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DNP 第10回ルーブル美術展「「古代ギリシアの名作をめぐって」
■ ギリシャの壺 2種類の見分け方

DNP ミュージアムラボで2/1から開催になった、「古代ギリシアの名作をめぐって」。

予約制で、来週予約を入れていたのだが、土曜日の朝確認したら、
当日10時からの回が1人分だけ空いていた。
(ツーレは出張で留守。)
即予約。

DNPは、以前M編集長に教えてもらい、何度か足を運んだ。
絵画修復ビデオ上映にも行ったことがある。

ルーブルからきている壺・彫刻は4種類だけなのだが、
素人目にもわかる逸品で、これを見たらあちこちほかの博物館で目にするものが色褪せてしまうほど。

なによりきめ細かい説明。
神話の登場人物の解説と、それが美術品に反映された例の対応。


シアターではギリシャ壺の画家、エウフロニオスの紹介があり、これがまさに”ツボ”だった。


赤地に黒い人物像と、黒地に赤い(土色)人物像の壺2種があるのは気づいていたが、
手法が単に異なるだけでなく、時代が異なるのだそう。
つまり、黒地に赤い人物像の方が、進化形で、これを赤像式という。


私が先日大英博物館で見たギリシャの壺を例にとってみる。

奥が黒像式、手前が赤像式ということになる。


黒像式が起源が早く、まず、壺作製後、人物像が黒く塗りつぶされる。
その上から、人物細部を線で彫っていく。
(黒い人物の上から、線を掘ることで、素焼き色の線が出てくる)。


それに対し、後年開発された赤像式。(手前)
上記と逆で、背景を黒くし、人物部分が、素焼きの部分となるから、
自由自在に筆で、黒く細いのびやかな線を引くことができ、表現方法が広がった。

P1140915.jpg


ギリシャ時代の名画家エウフロニオスの壺が実際に来ていた。
紀元前515‐紀元前510年頃 ぐらいのもの。
ヘラクレスの表情など、秀逸。

シアターではそのほかの彼の作品が登場していたが、
気が遠くなるいにしえ、これだけ発達した技法と見事な描き方を実現したことに
ただ驚く。


そして、思考は例によって同じところにたどり着く:

時代の中で発達とか進化って、常にリニア(=右肩上がり)ではないんだなぁ。

それがまた、不思議でならない。
2013.02.03 Sun | Art| 0 track backs,
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