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中国王朝の至宝 at 東京国立博物館 その2
東京国立博物館「中国王朝の至宝 」のブロガー特別招待会(11月8日(木)18時半~)その2.

今回の目玉のひとつは「阿育王塔」。
2008年、”南京市の古刹・長干寺の地下から出土した仏塔”(パンフレットより)で、この手のものとしては最大(高さ119cm)、世紀の大発見と言われている。

今回、日本初公開のみならず、南京市から出ること自体初なのだとか。
(通常は南京市博物館所蔵)

本企画展は、「日中国交正常化40周年」と銘打っているので、大盤振る舞いだったのだろうけれど、国交の方は、真の正常化を希望する。

展示品には、「一般文物」とかかれたものが多々あり、どうやらこれは中国の文化財の分類のよう。

”一級”文物となると、一部国宝に相当し、それ以下、二級文物、三級文物、と続き、今回の展示の大多数についている一般文物においては、国外持出し可能な物となるらしい。


「阿育王塔」は1011年、北宋時代のものなので、展示の最後に登場する。
(夏の時代から、時代が下って、宋の時代で展示は終わる。)


この塔は、古代インドのアショカ王(阿育王)が八万四千の仏塔を建立したという故事にちなんでいるそう。

ここでなるほど、インドか!
ポンと膝を打った。
表面には象が頻出するのだ。


象その1
手前の表現はさざ波のようなので、海を描いているのだろうか。

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*写真はすべて、特別招待枠で許可されて撮影したものです。

象その2
椰子の木らしきものが。

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象その3
片手で持ち上げる構図から、人間の力を誇示したいのか。

右上の雲の表現が独特。
頻出する。

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かと思えば、鹿も居る。
左上は山だろうか。

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この部分に描かれているのは(*)、動物だけではない。
これはどう見ても、長い髪の女性が、髪を梳いている図に見える。
従者が器を携え、髪の汚れを受けている、という様子を想像した。

従者らしき人物の頭が仏陀のようなぼつぼつ頭に見える。

植物はデコラティブな表現で描かれ、南国的な植相を想起する。

どれをとっても動きが軽妙で生き生きしていて、それが規則性もなさそうな感じでちりばめられている。
四方八方から鑑賞したい仏塔だ。

P1150651.jpg


*)これらは、下記写真の下両隅の部分にあたる場所に描かれている。

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さらに下部の四隅には、立派な法王が表面から隆起して彫られていて、技術力の高さを思い知らされる。

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金メッキ、水晶、メノウ、ルビーで飾られている塔の全景。
120cm弱。堂々たるものだ。

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陳列されている通常の阿育王塔を見ると手のひらサイズだから、
上記の塔は例外的なスケールと言える。

P1150639_20121111092042.jpg


仏様の周囲にはルビーがあしらわれている。

Pa1150650.jpg

2012.11.11 Sun | Art| 0 track backs,
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