日常風景 * 写真・文章 Copyright@”Mas Ciclismo Diary”
あれこれ美術展
1月2日に写真美術館へ行き、
以降

・白隠展@Bunkamura
・筆跡の軌跡@ブリヂストン美術館
・シャガールタピスリー展@松濤美術館
・ポートレート展@三の丸尚蔵館
・吉祥展@泉屋博古館
・ギリシャ名作展@DNPミュージアム
・山本作兵衛展と常設展@トーハク
・中原淳一展@三越
・クラコレ@三菱一号館

に足を運んだ。
どれもこれも素晴らしかったけれど、

2か月のNo.1は、やっぱりシャガールタピスリー展!

絵画を布地の上に忠実に再現しつつ素晴らしく華やかな作品を織り上げた
シャガールとイヴェット・ コキール=プランスのコラボレーションは絶賛に値する。

気の遠くなるような細密な技に接し、
ひとつひとつの縫い目までも慈しんで愛でたい、
という思いが知らず知らずのうちに湧いてきた気がする。
2013.02.28 Thu | Art| 0 track backs,
日経新聞が私のDiaryに触発されて記事を書いたらしい (ウソ)
皇居三の丸尚蔵館・人物写真帖、東御苑、梅、メジロ・・・

最近、このDiaryで書き連ねた言葉たちが、本日の日経新聞・春秋に奇しくも掲載中。


写真 (2)


コピーライト的に新聞記事の写真をつけるのは問題か?

でも、今日ばかりは、この記事の中に私のこと(?)が書かれているので、その辺は免じてもらおう。

そう、カメラを「シャカシャカ」言わせて、戦闘態勢でシャッターを切っていた「人だかり」
のうちのまさにその一人だったのだから、わたし。



”戦闘態勢”はあながち誇張でない。実際、なかなかうまく撮れないのだ。

なかなかこっちを向いてくれなくて。梅の間に埋もれていることが多いので。

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たまににらめっこしたりもするけど、目の周囲の白いところをとらえるには
やっぱり横からが一番。

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2013.02.23 Sat | 国内探索| 0 track backs,
近頃のグルメ - 大当たりの銀座と目黒
最近のヒットはこれ:


1.オザミデヴァン(銀座・ビストロ・CPよし・ビストロっぽい)


気にいって3週間に4回通ってしまった。
銀座のオザミデヴァン
ランチが1500円+消費税。

前菜、スープかパテ。

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メインは仔羊。

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デザートとコーヒー。

実はまあ平日ランチがずば抜けてコスパはいいのだけど、
銀座はなかなか仕事がないのだ。


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2.ルシャスリヨン(銀座・1Fのカフェビストロを利用、そこはかとなく美味しい、なんとレカンの系列)

ルシャスリヨンは1Fと2Fがある。
上述のオザミデヴァンのすぐそば。

1Fはカジュアル系。

夜、好きなものをとりわけて、食した。

お味がいい。
当たりのお店。
それもそのはず。

レカンの系列。
だからワインのラベルにレカンなどと書いてあったり。

2Fはレカンと1Fカフェの中間の本格的レストラン。
こちらは未体験。

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3.アンティーカ・トラットーリア・ノスタルジーカ(目黒、イタリアン、夜が有名、ランチ1000円から)

会社の友人から聞いた店。
アンティーカ・トラットリーア・ノスタルジーカ。


夜はなかなか込んでいるそう。

週末ランチはやってなかったけど、去年終わりごろから開始と。

1000円で前菜とメインのみ。
コーヒーは別途。

丁寧につくっているのがわかる味。


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2013.02.20 Wed | Gourmet| 0 track backs,
梅に誘われて、皇居f東外苑 梅林坂
先週皇居東外苑の梅がほころび始めていたので、
これは毎週通うしかない、とばかり、
週末2度目の開花チェック、という名の観梅に。


早咲きの白梅と紅梅が、前回よりさらに花開き、
丁度見ごろの木もあったほど。

薄い紅梅の前で上を見上げていたら、なにやらガサゴソと音がする。


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ツーレが叫ぶ。

「ほら、ウグイスだよ」と。

ウグイス色(ウグイスアンパンの豆の色)だからそう勘違いしたのだが、
隣にいたおじさんが、「目の周りが白いから、メジロだよ」、と。


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後からきたおばさまたちは、見てすぐにわかったらしく、
「あらメジロ。ツガイで飛ぶっていうけど、確かに2羽いるわねぇ」などと普通に詳しい。

ウグイスだ、などという人はおらず。

羽のグラデーションが絶妙。


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梅に鶯ならぬ、メジロという風情。

こちらの梅林坂には何度も来ているけれど、
この場所でメジロとの遭遇は初めて。


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目元が余りにも愛くるしいので、その場を離れがたく。


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その後白梅に移ったので、追いかけたり。

メジロとたわむれて、時は過ぎゆき、遠くへ飛んでいくまでそれは続いた。


さて、周囲に目を向けると、濃い梅も、見ごろを迎えつつある。

東御苑、本数は少ないけれど、二宮のように白梅だけというわけでもなく、バリエーションはある。


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そうそう、ツーレの会社の人にもばったり。

梅で検索して、こちらがヒットしたのだそう。

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風は少々強かったけれど、
穏やかな昼下がり。
2013.02.18 Mon | 国内探索| 0 track backs,
「奇跡のクラーク・コレクション-ルノアールとフランスの 絵画の傑作-」
■ ルノワールが描いたヴェネツィア


三菱一号館美術館の奇跡のクラーク・コレクション。

ブロガー・特別内覧会を訪れた。

奇跡、と言われるほど、門外不出のコレクションということで、
不意打ちの美を堪能すべく、パンフレットも、当日のスライドの絵も
熟視を避けたほど。

そしていよいよ対面。
ドキドキ。

ルノワールは、実に22点も来ているそう。

(ちなみに、以前訪れたカーニュ・シュル・メールのルノワールのアトリエは、こんな感じ。)

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いよいよルノワールの美女たちと対面。
百聞は一見にしかず。
女性の柔らかな表情を描いた作品の数々は、華やかで絶妙な色合いに満ちたものばかり。


が、個人的には「ヴェネツィア総督宮」(下の写真左)と「ナポリの入江、夕刻」に大いに惹かれた。
女性を描いたものより、意外性があったせい。


(館内の写真は、許可を得たうえでのものです)
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ルノワールの艶やかな女性に会える、というのは、ある意味想定内。

一方ヴェネツィアは、完全なる不意打ちだった。

ナショナルギャラリーなどで、モネのヴェネツィアは見たことあるけれど、ルノワールの手による水の都が見られるなんて。

会場で見た、ドゥカーレ宮殿を望むヴェネツィアは、丁度この角度だった。
11年ヴェネツィア旅行にて、ドゥカーレ宮。(総督府)


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キャンバスの上には、黒い影なるゴンドラが並び、リズム感に満ちている。
でも、帆を張ったヨットが散見され、あれ、私が見た光景とはちょっと違うぞ、と思った。

なるほど、改めて写真を確認すると、モーターボートの姿がちらほらと。
当時はモーターボートの代わりに、現実に白い帆を張ったヨットがあちこちに浮かんでいたのだろう。


さらにナポリの入り江の絵の薄桃色の空の色合いが、なんとも絶妙で。
まろやかな色の交響曲にうっとりしてしまう。
遠くにはエトナ山が煙を上げて噴火中。

ナポリは未知の街だけど、絵の上では、ニースの入り江のような活気。
右手に作業をする人々。
馬車が走り、大まかな線しかひかれていないのに、細かい動きが見て取れる。


ただし -、ゴッホはなかった。
本コレクションの主クラーク氏は、固い線はお好みでなかったか?

さらにセザンヌもなく。
ということは造形的なものより、圧倒的に麗しく溶け合う色彩への興味が先行していたと思われる。

~~~~~~~~~

その他、クラコレのインプレッション


● 驚愕、カサットの「闘牛士にパナルを差し出す女」。カサットが母子の図でなく、黒と赤の闘牛士!!

● コローのルイーズ・アルデュアンが、コローっぽくない。ルネサンスですか?、みたな。

● モネの「小川のガチョウ」もレアだった。動物を描くモネ、あまりイメージがない。小川がどこまで続いているのか画面全体が渾然一体。

● 「エトルタの断崖」(モネ)の空の蒼さと脇の「ヴェネツィア、総督宮」(ルノワール)の空の蒼さに、コレクター、クラーク氏の好みを見る。

● エトルタ部屋に耽溺。

● レイデン近郊、「サッセンハイムのチューリップ畑」に、背景は違うけど、いつか見たキューケンホフの景色が鮮やかに浮かぶ。

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● シスレーとピサロは、相変わらず判別不能。ナショナルギャラリーでその差異を把握したと勘違いして以来、名前を見ずに当てっこしてるけど、もうどちらがどちらだか。

● ジェロームの「蛇使い」。描かれている床はモスク、イスタンブールのトプカプ宮殿の壁らしいけれど、壁の剥げ落ちまで描かれて、なんとも写実主義。

● 「菊」のジェームズ・ティソが、実はイギリスに憧れて改名した名前で、もとはジャックという名のフランス人だったとは。(By三菱一号館美術館・主任学芸員阿佐美淑子さん)フランスかぶれならぬ、イギリスかぶれのフランス人、これもレアだ。

● 強靭な生命力で菊は煤煙のパリで意外にもてはやされていたとか、ティソが徳川明武の絵を描いていたという事実。(By三菱一号館美術館・主任学芸員阿佐美淑子さん)

● ブグローの「座る裸婦」を見て:クラーク氏、きっとアングルも好みではなかったか?

● ブグローの「座る裸婦」、絵の中の手間の水溜まりに、カラヴァッジョの「ナルキッソス」との対比を感じる。水面にそっぽを向く彼女、私は自分の美しさになんて、興味ございませんのよ、という感じ。

● 「鳥と少女(アルジェリアの民族衣装をつけたフルーリー嬢)」の表情や、衣装の風合いにうっとり。白亜の西アフリカ風の建物に入る様子は、彼の創造か。

● ルノアールの「金髪の浴女」の髪の毛に、パステルカラーが溶け合う。永遠のチャーミング。


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「奇跡のクラーク・コレクション-ルノアールとフランスの 絵画の傑作-」http://mimt.jp/
2013.02.14 Thu | Art| 0 track backs,
世界記憶遺産「山本作兵衛コレクション」シンポジウムin東京国立博物館にて
■ 世界記憶遺産ってなに?

・世界記憶遺産=記憶により後世に伝えるべき記録物を指す。

・ユネスコの三大遺産事業は世界記憶遺産の他、世界遺産 (動産)、
無形文化遺産(口伝や催しなど)である。

・世界記憶遺産は、今まで日本ではひとつもなかった。

・記憶遺産の例は、フランス人権宣言、マグナカルタ、ベートーベン第九、
ゲーテの直筆作品、アンネ・フランクの日記、ショパンの名曲など245件。
(アジアでは、韓国の9件が最多:朝鮮王朝実録など)


そしてこのほど、日本初の記憶遺産となった山本作兵衛コレクション。
そのシンポジウムが東京国立博物館、ことトーハクの平成館大講堂で行われ、
事前申し込み出席無料というので応募・出席した。


左がそのチラシ。右は次回東京タワーで開催の、展示会のお知らせ。

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■ なぜ、日本初の記憶遺産となった炭鉱のシリーズ画に出てくる人物は、こんなにきれいな顔なの?


炭鉱夫だった山本氏が、その記憶を孫に残そうと何気なく始めた絵など、
700点弱が、遺産登録された。

その絵の展示も今回初めて見たのだが、ひとつ驚いたことがある。

炭鉱で働く人たちの顔が美しく、辛そうではないこと。

講義でもこの話に触れられ、イギリスの炭鉱図とは構図が似ているのに、
その点が大きく違うとのこと。

講演者有馬学先生にいわせると、人物に「色気がある」と。

そう、浮世絵に出てくるような艶っぽさすらある。

白隠同様、山本氏も、60を過ぎて絵を描き始めたというから、
やはり人生においてそれまでの「貯め」があるからこそ達した
ある種昇華したような境地だったのか。

さらに、孫に残すというモチベーションからして、
肯定的なものとして炭鉱生活をとらえている。

リンチや喧嘩もあったといい、過酷さは、絵の余白を埋め尽くす文章から伝わるが、
その仕事を誇らしく思っているからこその視点と思った。

山本氏は生前、自分の絵にはひとつだけ嘘がある、といっていたそう。

それは、実際とは「表情」が違う、というものではなく、
「暗くて見えないのに着色している点」なのだとか。

言われてみればそう。
当初墨で描いたが、周囲の勧めで絵の具を使用開始した。

墨絵も色絵も両者それぞれよさがあり、
色がついてこそ視覚的に訴えるものも大きくなったと思われる。


■ 記憶に残そうという動きは、ギリシャ時代に始まった。そのワケは?


青柳正規先生(*)の基調講演も、的が絞られていて絶妙。

ギリシャにおけるムセイオン(今のMuseum)の発想は、紀元前3世紀にはじまった。

その100-200年前に、空前絶後の天才が続出し、もうああいう天才は不出だろう、
先達の偉業を残さねば、進歩はない、
という発想に至ったそうだ。

先達とは:ソクラテス、プラトン、ソフォクレス、アイシュキュロス、などなど。

そこで、あらゆるもの、書籍文書、作品などを詰め込んで、ムセイオンは出来上がった。

そして現代、人口が飛躍的な増加を遂げる中、何を知っているか、作ってきたかが問われており、
それらを振り返ることで未来に資するという考えが、古代ギリシャ的発想の再来となり、
記憶遺産が重視されるようになったとのこと。


(*)元東大副学長、古代ギリシャ・ローマ美術の第一人者、
国立西洋美術館館長、などなどというバックグラウンド。



 山本作兵衛コレクションの裏に、ある挫折


山本氏が従事した筑豊炭鉱は、実は今企画されている
「九州・山口の近代化産業遺産群」 の一部に入っていた。

しかし、筑豊炭鉱はほとんど跡形もなく、「動産」が残っていること
前提の遺産審査では通るのが難しいと判断された。

よって、上記遺産群の中からはずされたそうだ。
遺産登録するには、筑豊が足を引っ張る可能性がある、と。

上述の有馬氏などは、これに反対。

喪失こそが、炭鉱のつらい歴史を物語る、
無にしてしまいたいほど厳しい記憶を住民が持っていた証拠だから、と。

しかしユネスコの基準にそぐわないから仕方ない。

代わりに、それでは、それを描いた山本氏の絵のコレクションを
記憶遺産とすればどうか?

こうやって、福岡県田川市などが政府の援助なしに
努力し、選考委員を招待するなどして、アピールした結果
結実したという。

今では文科省などが介入し、慶長遺欧使節など2つが
記憶遺産登録を目指しているという。

(この慶長遺欧使節で渡欧した少年たち、半年で完璧なラテン語を習得し、
法王に、「天使のラテン語」と称された、という記録も残っている由)


合間に常設展も満喫し、ああいい1日だった。

トーハクを出たら、空が神がかっていた。
写真ではよくわからないけど。

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2013.02.10 Sun | Art| 0 track backs,
18世紀のユーモア 白隠展(Part4)
日本人って、生真面目で、堅物な人種、というイメージを自らもっているけれど、
18世紀の日本人でしかも、お坊さんが、こんなユーモラスな絵を描いた
それがなんとも説明がつかず、不思議な感じ。


話は再び、2013/2/24(日)までBunkamuraザ・ミュージアムで開催されている
白隠展 HAKUIN 禅画に込めたメッセージ


まずお出迎えしてくれるのがこの一枚。


*写真はすべて、ブロガーナイトにて撮影を許可されたもの:
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お坊さんが、ピアスして、運動靴を手にしてる、
そんな雰囲気の絵だ。

この靴の意味はこちらに詳しいけれど、亡くなったはずの達磨大師が片方の靴をもって歩いているのをある人が目撃した。
そこでお墓をあけてみると、別の片方の靴のみがそこにあった、といった
そんな夢うつつの話に基づいているのだそう。

それにしてもこの表情。
イタズラ坊主のような。

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さらにダジャレまである。

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語呂合わせの妙と、軽妙な図柄の組み合わせ。

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個人的に足を踏み入れて、まず気になったのがこれ。

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人生のいろんなフェーズの人が集まっている。

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金棒で鬼をすりつぶす、こちらの絵もしかり。

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ご丁寧に金棒の先には血までついてる。

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やはり60歳を過ぎて絵を始めたというその年季ゆえの肩の力の抜け方か。
遊び心満載で、白隠自身も茶目っ気たっぷりだったのでは、と思う。


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いや、ちょっと待てよ、だけど、スライドショーで見た白隠さん、
意外にこわもてだったっけ。

所謂好々爺などではない。

画風にパーソナリティの投影がないような印象なのだが。


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そういえば、こんな自画像もあった。
やはり目はギョロメ。

あくまで真面目顔。
おちゃらけな様子はなく。

鬼のすりつぶしの絵を、一体彼はどんな様子で描いたのだろう。

鬼の形相でお尻にお灸をすえる絵を描いてた可能性は十分ありそう。。。


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● ミッドタウン 雪だるま間違い探し(気が付きましたか?)と 白隠展(Part1)

● 国際的にもピカイチな、日本の運送業者の技 - 白隠展(Part2)

● ジョン・レノンの「イマジン」は禅僧の言葉から着想・・という話 白隠展(Part3)
2013.02.08 Fri | Art| 0 track backs,
東京大学総合研究博物館のナウマンゾウの化石と、日本で貶められたナウマン氏の再評価を望む
東京大学総合研究博物館 特別展示「東大古生物学――130年の軌跡」 に行ってきた。

ワケ合って、ピンポイントでナウマンゾウに会いに。

この場所には現在、
マンモスの牙のようなものや、
パンフレットの表紙にもなっている標本(下)などが展示されている。

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ドイツ人のハインリッヒ・エドムント・ナウマン氏は、東大に招聘され、
お抱え外国人として、考古学がまだ日本で未熟だった時代、数々の功績を残した人。

例えばナウマンゾウの発見や、フォッサマグナの提唱など。


そんな第二の故郷である日本について、彼は非常に好感のもてる手記を残してきた。

ところが、ある時を境に、それが過激に一変する。


日本への思いは苦々しく、ときに強烈な批判に。

それもそのはず、次第に外人の台頭を快く思わなくなった一部の日本人によって、
彼の功績を葬り去る動きが出て、失意のうちに帰国を余儀なくされたのだった。


彼のことを追い出しにかかった一人が、画家の原田直次郎の兄、地質学者の原田豊吉氏。


原田直次郎といえば、近代美術館にある重要文化財「騎龍観音」が有名。

原田豊吉氏は、森鴎外とともにナウマンを弾劾した。

森鴎外などはその知名度をフルに使って彼を引き摺り下ろす画策をする。

2人の結託はごく自然なこと。
原田と森鴎外は縁戚なのだった。


そんな黒い歴史(*)を恥ずかしく思い、ナウマン氏に心の中で詫びる為、
ナウマンゾウを見に行かねば、そして彼の功績に敬意を表さねば、
と博物館に足を運んだのだった。


残念ながら東大総合研究博物館には、日本人学者の功績しか列挙されていなかったけれど、
それでもPalaeoloxodon naumanniというナウマンゾウの学名を見ただけで、とりあえずよしとする。


でも、いつか彼の功績を再評価するような、記述を見たいもの。

日本人だけを称えるのでなく、正当に日本の一時代を支えたお抱え外国人たちにも
スポットライトを当てて欲しい。
今の日本には、その余裕があるはず。


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(*)これらは、ドイツに行って、現地の文献を漁り、
ナウマンに一体何が起こったのかを調べてきた父の結論なのだった。
2013.02.05 Tue | Art| 0 track backs,
5年前、増上寺の節分
2008年お節分は雪だった。
足元がぬかるんで難儀したのを覚えている。

増上寺も雪景色。

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こちらの特色は、鬼がいるところ。

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更に、おまめ以外、タオルやお菓子がばらまかれる。

五円(ご縁)玉が一番うれしかったかな。
縁起がいい感じがして。

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雪の中行った甲斐がある?
戦利品。

ツールのキャラバングッズ拾いに慣れている我々?は、
別段袋など一切持参することなく、素手でこれらをゲット。

ツールの予行練習もどき、楽しかった。
(主旨が違うが。)


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そのあとのお楽しみも。

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2013.02.04 Mon | 国内探索| 0 track backs,
DNP 第10回ルーブル美術展「「古代ギリシアの名作をめぐって」
■ ギリシャの壺 2種類の見分け方

DNP ミュージアムラボで2/1から開催になった、「古代ギリシアの名作をめぐって」。

予約制で、来週予約を入れていたのだが、土曜日の朝確認したら、
当日10時からの回が1人分だけ空いていた。
(ツーレは出張で留守。)
即予約。

DNPは、以前M編集長に教えてもらい、何度か足を運んだ。
絵画修復ビデオ上映にも行ったことがある。

ルーブルからきている壺・彫刻は4種類だけなのだが、
素人目にもわかる逸品で、これを見たらあちこちほかの博物館で目にするものが色褪せてしまうほど。

なによりきめ細かい説明。
神話の登場人物の解説と、それが美術品に反映された例の対応。


シアターではギリシャ壺の画家、エウフロニオスの紹介があり、これがまさに”ツボ”だった。


赤地に黒い人物像と、黒地に赤い(土色)人物像の壺2種があるのは気づいていたが、
手法が単に異なるだけでなく、時代が異なるのだそう。
つまり、黒地に赤い人物像の方が、進化形で、これを赤像式という。


私が先日大英博物館で見たギリシャの壺を例にとってみる。

奥が黒像式、手前が赤像式ということになる。


黒像式が起源が早く、まず、壺作製後、人物像が黒く塗りつぶされる。
その上から、人物細部を線で彫っていく。
(黒い人物の上から、線を掘ることで、素焼き色の線が出てくる)。


それに対し、後年開発された赤像式。(手前)
上記と逆で、背景を黒くし、人物部分が、素焼きの部分となるから、
自由自在に筆で、黒く細いのびやかな線を引くことができ、表現方法が広がった。

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ギリシャ時代の名画家エウフロニオスの壺が実際に来ていた。
紀元前515‐紀元前510年頃 ぐらいのもの。
ヘラクレスの表情など、秀逸。

シアターではそのほかの彼の作品が登場していたが、
気が遠くなるいにしえ、これだけ発達した技法と見事な描き方を実現したことに
ただ驚く。


そして、思考は例によって同じところにたどり着く:

時代の中で発達とか進化って、常にリニア(=右肩上がり)ではないんだなぁ。

それがまた、不思議でならない。
2013.02.03 Sun | Art| 0 track backs,
博多の味 「博多華味鳥」
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博多では、友人お勧めの店、水たき 料亭「博多華味鳥」博多筑紫口店に行ってきた。

夕食する予定だったが、フライトディレイにより諦め、代わりに翌日1時間の昼休みの合間に。


場所を地図で確認するため、ぐるなびの印刷を持って行った。

すると水炊きランチが200円引きで1000円になるクーポンがたまたまついてた。
夜ごはんのつもりだったので、ランチ割引は気にしていなかった。

ラッキー、ということで、コラーゲンプリン付きの鳥三昧。

お上品なお味で、お勧め。


朝食にも地鶏料理があり、福岡は鶏料理が多いらしい。
2013.02.01 Fri | Gourmet| 0 track backs,
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