路線は含まれており、追加の電車代は不要。


茫漠たる廃墟の町を歩いて歩いて4時間ほどさまよい続け、
帰る頃にはガンガンの頭痛でホテルに到着するなりダウン。

まだ体調が完全ではなかった模様。
痛み止めで無理に痛みを抑えると、疲れの信号も消してしまうので、なるべう飲みたくなかったが、
余りの激痛。

夜には根負けして、ロキソニンを服用した。
でも、悔いなし、オスティーアへの小旅行。

朝、雨が本降りで、行くのを躊躇したものの、ローマ中心部を出たら、雨が止んでいて、
オスティーアを歩き始めた頃には晴れだしたのだった。

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2013.05.03 Fri | Travel-Italy| 0 track backs,
イタリア3日目:サンティニャーツィオ教会の脅威の騙し絵
ローマは本当に奥深い。

有名な観光地以外にも、至宝が絶えない。

例えばサンティニャーツィオ教会。
名前は知られていないけれど、宮下孝晴先生の本でなかなか味のある教会と知った。

ローマにあるから埋もれてしまうけれど、
これが他の場所にあったとしたら、押しも押されぬ名所になっていたハズ。

何がすごいかというと、
足を踏み入れ頭上を見る。
天井画と、クーポラがあり、、、、

いや、これがウソなのだ。クーポラなどない、この教会には。
ではこの丸いクーポラもどきは何なのか?

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なんと平面に描いた騙し絵。
クーポラがないことを引け目に思った教会が、画家にクーポラを描かせたのだ。

挑戦したのはアンドレア・ポッツォ。

すばらしいクーポラもどきの絵に仕上がり、どこをどう見ても、平面には見えない。

暫く歩いて視点がずれると、なるほど、絵だったのか、となんとなくわかる状況。
でもやっぱり言われなかったらわからないだろう。


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中は丁寧に描きこまれていて、当時教会に詰め掛けた人々をあっと言わせたというのもうなずける。

その驚きを現代の私が分かち合っているというわけだ。

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天井画「イエズス会士伝道のアレゴリー」は、はみだしているから浮き出て見える。

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どこからどこまでが建築で、どこからが絵なのか
渾然一体。
それを画家が楽しんでいるかのよう。

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正面ヴォールト部の天井画「ロヨラの栄光」も勢いがある。
自分まで浮き立ってしまいそう、吸い込まれそう。

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あっというような趣向で、なかなかユニーク。

ヴェネツィアの教会は、ひたすら名作絵画で魅せるような教会が多かったけれど、
ローマは芸術家の腕の振るい所が多様化している。

手を変え品を変え、さまざまな手腕で教会をデコレートしていて、
これだけ乱立しているのに、それぞれが個性的だったり、何か超目玉を所持していたり。

当時の教会間、そして芸術家同士の競争のすさまじさが偲ばれる。


~本日(現地時間5/1)のメニュー(行った場所)~

・ポポロ広場(オベリスクはあちこちで見たけどここのは36.5m、紀元前1200年エジプトで作られたもの。)

・サンタ・マリア・デル・ポポロ教会(カラヴァッジョ「聖パオロの改宗」、「聖ピエトロの逆さ磔」)

・ピンチョの丘(ヴェネツィア広場などの眺め。このあと迂回して、再びサン・ルイージ・デイ・フランチェージ教会でカラヴァッジョを再見)

・サンティニャーツィオ教会(上記の通り、脅威の騙し絵。なんとクーポラを平面のキャンバスに描いて、あたかもクーポラのごとく見せている。これは参った。浮き出る天井画も圧巻)

・サン・カルリーノ・アッレ・クアットロ・フォンターネ教会(請け負ったボッロミーニの野心作。とてもモダン・心地よいキオストロ)

・サンタンドレア・アル・クイリナーレ教会(ボッロミーニが敵視したベルニーニが請け負った教会。上記の教会と眼と鼻の先)

・トレビの泉(昔行ったけど、もう一度コインを投げてきた)

・サンタ・マリア・デッリ・アンジェリ教会(ディオクレティアヌスの浴場跡群の中のバジリカ遺跡を利用してミケランジェロが設計した壮大な教会)

・オッタヴィアの列柱+古代教会遺跡

・ティベリーナ島経由トラステヴェレへ

・超人気の下町レストラン「カルロ・メンタ」でランチ:ブスケッタx2、カルボナーラスパゲティ、特性ペンネ、カツレツ、生ハムのポークグリル、パン、ミネラルウォーター、クレムキャラメル、フルーツサラダ、、、以上全てサービス料入れて2人で25ユーロジャスト!

・サンタ・マリア・イン・トラステヴェレ教会(黄金のモザイクなど)

・サン・フランチェスコ・ア・リーバ教会(ベルニーニ80歳の傑作「福音ルドヴィカ・アルベルト」がある。かの有名なベルニーニの「聖女テレサの法悦」に見られるエクスタシーが再現されていることで有名なのだが、こちらを先に見たせいで「聖女テレサ・・」の印象が薄れてしまうほど、個人的にはこちらの恍惚感が圧巻に思えた。)

・サンタンセルモ教会(棕櫚が茂り南国風で思わず入った)

・サンタ・サビーナ教会(初期キリスト教教会の姿を今に伝える5世紀に建てられた教会。当時のままのモザイクの飾り文字や扉の木彫りなどが残っている鄙びた教会で、心に残った)

・鍵穴(行列ができていたので何かと思ったら、鍵穴を覗くための行列で、並んでみたら、すごい光景が目の前に。ベリッシマ!とため息をついていた人も)

・バラ園(偶然通りかかり入ってみる。無料)

・チルコ・マッシモ(競技場跡:真向かいにはパラティーノの丘のいい眺め)

・真実の口(昔手を入れたことがある。混雑してたし、もうすぐ閉まる時間だったので素通り)

・欲張って、もうひとつ見に行ける、というわけでサンタ・マリア・デッラ・ヴィットリア教会(ベルニーニの聖女テレサの法悦!教会自体は思いのほかこじんまり。テレサ像が存在感あるに違いないが、上記のア・リーバ教会で、ベルニーニの恍惚の表情にはすでに出会っていたので、意外性には欠けた。)

(と、ここで私、強行軍過ぎたか、或いは昼のこってりランチが効いたか、ここでおなかを壊し夕食食べられず。ツーレはケバブで夕食、私は日本に比べてかなりお高いバナナ1本とヨーグルトと整腸剤という始末)
2013.05.02 Thu | Travel-Italy| 0 track backs,
ラファエロのお墓
明日のメーデーにはパンテオンが入場できないと聞いたため、
今日のうちに行くことにした。

ここにはラファエロのお墓がある。彫像はロレンツォット作。

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棺にはラテン語。

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左側の壁には美男の誉れどおりの彫像(ジューゼッペ・ファブリス作)と
その下には、画家アンニーバリ・カラッチの墓碑。

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パンテオンなどというこんなすばらしい場所に安置されただけでなく、
隣には初代国王エマヌエーレ二世のお墓という名誉な位置。
さらに、よってたかって、高名な芸術家が彫刻や碑を手がけるなど、
至れり尽くせりといった感じ。

早世であったことが惜しまれるものの、生前からそして現代にまで評価され続けた画家であることを改めて実感。

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パンテオン全景。
よく見ると石が虫食いのようになって、かなり傷んでいる。

修復は大事だけれど、適度な歴史の風化は貴重。

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そして夕方にはサンタゴスティーノ教会で、ラファエルのフレスコ画の作品「預言者イザヤ」と対面。
イケメンだ、イザヤ、、、感想がプリミティブで申し訳ない。

筋肉のほどがミケランジェロの影響、と地球の歩き方にはあるけれど、
美形のお顔は、ラファエロならでは、という印象。

下の彫刻は、写真では切れているけれどサンソヴィーゾのもの。

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そしてこの教会のもうひとつの目玉は、カラヴァッジョの「巡礼の聖母」。

聖母のモデルが娼婦だったため、論議をかもしたと聞く。
しかし上品なお顔で、本当にそれがもとで拒否運動が出たのかどうだか。

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反感を買ったもうひとつの原因が、汚い足をこちらに向けているから、という話も聞く。
確かに足の裏が、黒くすすけていた。

それより個人的にはマリア様の向かって右側の足のかたちが不自然に見えて仕方なかった。
脚を交差している結果ひねれているのだろうけれど、どうもよくわからない形なのだった。
(右に出ている部分が踵とすると、足が大きすぎるし、望遠鏡で見ると、かかとっぽくない仕上がりだし。)

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けれど、老人のすがるような表情、深いしわの刻まれた老婆の様子を見るにつけ
慈悲にすがる雰囲気が切ないぐらいに出ていて、
娼婦だとか足の裏とかは、取るに足らないことに見えてくる。

そのせいなのだか、結局、依頼主のこの教会はこの一枚を手放すことなく、そのままこの場所に収まり続けている。
今では上述のラファエロのフレスコ画をしのぐほどの人気となっているのだ。


今日はカラヴァッジョ三部作(須賀敦子さんの「ふるえる手」にも出てきた1枚がある)
サン・ルイージ・デイ・フランチェージ教会にも行ってきた。

ここでも望遠鏡が大活躍。
上記の「巡礼の聖母」の老人同様、「聖マタイ」に出てくるマタイの老いを描く
カラヴァッジョの筆が冴え渡る。
迫真のリアリズム、そして、劇的な光と影を生で実感した。



* 初日:サンタ・マリア・マッジョーレ教会、パラティーノの丘、フォロロマーノ、コロッセウム
* 2日目:ジェズ教会、トッレ・アルジェンティーナ広場、パンテオン、サンタ・マリア・ソプラ・ミネルバ教会、なヴォーナ広場、サンティーヴォ・アッラ・サピエンツァ教会、サンピエトロ大聖堂、三・ルイージ・デイ・フランチェージ教会、サンタゴスティアーノ教会
2013.05.01 Wed | Travel-Italy| 0 track backs,
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