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日常風景 * 写真・文章 Copyright@”Mas Ciclismo Diary”
ミッドタウン 雪だるま間違い探し(気が付きましたか?)と 白隠展(Part1)
先の日曜日、ミッドタウンを訪れて、虚を突かれた。

あの巨大雪だるまが、正月仕様になっていたのだ。

そう、頭の上に、なんと、ミカンが載っているではないか。

> 雪だるま、年が明けたら鏡餅、

なんていう句を一句ひねりたくなるような、なんたる演出。


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私ったら、すごい。

こんなミッドタウンのひそかな洒落心をしっかり受け止め、間違い探しに気が付いた。

自分の手柄に、そっとほくそ笑んだまではよかったのだが、
ところがここで問題発生。

この雪だるま、年越し前はミカンの代わりに、一体何をのっけてたっけ?

思い出せないのだ。

すっかりこのミカン姿が板についてしまって、その前は何を頭にのっけていたのだか
失念してしまっている。

仕方なく、去年の写真と照合することに。
ちょっと悔しいけど。


するとーー


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ああ、そうだ。
サンタの帽子だった。

というわけで、こんな前フリのあとにくるのがBunkamuraで開催中の白隠展。
禅画という、ちょっと珍しい展覧会だ。


本日夜間特別展示「ブロガーナイト」に行ってきた。

(ブロガーナイトでは、特別に写真撮影OK)

そして、お正月らしい絵を多数目撃。

ミッドタウンの鏡餅を彷彿とさせるような?鏡餅の絵も。

鼠大福と題され、
大福様のまわりに群がる鼠たち。


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こちらの「七福神合同船」の絵にも鏡餅。

お目出度いものがごちゃまんと出血大サービスで盛り込まれ。


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絵を描いたのがネズミ年でもないのに鼠の絵、ということで、
白隠の茶目っ気だったかもしれない、そんな説明が添えられている1枚もあった。

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さらにお正月らしい1枚。

初夢の
1.富士
2.鷹
3.なすび

をそのまま描きつつ、富士山1つ、鷹(の羽)2枚、茄子3つ
を描いたもの。

そばにあった、富士山の前をいく大名行列の絵(*)同様、
真理を探究せよ、という白隠のメッセージに他ならないそうだ。

(*)富士山は達磨を表し、それを見もせずに素通りする大名が描かれている。


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さて、このブロガーナイトでは、
Bunkamuraの「白隠展 HAKUIN  禅画に込めたメッセージ
につきたっぷりと解説を拝聴したわけだが、目からうろこの事実が次々と。


白隠については禅僧であることぐらいしか知らなかった。
うちの祖父だか曽祖父が所有していた宗教本全集に、雪舟などと一緒に白隠の本が混じっていたという話を
父から聞いたことがある。

禅の教えを広めるために、絵を利用した、まるで西洋の教会の宗教画と似ているではないか、
といった程度の認識だったのだがー


例えば、こんな貴重な話:

● 日本では自画像というジャンルの歴史は浅く、最初の自画像は14世紀後半に描かれた明兆のものが最古。

● 次が雪舟で、模本が残存するのみ。

● その次は雪村。これは実物が残っている。16世紀。

● 江戸時代も自画像は少なく、それに対して、白隠は10点以上も描いていた。



● 山下裕二先生の話:「白隠は別格。命がけで絵をツールとして、仏の教えを伝える為だけに描いた」

● 企画協力の広瀬麻美さん:「生涯で彼は絵を一切売却したことはない」=お金儲けのためでない。



● 白隠の絵には重要文化財、国宝は一切ないので、一挙公開できた。

● Bunkamuraミュージアムは、それら重文・国宝の分類の絵を展示する許可は得ていない。

(となると、近美はその許可を得ているってことだ。現在、重要文化財が13点展示されている。
しかし国宝は古いものにしか与えられないから、明治以降の芸術品を集めた近美に国宝は1点もないと聞く。)

● 半身達磨の絵は、そのうち重文になりますよ。(山下先生)我々がいなくなった頃には、きっと国宝(広瀬さん)



● ちょっと話はそれるけど、広瀬さんの大和や日通のロジスティック話が妙に面白かった。また聞きたい。
(某ロジ会社が取引先なので、美術品の輸送の大変さをチラリと聞いたことはあった。)

● 絵の湿気除去のために、すべての絵の裏側に白い四角い除湿剤を付けている。
(ゴキブリホイホイみたいな床に置くタイプの除湿剤を、広瀬さんはお好きでない。)

● 除湿度は、品・環境により異なるが、今回使用している除湿シートは、60%タイプ。


● 山下裕二先生の靴下がカラフルでファンキーだった。運動靴は水玉だった。

(以前出張先で合流した大学の先生も、毎日、黄色・緑・ピンクなど、カラフルな靴下を履いてらした。
大学の先生って、靴下に凝る人が多い?)
(靴下を撮ろうとカメラを向けたら、察知された(?)か、足をすっと引いてしまわれたので、写真なし、無念だ。)


そのうちPart2へ続く(予定)
2013.01.08 Tue | Art| 0 track backs,
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