日常風景 * 写真・文章 Copyright@”Mas Ciclismo Diary”
敦賀の桜はまだ早い
出張で1日がかりで福井県へ。

天気が今一、梅は完全に終わり、桜はまだ、
という中途半端な時期だったが、
まあ目的はそれではないでしょ、というわけで、
納得することに。

とはいえ発見もあった。
これ!!
地元の銀行家大和田家が納めた柱なのだそうだけど、
それがーー

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俳優大和田伸也さん・獏さん一族なのだそう。

今では銀行は吸収合併されたそうだけど(だから家を継いでいないのだ彼らは)、
由緒正しき家柄なのだった。

(ただ、WIKIによると有名な話らしく、知らなかったのは私だけだったかな。
芸能通の私としたことが。)

大和田銀行説明
大和田ファミリー家系図


で、こちらの神社、風情があった。

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同僚とともに仕事のあと訪れたのだけど、
(だってしらさぎが1時間に1本)

その彼の話によると、うちの会社の人で、
この神社でお参りして結婚が決まった人が実際いたのだとか。

ご利益あるらしい。

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桜はこんな感じ。
3月28日時点。

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2013.03.30 Sat | 国内探索| 0 track backs,
パナソニック汐留ミュージアム『開館10周年記念特別展 幸之助と伝統工芸』(2013年4月13日(土)より)
損保ジャパン東郷青児美術館ではゴッホのひまわり、ゴーギャン、セザンヌ、
出光美術館ではルオーとムンク、
そしてパナソニック汐留ミュージアムでは、ルオーの絵画が必ず見られる。

それらはいずれも常設展示になっているので。

なので、パナソニック汐留ミュージアムではルオーの「特別展」もたびたび開催され、
フランス人キュレーターのレクチャーに参加したこともある。

ルオーというと、小学生のときの初体験が大原美術館の道化師だったので、
やたら、絵の具を一本丸ごと使って描いちゃう、大胆な人、なんていう
稚拙なイメージしかなかったわけだけど、
汐留の展覧会に行って、なるほどステンドグラスの技法(黒い枠)や
キリスト教というキーワードがあったのか、と初めて気づいた。



先日は、やはりこちらの美術館で、「日本の民家 1955年」を見てきたばかり。

写真の展示だったのだが、わらぶきの屋根にそこはかとなく惹かれた。

厩が家の一角にあって、L字型につながっている家、
あるいは養蚕業の家の上部に窓のあるつくりなど、
なんだか妙に味がある。


そして民家の展覧会の際にもらってきたチラシが、
開館10周年記念特別展 「幸之助と伝統工芸」だった。

翌日には、さっそく4月のギャラリートークにも申し込んだ。
松下幸之助氏の工芸品のコレクションとはいったいどんなものなのだろう、
(おそらくかなりお高いもの?)(五島美術館の五島氏みたいにやたら渋いものか?)
(案外民芸品ぽいものだったりして)
そんな好奇心で。

裏千家第十五代前家元のギャラリートークがあるというので、茶器も集めていたようだ。
(パンフレットにも写真がある。)


p.s.1 あと、9月からの「モローとルオー−聖なるものの継承と変容−」もユニークでおもしろそう。

p.s.2 そうそう、汐留ミュージアムの割引券はないのかとネットで情報を探したところ、下のパナソニックの売り場に置かれたチラシをもっていくと100円引きとかいう話を聞きつけ、実際に行動に移したのだった(笑)もっとも前回の展示などは、Webに100円引き券がついてたけど。


展覧会名:開館10周年記念特別展 「幸之助と伝統工芸」
開会期日:2013年4月13日(土)~8月25日(日)
開館時間:午前10時より午後6時まで(ご入館は午後5時30分まで)
休館日:毎週水曜日
入館料:一般:700円 大学生:500円 中・高校生:200円 小学生以下:無料
65歳以上の方で年齢のわかるもの提示:600円
20名以上の団体:各100円引
   障がい者手帳をご提示の方、および付添者1名まで:無料
会場:パナソニック汐留ミュージアム
住所:東京都港区東新橋1-5-1 パナソニック東京汐留ビル4階


公式サイト:http://panasonic.co.jp/es/museum/exhibition/13/130413/

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2013.03.28 Thu | Art| 0 track backs,
花見: 狂想曲の目黒川を避けて
先週末、のどかに鑑賞するのはもはや無理、という目黒川を避け、
北沢緑地で花見。

シラサギがいた。

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木の大きさは、目黒川の方が上かもしれないけれど、
ここの良さは、埋め立て地に植えられた桜並木の中をのんびり散策できること。

池尻~中目黒~五反田に続く目黒川にはないのどかさ。

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246と山の手通りが交差する付近から出発し、折り返し地点は若林の手前。

そのあたりまでが花街道のようだった。

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区の整備がすばらしく、さらに近所の人が大きい柄杓(ひしゃく)で水をやっていた。

緑道沿いの人たちに、大切にされている道。


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濃いの薄いの、いろいろある場所も。

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今週末はどこへいこう。
竹橋のこの枝垂れ桜が、4本のうち1本しか咲いていなかった。
今週あたりいいかも。

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下の写真は、先の自衛隊の桜。

この丁寧な包帯巻き(?)は、救護班の仕業だろうか。

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2013.03.28 Thu | 国内探索| 0 track backs,
歳を重ねると、だんだん年月が経つのが早くなる理由: こんな説By茂木健一郎氏
先日の茂木健一郎氏のレクチャーで、こんな話が合った。

歳を重ねると、だんだん年月が経つのが早くなるのは、
人間 初体験では時間が長く感じられる、
ひとたび経験があると、短く感じられる
から、と。


今までは、その現象は、
自分が生きてきたスパンに比して、その経験中の出来事の
時間単位が短いせい、という認識だった。


でも先日、茂木氏の話を実感する出来事があった。

花見で5㎞ずつ、計10㎞往復したときのこと。

行きはすごく長く感じた。
しかし帰り。

え?こんなに近かったっけ?

行きの景色はひとつずつ、へえ、と思いつつ眺め、
帰りはなんとなくすっとばして見ていたらしく
行きに気づいた光景が、帰りには気づかないことも。


往路・復路という同じ空間でそういう時間のズレを感じた今回の体感で、
やっぱり茂木氏の説にうなずけるのだった。

2013.03.26 Tue | Society| 0 track backs,
ここはどこでしょう?都内の桜、穴場
土曜日はおひとりさまだったので、勝手気ままに好きな場所で桜見物放題をした。


本日は、片道5㎞ほど、桜街道を行った。
午後1:30、ツーレがスキーから帰宅するのを待って出かけたのだが、
雲がちだった空が丁度晴れて、タイミング的には悪くなかった。


イモ洗いの目黒川には寄り付きたくもなく、静かなところを求めて。

途中偶然こんなところに出くわした。

時間は14:30ぐらい。
花見客でごった返す時間だと思うけど、ここはひっそりと。


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提灯も下がっていて、花見の様相ではある。
が、どこかの商店街、というわけではない。

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提灯には、近くの商店街の店の名ではなく、なにやらしかつめらしい名前が。

例えばこれ、「先進技術センター」、、、??

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桜に混じってこんなものも。

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そう、三宿の自衛隊駐屯地。
桜通りを公開中。

なんたるサービス。
偶然前を通りかかって知った。

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やっぱり桜は、天気だな。
青い空さえあれば、どこの桜もみんなきれい。

であれば、空いている方がいい。
2013.03.24 Sun | 国内探索| 0 track backs,
 桜 ~ 一口コメント
●上野公園:われ関せず

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●上野公園:ヴェネツィアのヴェロッキオ作騎馬像ほどの完成度ではないけど、
桜を背にしている分、こっちに軍配

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●目黒川:鳥と桜~目黒川にも生息してたのか

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●目黒川:朝がいい。東を向いて川面を眺める。
キラキラが好き

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●目黒川:キラキラばっかり何枚撮った

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●目黒川:赤い橋。人が写り込むのは例年避けてたけど、
ハービー山口さんの話を聞いて、考え変わった。

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●目黒川:上記の橋。TVロケにも時折登場。

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●目黒川:商魂たくましい

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●目黒川:竿付きカメラです。
低いアングルばかりを狙って撮ってた。
隣で羨ましがるカメラ女子の姿も。

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●目黒川:提灯がいっぱいある、ということは協賛を募っているのか。

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●皇居東御苑:中目黒は10時を過ぎたらおしまいだ。
そそくさ逃げて東御苑に。
落ち着く~。

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●皇居東御苑:外人さん率高し

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●皇居:立ち入り禁止の門の奥に、ステキな桜がある予感

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●竹橋あたり:赤い色が喧々諤々議論をかもしたイタリア文化会館。

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●ミッドタウン:意外に桜が植わってた

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2013.03.24 Sun | 国内探索| 0 track backs,
茂木健一郎さんの講演会
茂木健一郎さんの講演会に行ってきた。

寝る前にパソコンなどで目が冴えたら、切り替えるためにまったく違うことをすると、
スっと眠れる。
それは目の奥にある

自分は、見慣れたビデオを見ることにしてる。
見たことないビデオだと、続きが見たくなるからよくない、、、

といった話が、唯一脳に関係する話題だったかな。


あとは脳には関係ない話(想定内)で会場を沸かせた。


印象に残ったのは、大成する人、しない人の話。

自分の周囲を点でしか見られない人より、おおらかに周囲を広く見渡せる人が
成功している、要約するとそんな感じ。

そうかもねぇ、芸術家でもない限り。

なんとなく、同感だ。

たとえ話はちょっとなんだったけど:

例えば喫茶店に入って可愛い子がいたら、連れが席をはずしたときに
そそっと話しかけられるような人・・・
が大成するとのこと?!


関係ないけど先日見つけた切手。
切手コレクターの父が昔昔に買ったものだったと思う。

ラブストーリーとトーマス・ソーヤの冒険の図柄。


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2013.03.22 Fri | Society| 0 track backs,
ちょっと宣伝
Jスポーツ ツール・ド・フランス、カウントダウン企画開始!
Jスポーツさんのサイトにコラムを執筆させていただきました。

Jスポーツさんのツール・カウントダウン企画の頁です。
今日でツール開幕まであと100日、というわけで、
たきもとかよさんのイラストに添える文章を書かせていただきました。
100回にわたり、ツールをいろんな角度から輪切りにしていきます。よろしかったら是非。

第一回目は、Tour de Franceという名前にまつわるお話です:

http://www.jsports.co.jp/cycle/tour/tour100/


本日の内緒の話:
選手名鑑(*)執筆が終わって、バンザイ!する間もなく、100個(近く)のネタに挑戦となり、
家の中がだんだん散らかって参りました。

(*:この本↓の、別冊選手名鑑を中心に執筆しました)


CICLISSIMO (チクリッシモ) No.32 2013年 5月号 (サイクルスポーツ2013年5月増刊)CICLISSIMO (チクリッシモ) No.32 2013年 5月号 (サイクルスポーツ2013年5月増刊)
(2013/03/21)
不明

商品詳細を見る
2013.03.21 Thu | Private| 0 track backs,
リストランテ ラ・ブリアンツァ (麻布十番) 目と舌が楽しいお店
昨夜、友人夫婦と4人で行ったレストラン:リストランテ ラ・ブリアンツァ(Ristrante la Brianza)
が久々の大ヒットだった。
(日曜定休だけど、昨日のような祝日はオープン)

食べログでも4ポイント以上をとっているだけのことはある。

味・見た目、ともに素晴らしい。

まず、突き出しのバーニャカウダ。
(持ってきた時に何の説明がなかったのが残念と。
オーダー前にいきなり運ばれてきて、なんのことかわからなかった。
この対応ぶりは改善の余地あり。)

奥に見えるのは九十九里のビール。のど越しがとてもいい。


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前菜のチョイス。
ツーレはシェフのスペシャリテ。
トリュフのココット。
文句なし!
こんな味わい初体験。

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私は手長エビの前菜。
とっても新鮮。

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続いてパスタ。
ツーレは仔羊のラグー。

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私は海鮮+カラスミ。

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お口直しのグラニテ。
ラム酒がたっぷり。

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メイン、ツーレの牛肉の炭火焼。
とろーりとしたお肉。ジューシーこの上ない。

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私はイタリア版ブイヤベース。
シチリア風、、、とついていた。

今日は魚介で攻めようと思っていたので。
もうお腹いっぱい。

ツーレとシェアできるよう、深い小皿をもってきてくれた。
気が利いている。

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デザートまではついている。
イチゴのティラミス。

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私はかぼちゃプリン。

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コーヒーは別料金。

カプチーノが絶妙。

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これにビールとガス入りミネラルウォーターをつけ
食事は5500円のコース

お会計 ==> ひとり7500円ほど。


これはいい店見つけた!
2013.03.21 Thu | Gourmet| 0 track backs,
2013年3月19日朝9時: 目黒川の桜
今年の桜は味気ない。

開花が遅れた梅の余韻を堪能しきれないうちに、矢継ぎ早に咲いてしまった。

もう、このあたりなんて満開といってもいいのでは。
場所は東急ストア付近。

目黒川長いけど、このあたりが一番咲いてた。

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桜商法というのか、いつの間にか店まで桜状態。

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にしても、クロード・モネのキモチがよくわかった。

同じ桜で、変わり映えしないのに、光と影で微妙に変わる
その表情が楽しくて、ついつい写真を撮りまくり。

更に同じ桜の木でも、ひとつづつ個性があるのも楽しい。

例えば同じ桜の塊でも、これと

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これは全然違う。
咲き方、枝ぶり、葉の出方。

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これは朝9時の光景。

これが午後になるとどんな混雑になるのやら。
考えただけでも恐ろしい。

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まったく人がいないわけじゃない。
ただしカップルはいない。

マラソンランナーか、まじ写真家たちが多かった。
みんな真剣そのものだった。

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2013.03.20 Wed | 国内探索| 0 track backs,
3月17日の桜、こんな感じ
ソメイヨシノもついに開花!

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とはいえ、日当りのいい早咲きのもの。
これは中目黒。

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ソメイヨシノ以外では、彼岸桜?が満開。

電柱の醜さが邪魔してもったいない・・・
でも工夫していいとこだけを撮影しているのだろう、この人。

桜単体だけでなく、周囲の雰囲気って大事、お花見は。

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さらに立ち入り禁止なら、誰も振り向いてくれない。

やっぱりそばに行けないと、そっぽを向かれる。

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色が濃くてきれいだけど、
こっちも民家の庭の桜なわけで。


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今日あたり、25度ともなれば、さらに開花しそう、ソメイヨシノ。
2013.03.19 Tue | 国内探索| 0 track backs,
ハービー・山口さんx小山薫堂さんx松任谷正隆さんによる写真対決トークショー
ミッドタウンの富士フィルムで、
ハービー・山口さんx小山薫堂さんx松任谷正隆さんによる
豪華メンバートークショー。

なごやかで、ユーモアたっぷりで、
写真作品にまつわる内容なのに、こんなに癒される対談も珍しい。

終わって退場する場面。
ハービー・山口さんと松任谷正隆さん。

和気藹々の余韻を漂わせつつ。

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松任谷さん、そこはかとなく、ステキな・普通のおじさんぽいのに、
何気にユーミンの話が飛び出して、(というか山口さんがそれを引き出して)
ああやっぱりユーミンの旦那さんなんだなぁ、と。

本企画は、松任谷さんと小山さんが写真を撮り比べて、
山口さんが勝敗を決めるというもの。

負けた方の罰ゲームを考える中、
ユーミンにくまもんの歌を歌わせる、なんていうのも飛び出した。
(小山薫堂さんは、くまもんの仕掛け人!)

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そしてなによりハービー・山口さんのチャーミングな人柄に感銘を受けた。

惹きつけられる何かをもっている。

先日は、嵐の写真撮影をしたそう。
撮影のとき、本質を引き出すのに声をかけるそうなのだけど、
嵐には、「レンズの中に希望が見える」なんていうわざとらしいセリフを投げたとの由。

そういう言葉のセレクションで、素敵なものを引き出す山口さん。

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最後は豪華フォトセッション。

松任谷さんの一声で、ユニバーサルミュージック第一弾のアルバムジャケは、
小山さんと山口さんが撮影することで決まったみたい。

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普通これだけ個性的な人が集まったら、トゲトゲしくなってもおかしくないのに、
雰囲気が、なんだかとってもまろやかなのだ。

小山さんは、「料理の鉄人」も手掛けた放送作家。

天草出身で、今回の写真対決は、天草で行われた。

そして今回の発見:
靖国神社でもコンクラーベ(のようなもの)を行って、お偉いさんを決めているそう。

そして現在の靖国神社の上の人は、天草出身とのこと。


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さて、半休をとった水曜日の東御苑。
彼岸桜が満開だった。

ツバキカンザクラ
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同上
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リュウキュウヒガンザクラ
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同上
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カンヒザクラ
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同上
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2013.03.16 Sat | Art| 0 track backs,
ルーベンス 栄光のアントワープ工房と原点のイタリア
Bunkamuraミュージアムで開催中のルーベンス展に関する
『ブロガー・スペシャルナイト』のイベントにて -

19:30~20:30 TBS小林悠アナと宮澤学芸員の対談のあと、鑑賞の機会を得た。

小林アナの言葉にもあったとおり、美術館では、思わずスルーしてしまう絵って必ずある。


先に書いた通り、ルーブル美術館のルーベンスの部屋は、同じ画風の巨大絵のオンパレードで
ただひと塊としか見えず、通り抜けただけだった。

でも、本日のイベントのように、絵にまつわる解説があれば、
当初興味がわかなかった絵とも、違った姿勢で相対することができる。

もっとも、頭で考えずに、感性でひきつけられる絵の見方ができれば、
それが一番ベストかな。


そういう意味では、この一枚には、もう理屈抜きで心酔:


1.アントーン・ヴァン・ダイク《悔悛のマグダラのマリア》

・泣きはらし、充血した赤い目、頬にさす紅色がなんとも絶妙
(薬指の爪の光具合とかも)
・背景に溶け込みそうな、流れ・輝く金髪にうっとり
・悔悛と同時に恍惚ともとれるような眼差し。とはいえ、娼婦というより乙女のようで、
・左上の風景に呼応するかのような視線。
・これが日本の個人蔵という事実に驚く。
・最初、私、この絵を知ってる!と思ったのだが個人蔵となれば、ティツィアーノのそれと混同していたのかも。
・アトリビュートの香油が描かれてる云々かんぬんといった理論はどうでもいい、そう思えてくるほど、引き寄せられる。


2.聖ドミティッラ

先日のエントリーで触れた通り、京大中村俊春先生の話にあった一枚がこれ。

(写真撮影許可のもと撮影)
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ローマのサンタ・マリア・イン・ヴァリチェッラ教会の主祭壇画を描く際の習作。
実際教会の絵として聖ドミティッラが描かれたものがこれ。↓(一番右の絵の中央の女性)

習作といいつつ、上の聖ドモティッラと下のものは、まったく似ていない。
アトリビュートの棕櫚を共有するのみ。

フランドル派の写実性を、わざとイタリア的に普遍的・没個性にしているという。


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さらにこれは、ルーベンスの手によるアントワープの王立美術館にある聖ドミティッラ。
棕櫚をもっている。
これが一番習作と似ている。

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サンタ・マリア・イン・ヴァリチェッラ教会用に描いたのに、油絵具の反射がまずい、と
却下された第一バージョン。
現在グルノーブルにある。
こちらも習作とは似ても似つかない。

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3.ロムルスとレムスの発見

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・双子の左側の(ロムルスだかレムスだかは不明)金髪巻き毛のゴージャス。真筆だろう。
・それを裏付けるごとく、トークによると、この作品は、若い頃のものなので、工房の画家に描かせた可能性は低い(あるいはかなり限定的)とのことだった。
・オオカミの舌が、ミミズのようで目を引いた。後で解説を読んだら、双子をなめて身体をきれいにしているのだという。その思いが全面に出過ぎたか、舌をちょっと強調し過ぎともいえる。


4.復活のキリスト

サンセポルクロのミゼリコルディア祭壇画<<キリストの復活>>(ピエロ・デッラ・フランチェスカ)は有名だけど、
このくだりは聖書には詳細に書かれておらず、余り絵にも描かれていないと思っていた。

普通この絵では、眠りこけた番人が描かれているのに、この絵にはなく、エネルギッシュさが前面に。

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その他:

・ダヴィンチのスフマート法が、ティツィアーノを経てルーベンスにいき、ルノワールという流れなのかな?と勝手に想像。
・自画像の帽子(下)は実は禿隠し、というのが最後の方の自画像(帽子なし)で確かに明らかに。

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・ゴンザーガへの不満が、マントヴァ公妃エレオノーラ・ゴンザーガ?の絵に現れていたような。
(意地悪な顔つき)
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・神話シリーズのところにアポロとダフネ(下記の左)があった。

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アポロンに追いかけられたダフネが月桂樹になるシーン、手の先が確かに
うっすらとした葉っぱになっていた。

ロンドンナショナルギャラリーで去年見たポッライウオーロのApollo and Daphne(アポロとダフネ)の構図に基づいているのでは?
ポッライウオーロの絵も、手先から月桂樹になっている。
但し、あちらは、ほとんど樹木状態で圧巻。
(実物の絵は小さいのに、丹念に描き込まれて存在感がある。)

こっちの方は、控えめに手先だけが月桂樹の葉になっている。

変化のさまは、ちょっと近代美術館にある、村上華岳の日高河清姫図みたい。
蛇になりつつある清姫と、月桂樹になりつつあるダフネの変化のさまが重なった。
身体の一部の輪郭が怪しくなっていく感じ。



・お茶目層な学芸員の宮沢さんがここでガイドをされてたとは!
(お宝版画の話も面白い。)

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奥が宮沢学芸員が版画版で所蔵する<<天使からパンと見ずを受け取る予言者エリヤ>>

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とにもかくにも、あれこれいろいろと思うところのある夕べだった。

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Bunkamuraミュージアムのルーベンス展:
http://www.bunkamura.co.jp/museum/
http://www.bunkamura.co.jp/museum/exhibition/13_rubens/index.html

TAKさん、またまたお世話になりました。
2013.03.14 Thu | Art| 0 track backs,
ルーベンスのイタリア・マントヴァ滞在期を中心に
「ルーベンス 栄光のアントワープ工房と原点のイタリア」(Bunkamuraザ・ミュージアム他)
監修者中村俊春氏(京都大学大学院文学研究科教授)による講演会
H25.3.9

土曜日、ルーベンスのマントヴァ滞在当時の話、という貴重な講演会に行ってきた。


マントヴァには前からもう行きたくて行きたくて、
2011年、ボローニャから電車を乗り継いで念願を叶えた。

ジュリオ・ロマーノやマンテーニャらは、ゴンザーガ家のお抱えだった。
芸術のパトロンがいた町ってすごい。

ゴンザーガ家は、美術品の収集で最後は傾いたそうだけれど、
単に収集しただけでなく、
お気に入りの芸術家たちをお抱えとして重用し、育て、
芸術を開花させた、その功績のおかげで、町全体が輝いている。


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(ドゥカーレ宮殿 2011)


さて、今回の講演会。実はタイトルにちょっと不思議な印象を受けた。
私が行ったマントヴァには、ルーベンスの影など
ありはしなかった。

だから、え?お抱え芸術家だったの?と驚いた。

そんな感じでワクワクしつつも、ややいぶかしく思いつつ講演会に足を運んだ。


そして、話を聞いて、私の印象はある意味間違っていなかったと知る。

1600-09年イタリアへ渡ったルーベンスは、ゴンザーガ家に仕えたものの
実際には、ローマの教会画以外で、ほとんど出番はなかったという。

スペイン王にゴンザーガが絵の贈り物をしたとき、
運び屋として任命されたものの、その絵の中に
彼の作品は皆無だった、、、
そんな屈辱も味わった。


今回のレクチャーを聞いて、ふと思ったのは、ゴンザーガはやはり
最終的にはフランドル派の画家をイタリア人画家より下に見ていたのではないかということ。


イタリアでは、フランドル絵画は細密・感情重視だが、知性がない、といわれた時代。
最後までその偏見を拭い去ることはできなかったのではと。


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(ドゥカーレ宮殿 2011)


ルーベンスの唯一のイタリアでの功績は、
ローマのサンタ・マリア・イン・ヴァリチェッラ聖堂の絵を頼まれたこと。

1607年のこと。

下記右は、その聖堂画の第一バージョンの習作として用いられたそうだ。
そのほか、アントワープ王立美術館所蔵の絵も、この習作が下敷きになったよう。

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ただし、下絵に描かれているフランドル独特の個性的な表現は、聖堂用に描かれた時には排除され、
抽象的な女性へと変えられた。

イタリアの絵に近づくためだ。

そのヴァリチェッラ聖母画の第一バージョンは現在、グルノーブルにある。

つまり最初に描いたこの絵は不採用となったわけ。

カンヴァスに描いたため、光の反射で見えないとわれ拒否されたともいわれ、
第二バージョンは、カンヴァスではなく石に描かれる。

そして、今度は採用。


丁度その頃マリアの死(カラヴァッジョ)が売りに出される。

ルーベンスはその絵を評価、ゴンザーガに購入を勧める。
ゴンザーガは、迷っていたが買うことを決めた。
 
ルーベンスは当時絵のよしあしのアドバイス役も仰せつかっていた。

そのほか彼はロンガリのローマの絵も評価し、主に勧めたことで、
1608年、ゴンザーガの収集は、(当時でいうところの)現代の絵にも広がった。

そこでルーベンスは内心ひそかにチャンス到来を予感する。

ヴァリチェッラ教会で不採用になった第一バージョンの絵を買うよう
ゴンザーガに自ら勧めたのだ。

ところが!それは拒否された。
1608年、彼は失意のまま、
マントヴァ公にあいさつもせずローマから直接アントワープに帰国する。
(母が危篤で)

これでゴンザーガとはうやむやのまま縁切りとなり、二度とイタリアを訪れることはなかった。


なるほど、マントヴァにルーベンスの足跡を見つけられないのは当たり前なのだ。

彼はゴンザーガに仕えこそしたが、ロマーノやマンテーニャのように
自身の芸術制が同等に高く評価されたわけではなかった。

挙句の果てに、美人画を描け、などという注文を受けたりして、
それは断固断ったのだとか。


なりたい姿と、求められる姿のギャップに、苦しんださまがうかがわれる。


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左がルーベンス、右はティツィアーノ。


ちなみに当時、巨大画が評価された結果、ルーベンス工房で3-4mの連作が描かれ、
今ルーブルの一室を占めてる。

見に行ったことがあるが、あまりにルーベンス一色で、1つ1つの違いがよくわからず、
ほとんど素通りしたのを覚えている。


パリ在住の友人は何週間も通い詰めて、この部屋を攻めた。
それぞれの絵の解説本とつけあわせしたそうだ。

そのぐらいしないと、大味で余りじっくり鑑賞する気が起こらない。


つくづく思った。
絵は、ちょこっと来日して、ありがたく拝見するほうが、心に残る。


というわけで、Bunkamuraミュージアムでルーベンス展開催中。
2013.03.12 Tue | Art| 0 track backs,
府中郷土の森 梅が見ごろ
梅の前に、まず大國魂神社の枝垂れ桜。
もうピンクに色づいていた。

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カウントダウン開始といった様相。

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さて、サントリービール工場のバックヤード側を抜けて、府中郷土の森へ。

去年に引き続き。
のどかで、やはりここの梅園は和む。

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白梅と紅梅が同居する木。
何がお茶目って・・

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木の名前、
「思いのまま」ですって。

確かに、白とピンクが思いのまま、咲いている。


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私は清少納言に同感で、
木の花は、濃きも薄きも紅梅、派なんだけど、
白梅も、なかなかエレガントだと気づく。


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道すがら立ち込めていた煙霧もようやく去って行った模様。

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梅の木にもいろいろ種類があって、
枝ぶりや、花のかたちがとても多彩。

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噴水もあり、

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府中は、お祭りが盛ん。
是政vs府中の太鼓対決。

このほか神輿もあった。
こちらは是政組の太鼓。

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こちらが府中。

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公園を出たところで河津桜。

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気温が27度に上昇したり、風が強くなったり、煙霧が出たり、小雨がパラついたり、、、
など、昨年よりは不安定な天候だったけど、
思い切って行ってよかった。
2013.03.10 Sun | 国内探索| 0 track backs,
お手軽ランチ: サラダ、パスタ3つからチョイス、コーヒー、フォカッチャで900円(目黒・ラ・ガレリア・ダ・バッシーノ)
危うくランチ難民になるとこだった。
あのアンティーカ・トラットリーア・ノスタルジーカが土曜ランチを開始し、
一度ふらりと入店できたものだから、また予約なしで突撃してみた。

案の定、予約で満杯。
まあ、予定が立たなかったので仕方ない。


目黒駅に向かって歩き始めたら、ふと目に留まったのがこちら:

ラ・ガレリア・ダ・バッシーノ (La Galleria Da Bassino)

ランチが900円(ツーレは大盛りで1000円)
内容は:サラダ、パスタ3つからチョイス、コーヒー、フォカッチャおかわり自由。


焼いたフォカッチャがオイリーで好きな味。

ミモザサラダ。

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メインのリゾットは上品でこれまた好きな味。

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ツーレは鶏肉と芽キャベツのクリームパスタ。
大盛り。

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そしてコーヒー。

いやあ、これは立派な900円。
これはリピートします。

場所は目黒駅からは10分ぐらいか。
権之助坂を下って、目黒川を越えた右手。

席は12:30でほぼ満席。
カジュアルで、ふらっとやってくるお客さんが後を絶たなかった。

これは普段使いに最適かも。
お店の人も感じよかったし。


で、このあと九段下へ。
つづく

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2013.03.10 Sun | Gourmet| 0 track backs,
日本の彫刻
大英博物館にあったソクラテスの彫像。
オリジナル作品のコピーらしいが、それでも古く、紀元前(BC)450年のものとのこと。

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これを見てから、先日国立博物館で日本の彫刻コーナーに足を踏み入れると、
比べるものではない、と言われつつも、
やっぱりどことなく悲しくなる。

これで紀元後(AD)5世紀のもの。

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日本の文化、尊重すべし、うん、わかる、わかる。

でも、日本において芸術って、どちらかというと民芸的な感覚のものが
主流だった気がしてならない。

この差はなんなんだ。
2013.03.07 Thu | Art| 0 track backs,
梅満開 週末の東御苑
毎週東御苑の梅をチェックしようと思いつつ
先週は行けず。
この日曜日になんとか果たした。

でも、「先週より開いたなぁ」という声を聞き、
先週ミスったけどノープロブレムだったかな。


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紅梅も濃いの薄いのある。

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遅めに咲く白梅が満開。

白いのも満開だと華やかだ。

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2013.03.06 Wed | 国内探索| 0 track backs,
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